キャンピングカー
ヨーロッパテイストのDUCATOベースバンコン、トイファクトリー「DA VINCI」登場!

DUCATOベース新型車!トイファクトリーの「DA VINCI」

名実ともに日本を代表するキャンピングカービルダー、トイファクトリー。
2022年9⽉にステランティスグループからFIAT Professional正規ディーラーとして認められた同社は、ジャパンキャンピングカーショー2023で⼀挙に4台ものDUCATOベース新型車を発表して話題となりました。
そのうちの1台、レオナルド・ダ・ヴィンチにちなんだ「DA VINCI(ダヴィンチ)」をご紹介します。
DA VINCI 6.0
ビルダー:Toy-Factory(トイファクトリー)
タイプ:バンコン
ベース車両:FIAT DUCATO
乗車定員:4名
就寝定員:2名(+オプション2名)
全長:5,990mm
全幅:2,050mm
全高:2,525mm(ポップアップルーフあり2,700mm)
参考価格:13,970,000円(税込)
公式サイトはこちら▷ トイファクトリー HP
全長の異なる2サイズを展開できるDA VINCI
絵画『モナ・リザ』の作者として知られるダ・ヴィンチですが、先見の明をもつ稀代の発明家でもありました。
未来を予知できたのではと思わせる設計図の数々は、いま見ても私たちを驚かせます。
そんなダ・ヴィンチは、「はじまりはいつもトイファクトリー」を行動指針とする同社の最新モデルのコンセプトにふさわしい人物だったといいます。

完璧主義だったとされるダ・ヴィンチと同じく、最上級を追求した1台が「DA VINCI」です。
選択できるのは、L2H2をベースとした「DA VINCI5.4」(全長5,410mm×全幅2,050mm×全高2,525mm)と、L3H2をベースとした「DA VINCI6.0」(全長5,995mm×全幅2,050mm×全高2,525mm)の2サイズ。

ブラックのボディに、ダ・ヴィンチの描いた「ウィトルウィウス的人体図」のシンボルマークが印象的です。
ベンチレーターやルーフエアコン、ポップアップルーフの有無によって車両のシルエットは異なります。
JAXA開発のH-IIロケットに使用する断熱セラミック材を用いた断熱構造と、高断熱調湿ウールによる結露対策はハイエースベースのキャンピングカー同様に、DUCATOになっても変わりません。

国内でも運転しやすい右ハンドルで、クルーズコントロール、レーンキーピングアシスト、ポストコリジョンブレーキング、歩行者検知機能付きの衝突被害軽減ブレーキといったサポート機能がドライバーを助けます。
シートは2022年にトイファクトリーが日本総代理店契約を結んだ、ドイツのaguti(アグチ)社製にオプション変更が可能です。
キャンピングカーの本場ヨーロッパで専門に開発されたシートということもあり、長距離ドライブでの座り心地の良さや、疲労軽減、身体への負担の軽さは折り紙つき。
運転時の事故を想定したクラッシュ試験を年400回以上実施するなど、安全性へのこだわりも徹底しているといいます。
次のページ▷ 気になる内装をご紹介します!
DA VINCIの内装デザインはHYMERデザイナーが手がける!

レイアウト&内装デザインにあたっては、ドイツ大手のキャンピングカーメーカーHYMER(ハイマー)・メインデザイナーの経歴を持つフランク・ヴェンダー氏と協働。
ヴェンダー氏は国際的に権威のあるプロダクトデザイン賞「Red Dot Design Award」の受賞歴もある第一人者で、独立後、初めての仕事がトイファクトリーとのコラボレーションだったといいます。
ヴァンライフの本場で実績を重ねたヴェンダー氏と、日本のキャンピングカー事情を知り尽くすトイファクトリーによって、これまでにないヨーロッパスタイルのデザインが完成しました。

車両左側に設けられたセンターエントランスを入ると、運転席と助手席を活用した対座ダイネットが登場します。
車両中央部でサニタリールームとギャレーが向かい合い、さらに後方にベッドがあるというスタンダードなレイアウトです。
車両後部のベッドは、DA VINCI5.4では2段ベッド、車両の長いDA VINCI6.0ではダブルベッドになります。
5.4と6.0でもっとも違いが出る部分と言えるでしょう。
運転席を回転させて生まれるダイネット

エントランスから室内を見渡すと、美しい木目の家具とダークトーンの内張が目を引きます。
デザインだけでなく、欧州のキャンピングカーマーケットで主流の軽量家具を採用し、車両重量の重いDUCATOにとって、これは重要なポイントだったといいます。
燃費のよさや走行性の高さを妨げないよう、大幅に家具重量を抑えたことにより、DUCATO本来の力強くスムーズな走りを実現しました。
運転席と助手席を回転させることで、家族がテーブルを囲んで対座できるダイネットが登場。
国産車では就寝時にデッドスペースになりがちな運転席スペースを、有効活用できる仕様になっています。
2つのパターンのリアベッド
リアベッドはDA VINCI5.4と、DA VINCI6.0で大きく異なる部分です。

ハイマウントのダブルベッドとなるDA VINCI6.0では、長さ1,950mm×幅1,270mm(部分的に1,560mm)の空間が広がります。

オーバーヘッドコンソールに身の回り品を収納できるほか、枕元には読書灯を備えます。
2段ベッドとなるDA VINCI5.4では、長さ1,940mm×幅970mmの上段と、長さ1,820mm×幅900mmの下段で構成されます。
いずれも標準装備では就寝定員2名で、オプションのポップアップルーフを架装することで、さらに2名の就寝が可能となります。
大型冷蔵庫を備えたギャレー

ギャレーには2口コンロとシンク、フリーザー内蔵の75L大型冷蔵庫を備えます。
冷蔵庫は左右どちらからも使える両開きタイプで、リアベッドから飲み物などを取り出すシーンもよく考えられています。
シンク下にはキャビネットがあり、調理用具なども十分に収納できそうです。
高級ホテルのようなサニタリールーム

サニタリールームにはトイレのほか、最上級モデルらしく温水シャワーを備えます。
国産キャンピングカーではシャワーのあるモデルは少数派ですが、マリンスポーツなどアクティブな遊びをするユーザーや、長旅をするユーザーには役立つ装備となるでしょう。
常設のシンクや大きなミラーが設けられた空間は、ヨーロッパの高級ホテルを思わせます。
待望のリチウムイオンバッテリー

標準ではディープサイクルバッテリーとなりますが、オプションでリチウムイオンバッテリー「Super B」の搭載が可能です。
国際的な安全認証試験である「UN38.3」「UN ECE R10.06」認証を取得し、船便輸送が一般的なリチウム製品のうち、飛行機での空輸が認められている数少ない製品です。
サイクル寿命は5,000回と長寿命で、安心して家電を使うことができます。
トイファクトリーのリチウムイオンバッテリーの取り扱いを待っていた人には朗報となります。
まとめ
もともと洗練された都会的なデザインで、内装写真を見るだけで同社だとわかるほど群を抜いていたトイファクトリーのキャンピングカー。
そこに欧州車が持つものづくりの精神と、フランク・ヴェンダー氏のセンスが加わり、新しいDUCATOキャンピングカーが誕生しました。
シックな内装に加え、標準装備では就寝定員2名と、大人の車旅を想定しているのも新鮮です。
ヨーロッパの雰囲気のなかにトイファクトリーの知恵と技術が詰まった、日本のユーザーのためのニューモデルです。