キャンピングカー
【取材】大人4名就寝。電動ベッドにトイレ&シャワールームも!デュカトベースのキャンビングカー!ホワイトハウスのヴェローナ

クーラー、ヒーター、冷蔵庫、電子レンジ、換気ファンも標準装備!
今年(2023年)から、正規輸入されたフィアットデュカトをベース車両とした国内製作のキャンピングカーが発売されています。
ホワイトハウスのVERONA(ヴェローナ)もその一つ。
すでに国内キャンピングカービルダー各社が計10モデル以上のデュカトベースのキャンピングカーをリリースしていますが、その中でもヴェローナはおそらく快適装備がもっとも多く標準で付いている部類。
電動ベッドにトイレ&シャワールーム、エアコン、ヒーター、冷蔵庫、電子レンジ、換気ファン……。
長期間の車中泊旅でも不自由のない仕様となっています。
10月25日から開催されたジャパンモビリティ―ショー2023で実車が展示されていたので、株式会社ホワイトハウスの橘 久年さん(キャンパー事業部・フィアットプロフェッショナル営業責任者)からお話しを聞きました。
フィアットデュカトの正規ディーラー・ホワイトハウスが製作

フィアットデュカトはキャンピングカーのベース車両として世界的なシェアを持っているバン(商用車)。
日本で言えばトヨタのハイエースといったところでしょうか。
昨年(2022年)から日本国内に正規輸入が始まり、今年から正規ディーラーを兼ねるキャンピングカービルダー5社を中心に続々とデュカトベースのバンコンタイプのキャンピングカーが発売されています。
本記事で紹介するVERONA(ヴェローナ)は、そんなデュカト正規ディーラーのうちの1社であるホワイトハウスが製作。
ホワイトハウスはキャンピングカーの製作で25年の歴史を持ち、現在はハイエースを中心にステップワゴン、フリード、シトロエンベルランゴ、プジョーリフター、N-VAN、N-BOXをベース車両としたバンコンタイプのキャンピングカーを手がけています。
また、エバスベッヒャーの エアヒーター(FFヒーター)やクールスター(車載用クーラー)の販売元でもあり、国内キャンピングカーの有力企業と言えるでしょう。
次のページ▷▷▷【気になるデュカトベースキャンピングカー、ヴェローナの詳細をみていきます!】
出窓以外はベースのデュカトと変わらない外観

日本に正規輸入されているデュカトをキャンピングカー化する場合、安全性を考慮してボディを切って架装することはできないルールがあります。
したがってヴェローナも外装に手を加えないバンコンタイプのキャンピングカー。
車両右側の窓がホワイトハウスお得意の拡張ウインドウ(出窓)になっているほかは、ベースのデュカトから外観に変更はありません。
正規輸入されているデュカトはサイズ別で以下の3種類。
L2H2:全長5,410mm×全幅2,050mm×全高2,525mm
L3H2:全長5,995mm×全幅2,050mm×全高2,525mm
L3H3:全長5,995mm×全幅2,050mm×全高2,765mm
このうちヴェローナは真ん中のL3H2を採用しています。
なかなかのビッグサイズ。
ですが、以前にデュカトの総輸入元のステランティスジャパンで借りたデュカトを試乗した経験から言うと、サイズの割に見切りがよく意外なほど運転しやすかったので、それほど恐れることはないと思います。
デュカト試乗リポート記事はこちら▷【取材&試乗】フィアット デュカト!サイズ大きいけど運転は難しくないの?
最後部に2段ベッドとトイレ&シャワールームを配置するレイアウト

室内レイアウトは、エントランスドア右側にキッチン、車両前部に対面対座ダイネット、後部右に常設2段ベッド、後部左にトイレ&シャワールームとなっています。
以下で各部をくわしく見ていきましょう。
左側から乗り降り!エントランスには網戸と小さな扉が

