2020年、オーナーインタビューで登場した車を一挙に紹介!
目次
犬連れ車旅を楽しむ女性オーナーの5ナンバーキャンピングカー。そなたんさん
愛犬とともに週末がくるたび下道で15時間も走るというそなたんさんの愛車は、ミスティック社のデルフィノ。
トヨタのヴォクシーハイブリッドがベースで、見た目は完全なるトヨタのヴォクシー。普通車と同じ5ナンバーなので、どこに行くにも全く目立ちません。2014年式で、購入額は約300万円。
そなたんさんには、キャンピングカーを買うに当たって、「これは外せない」と考えていた条件が5つありました。
・あまり大きすぎないバンコンであること。
・ハイブリッドであること。
・ベンチレーターが付いていること。
・簡単な調理ができるように、サブバッテリーとインバーターが付いていること。
・できればFFヒーターが付いていること
当てはまるモデルがなくても半ばあきらめていた時、出会ったのがこのデルフィノ。FFヒーターは付いていないものの、それ以外はすべて希望どおり!
中でも、特に気に入っているのはベンチレーターだそうです。
買い物などで車から離れる時も、窓を少し開けてベンチレーターを回しておけば、よほどの炎天下でない限りは、安心して愛犬を車内に残せるようになりました。「ベンチレーター様様ですね(笑)」と、そなたんさん。
強いて言えば、バンコンなので収納スペースが少ないことが残念だったそうです。しかし、そなたんさんはDIYで収納場所を作って解決してしまいました。
以前は、犬と泊まれる宿の手配が大変でしたが、その点でもストレスフリーに。
キャンピングカーがあれば行きたい時に行きたい所へ行けるので、「犬連れでも不自由なく旅を楽しめるようになりました」とのこと。
やはりペットがいる人にとって、キャンピングカーは最高の旅ツールのようですね。
自宅のような快適空間にしたN-VAN。るい a.k.a 「旅するひきこもり」さん
アジアンテイストで統一された愛車N-VANの車内で、ゆったり仕事をしながら車中泊の旅を続けているのが、るい a.k.a 「旅するひきこもり」さん。
車旅歴は3年ほど。You Tubeなどで車をDIYして旅をされている方の動画を見て、面白そうだなと思ったのが、車中泊仕様車にした大きなきっかけだったそうです。
軽バンなのにインパネ周りのデザインが安っぽくないことや、機材がたくさん積めること、ホンダセンシングが標準装備されているので長距離運転でも疲れないこと、軽なので維持費が安いこと、それでいて燃費が良いところが、N-VANを車中泊の相棒に選んだ理由。
DIYで、家と変わらないお気に入りの快適空間を作り上げています。
まずは、車内でデスクワークもしているので、長時間座っても疲れにくい厚めのソファーベッドと、ラゲッジ・スペース全体を使った広いデスクを仕込んでいます。
そして、ラグやテーブルクロス、天井クロスやカーテンなどは、全て私の好きなアジアンテイストで統一しました。
天井収納もDIYで。
DIYに使っている材料はホームセンターや100均のものが多く、イレクターパイプやアルミラック、アルミマット、結束バンドなどを活用しています。
かかった費用と期間は、細かいものを合わせて約5万円弱、3か月くらいかけて毎日少しずつ作業して完成させました。
見よう見まねで始めても、比較的安価・短時間でそれなりに「世界で一台だけの、自分専用の車」になっていくとのこと。
そうなると「ここ、もうちょっとこうしたいなぁ……と欲が出てくるんです(笑)」とるいさん。DIYはいわば沼、終わりなき旅路だと語ってくれました。
舞台役者の全国巡業を支えるボーダーバンクス。神野泰志さん
舞台役者として日本全国を巡業している神野泰志さんキャンピングカー歴は7年になります。
仕事柄避けられない長距離移動を少しでもストレスフリーにするために、ナッツRVのボーダーバンクス6.0を購入。2013年式、購入額は1,300万円でした。
神野さんは、舞台公演で月に一度は長距離移動をしなければいけません。場合によっては日本の端から端まで長距離移動するため、休憩する時くらいはしっかり足を伸ばして疲れを取りたいと、キャンピングカーの購入を考え始めました。
それに、舞台によっては控え室がないことがあるのも、購入を検討する大きな理由の一つだったそうです。
お気に入り装備の第1位はズバリ、トイレ。
「やっぱり子どもや女性にとってトイレは重要ですから、車内にトイレを設けたことで、気兼ねなくストレスフリーで使ってもらえるのは良かったですね」と神野さん。
