シンプルだから自由度高め!軽キャン「VanBaseエブリイ」レビュー




フルフラットのキャンピングカー仕様へ、展開も手間なく簡単


後席シート

「VanBaseエブリイ」は、後部座席の背もたれを起こしておくことで、4人乗りの軽自動車として日常使いすることが可能です。

そして車中泊の際には、後方座席の背もたれを運転席側に倒し、車内後部に折り畳まれている床板を畳んだ後部座席上に広げることで、フルフラットのキャンピングカー仕様に展開することができます。

この展開も難しいコツや手間もなく、とても簡単なんですよ!

実際の展開時の手順を、写真とともにご紹介していきますね。

まず最初に、後方座席の背もたれをひとつずつ前側にパタンと倒していきます。

後席シート

車内後方に折り畳まれている床板を最後部から展開させ、後方座席上に乗せるように開きます。

フルフラット

たったこれだけの手順で、あっという間にフルフラットのキャンピングカー仕様になりました!

床板も重さがさほどないので、力の弱い方や女性でも無理なくサッと簡単に展開が可能です。

手間も時間もかけずにフルフラットの状態にできるため、運転中に眠気を感じ「ちょっと仮眠がしたい」なんていうときや、「今日は車内でゴロゴロしたいだけ」といった短時間&日帰りでの使用にもおすすめですよ。

フルフラットにすれば、車内広々!


車内

運転席からの眺めはこんな感じ。

奥行172cm×横幅135cmのフルフラットな空間は、軽自動車とは思えないほど広々としていますよね。

バックドアを開けることで、車内後方の景色を楽しみながら、開放的な気分を味わうことができます。

後方の荷室床や天井、側面下部には木材を使用。

木の温もりを感じ自然と調和する、ナチュラルで居心地の良い空間に仕上がっています。

車内

天井部分には、はめ込み式のライトが3つついています。

車内後部右側のコンセントをポータブル電源に差し込むだけで、ライトを使用することができますよ。

後方荷室は十分な広さがありますが、助手席を倒すと車内をさらに広く感じることができます。

これだけの広さがあれば、車中泊はもちろん、車内でピクニックのようにお弁当を食べたり寝転んで動画をみたりと、自宅と変わらない自由な過ごし方が実現しますね。

車内

筆者は身長が151cmのため問題なく足を伸ばして横になることができましたが、問題は身長が180cm超ある筆者の夫。

車内後部が奥行172cmということだったので「身長の高い夫にはさすがに窮屈なのでは・・・」と心配をしていました。

しかし助手席の背もたれを倒すことで、身長が高い夫でも助手席側に足を伸ばし、ごろりと寝転んでリラックスすることができました。

助手席部分はフラットにはなりませんが、夫が車中泊慣れしていることと、普段車中泊をしているバンのベッドが170cm程度ということもあり、さほど狭さは感じなかったようです。

「VanBaseエブリイ」の広さであれば、筆者夫婦は問題なく車中泊を楽しめると思います。

スライド式のテーブルを使えば、料理&仕事も屋外で気持ちよく!


スライド式のテーブル

「VanBaseエブリイ」は、車体後方の床下にスライド式のテーブルが収納されています。

キャンプ用のチェアを用意してテーブルをスッと引き出すだけで、あっという間にアウトドアリビングが完成!

日中はテーブルとチェアを出して車外で過ごし、寝る時は車内へ。

シーンごとに車内と屋外を上手に使い分けることで、軽キャンであっても窮屈さによるストレスを感じることがなくなります。

テーブルを引き出して屋外でのんびりと過ごせば、気持ちの良い風や絶景など「アウトドアらしさ」をいつでも楽しむことができますよ。

仕事の様子

気持ちの良い空間でのリモートワークにもスライド式のテーブルが役立ちます。

自然豊かな場所での仕事は、いつもより捗るような気がしませんか?

バッグドアがテーブル上面にあるため、パラパラと雨が降っても濡れる心配がありませんし、日除けとしての効果も多少期待できます。

インテリア

またスライド式のテーブルを使えば、調理や食事もかなりスムーズになります。

テーブルを引き出して屋外での調理が可能となるため、調理器具さえ揃えてしまえば、自宅に近い調理環境を整えることができます。

自宅と同じように立って調理をしても、チェアに座りながら調理してもどちらでもOK!

実際に簡単な料理を作ってみましたが、広々としたテーブル&屋外ということもあり、とても調理しやすかったです。

料理が完成したら、そのままテーブルでの食事が可能。

調理から食事・片付けまで移動なしで完結することができるため、場所を移動する面倒さや手間がなく、自炊がかなりラクになりました。

ランタン

バッグドア内側にはフックが取り付けられています。

このフックには、夜間に必須のアイテム「ランタン」をかけておくことが可能です。

フックのある位置がちょうどスライド式テーブルの真上なので、手元を明るく照らしながら調理や食事、パソコン作業ができるようになります。

これはかなり便利!

ランタン以外にも、濡れたタオルやシャツなどをハンガーにかけて干しておいたり、小物類の仮置き場としても役立ちそうです。

軽自動車ならではの「小回りのよさ」も魅力のひとつ


道路

車内は広々としていますが、軽自動車のため車体はとてもコンパクト。

小回りがよく、狭い道路もストレスなくスイスイと進むことができます。

筆者が普段車中泊をしているボンゴブローニイバンは、高さも横幅もありかなりの大きさ。

普段大きい車に乗っているからか、狭い道路もスイスイと進めるコンパクトな「VanBaseエブリイ」は、とても魅力的に感じました。

ステップ高も低めのため、女性やお子様でも乗り降りがラクチンです。

普段使いや車中泊、リモートワークにも!使い方自由自在「VanBaseエブリイ」


仕事の様子

今回は、ナイルから発売された新型軽キャン「VanBaseエブリイ」をご紹介しました。

筆者は普段、夫婦で車中泊仕様にDIYカスタマイズした「ボンゴブローニイバン」で車中泊を楽しんでいます。

軽キャンと比べると車内にかなりの広さがあるのが利点ではありますが、高さがあるため乗り降りが大変だったり、狭い道を避けることがあったりと、その大きさゆえにマイナスになってしまう部分もありました。

今回軽キャン「VanBaseエブリイ」を体験しましたが、軽キャンは想像よりも広くて過ごしやすく、コンパクトサイズで運転もしやすかったです。

また普段使いにも使えるため、毎日車通勤している夫がかなり興味を持った様子でした。

自由度が高く、お気に入りの家具を積み込んだり、内装を自分好みにすることができるという部分が筆者的には一番魅力に感じたポイントです。

内装やアイテムにこだわり、自分好みのキャンピングカーに仕上げたいという方には「VanBaseエブリイ」のようなシンプル構造のキャンピングカーが最適なのではないでしょうか。

現在軽キャンの購入を検討しているという方は、ぜひ「VanBaseエブリイ」を選択肢の中に加えてみてくださいね。