正規輸入のデュカトは右ハンドル。
日本の道路(左側通行)に合うように、左側にエントランスがあります。
対向車線側から乗車しなくていいのはやはり安全で安心ですね。

エントランスは大きな網戸と小さな扉付き。
ドアの開口部が大きなデュカトは特に夏場、虫がたくさん入ってきそうですが、この網戸があればかなり防げそう。

扉も小さな荷物の出し入れの際にいちいち網戸を開けなくていいので虫の侵入を防げる上、ペット同伴の場合は不意の飛び出し防止にもなります。
冷蔵庫と電子レンジを標準装備したキッチン

キッチンもかなり充実。
ガスコンロが2口、シンクでは温水も使えます。
給水タンクは85L、排水タンクが105L。
後述しますがシャワーも使えるので給排水タンクの容量は大きめです。

照明付き換気扇に電子レンジ(600W)と冷蔵庫(60L)も標準装備。
回転式の運転席と助手席を活かした対面ダイネット

ダイネット(リビング)はベース車両のデュカトの特徴である回転式の運転席と助手席を活かして、セカンドシートと対面対座できるようになっています。
デュカト純正のシート生地をイタリアから取り寄せてセカンドシートにも使用。
運転席と助手席、セカンドシートのカラー&デザインに統一感を持たせています。
常設2段ベッドと電動ベッドで大人4人が就寝可能

ヴェローナのいちばんの特長はベッドと言えるかもしれません。
ベッドは2カ所。
最後部の常設2段ベッドとダイネットのセカンドシートを展開してできる大人2人用のベッドがあります。
常設2段ベッドのサイズは上段が1880x740mm、下段が1880x690mm。

出典:ホワイトハウス
そしてなんとダイネットのベッドは電動式。
セカンドシート後ろに折り畳まれているベッドが、ボタン一つ展開します。

①前席を回転させる。②昇降式テーブルを下げる。③入口上のスイッチを押す。展開作業は簡単で1分ほどしかかかりません。
電動式ベッドを採用しているのは、現在販売されているデュカトベースの「国産」キャンピングカーではおそらくヴェローナのみ。
サイズは1800x1100mmで大人2人が寝られます。
常設2段ベッドと合わせると大人4名就寝が可能。
国内キャンピングカービルダー各社から発売されているデュカトベースの「国産」キャンピングカーの中でも、大人4名就寝が標準仕様なのはヴェローナだけではないでしょうか。
ダイネットから後部2段ベッド上には収納棚

収納は室内右側のダイネットの上に扉付きの棚。
後部2段ベッド上に扉なしの棚。
さらにキッチン上には調味料などを入れておくのに便利な棚が設けられています。
トイレと温水シャワーが使えるサニタリールーム

最後部左側にはトイレ(タンク式)とシャワーが使えるサニタリールームを設置。
キッチンだけでなくこちらでも温水が使えます。
さらに収納式洗面台と換気扇も標準装備。
クーラーとヒーターも標準装備

空調設備も充実しています。
冷房はホワイトハウスが総販売元となっているクールスター、暖房はドイツ・トルマ製のガスヒーターを標準装備。
前述したキッチンとサニタリールームの換気扇に加え、ダイネットの天井には開閉できるルーフウインドウも設置されているため、換気もしっかりできますね。
充実設備を動かす電源も強力
ここまでで紹介してきた家電などの装備はすべてオプションではなく標準でヴェローナに付いているものです。
これらを稼働するには相応な電源が必要。
その点、ヴェローナにはリチウムイオンバッテリー(100Ahx3)や1500Wインバーター、家庭用AC100V電源の取れる外部電源入力が標準装備。
不安なくたっぷり電気が使えるはずです。
快適装備全部乗せで価格は1,480万円

大人4人就寝。電動ベッドに温水シャワー&トイレ、ヒーター、クーラー、キッチン、電子レンジ、冷蔵庫、換気ファンなどが標準装備のヴェローナ。
取材時に展示してあった実車でオプション装備はサイドオーニングだけとのことでした。
快適・便利な装備がほぼ「全部乗せ」状態で価格は1,480万円(税込)。
金額としてはなかなかのものですが、付いている装備の充実ぶりからすればリーズナブルと言えるでしょう。