「ライトキャブコン」って実際どうなの?!〜購入してから3年目のホンネ〜
近年コロナ禍の影響もあり、キャンピングカーの需要が増えてきていますね。
私の友人や知人にもキャンピングカーに興味をもつ人が増えて、
「夫がキャンピングカーを欲しいって言ってるんだけど、実際使ってみてどう?」
「何でキャンピングカー買おうと思ったの?」
といった質問を多く受けるようになってきました。
私たち夫婦が使用しているのは「ライトキャブコン」タイプのキャンピングカーです。
現在キャンピングカーを購入して3年目。
夫婦と小さな子ども2人に3匹の愛犬の家族で、車旅を楽しんでいます。
今回は、そんな私たち夫婦が使用して感じたライトキャブコンを購入するメリット・デメリットと、実際に購入したキャンピングカーをご紹介していきたいと思います!
目次
ライトキャブコンって何?
ライトキャブコンの特徴
「ライトキャブコン」とは、キャブコンのなかでもコンパクトサイズのキャンピングカー。
キャブコンというのは、運転席部分を残して、後部に専用の居住スペースを架装(外装ごと作り変える)したキャンピングカーのことです。
ライトキャブコンと呼ばれているほとんどのキャンピングカーは、全長5m、全幅2m、高さ3m以内と、一般的な平面駐車場スペースに停められるサイズとなっています。
価格帯としては、新車で400〜600万円台とキャブコンの中では低価格帯です。しかし低価格といっても、よほどのお金持ちの方でない限り、安い買い物とは言えません。
そこで次は、ライトキャブコン購入を検討されている方に向けて、メリットとデメリットについてお伝えしていきたいと思います。
ライトキャブコンのメリット
ライトキャブコンのメリットを一言でいうと「キャンピングカーの居住性の高さと、日常使いしやすい機動力をバランス良く兼ね備えていること」だと思います。
実際にライトキャブコンを購入して感じたメリットを具体的に挙げていきたいと思います。
居住スペースが広い
ライトキャブコンは他のキャブコン同様、車体にシェル(居住スペースとなる箱)が架装されています。
そのため、コンパクトながらも天井は高く、十分な居住スペースが確保されているので、小さな自宅にいるような感覚で過ごすことができます。
(高さ制限のない)一般的な平面駐車場に停められるサイズ
キャブコンやバスコンなど、中型〜大型の車両になるとどうしても課題になってくるのが”駐車場問題”。
ライトキャブコンなら乗用車同様に駐車スペースに停められるサイズとなっているため、「日常使いしやすいキャンピングカーが欲しい」と考えている方にとってはオススメな車種だと思います。
荷物をそこそこ収納できる
ライトキャブコンはバンコンに比べると、居住スペースがある程度広く確保されているので、その分多くの荷物を収納することができます。
そのため、普段からキャンピングカーに子ども達の荷物や、防災グッズを備えておくこともでき、我が家では大助かりしています。
これらのほか、キャンピングカー全体に言えるメリットですが、
自由度の高い旅やお出かけが出来る
キャンピングカーなら、自分や家族、ペットのペースで旅を楽しむことができます。
例えば「旅行中に子どもが体調を崩し、熱を出した」「滞在日数をもう1日伸ばしたい」というような、“急な予定変更”にも柔軟に対応できます。
最強の防災グッズになる
プライベート空間が確保されているため避難所でのストレスが軽減できる。
ペットがいてもいっしょに避難できる。
エコノミークラス症候群を予防できる。
装備によっては生活用のサブバッテリーや太陽光パネル、発電機もあるため、大規模停電時も安心。
さらに防災グッズを常に備蓄しておけるため、万が一旅行先で災害に遭っても対応できます。
これらは小さな子ども2人と3匹の愛犬がいる我が家にとって、キャンピングカー購入を決めた大きな要因でした。
ライトキャブコンのデメリット
続いて、ライトキャブコンのデメリットについて書いていきたいと思います!
