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【実体験】ヨーロッパの未知なるバルカン半島へ!キャンピングカーで巡るアルバニア6日間の旅

きャンピングカーで巡るアルバニア6日間の旅

ヨーロッパをキャンピングカーで旅している私たち夫婦。

旅を始めてから3年が経ち、西ヨーロッパはある程度回り尽くしたので、「もっと冒険してみよう!」と決意。

次に目指したのは、情報が少なく、車中泊文化もあまり浸透していない「バルカン半島」です。

ブルガリア、ギリシャ、北マケドニアを巡り、29カ国目に訪れたのが「アルバニア」。

文化や習慣の違いに戸惑い、少し緊張しながらスタートした旅でしたが、そこで待っていたのは、息をのむようなワイルドな山岳地帯、美しい海、そして温かく迎えてくれる地元の人々でした。

今回は、実際に6日間の車中泊旅で訪れたスポットや、現地の車中泊事情、治安情報など、リアルな体験をお届けします。

キャンピングカーで32カ国を巡る、ヨーロッパ周遊旅


ヨーロッパの景色

私たち夫婦は、2023年1月にイタリアで中古のキャンピングカーを購入し、ヨーロッパ周遊の旅をスタートしました。

拠点を持たず、季節や気分に合わせてルートを決める、いわば“暮らすように旅する”スタイル。

気づけば3年が経ち、これまでに訪れた国は32カ国にのぼります。

北極圏を超えたノルウェーでは幻想的なオーロラを眺め、スイスではアルプスのふもとで車中泊。

そして南はギリシャの透き通る海。

ヨーロッパ各地を走り抜けながら、その土地ならではの景色や空気を肌で感じてきました。

ヨーロッパの景色

キャンピングカー旅の魅力は、何といっても自由度の高さ。

予定に縛られすぎず、そのときの気分で行き先を決められるのが大きな魅力です。

そんな旅にも慣れ、西ヨーロッパはある程度巡り尽くした私たち。

次に向かったのは、「バルカン半島」でした。

このエリアは、キャンピングカー文化があまり浸透しておらず、情報も限られています。

車中泊旅をしている人も少なく、まさに未知の世界!

今回ご紹介するのは、29カ国目に訪れたアルバニア。

6日間かけて巡った、リアルな車中泊旅の様子です。

アルバニアってどんな国?


