キャンピングカー
コールマン×ハイエースが描くキャンプの姿。ビギナーにもぴったりなキャンパー鹿児島「LAMP&」
今から100年以上前のアメリカで、ランプのリース業からその歴史をはじめたコールマン。
セールスマンだったW.C.コールマンは、商品が壊れたら自ら修理するという営業スタイルで経験を積み、後にランプの自社開発に乗り出したといいます。
1970年代に日本に上陸してからは、憧れのアウトドアブランドとして私たちの心をとらえてきました。
昨年末、キャンパー鹿児島がコールマンとのコラボレーションを発表。
世界観を共有し、ビギナーでも快適にアウトドアレジャーを楽しめるベースキャンプとして「LAMP&(ランプ)」をリリースしました。
道具の積み下ろし、悪天候への対処、テント設営の負担など、キャンプのわずらわしさを車が引き受け、気軽なお出かけを提案してくれるモデルです。
ヴィンテージ感をまとうエクステリア

取り回しのしやすい標準ボディ・ハイエースをベースに、「コールマンパッケージ」を架装した「LAMP&」。
オプションとなりますが、丸目フェイスキットを装着したハイエースは上質なヴィンテージ感をまといます。

さりげなく配された「Coleman」と「LAMP&」のデカールは、特別感がありながらも自己主張が強すぎず好印象。

車の周りにアウトドアリビングを展開することを想定し、コールマンのキャンプギアを積み降ろししやすいよう設計されたラゲッジスペースは注目ポイントです。
後述するスパイスラックなど、リヤゲートから簡単に道具を広げられる工夫がなされています。
意匠と実用を兼ねたルーフキャリア&リヤラダーもおすすめのオプションです。
LAMP&(ランプ)
ビルダー:キャンパー鹿児島
タイプ:バンコン
全長:4,695mm
全幅:1,695mm
全高:1,980mm
乗車定員:6名
就寝定員:2名
ナンバー:4ナンバー
参考価格:税込7,240,000円~(ガソリン2WD)
公式サイト:https://aa-k.com/special-lamp/
コールマンらしさあふれるインテリア

インテリアで目を引くのは、アクセントとして配されたColeman Red(赤色)。
お馴染みのロゴに描かれているのは、コールマンの原点であるガソリンランタンです。
コールマンといえば「パズル」や「モザイク」などのテーブルシリーズが目に浮かびますが、車内ではタンブリングブロック(立方体のような幾何学模様が連続する伝統柄)の木目が印象的。

壁面にはテイストをそろえた「Coleman」と「LAMP&」のロゴプレートが肩を並べます。
フロアに採用された丈夫な縞鋼板は、室内の雰囲気を引き締め、かつラフな使用にも耐える実用性を兼ね備えています。
砂や泥のキャンプグラウンドを歩いた靴でも安心です。

一方、天井は温かみのある無垢の木材で、インダストリアルな床との対比がおもしろいです。
車内はおもにフロアベッドとキャビネットから構成され、ギャレーはありません。

レイアウトは一見シンプルと言えますが、ディティールの作り込みは圧巻です。
思わず「ここはどうなっているの?」と触りたくなるポイントにあふれています。
AirREVOシート使用のリビングスペース

走行中は乗員を支え、夜にはベッドになるシートは、新規格の「AirREVOシート」を採用。
応用力のあるマルチアクション機能を有しながらも、軽い力で動かせるといいます。
テーブルはスペースをとるポール式ではなく、支えの家具に張り渡すタイプ。
天板を取り外し、外に持ち出せばキャンプテーブルとして使うことができます。

置き場所に困るドリンクは、壁にかけられる着脱式のドリンクホルダーへ。

車両右側のキャビネットは、跳ね上げ式のカウンターテーブルを兼ねており、必要なときだけ作業台を展開できます。
悪天候でも車内で寝られるベッド
後部シートを展開してつくるフロアベッドには、大人2名が就寝可能。
テントと併用すれば、2カ所に分かれて寝たり、悪天候時だけ避難したりと、柔軟な対応が可能でしょう。

ベッド展開後も跳ね上げテーブルを使えるほか、後述する壁面収納はそのまま残るので、身の回りの小物をちょい置きするのに便利です。
こだわりのスパイスラック
車内に加熱調理設備や水道設備はありません。
ウォータージャグやポータブル冷蔵庫など、各々の判断で持ち込むことになるでしょう。
料理に関してはユーザーのスタイルに一任……と思いきや、実はこだわりあふれるスパイスボックスを標準装備。

ギャレーにスパイスラックのあるキャンピングカーはほかにもありますが、「LAMP&」のそれは着脱式。

普段はキャビネットに収まっており、必要なときにはリヤゲートからさっと持ち出せるようになっています。
スパイスをまぶして肉を焼くだけで美味しい、そんなキャンプの原点を示してくれているようです。
「LAMP&」のおかげでキャンプサイト設営の時短が叶ったなら、ぜひとも野外調理に挑戦したいです。
個性豊かな収納家具の数々
リヤの一連の家具は、「LAMP&」の個性がもっとも色濃く出ている部分です。

左の壁面で目を引くのは、意外性のある黒板。
子どもたちが落書きしたり、家族への伝言を記したり、遊び心あふれるスペースです。

黒板の横にはドリンクホルダーが掛けられる仕様になっております。
天井近くに設けられたフックには、アウトドアに欠かせない帽子やランタンなどをかけることを想定。

右側の跳ね上げ式テーブルの下に、さりげなく有孔ボードが設置されている点も注目です。
市販のフックなどで自由にアレンジできます。
この車でキャンプをするなら、もちろんコールマンのランタンをパートナーとしたいです。
ランタンを置くためのホルダーは取り外し可能で、車内を照らしたり、リヤゲートから外に向けたりと、位置を変えられます。
現代的なキャンプを支える電装品

電源には外部給電と走行充電に対応した300Ahのリチウムイオンバッテリーと、1,500Wのインバーターを標準装備。
便利なアウトドア家電を揃え、電気の恩恵を得ながらハイブリッドなキャンプをすることが可能です。

コントロールパネルや各種スイッチは車両後方に集約。
バッテリーの状態や、電装品のオン/オフを一カ所で管理できます。
12V車載用クーラー「CUBE AIR」を標準装備し、「蒸し暑くて眠れない」というテント泊の不安を解消します。
冬の防寒対策には、エンジン停止時も少ない燃料で効率的に車内を温めてくれるFFヒーターを搭載し、オールシーズン車中泊が可能です。
まとめ
キャンピングカーとしては一見シンプルな構成ながら、その余白に詰め込まれた細かなギミックは驚きの連続です。
デザイン性も高く、特別感ある凝った内装は見ていて飽きません。
ビギナーのみならず、すでにコールマンのアイテムを愛用している人や、個性的な車を探している人にもおすすめできます。
装備品はあえて詰め込みすぎず、キャンプでの安心感につながるものに厳選されている印象。
寒暖などへの対策がしっかりなされた装備は、自然のなかへ出かけるハードルを下げてくれます。
「キャンプをもっと気軽に」という思いが込められた「LAMP&」で、キャンプデビューはいかがでしょうか。



