キャンピングカー
日常使いできるハイエース・バンコン!静岡トヨタの新提案ライトキャンパー「Lumilie LC」
トイファクトリーとタッグを組む静岡トヨタ
名実ともに国産キャンピングカー業界をけん引するトップビルダー、トイファクトリー社。
BADEN(バーデン)、CORDOBA CRUISE(コルドバクルーズ)、alcoba(アルコーバ)といった誰もが知る人気バンコンをラインナップしますが、そのトイファクトリーと静岡トヨタが共同企画したオリジナルモデルが「Lumilie(ルミリエ)」シリーズです。
これまで静岡トヨタでは「ルミリエ バーデン」「ルミリエ トイズボックス540」「ルミリエ HACO×HACO(ハコハコ)」を発表。
どれもトイファクトリー精神あふれるスタイリッシュな車内に、必要な装備をあらかじめパッケージした秀逸モデルですが、より気軽にキャンピングカー旅や車中泊を楽しめる新グレード「Lumilie LC (ルミリエ エルシー)」をリリースしました。
LCとは「ライトキャンパー」を意味し、日常的に使える身近なキャンピングカーをイメージしています。
普段は通勤や買い物に使いたい、フル装備のキャンピングカーでは維持管理が大変すぎる、と感じていた人にもおすすめです。
Lumilie LC(ルミリエ エルシー)
ビルダー:Toy-Factory
タイプ:バンコン
ベース車両:ハイエースDX/DX GLパッケージ/スーパーGL
乗車定員:DX 6名/スーパーGL 5名
就寝定員:3名
全長:4,695mm
全幅:1,695mm
全高:1,980mm
ナンバー:4ナンバー(条件によっては8ナンバー)
参考価格:DXベース4,900,000〜/SGLベース5,450,000〜
※現在ハイエースが商品改良のため、車両受注が不可(24年7月31日現在)
※受注再開後、若干の金額変更があるかもしれません。
公式サイト:静岡トヨタHP
ハイエースをベースに基本的な装備を厳選
ベースとなるのは、これまでのルミリエシリーズでもお馴染みのハイエース。
DXの場合は6名乗車、スーパーGLの場合は5名乗車となります。
就寝定員はどちらも大人2名+子ども1名の計3名。
登録ナンバーは条件によって4または8になります。
LCの名前のとおり、電装品や家具は必要最小限に絞ったシンプルなパッケージ。
オプションで装備を追加することで自分好みの1台を作り上げます。
とはいえ、内装は高級感と気品を感じさせるオーセンティックな仕上がり。
DXの天井の木目ライナーは、車内とは思えない贅沢な雰囲気を演出します。
家具やシートは落ち着いたダークカラーで、大人向けのシックな空間となっています。
車両中央にフロアベッドを兼ねたシートを備え、ダイネットとして使用。
後方に水道設備内蔵の家具が並ぶというレイアウトになっています。
次のページ▷▷▷【高級感のある内装の詳細をご紹介していきます!】
着席にもお座敷にもできるダイネット
セカンドシートには3人掛けのREVOシートを採用。
着脱式テーブルを立てれば、ダイニングスペースになります。
テーブルは床から立てるほか、ベッドマットの上に出す「お座敷スタイル」にもできます。
テーブルはスライドレールで前後の位置調整が可能です。
装備品は必要最小限と述べましたが、遮光カーテンが標準装備になっている点は見逃せません。
外からの視界をさえぎるカーテンやシェードは、防犯のためにも安眠のためにも車中泊の必須アイテム。
特殊な装備ではないため自作アイテムや市販品を使うこともできますが、ガラス面の多いハイエースは全方向にシェードを貼りつけるのも結構な手間で、また、走行中は使っていないシェードを収納する場所が必要となります。
所定の場所にすっきりと設置されたカーテンのアドバンテージは大きいです。
オプションで拡張できるベッド
就寝時にはセカンドシートとベッドマットを組み合わせてフロアベッドを展開。
オプションでマットを追加すればベッドの伸長ができるほか、上段マットを追加することで二段ベッド仕様にすることも可能です。
マットを最大に使った場合、車両の最後尾まで広がるフルフラットベッドに。
マット下は収納スペースとして活用できます。
普段のドライブの休憩でも、横になってくつろげると疲労の回復度合いが違うことに気づくでしょう。
ステンレスシンクを備えたギャレー
リヤ左側にはギャレーを兼ねたキャビネット家具がひとつ、右側にはベッドマットの支えとなるベンチ家具をひとつ備えます。
カウンターキャビネットには13L給水タンクと13L排水タンクを内蔵し、車内で水道を使えるようになっています。
蛇口は応用力のあるシャワータイプで、ノズルを伸ばすことができます。
シンクがコンパクトなぶん、車外に引き伸ばして使うこともできるよう工夫されています。
希望すれば、オプションで18L上蓋式の冷蔵庫を追加することもできます。
手持ちのポータブル冷蔵庫を持ち込んでもよいですが、オプション品の場合はカウンターキャビネットの収納スペースにジャストフィットするようになっています。
このほかキャビネットの空きスペースはちょっとしたオープンラックにしつらえるなど、空間を余すところなく活用しています。
オプションで選択する電装品
電装品は前述の冷蔵庫のように、必要なものをオプションで組み合わせます。
外部充電可能なサブバッテリーと350Wインバーターがオプションで用意され、カウンターキャビネットの側面にメインスイッチが設けられます。
オン/オフスイッチ、ACコンセント、DCソケットを集約し、ベッド展開時も使えるようになっています。
また、オプションでFFヒーターを搭載することも可能です。
FFヒーターは、初期費用はかかりますがランニングコストが低く、ユーザーの満足度も高い装備です。
寒冷地で車中泊をする予定があるなら、ぜひ追加するとよいでしょう。
普段使いも快適!Lumilie LC
無駄を省き、厳選された装備に絞りながら、トータルコーディネートされた高級感ある内装が魅力のLumilie LC。
荷室にベッドを組むという点では同じでも、汎用的な車中泊キットやベッドキットでは実現しないクオリティが見てとれます。
普段はハイエースの機動性を活かして通勤・通学・買い物・家族の送迎などに活躍してくれるため、長期休みや連休にしか車中泊をしないというライトユーザーにもおすすめできます。
キャンピングカーに興味はあるけれど、実際どれくらい活用できるかわからない……と躊躇している方の、初めての1台にいかがでしょうか。