アルバニアの景色

アルバニアは、ヨーロッパ南東部・バルカン半島に位置する国で、アドリア海とイオニア海に面しています。

モンテネグロやギリシャ、北マケドニア、コソボと隣接しており、ヨーロッパの中でもまだあまり知られていないエリアのひとつです。



近年では、アルバニア・リビエラ沿岸を中心に注目が集まり、「ヨーロッパ最後の秘境」として、美しいビーチやリゾートを求めて、少しずつ観光客も増えています。

それでも西ヨーロッパと比べると情報はまだ少なく、“穴場感”のある国です。

宗教はイスラム教が多いものの、キリスト教(正教・カトリック)も共存しています。

実際に街を歩いていると、あちこちでモスクの姿が印象的。

白い外壁と細く伸びるミナレットは、空によく映え、静かで美しい雰囲気をつくり出しています。

こうした風景は西ヨーロッパではあまり見られず、文化の違いを強く感じる瞬間でもあります。

ミナレットの景色

歴史的には、長くオスマン帝国の支配を受け、その後は鎖国的な社会主義体制が続いてきました。

そのため、ヨーロッパの中でも独自の文化が色濃く残っており、どこか“素朴さ”や“昔ながらの空気感”を感じられるのも魅力です。

言語はアルバニア語ですが、観光地では英語が通じることも多く、困る場面はありませんでした。

通貨はレク(ALL)。場所によっては現金のみのこともありますが、ユーロが使えることもあります。

首都はティラナで、世界遺産に登録されているベラトやジロカストラといった歴史的な町並みが有名です。

そして、多くの人を魅了しているのが、手つかずの自然が広がる山岳地帯や海岸エリア。

他のヨーロッパの人気観光地に比べて混雑が少なく、ローカルな雰囲気をより身近に感じられるのが特徴です。

実際旅してどうだった?アルバニアでの車中泊事情と治安


アルバニアの景色

実際にアルバニアをキャンピングカーで旅してみて、まず感じたのは「キャンピングカー文化がまだあまり普及していない」ということでした。

西ヨーロッパのように整備されたRVパークはほとんどなく、ダンプステーション(給水・排水・トイレ処理)も気軽に使える場所はほぼ見つかりません。

そのため、設備を整えたいときは有料のキャンプ場を利用するのが基本になります。

キャンプ場であれば、水や電源、排水など一通りの設備が整っていることが多く、私たちは数日おきに利用してリセットしながら旅を続けました。

アルバニアのキャンプ場

車中泊スポットについても、西ヨーロッパのように「どこでも安心して泊まれる」という感覚とは少し違います。

特に田舎町ではキャンピングカー自体が珍しいようで、走っているだけでも視線を感じることがあり、少し気が引き締まる場面もありました。

一方で、子どもたちが指をさして「あー!」と声を上げたり、手を振ってくれたりと、思わずほっとするような温かい瞬間もあります。

ただし、車中泊アプリのレビューを見ると、一部エリアでは車上荒らしの被害も報告されており、駐車場所や車中泊スポット選びはかなり慎重に行いました。

実際に私たちが利用したのは以下のような場所です。

・有料のキャンプ場
・ホテルの駐車場
・レストランの駐車場
・24時間営業のガソリンスタンド

アルバニアの車中泊スポット

いずれも事前に許可を取り、防犯カメラの有無や街灯のある環境を重視して選んでいます。

有料キャンプ場の料金は、1泊20〜30ユーロ(約3,600〜5,500円)ほど。

海辺や観光地に近い場所では、やや高くなる傾向があります。

一方で、設備のない駐車場では無料で泊まらせてもらえることも多かったです。

車中泊スポットを見つけるのに使っているアプリがこちら▷【日本でも使える】3年間のヨーロッパ車中泊旅で大活躍中のアプリ「Park4night」を紹介

道路状況については、高速道路や幹線道路は比較的走りやすい印象です。

ただし、山間部やローカルエリアに入ると道が狭くなったり、舗装が不十分な場所もあるため、注意が必要です。

アルバニアの道路

全体的に見ると、設備や環境はまだ発展途中。

その分、ワイルドさがあり、“旅している感”はとても強く感じられます。

少しの工夫と注意を意識すれば十分に楽しめるエリアであり、西ヨーロッパとはまた違った緊張感も含めて、印象に残る旅になりました。
(1ユーロ=約184円/2026年4月現在)

実際に訪れた絶景スポット紹介


コラブ山:アルバニア最高峰へのトレッキング体験




アルバニアで、私たちが一番訪れたかった場所が「コラブ山(Mount Korab)」です。

コラブ山は、アルバニアと北マケドニアの国境に位置する標高2,764mの山で、両国の最高峰でもあります。

コラブ山の景色

手つかずの自然が広がる山岳エリアで、本格的なトレッキングが楽しめる場所です。

このエリアは、西ヨーロッパのように整備された観光地ではなく、自然そのままのワイルドな環境が魅力。

圧巻の景色を、全身で感じることができます。

登山口は、アルバニア東部の小さな村「Radomire(ラドミレ)」。

キャンピングカーでのアクセスは決して楽ではなく、「本当にたどり着けるのか?」と少しドキドキしながら山道を登っていく感じです。

コラブ山までの道

ラドミレは山岳地帯にひっそりと佇む小さな村で、周辺にキャンプ場はありません。

私たちは、村に唯一あるホテルの駐車場をお借りして車中泊をしました。

コラブ山近くのホテル

秘境ならではの静けさと、大自然の迫力。

ワイルドな旅を求める人には、ぜひ訪れてほしいスポットです。

Laguna Patokut:静かで美しいラグーンが魅力




Laguna Patokut(ラグーナ・パトクット)は、首都ティラナから北西に位置するラグーンエリアです。

まだ観光地としてはあまり知られておらず、全体的にとても静かで落ち着いた雰囲気が広がっています。

Laguna Patokutの景色

ラグーンとは、海の一部が砂州などによってゆるやかに仕切られてできた、波の穏やかな浅い水辺のこと。

まるで湖のように穏やかな景色が広がり、多くの野鳥や生き物が暮らす自然豊かなエリアでもあります。

Laguna Patokutの景色

このエリアには、おしゃれなホテルやレストランが点在しており、リゾート地として少しずつ整備が進んでいる印象。

自然の中でゆったりとした時間を過ごしたい人にぴったり。

特に印象的だったのが夕暮れの時間帯。

空の色がそのまま水面に映り込み、思わず足を止めて見とれてしまうような美しい景色が広がります。

Tamarë周辺の山岳エリア:ローカル村と自然の中での滞在




絶景過ぎて「本当は誰にも教えたくない」「秘密にしておきたい」と思ってしまうほど、美しい自然が広がるのがアルバニア・アルプスのある、アルバニア北部です。

中でも、アルバニア・アルプスに位置するTamarë(タマラ)周辺は、モンテネグロとの国境近くにある静かなエリア。

アルバニア・アルプスの景色

美しい山々に囲まれ、観光地化されていないローカルな雰囲気が色濃く残っています。

このエリアを走る「SH20」は、モンテネグロへと続く約60kmの絶景ドライブロード。

渓谷や山々が織りなすダイナミックな風景が楽しめます。

アルバニア・アルプスの景色

道中には小さな村も点在しており、素朴な暮らしを垣間見られるのも魅力のひとつです。

私たちは、川沿いの開けたスペースで車中泊をしました。

観光地のような整った設備はありませんが、その分、自然に囲まれた静かな時間はとても贅沢に感じられます。

【まとめ】アルバニア旅のリアルな体験


アルバニア旅の景色

実際にアルバニアを旅してみて感じたのは、西ヨーロッパとはまったく違う空気が流れている国だということでした。

文化や宗教、街の雰囲気や人々の暮らしなど、これまで訪れてきたヨーロッパとは異なる点が多く、最初は少し戸惑う場面もありました。

特に印象的だったのは、モスクが並ぶ風景や、どこか素朴で昔ながらの空気感。

「同じヨーロッパでもここまで違うんだ」と実感する瞬間が何度もありました。

一方で、観光地ではないローカルなエリアでは、人々の温かさに触れる場面も多くありました。

言葉が通じなくても気にかけてくれたり、笑顔で接してくれたりと、旅の中で強く心に残っています。

ただし、全体的に見ると治安面には注意が必要な国でもあります。

そのため、駐車場所や車中泊スポットの選定はとても重要です。

実際に私たちも、防犯面を意識しながら慎重に場所を選ぶようにしていました。

設備やインフラはまだ発展途中ではあるものの、その分、手つかずの自然やローカルな魅力が色濃く残っています。

西ヨーロッパの快適さとはまた違う、リアルで濃い体験ができるアルバニアは、“一歩踏み込んだ”特別な旅をしたい方におすすめです。

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!