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【新モデル取材】軽以上ハイエース未満!街でも車中泊でも使いやすいRVビックフット「スウィングJr.」

【新モデル取材】軽以上ハイエース未満!街でも車中泊でも使いやすいRVビックフット「スウィングJr.」

RVビックフットの最新モデル「スウィングJr.」


軽自動車では走行性や居住性に不足を感じる、けれどハイエースまでいくと大きくて扱いが難しい。

そんなニーズに応え、「ちょうどいいサイズ」が人気のコンパクトバンコン。

構造要件の緩和を追い風に、仕事にもドライブにも車中泊にも使えるマルチなキャンピングカーが存在感を増しています。

このたびRVビックフットから、日産・NV200バネットをベースにした新作が登場しました。

9/14(土)~9/15(日)に開催された「横浜キャンピングカーショー2024」(於・パシフィコ横浜)で初披露されたばかり。

出来立てほやほやの最新モデルについて、同社の中島 豊所長(以下中島所長)からお話をうかがいました。

スウィングJr.
ビルダー:有限会社アールブイ・ビックフット(RV BIGFOOT)
タイプ:バンコン
ベース車両:日産・NV200バネット
乗車定員:5名
就寝定員:1名 ※
全長:4,400mm
全幅:1,695mm
全高:1,850mm(ワゴンベース)/1,885mm(バンベース)
ナンバー:8ナンバー
参考価格:税込4,430,000円〜(ワゴン2WD)
公式サイト:RVビックフット HP
※2名就寝の条件を満たせるところを、お客様の快適性を優先しての設定



NV200バネットへのこだわり


RVビックフット スィングJr. NV200バネット

ベース車に選ばれたのはNV200バネット。

試作車を除くと、同社でNV200バネットをベースとしたモデルは初めてだそうです。

同サイズのベース車両を比較検討したとき、キャブオーバーではないため運転席まわりに余裕があり、長距離ドライブに向いている点や、しっかりした座席が特徴のNV200バネットに着目

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

乗用車に近い運転感覚で、商用車に乗り慣れない人でも違和感なく運転できます。

「2~3kmの近距離では違いを感じませんが、いざ遠くまで行こうと思ったときに、運転しやすい車としにくい車ではやはり疲労度が変わってきますから」と中島所長は話します。

サイズとしては5ナンバー枠に収まる同車は、混雑する都市の街路でも快適に走行できるのが魅力。

「都内の環八を通って横浜のキャンピングカーショー会場まで運転してきましたが、いつもだったら車が大きいから高速道を降りたくないんです。でもスウィングJr.なら気になりません」(中島所長)

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

全高はベンチレーターを含めても約2mで、多くの自走式立体駐車場に入れる高さ。

セカンドカーを所有する必要がなく、スウィングJr. 1台で旅も日常生活も完結します。

次のページ▷▷▷【ホワイトで統一されている明るく広い車内の詳細をご紹介します!



ロングセラーモデルをベースとしたレイアウト


RVビックフット スィングJr. NV200バネット

レイアウトはRVビックフットのロングセラーモデル「スウィング」を踏襲。

内装は同社のテーマカラーのホワイトで統一されています。

かつてはダークカラーの内装も作っていたそうですが、現在のカラーに集約していったことにも理由が。

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

車内が広く明るい印象になること、影ができにくいこと、小物などを落としても発見しやすいことなど、いくつもの利点があるのだそう。

家具やマットは軽量の素材がセレクトされています。

「燃費など総合的に考えて軽く作ったのですが、結果として女性や年配者が“私にも扱える”という感覚を持てる車になりました。目線が高く運転しやすいですし、シートが軽いから簡単にベッドにできます」(中島所長)

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

きらびやかな展示車両が並ぶイベント会場ではシートやマットの重さは想像しにくく、盲点になりがちなポイント。

目に見えない「扱いやすさ」がきちんと考慮されています。

もちろんボディには、同社が基本とする断熱加工がしっかり施されています。

動線が考えられたダイネット


かなりの時間をかけて試作を繰り返してきたというスウィングJr.。

カーテンひとつでも、どのように設置すれば運転席に干渉せず、かつ室内が見えないか、入念に検討されたそうです。

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

標準装備のラウンドカーテンは一級遮光で、窓にはオプションで網戸の装着が可能です。

回転式のテーブルは、縦にも横にもなるので通り抜けの邪魔になりません。

足腰を痛めている人などが使うことも考慮し、乗降しやすい構造になっています。

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

シート下は収納庫になっており、日用品を整理できます。

展開のしやすさに定評があるフロアベッド


RVビックフット スィングJr. NV200バネット

フロアベッドは展開のしやすさにこだわりが。

もともと兄弟分のスウィングは、車外に出ずに簡単にベッド展開できることが特徴。

ユーザーの評判のよさから定番モデルとなり、それがスウィングJr.にも継承されています。

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

「高さのある車なら、どんな動作も両足を踏ん張れば可能です。ですが、スウィングJr.のような車高でも簡単にベッド展開ができないといけません。その工夫はスウィングで長らくやって参りました。また、就寝定員は1名となっておりますが、2名就寝の条件を満たせるところを、お客様の快適性を優先して設定しております。」(中島所長)

8ナンバー登録を可能とするギャレー


RVビックフット スィングJr. NV200バネット

ギャレーには10Lずつの給排水タンクを搭載し、水道の使用が可能。

冷蔵庫はそれぞれのユーザーが好みの製品を使うことを想定し、ポータブル冷蔵庫の設置場所を確保しています。

外部から電源をとれるギャレーコンセントも、便利な位置に備えます。

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

加熱調理はカセットコンロを使用することで、8ナンバー登録の要件を満たしています。

ルーフトップクーラーを搭載可能


電源システムとして、走行充電が可能な105Ahサブバッテリーを標準装備。

オプションでインバーターを追加すれば、家電の使用も可能になります。

バッテリーの増設や、ソーラーパネルの設置もオプションで可能です。

RVビックフット スィングJr. NV200バネット

猛暑となることも多い近年、とくにペット同伴旅では冷房設備は気になる部分です。

スウィングJr.ではオプションでルーフトップクーラーの搭載が可能。

300Ahリチウムイオンバッテリーへの変更などを含むパッケージになっています。

このほかマックスファン(ベンチレーター)や、FFヒーターをオプションで追加できます。

まとめ


横浜でのお披露目を経て、現在は正式リリースを果たしたスウィングJr.。 

長く愛される定番モデルのコンセプトを継承しつつ、さらなる「運転しやすさ」「扱いやすさ」を追求しています。

大型のキャンピングカーだと乗りこなせるか自信がない、と感じていた人にもおすすめです。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。