【フジカーズジャパン】 ROLLER TEAM Zefiro 235TL(ローラーチーム ゼフィーロ235TL)
フジカーズジャパン「ROLLER TEAM Zefiro 235TL 」
今回紹介するのは、イタリアのROLLER TEAM (ローラーチーム)が製作する「Zefiro 235TL(ゼフィーロ235ティーエル)」だ。
ローラーチームの車種は以前にバンコンの「LIVING STONE5」を紹介したが、こちらは同社初の輸入キャブコンだ。輸入販売はフジカーズジャパンが行っている。
Zefuroシリーズは本国のイタリアでも人気が高く、30近いレイアウトバリエーションがあるのだが、日本に輸入されているのは現在この235TLのみ。
Zefiro 235TLのベース車両は、ヨーロッパを中心にキャンピングカーのベース車両として高い注目を集めているFIAT Ducato(フィアット デュカト)を採用しており、全長は6mを切るので日本国内の道路事情を考えても扱いやすい。オプションで右ハンドルにも変更可能だ。
洗練されたイタリア製のインテリアに加え、電動プルダウンベッドを採用することで独立型の広いダイニングスペースを確保しているので居住性も高く、キャンピングカーでの長期旅行を考えている方や、高機能で本格的なキャンピングカーを求めてる方にはぜひチェックしていただきたい。
ROLLER TEAM Zefiro 235TL (ローラーチーム ゼフィーロ235ティーエル)
ビルダー:フジカーズジャパン
タイプ:キャブコン
ベース車両:フィアット デュカト
価格:¥7,400,000~
乗車人数:4名
就寝人数:4名
全長:5,990mm
全幅:2,350mm
全高:2,950mm
外装
ボディーは、ローラーチームではお馴染みだが、断熱や防音に優れた効果を発揮する、同社独自開発の「エボエクストリームプロテクションシステム」を採用している。
室内と室外を完全に遮蔽する構造になっており、外気熱を遮断することで断熱性能を高めている。さらに防音性にも優れているため、走行中のノイズや就寝中の騒音など外部からの音を最小限に抑えてくれる。
ベース車両からの流れが美しいスッキリしたバンク部にはルーフウィンドウが装備されている。またルーフには120Wのソーラーパネルが標準装備されている。
リア中央上部の突出部分にはバックカメラが標準装備されているが、デザインとして一体化しているため、すっきりとした印象だ。
前後左右どの角度から見えも洗練されたかっこいい見た目は、さすがイタリア製のキャンピングカーと言っていいだろう。
内装
ダイネット
白を基調とした明るく清潔感のあるダイネットは、温かみのあるナチュラルカラーのウッド調家具と、ダークブラウンのアクセントが効きナチュラルモダンで落ち着く空間となっている。
L字型のソファーと右サイドのロングソファーとを合わせれば、ファミリーでもゆったりとくつろげるリラックススペースになっている。
ソファーだけでも十分なスペースなのだが、運転席と助手席を回転させダイネットチェアにすれば、さらにフロントスペースまで空間が広がるので、急なゲストを招く際にも余裕がある。
フロントガラスと運転席、助手席の窓にはワンタッチ式のシェードがついており、プライベートを守ってくれるのに加え、遮光性・断熱性にも優れている。
また、注目したいのはダイネット天井にある大型ルーフウィンドウだ。以前に紹介したローラーチームの「LIVING STONE5」にもルーフウィンドウが付いていたが、それよりもずっと大きく、より開放的になっている。日中は外の光を取り入れ、夜には星空もバッチリ見ることができるだろう。
ダイネット上部には柔らかな色合いのスポットライト、バンク部には間接照明が設置され、高級感はもとより、夜をよりロマンチックに演出してくれる。
キッチン
キッチンはダイネットの後部に配置されている。
キャンピングカーでは珍しいL字型のキッチンとなっているので、調理にも十分なスペースがある。シンクも広く洗い物などのストレスもなさそうだ。また、コンロも3口バーナーになっているので、やかんや鍋、フライパンなど様々な料理器具が同時に使え、料理が捗る。
オーバーヘッド収納があるのはもちろん、キッチン下の収納も多く、カトラリーや大きめのお皿、料理器具などが全てここに収まる。
サイドにもスライド式の収納がついており、保存食や調味料を入れておくことができそうだ。棚にはロック機能が装備されているので、走行中の飛び出しも心配ない。
キッチンの後ろ側には、145Lの冷蔵庫と25Lの冷凍庫という大容量の冷凍冷蔵庫がビルトインされているがスペースをうまく活用して収まっている。
冷蔵庫のとなりにもスライド式の収納があるが、これだけキッチン収納があれば、長期の旅行でも全く不便しないだろう。
ベッド
ダイネットの上に、高さ調整のできる電動式プルダウンベッドが設置されている。1850mm×1300mmの大型で、大人二人が余裕をもって眠ることができる。
このベッドはマットのクッションに加えて、マットの下にあるウッドスプリングとのダブルクッション効果で体の姿勢を保ち、快適な睡眠を得ることができる。これはヨーロッパのキャンピングカーではよくあるスタイルで、軽量化や湿気防止にも役立っている。
上段には備え付けのイスを使って上がることになる。また、ダイネットも展開すれば、大人2名が就寝できる。
トイレ・シャワールーム
車内後部に設置されているいわゆるマルチルームは、トイレとシャワールームがセパレートで設置されている。カセットトイレが備え付けられていて、大型のミラーと洗面台までつけられている。
すぐ隣にはシャワールームがあり、男性でも使える広々としたサイズだ。もはやここまで備わっていると家となんら変わりないのではないだろうか。
まとめ
Zefiro 235TLはデザイン性、機能性にも優れており、必要なものは全て揃っているといった印象のキャンピングカーで長期の旅行でも不便なく過ごせそうだ。
家族でも使うのも良いが、少人数の大人の旅行でもこの洗練されたインテリアであれば寛ぎの時間を得られるはずだ。
輸入車なので多少値は張るかもしれないが、それでも価格以上の体験ができることは間違いない。