スペースも広々としていますが、FFヒーターの吹き出し口がトイレルーム内にもあるので、寒い季節もトイレまでポカポカで最高とのこと。
それから、後付けの家庭用エアコン(Panasonicエオリアナノイー10畳用)も気に入っているそうです。
バゲッジルームも申し分ない広さ。神野さんの仕事用の衣装やメイク道具はもちろん、家族の荷物も余裕で収納することができます。
さらに、キッチンがワンルームマンションよりも大きくて広いので、車内で料理をするにもものすごく使いやすくて気に入っているとのこと。
「まあ結局のところ、居室部分は全部お気に入りです」と笑顔で話してくれました。
VWキャブコンからトレーラーへ。匿名Aさん
こちらのトレーラーのオーナーさんは、フォルクスワーゲン T4のポップアップルーフのバンコンと、同じくT4のキャブコンを乗り継いできて、そこからCASITA T-gloveに乗り換えました。
カシータはアメリカはテキサスのメーカー。サイズは全長 525cm × 全幅 207cm × 全高 260cmで、これをハイエースで牽引します。
車内に入ると右側手前にクローゼットがあって、その奥にバスルーム(トイレとシャワー)が配置されています。
エントランスの左側は冷蔵庫、その向い側、進行方向に向かって左側がキッチンスペース。扉付きの戸棚や引き出しも沢山あって、収納に困ることもなさそうです。
外装と同じく、室内も全体がFRPで成形されていて、曲線の中に木製の戸棚のふたや引き出し、ドアなどがあり、ヨットのキャビンのような雰囲気が漂っています。
キッチンと冷蔵庫の間を通り、奥には二の字型の広々としたダイネットが配置されています。
日中は座り心地が良くゆっくりと寛げる広々としたダイネット、夜は広いベッドとなる便利な作り。ベッドへの展開も至って簡単だそうです。
外側を見ると室内シャワーのほかに、外にもシャワーがあります。これはウォータースポーツをする人や、泥んこになるマウンテンバイカーなどには大変ありがたい装備ですね。
実用性とカッコ良さを兼ねたVW T5 California 4motion 匿名Bさん
こちらの車は2013年11月製造で、ドイツで8000km走った後に日本に輸入されてきました。駆動方式はFFベースですが4motionという4WD(四輪駆動)。
オーナーさんは2014年の10月からこの車に乗っています。それまではランドクルーザー200系に7年乗っていたそう。
床が低く、ポップアップルーフを上げなくても室内高は十分で、圧迫感がありません。
運転席と助手席は180度回転し、後部座席と向かい合い、取り外し可能なテーブルを設置すればダイネットになる仕組みとなっています。
ポップアップルーフを上げればもちろん立って調理をすることができますが、配置が秀逸で、後部座席に座ったままでも不自然な感じがなく調理が可能。上水タンクも汚水タンクも、この車格でありながらなんと容量が各80Lもあります。
ポップアップルーフを上げてベッド用のボードを引き出すと2階の寝室が出来上がります。この2階寝室の床がまた凄いんです。
マットを捲ると、床はアーチの付いた板でスノコ状になっているため、スプリング機能があって蒸れ防止にもなっています。固い板の上にマットを敷いただけで「はい寝室です」ではなく、ちゃんとしたベッドになっています。
全ての窓には遮光性の高いロールスクリーンが付いていますが、完全に車体に組み込まれていて、使わない時はカーテンがあることなど全く意識させないような作り。フロントウィンドウにまでスクリーンが内蔵されています。
このほか、スライドドアの内張りの一部がテーブルの天板になっていたり、リアゲートにはチェアが2脚(純正品)収納されていたり。
とにかくスペースに無駄がなく、使いやすさを考え抜いていて、芸が細かいというか行き届いているなあと感心するばかりです。
まとめ
駆け足で15台を紹介しました。あらためて見てどうでしたか。
十人十色と言いますが、15車15色ですね。
共感できる使い方やお気に入りの機能も少なからずあったのではないでしょうか?
豪華な装備もいいし、DIYも魅力的。どれも参考になるけれど、次々目移りして、結局自分に近いのはどれかわからなくなりそうです。
でも、そうやっていろいろ迷ったり考えたりするのがまた楽しいですよね。
車旅ファンの皆様にとって、2021年が充実したものになりますように!