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バンライフスタイルのキャンピングカーを一挙に紹介!

バンライフスタイルキャンピングカーまとめ

日本でも浸透してきていて実践している人も増えているバンライフ。

それに合わせてキャンピングカービルダー各社も「バンライフスタイル」を打ち出したモデルを発売しています。

そんな中から、これぞバンライフにぴったり!の雰囲気抜群の車種をまとめてご紹介します!

そもそもバンライフって?


バンライフ仕様車を紹介する前に、あらためて「バンライフ」とは何かについて解説というかおさらいをしたいと思います。

結論から言ってしまうとバンライフの明確な定義はないです。

バンライフが注目されるきっかけとなったと言われているのが、ラルフローレンのデザイナー・コンセプトデザイナーだったフォスター・ハンティントンという人。

彼が生活に必要な最小限の物をバンに詰め込んで、車上生活を始め、その生活の中で知り合った同じような暮らしをする人たちの様子を集めた写真集「Home Is Where You Park It」を出版。この本は世界中のバンライファーのバイブルとなっているそうです。

また美しい旅路の風景とともに、13名のバンライファーたちのインタビューを収録した「YOUR HOME ON THE ROAD」は、昨年、日本語版も発売されました。

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「車中泊と何が違うの?」
「豪華な設備のキャンピングカーに住んでいる人はバンライファーとは言えないの?」

いろんな疑問が浮かんできますが、究極的には本人がバンライフだと言えばバンライフなんだと思います。

ただ、共通イメージとしてあるのは、バンライフ仕様車は内外装ともにデザインにこだわっている点。

そして高価なパーツや装備ではなく、センス重視な実用性と雰囲気が求められているようです。

こうしたイメージに影響されてか、日本のビルダーから発売されているのは、ウッディーな内装でバンライフを謳ったモデルが多いようです。

バンベースのモデルいろいろ。


WORKVOX「SEDONA(セドナ)」


sedna-type3 外装

WORKVOX社が手がけるSEDONAはタイプⅢから始まり、LIKESIDE、タイプⅣと現在3つのモデルがそろっています。

どれも内装に本物の木をふんだんに取り入れているのがいちばんの特長と言えるでしょう。

sedna-type3 内装

タイプⅢは、後部の荷台に最高級ブラックウォールナット(クルミの木)を使っているほか、天井に新材をあえて古材に見えるように加工した『ウエスタンレットシダー』を採用。

鉄のフレームと木材で作ったサイドキャビネットは、全体的にログハウスのようなデザインと落ち着いた色調となっています。

sedna lakeside 外装

LIKESIDEの内装は明るめの色の木材と真っ白な家具で、車名のとおり、湖のほとりにあるおしゃれな別荘といった印象。

sedna lakeside 内装

標準装備としてシンク付きキッチンと冷蔵庫が設置されています。

タイプⅣは、ざっくり言うとタイプⅢのサイズ拡大版というところでしょうか。

ハイエースのワイドボディ・スーパーロング・ハイルーフがベースで、SEDONAシリーズ初の8ナンバーキャンピングカー登録となります。

3つとも、雰囲気バツグンでおしゃれなんだけど、しっかり使える道具でもある。まさに、バンライフにピッタリなモデルではないでしょうか。

SEDONA (セドナ) タイプⅢ
ビルダー:WORKVOX(ワークヴォックス)
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ ハイエースバンDX ナローボディ
価格:¥4,130,500(税込)~
乗車人数:6名
全長:4,695mm 全幅:1,695mm 全高:1,980mm
公式サイトはこちら



Santa Rosa (NACS)「Sonoma(ソノマ)」


販売元のNACS(ナックス)は、中古車の買い取り・販売などでおなじみのアップルカーセールスプロデュースによるハイエース専門店。

いろんなタイプにカスタマイズしたハイエースをリリースしています。

その中の、バンライフを意識したブランドが「サンタローザシリーズ」。

さすがカスタムハイエース専門とあって、サンタローザシリーズも豊富な種類があります。

居住空間をダイニングやフルフラットベッドに簡単にアレンジできる使い勝手の良い「Sonoma」。

2段階の高さにセットできる6分割のベッドマットが特徴の「Catalina」。

「Catalina」の前向き8人乗りワゴンタイプの「Catalina wagon Type.1」と「Catalina wagon Type.2」。

さらに、シンプルなつくりで手が届きやすい価格(3220000円/税抜~)の「Brooklyn style 」と「California style」。

また、ナックスは先ほど紹介したワークヴォックス・SEDONAのディーラーも兼ねているようで、サンタローザ仕様のSEDONAもラインアップされています。

sonoma green 外装

出典:Santa Rosa



ここではたくさんある中の「Sonoma」を紹介してみたいと思います。

sonoma 内装 収納

出典:Santa Rosa



「Sonoma」はこれぞバンライフモデルといったテイストで、暖かみのある天然木を内装全体に採用。武骨な鉄製のインテリアが素朴で落ち着いた雰囲気づくりを手伝っています。

