キャンピングカーと乗用車の運転感覚の違いと注意点

体験談!キャンピングカーと乗用車の運転感覚の違いと注意点



キャンピングカー、特にトラックベースのいかにもキャピングカーという形の大型モデル(キャブコン)に興味がある人。

居住空間が広くてよさそうだけど、運転できるのか不安に思いませんか。

私は現在日産の商用バンであるキャラバンにベッドキットが付いた簡易な車中泊仕様車に乗っています。

ですが購入を検討していたときにはトラックベースのキャブコンとどちらにしようか迷って、双方に試乗。

普通乗用車との運転感覚の大きな違いに驚きました。

そのときの体験をもとに、キャンピングカーと普通乗用車の構造や運転感覚の違いについて紹介したいと思います。

あらためてキャンピングカーの種類について

一口にキャンピングカーといっても、キャンピングトレーラーを除いた自走式で代表的なものと言えば次の3種類でしょう。

・バンコン
・キャブコン
・バスコン

バンコンはバン、つまりキャラバンやハイエースなどの主に商用車をベースにキャンピングカーにしたモデル。

キャブコンは、トラックなどをベースとして荷台部分に「シェル」つまり居住部分を架装したタイプで、一般的にキャンピングカーというと思いつくのがこの形でしょう。

バンコン・キャブコンともに軽自動車や軽トラックをベースにしたモデルもあります。

バスコンはバスをベースとしたモデルで、外装部分へは大きく手を加えず、内装をキャンピングカーに架装したモデルになります。

本記事ではトラックをベース車にしたキャブコンを例にします。私が試乗したモデルもこのタイプでした。

普通乗用車とキャンピングカーの運転感覚の違いと注意点

トラックベースキャブコンの運転は、1.5tや2tクラスのトラックに乗ったことのある方であれば、それほど違和感はないと思います。

しかし全くトラックを運転したことがなければ、キャブオーバーという乗車位置について理解が必要です。

キャブオーバーとは、エンジンの真上に運転席がある構造を指します。

キャラバンやハイエースも同様です。

乗り方のコツは、普通乗用車に比べ少し遅れてハンドルを切ること。

これはエンジンの上に運転者が乗車しているためです。

大型のキャブコン

さらに、大型のキャブコンではボディのサイズに注意して運転する必要があります。

特にトラックベースのキャブコンでは居住部分の架装によって乗用車サイズを超えてしまっていることがよくあります。

全長5000mm超×全幅2000mm超×全高2600~2900mmがトラックベースのキャブコンの寸法の目安。

架装部分が大きいキャブコンでは、普通乗用車とは運転感覚が異なります。

ボディの幅が、ベース車の全幅を大きく超える場合は特に注意が必要。

運転席のあたりは問題なく通れたとしても幅の広い後部を擦ってしまうということになりかねません。

さらに運転席の頭上にバンクベッドがあり全体に全高が高いので、高さ制限のある道路も要注意です。

大型のキャブコン

そして、「リヤオーバーハング」。

つまり、リヤタイヤから後ろも、架装部分が大きいと長くなる傾向があります。

このような構造は、交差点での右左折時や駐車場での最後部の飛び出しにも注意が必要になります。

私の場合、仕事で2tや4tクラスのトラックを運転する機会があります。

そんな私でも、キャンピングカーでの試乗は、まず全幅や全高の感覚が分からず戸惑いました。

運転席に比べて車体より大きくはみ出したシェル部分の感覚が特に難しく、分かっていても全長の長い車体は内輪差も大きくなるので、後ろのはみ出した架装部分を計算に入れつつハンドルを切っていく・・・・・・。

いざ試乗してみるとキャンピングカーでは注意するところがたくさんあり、慣れが必要で運転にはかなりの気を使うことが分かりました。

とても一回の試乗で、慣れるものではないと実感しました。

ではどうすればよいか。

大型のキャブコンタイプのキャンピングカーを、実際に運転するときは、とにかく急の付く動作をしないことです。

急ブレーキや急ハンドルはもちろん、急発進も控えましょう。

サイズの大きなキャンピングカーはすれ違い一つにしても気を使います。

旅先への順路は、できるだけ広い道路を選択しながら、自分のクルマの全高を認識し、駐車場やトンネルや線路下などの立体交差の高さ制限にも注意しましょう。

重心が高く、ボディ面積の広いキャンピングカーは横風にも弱く、特に強風が吹いている橋などを渡るときは、状況によって走行を断念する判断も必要です。

普通乗用車とは全く違う乗り物と割り切って、一つ一つの動作をしっかりゆっくり確認しながら運転するしかないと思います。

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