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キャンピングカー

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最上級の風格と、使いやすさへのこだわりが同居するデルタリンクのDUCATOバンコン「Darwin D5」

最上級の風格と、使いやすさへのこだわりが同居するデルタリンクのDUCATOバンコン「Darwin D5」

世界的ブランド「Adria(アドリア)」の輸入トレーラーをはじめ、キャンピングカーの総合ディーラーとして大きな存在感を発揮する株式会社デルタリンク。

同社のオリジナルキャンピングカーブランドが、「D.V.D」こと「DELTA VAN DESIGN」です。

デルタリンクの企画・監修のもと、高級感のあるスタイリッシュなD.V.Dキャンピングカーが生み出されています。

自然科学者チャールズ・ダーウィンに由来するDarwin(ダーウィン)シリーズから、今回はDUCATO(デュカト)ベースの「D5」をご紹介します。

シリーズのなかでも最上級に位置づけられるプレミアムなバンコンです。

DUCATOバンコン「Darwin D5」


DUCATOバンコン「Darwin D5」の外装

ベースとなっているのはFIAT DUCATOのL2H2サイズ。

ボディカラーはホワイトを基本に、オプションでグレーやブラックも選べます。

デカールで個性を演出したければ、基本色のシルバー・ネイビーブルーのほかにもカラーリングを相談できます。

DUCATOバンコン「Darwin D5」の外装

エントランス、サイド、リヤにあるすべての窓はアクリル二重窓で、高い断熱効果を発揮します。

「Darwin D5」の自動ステップ

エントランスには、スライドドアの開閉と連動して出てくる電動ステップを装備。

開口部のシェード&防虫ネットも標準装備で、風の通り道を作ったりプライバシーを守ったり、自由に切り替えられます。

サイドオーニングはオプションとなり、エクステリアにマッチするTHULE(スーリー)製品が装着されます。

Darwin D5(ダーウィン・ディーファイブ)
ビルダー:株式会社デルタリンク
タイプ:バンコン
ベース車両:FIAT DUCATO L2H2
乗車定員:4名
就寝定員:2名
全長:5,410mm
全幅:2,100mm
全高:2,525mm(オプション搭載時2,590mm)
ナンバー:8ナンバー
参考価格:税込15,268,000万円~
公式サイト:デルタリンクHP