sonoma シート

出典:Santa Rosa



「Sonoma」の特長は前向きにも後ろ向きにもフラットにもできる2列目のバタフライシートと、屋外に持ち出せてテーブルとベンチにもなるベッド。

sonoma green 外装

出典:Santa Rosa



使い方や人数に合わせて車内のレイアウトが変えやすいので、仕事をしたり、キャンプしたり、眠ったり、これ1台でバンライフのどのシーンでもちゃんと使えそうです。

Santa Rosa Sonoma (ソノマ)
ビルダー: NACS
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ ハイエースバンDX ナローボディ
価格:¥3,810,000(税抜)~
乗車人数:6名
全長:4,695mm
 全幅:1,695mm
 全高:1,980mm
公式サイトはこちら

RIW(ANNEX)「ブローニィRIW」


徳島県に本社と工場を置き、最新のキャブコンやバンコンのビルダーとして、おなじみのANNEX。

豪華で便利な快適装備満載のキャンピングカーの名作を数々生み出していますが、一方で靴を脱がずにドカドカと乗ったり降りたり、もっとラフにワイルドに使いたい人のためのブランドとして「RIW」シリーズも発売しています。



その中の1つが「ブローニィRIW」。

2010年に販売終了したマツダのボンゴブローニィの中古車をベースにリノベーション(改修)した、アウトドアキャンプ向けの「RIW」とサーファー向けの「RIW-S」をラインアップ。

購入希望者は、まずボンゴブローニィの中古車を自分で探してくるところからスタート。内装が出来上がった時点でいったん納車され、しばらくしてから好みのボディカラーに全塗装して仕上がるまで、所有者もビルダーといっしょに作り上げていく過程(プロセス)も楽しめるしくみになっています。



マツダ製のボンゴブローニィは最新ものでも約10年前のモデルなので、外見がすでになんとなくレトロな雰囲気。



しっかりとシンクやコンロが付いていて、「RIW-S」には温水シャワーまでありますが、有孔ボードを物が吊るせる壁材として活用したり、ベンチ兼テーブル兼ベッドの一部にもなる棚があったり、全体的に手作り感にあふれています。



ビルダーさんの手を借りるとはいえ、ちょい旧車のバンを買ってきてリノベーションしていくというのは、本来のバンライフのスタイルにある意味いちばん近い発想かもしれません。

一例ですが、試しにカーセンサーで調べてみると2007年式ボンゴブローニィが3.5万キロ走行で車両本体価格109万円(税込、2021年1月5日時点)で出ていました。

これに全塗装込みのリノベーション代が240万7,900円(税込、参考価格。※ベース車、タイヤ、ルーフキャリア その他装飾品は含まず)。

合計349万7,900円(税込)で、このレトロでおしゃれで実用的なRIWが手に入る。リーズナブルな価格設定も魅力だと思います。

ブローニィRIW
ビルダー:ANNEX
タイプ:バンコン
ベース車両:マツダ ボンゴブローニィ
価格:¥2,189,000(税別、参考価格。ベース車両代別)
全長:4360mm(標準ボディ)
 全幅:1695mm
 全高:1980mm
公式サイトはこちら

flexdream 「FD-BOX7vanlife」


車中泊できる街乗り仕様車” をコンセプトにした新車ハイエースと言えば、flexdreamのFD-BOX7シリーズ。

いろいろなタイプの内装があるFD-BOX7シリーズの中にもvanlifeを謳ったモデルがあります。

flexdream「FD-BOX7vanlife」内装

出典:flexdream



「FD-BOX7vanlife」は、先に紹介したSEDONAのビルダー・WORKVOX(ワークヴォックス)とコラボレーションした内装で、アイアンと木がメインの素材となっています。

さらに運転席し助手席のシートにはエスニック柄で知られているアメリカの生地メーカー・ペンドルトンの生地を採用。

さらにセカンドシートは専用生地を使ったREVOシート(ほぼ無段階に調整できるリクライニング機能付きシート) 。

flexdream「FD-BOX7vanlife」シート

出典:flexdream



シンクやコンロは装備されていなくて、シンプルな車中泊仕様となっています。

ベース車はハイエースバン・ワイドスーパーGLの標準ボディまたはワイドボディから選べます。

ワイドボディを選ぶと、2列目のREVOシートを後部いっぱいまでスライド可能。

flexdream「FD-BOX7vanlife」内装

出典:flexdream



後部には3分割のベッドマットが用意されているので、2列目のシートと組み合わせて多彩なレイアウトのアレンジができます。

セカンドシートを折りたたんで一番前まで移動させると、広大な荷台が出現。貨物用やバイクや自転車のトランポとしてなど、普段遣いもまったく問題なし!