車高制限がある
ライトキャブコンは全高が2.6〜3.0mのものが主流。ショピングモールなどの立体駐車場は、高さ制限2.1m〜2.4mがほとんどなので、全高2.1m以上あるモデルは、車高制限の多い場所で使用するのは不向きだといえます。
しかしライトキャブコンの中には、車高2.1m以下のモデルもありますので、立体駐車場の多い都市部での利用も想定されるなら、全高2.1m以下で探されるといいかもしれません。
また、キャンピングカー全般に言えるデメリットとして、
走行中の安定性や上り坂に弱く、死角も多いため、最低限の運転技術が必要
車種にもよりますが、シェルを架装しているキャンピングカーは乗用車に比べ重心が高く、走行性能の低下やハンドリングの悪化、横風などによる不安定を招く恐れがあります。
また車重が重いので速度も遅く、上り坂にも弱いので、斜面が勾配になれば止まってしまうのではないかとヒヤヒヤするほどのスピードになってしまいます。
乗り心地や寝心地は良いとは言えない
上記で述べたように、キャブコンは重心が高く横揺れに弱いのが特徴です。
そして「揺れ」を感じるのは風だけでなく、車中泊を一緒にしている他の人が寝返りを打つたびに、感じてしまうことも多々あります。
この乗り心地や寝心地というものは、使ってみないと実感出来ないものです。
キャンピングカーの購入を検討している際は、必ず試乗やレンタルをして、乗り心地、寝心地を体感してみることをオススメします。
洗車は頼むのも自分でするのも一苦労
我が家が悩んだことの1つ、それは「洗車」です。
キャブコンタイプのキャンピングカーを快く洗車してくれるお店はほとんどありません。
そのため、オーナー自身で洗車をする人が多いと思いますが、真夏や真冬の洗車は本当に大変なので、洗車するのが苦手な方にとってはデメリットと言えます。
お金がかかる
キャンピングカー購入を踏み切れない方のほとんどが、「金銭面」で悩んでいるのではないでしょうか。
中古車であれば値段は抑えられますが、それでも気軽に手は出せません。
そして万が一安く手に入ったとしても、中古なので部品の寿命が早めに来たりしてメンテナンスにお金がかかってしまう可能性もあります。
私が所有するライトキャブコンのご紹介
ここまででライトキャブコンのメリットとデメリットをお伝えしてきました。
では次に、実際に私たち夫婦が購入したライトキャブコンを紹介していきたいと思います。
私たち夫婦は、ライトキャブコンの中でも設備が充実しているものを探しました。
その結果、選んだのがMAMBOW Famille(マンボウ ファミーユ)です。
まずは主な装備内容について紹介していきます。
MAMBOW Famille(マンボウファミーユ)
ベース車:マツダ ボンゴトラック(ロータスRV)
エンジン:ガソリン 1798cc
ミッション:5AT
駆動方式:2WD
全長:488cm
幅:188cm
高さ:269cm
乗車人数:最大7名、就寝人数:最大6名
主な装備内容
①広々バンクベッド:長さ:196cm幅:120cm(最奧)〜160cm(手前)
②外部100V電源
③結露しにくいアクリル2重窓(3カ所)
④スピードコントロール付の吸排気ベンチレーター
⑤キャビネット側面に、バッテリー残量計付きメインスイッチと100Vコンセント2口
⑥室内用エアコン
⑦発電機
⑧ソーラーパネル(180W)
⑨トリプルサブバッテリー、1500Wインバーター
⑩FFヒーター
⑪19インチ液晶テレビ、地デジ対応無指向性TVアンテナ
⑫電子レンジ
⑬40L冷蔵庫
⑭リヤスペース、2段ベッド
⑮カウンターキッチン
⑯給排水各10Lのタンク
⑰ルーフサイドに収納庫
マンボウ ファミーユのお気に入りポイント
マンボウファミーユのなかで、特にお気に入りのポイントは「後部のリヤスペース」です!
わが家には3匹の愛犬がいますが、当時息子が0歳だったこともあり、どうしても3匹だけのスペースを確保する必要がありました。
2段ベッドやフリースペースにもなる下部のベッドを全て取り外し、床に撥水・防臭加工の絨毯マットを敷いて、柵を取り付けることで、見事に3匹のスペースを確保することが出来ました。
旅行中、愛犬たちの足や身体が汚れても、外のバゲッジドアから直接3匹のスペースへ移動させることができるので助かっています。
マンボウ ファミーユの残念なポイント
キャブコン全般に言えることかもしれませんが、「走行性や運転のしにくさ」はかなり残念なポイントです。
また、ベース車体がマツダのボンゴ車なため、運転席は身長160cmの私が乗る分にはまだいいのですが、主人は180cmのため狭く感じてしまいます。
その対策として我が家は、運転席真後ろの座席の背もたれ部分を外し、運転席のリクライニング機能を向上させ適宜休憩するようにしています。
また運転していて厄介なのが、高速道路や橋の上、海沿いを走った時や隣車線に大型車が通ったときに車体があおられることです。
無茶な運転は、キャンピングカーの横転事故につながるため、スピードを出さずにゆっくり、のんびり安全運転しています。
まとめ
我が家では旅行やキャンプだけでなく、保育園の送り迎えや買い物、病院へ受診するときなど、ほぼ毎日マンボウファミーユを使用しています。
小さい子どもがいると、マンボウファミーユはとっても重宝するからです。
プライベートな居住空間が保たれているので、授乳やミルク、離乳食、オムツ交換、お昼寝するのも全てキャンピングカーで済ませることができ、移動する家のような存在となっており、ストレスなく出かけられています。
もし、私たちのようにキャンピングカーを日常使いもするし、旅行にも出かけるというのであれば、マンボウファミーユのようなライトキャブコンはオススメだと思いますよ。