美観と機能が両立したインテリア


「Darwin D5」のの内装

車内に足を踏み入れると、多種多様な素材を使った高級感あるインテリアに目を奪われます。

湿度をコントロールしてくれるエコカラット壁や、細部のレザーステッチ、耐久性の高いメラミン家具など、意匠的な美しさと優れた機能性が無理なく同居しています。

DUCATOキャンピングカーのひとつの特徴と呼べるのが、運転席・助手席の回転機構。

「Darwin D5」の運転席とダイネット

セカンドシートと向かい合わせることで対座ダイネットになります。

車両前方の床を高くしたダブルフロア構造で、フロント部分がひとまとまりの空間になっています。

D5ではこの高さにもこだわっているそう。

「Darwin D5」のダイネットからの景色

運転席からもラクに足が床につき、またテーブルを囲んだ全員が自然に対面できるようになっています。

床のかさ上げで生まれた空間も無駄にせず床下収納を配置。

両手がふさがっていても足で開けられるプッシュオープン式の靴箱が、スムーズな乗降をサポートします。

マルチルームを挟み、リヤはベッドスペース。

ギャレーはエントランスからもアクセスのよい、車両左サイドに集約されています。

細部を詳しく見ていきましょう。

食事にも仕事にも活躍するダイネット


「Darwin D5」のダイネット

前述の回転シートにより、フロント部分がゆったりしたダイネットに。

テーブルは天板が折りたたみ式になっており、シーンに応じてサイズを半分にできます。

フルサイズに広げると、家族で食事ができる大きさになります。

窓辺にはダブレットスタンドが設けられ、iPadなどのデバイスを立てかけておけます。

テレビを所有せず、旅のプランニングからエンタメ視聴まですべて携帯端末で済ませる人も多い新時代に即した仕様です。

また、壁面には小物ポケットが配置され、充電ケーブルなどを収納するのにちょうどよいスペースになっています。

近くに100Vコンセント・USB Type-Aポート・USB Type-Cポートも揃い、パソコン作業のためのワークスペースとしても十分な環境です。

使わないときはフリップアップできるベッド


「Darwin D5」の常設ベッド

最後尾にあるベッドには、厚手のマットレスと体圧を分散するウッドスプリングを採用。

常設ベッドのように見えますが、実はフリップアップが可能で、棚板を持ち上げるとリヤ部分が大容量の収納スペースになります。

寝心地のよい本格的なベッドになるほど重くなり、扱いが難しくなるのが一般的ですが、アルミフレームとの組み合わせで軽く動かせるそう。

「Darwin D5」のリア

また、ベッドをセットした状態でも床面に荷物を置くことができ、キャンプギアなども十分に積み込めます。

「Darwin D5」のベッド下の収納庫

荷室にもコーナーライトが設置され、奥まった荷物もしっかり目視できるのが便利。

「Darwin D5」のベッドを支える家具も収納

DUCATOの高さを活かし、頭上には大容量のアッパーボックスが並びます。

アッパーボックスを開けている

棚の内部にまでLEDライトの光が届き、アッパーボックスにありがちの「奥が見えない」「小物が取り残される」という課題を美しく解決。

キャンピングカーで感じるちょっとした不便や我慢を軽視せず、徹底してソリューションを提供する姿勢が感じられます。

ノブやハンドルをなくし、室内の意匠にすっと溶け込んでいる扉のデザインにも注目したいです。

家庭のキッチンと遜色ない本格ギャレー


「Darwin D5」のギャレー

ギャレーには火を使わずに調理ができるIHクッキングヒーターと電子レンジを標準装備。

「Darwin D5」のギャレー

しっかり洗い物ができる大きめのシンクは実用性があります。

「Darwin D5」の給排水タンク

給水タンクは19L×2台体制で、排水のための50Lの大容量ステンレスタンクを床下に備えます。

「Darwin D5」の冷蔵庫

エントランス脇に標準装備された70L冷蔵庫は両開き式で、車内・車外どちらからもアクセス良好。

引き出し式の食器棚は、使い慣れた家庭のシステムキッチンのような感覚でカトラリーを整理できます。

キッチンの正面はマグネットウォールになっており、自由にツールをレイアウトできる仕様。

アイディア次第でいろいろな活用方法がありそうです。

見た目にも美しいマルチルーム


「Darwin D5」のマルチルーム

車両中央の扉を開けると、「マルチルーム」のイメージを超えるおしゃれな内装が目に飛び込んできます。

ここにもマグネットパネルが装着され、自分好みの小物をレイアウトできます。

トイレにはドイツブランドの「Ukidder コンフォート スマート無水トイレ」が採用されています。

水を使わず電動で汚物を密閉する仕組みで、付属の充電アダプターでリチウムバッテリーを簡単に充電できることから、災害時にも役立ちます。

上部には吊り戸棚とハンガーパイプが標準装備され、クローゼットして使うことも想定されています。

十分すぎるほどの電装品


電源にはLFP(リチウムイオンリン酸鉄)バッテリーを採用。

5kWhの大容量とEcoFlow(エコフロー)パワーシステムとの組み合わせで、安定した電力供給を実現します。

スマートフォンがあれば、EcoFlow専用アプリでモニタリングやコントロールが可能。

ベッドに寝転んだまま操作するなど、最新のIoTを体感できます。

「Darwin D5」の家庭用エアコン

寒暖の差が大きい日本の四季に備え、セパレートエアコン、FFヒーターを標準装備。

マルチルームに電源

ダイネット、キッチン、ベッドルームそれぞれに100VコンセントとUSBポートがあるほか、マルチルームにまでコンセントとシガーソケットを備え、どこにいても家電の使用には困りません。

それだけでなく、至るところに設置されたLEDライトや収納スペースなど、ユーザーの「こうだったら便利なのに」というニーズが妥協なく追求されています。

テレビと換気扇

標準装備のアイテムが多く、後から足すものはほとんどないと言えますが、「マックスファン」や「リヤTVモニター&地デジチューナー」「ソーラーパネル」などがオプションとして用意されています。

FFヒーターの上位モデルへのアップグレードや、バッテリー容量増設なども相談できます。

まとめ


美観、機能、質感すべてにおいて“ワンランク上”のクオリティを見せるハイエンド・モデルD5。

家具の品質や充実装備といった目に見える部分だけでなく、ユーザーの「使いやすさ」を追求した細かいこだわりには感嘆せずにはいられません。

一度乗ったら他の車には戻れない、そんな利便性をきっと実感するはずです。

オプションになりますが、FIAT純正オーバーフェンダーやDELTA×WALDオリジナルホイールなど、車としてのドレスアップも楽しめます。

就寝定員2名で、広い車内を贅沢に使えるD5は、夫婦などの大人旅におすすめ。

手に入れた地元の食材を丁寧に調理し、味わいながら日本各地を長く旅する──そんな風景が目に浮かびます。

DRIMO編集部

DRIMO編集部です。 キャンピングカーや車中泊の情報を中心に、バンライフなど車旅に関する情報をお届けします。