FD-BOX7シリーズのコンセプトをそのまま受け継いだバンライフ仕様車となっています。

FD-BOX7vanlife
ビルダー:flexdream
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ ハイエースバンDX (標準ボディの場合
)
価格:¥4,338,000(税込)~
乗車人数:5名
全長:4,695mm
 全幅:1,695mm
 全高:1,980mm
公式サイトはこちら

ダイレクトカーズ「Retreat(リトリート)」


ダイレクトカーズ「リトリート」

ダイレクトカーズが “アメリカンVAN LIFEをヒントに、「趣味に特化してお使いいただきたい」と考えて独自開発した(公式HP) ”リトリート。

ベース車にするハイエースのサイズバリエーションが豊富で、ロング・標準ボディ・標準ルーフの「バンDX」ベース、ロング・ワイドボディ・ミドルルーフの「ワゴンDX」ベース、スーパーロングの「キャンパー特装車」ベースの3タイプから選べます。

それぞれ5ナンバー、3ナンバー、8ナンバーで、標準ボディとワイドボディはシンクが付かない車中泊仕様車。

スーパーロングベースのモデルにはシンクやクーラーも標準装備しています。

ダイレクトカーズ「リトリート」内装

内装は3モデルとも共通のテイストで、車名の通りどこか「retreat=隠れ家」を連想させる雰囲気。天井や側面にリアルウッドを貼っているほか、棚や引き出しも木製となっています。

いずれのモデルもシンプルで使い勝手の良いレイアウト。ユーザーの好みでカスタマイズしやすい自由度の高さが特長と言えるでしょう。

Retreat (リトリート )※ナローボディの場合
ビルダー:ダイレクトカーズ
タイプ:バンコン
ベース
車両:トヨタ ハイエースバンDX ナローボディ
価格:¥3,550,000~
乗車人数:5名
全長:4,695mm(ラダー含まず)全幅:1,695mm 全高:1,980mm
公式サイトはこちら

GORDON MILLER(ゴードンミラー)「GMLVAN -01」


GORDON MILLER グッズ

出典:GORDON MILLER



GORDON MILLERは、カー用品・サービスのショップでおなじみのオートバックスの運営をしている企業・オートバックスセブンが展開するカーライフブランド。

「ガレージユースやカーライフを前提とした機能的なデザインのガレージウェアやファニチャー、アウトドアギア、ツール、カーインテリア、カーウォッシュなどのさまざまなプロダクトを通して、愛車のある”ガレージ”から拡張していくライフスタイルを提案します」(公式HP)というコンセプトのもと様々な商品をリリースしています。

グッズにとどまらずGORDON MILLER MOTORS(ゴードン ミラー モータース)として、ここで紹介する車中泊仕様車も販売。

GORDON MILLER 車

出典:GORDON MILLER



トヨタ・ハイエースベースの「GMLVAN V-01」と日産・NV200バネットベースの「GMLVAN C-01」の2モデルがあります。

GORDON MILLER

出典:GORDON MILLER



内装の天然木はアカシア(ホワイトウォールナット)を使用。ただ、床面にはウッドを使用せず、床用の塩ビシートを使用しているため濡れたままの荷物を積んでも大丈夫な仕様です。

セカンドシートはほぼ無段階にリクライニングできるREVOシートを採用。

GORDON MILLER 内装

出典:GORDON MILLER



分割できるフロアボード(V-01)、テーブルとして利用できるフロアボード(C-01)など、フレキシブルな使い方ができるのもバンライフに適していると言えます。

GORDON MILLERバネットベースの「GMLVAN C-01」色展開

出典:GORDON MILLER



バネットベースの「GMLVAN C-01」は、日産の生産工場で塗装するGORDON MILLERオリジナルカラー「オリーブドラブ」と「コヨーテ」の2色を用意。内装だけでなく、外見もこだわりのおしゃれモデルとなっています。

ハイエースベース、バネットベースどちらも2WDのほか4WDが選べるのもうれしいポイントです。

GMLVAN V-01
ビルダー:ゴードンミラー
タイプ:バンコン
ベース
車両:トヨタ ハイエース DX
価格:¥4,520,000(税抜)~
乗車人数:6名
全長:4,695mm 全幅:1,695mm 全高:1,980mm
公式サイトはこちら

軽バンベースのバンライフ仕様車


ダイレクトカーズ「Retreat Mini(リトリート ミニ)」


ダイレクトカーズ リトリートミニ 外装

こちらは先ほど紹介したダイレクトカーズの「Retreat(リトリート)」のミニサイズ版。ホンダのN-VANをベースにしています。

兄貴分のリトリートのテイストはそのままで、機能をギュっとコンパクトにしたかんじと言えばいいでしょうか。

ダイレクトカーズ リトリートミニ

まずいちばんの特長は、バンライフ仕様であることをわかりやすく体現したリアルウッド貼りのルーフ、サイドパネル、リアパネル。

外装に貼られたデカール(オプション)も木目調で、木製のインテリアと連動してこのモデルの遊び心をアピールしているように見えます。

軽バンベースながら、2列目のシートを完全に撤去してベッドを常設しているのも、バンライフ仕様ならでは割り切りかもしれません。

車外向けてテーブルが設置できるようになっていて、野外で調理をする時に便利なのもハイエースベースのリトリート譲りの工夫です。

ベッドサイズは幅が最大1,150mm、長さは助手席側が2,130mm、運転席側は1,450mm。このサイズならそこそこ身長の高い人でも1人ならゆったり寝られるでしょう。

Retreat Mini(リトリートミニ)
ビルダー:ダイレクトカーズ
タイプ:軽キャン
ベース車両:ホンダ N-VAN(Gグレード)
価格:¥2,290,000(税別)~
乗車人数:2名
就寝人数:1名
全長:3,395mm 全幅:1,475mm 全高:1,945mm
公式サイトはこちら



SO9(エスオーナイン) 「エブリイ バンライフ仕様」


SO9(エスオーナイン)は四国の高知県にあるガレージブランド(個人または小規模でアウトドア製品をつくるブランド)です。

最初に送り出したのはなんと「アウトドア豆炭こたつ」。

そこ後、バンライフをテーマにした製品を次々と発売して、ついにはバンライフ仕様のコンプリートカーまで出してしまいました。
それがここで紹介する「バンライフエブリイ」です。

SO9 バンライフエブリイ

出典:SO9



車名からわかるようにベースはスズキの軽・エブリイ。

車内スペースは195cm×130cm。これはアウトドア用の2人用テントと同じ床面積だそうで、基本的に家具は載せない仕様なので、大人2人でも就寝できるスペースがあります。

SO9 バンライフエブリイ

出典:SO9



高知発のブランドとあってか、フロア材には高知県産ヒノキの無垢材を使用。さらに、側面と天井にも国産ヒノキ天然木を使っていて、「総ヒノキ」の内装となっています。

内装材として一般的な「メラミン樹脂」などは使用せずに、小さいながらも触れて心地よい空間にこだわった作りです。

なんとこのこだわりのコンプリートカーが131万円(税込)というのですから、驚きとともにかなり魅力的ではありませんか。

先ほども言いましたがSO9には、バンライフをテーマにしたグッズがいろいろあります。

SO9 バンライフシェルフ

出典:SO9



中でもおすすめだと思ったのは「バンライフシェルフ」で、これは組み合わせると収納棚にもベッドにも机にも手持ちのコンテナにもなる、なかなかのスグレモノ。

「バンライフエブリイ」に「バンライフシェルフ」を置いたら、見た目的にも機能的にも立派なバンライフ仕様車が出来上がると言っても過言ではないでしょう。

エブリイ バンライフ仕様
ビルダー:SO9
タイプ:軽キャン
ベース車両:スズキエブリイ
価格:¥1,310,000(税込)~
乗車人数:2名
全長:3,395mm 全幅:1,475mm 全高:1,895mm
公式サイトはこちら



まとめ


今回、できるだけバンライフ仕様と銘打っているものや、バンライフの雰囲気に合うと思われる車を調べてみましたが、共通しているのはやはり内装に天然木(リアルウッド)を使っているということが挙げられます。

これは家に例えるなら都心のタワマンやデザイナーズマンションというより、ログハウスの別荘やリノベした古民家で暮らすのに近い感覚とでも言いましょうか。

どちらが良いということではなく、こだわりの方向が違うんだろうなと思いました。

そして、内外装ともにおしゃれでかっこいいけれど、便利さはそれほど追求せず控えめな装備なのも共通。

キャンピングカーに比べて、価格も抑えめの設定になっています。

機能も価格も、車中泊仕様以上でキャンピングカー未満。

もしかしたら、これからはコンプリートカーだけでなく、バンを買ってビルダーさんに持ち込んで、内装の床と天井だけリアルウッドにしてもらって、後は棚を自作したり、自分でシートカバーを替えたり、セミカスタマイズのバンライフ仕様車も人気が出るかも知れないですね!

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。