車中泊
【日本でも使える】3年間のヨーロッパ車中泊旅で大活躍中のアプリ「Park4night」を紹介
キャンピングカーで旅するときに欠かせないのが、「どこで車中泊するか」というスポット探しです。
有料・無料の車中泊スポットは各地に点在していて、「次はどこに泊まろうか?」と迷ってしまうことも少なくありません。
そんなとき私たちが頼りにしているのが、世界中の旅人に愛されている車中泊アプリ「Park4night(パークフォーナイト)」。
私たちが旅しているヨーロッパ全域で使えるのはもちろん、無料駐車場やキャンピングカー専用施設、給水スポット、コインランドリー、さらには隠れたワイルドキャンプスポットまで、地図上でサクッと簡単に探せ、旅の自由度がぐっと広がります。
また、実際の利用者によるレビューもチェックできるので、「どのスポットが安心で快適か」を事前に把握でき、とても便利です。
今回は、ヨーロッパを旅して3年になるバンライフ夫婦である私たちが、実際の旅の中で感じたPark4nightの便利さや、使いこなすコツを詳しく紹介します。
そして嬉しいことに、このアプリは日本でも利用可能!
これから車中泊旅を始めたい方、日本全国を巡りたい旅人にも、きっと役立つ情報になるはずです。
ヨーロッパをキャンピングカー旅して3年!訪れた国は30以上!

私たち夫婦は、キャンピングカーで暮らしながらヨーロッパ各地を周遊中。
2023年に旅を始めて、気づけばもうすぐ3年。
これまで愛車と共に巡った国は、なんと32カ国にのぼります。
イタリアで中古購入したキャンピングカーには、ベッドやキッチン、シャワー、トイレとコンパクトにまとまっており、生活に必要な設備がひと通り揃っています。

リモートワークをしながら「まるで暮らすように旅する」スタイルで、ゆっくりヨーロッパを巡っています。
これまで私たちは、イタリアやスイスなどの中央ヨーロッパから、北欧ノルウェー、西ヨーロッパのポルトガル、さらにはルーマニアやギリシャ、アルバニアなどのバルカン半島まで、ヨーロッパのほぼ全域をキャンピングカーで走り回ってきました。
そんな旅の中で欠かせないのが、「車中泊スポット」探しです。
キャンピングカー旅の魅力は、行きたい場所に気の向くまま泊まれる自由さにありますが、実際には車中泊禁止の場所や、治安の悪いエリアも少なくありません。
だからこそ、「安全に過ごせる場所かどうか」を事前にチェックすることが重要です。
そこで大活躍しているのが「Park4night」というアプリです。
ヨーロッパで車中泊旅をする、多くの人が愛用している定番アプリで、私たちにとっても、この3年間の旅を支えてくれた“なくてはならない存在”になっています。
ヨーロッパ車中泊旅の必須ツール「Park4night」とは?

Park4nightは、キャンピングカーやバンで旅をする人が、安心して車中泊できる場所を素早く見つけるためのマップアプリです。
私たちは3年間ヨーロッパを車中泊で旅してきましたが、国ごとにルールや設備、車中泊の文化はさまざま。
給水や外部電源が無料で使える広々とした駐車場もあれば、有料のキャンプ場やRVパークしか選べない地域もあります。
さらに、公共の場所での車中泊が禁止されている国や、治安の不安なエリアもあるため、泊まる場所選びはいつも試行錯誤です。
とくに私たちのような大きなキャンピングカーだと、駐車できるスペース自体が限られるので、事前のリサーチは欠かせません。

そんな私たちの旅を一気にスムーズにしてくれたのが、世界中の旅人がスポット情報を共有し合う地図アプリ「Park4night(パークフォーナイト)」です。
使える機能
一言でいえば、“キャンピングカー・車中泊スポット版のGoogleマップ” のような存在。
アプリを開くと、次のような情報が地図上にアイコンで表示されます。

・キャンピングカー対応の無料・有料の駐車場
・夜間の車中泊もOKな駐車場
・無料・有料のキャンプ場、RVパーク
・給水・排水のできるダンプステーション
・サービスエリア
・ワイルドキャンプ(自然の中での簡易キャンプ)スポット
・オフロードスポット(四駆向け)
・コインランドリー
・公衆トイレ
スポット数はとにかく膨大で、ヨーロッパ全域はもちろん、日本・北米・オセアニア・アジアまで幅広くカバーしているのが魅力です。
とくに頼りになるのが、実際に利用したユーザーの写真とレビュー。
「夜は静かで安全だった」「近くに美味しいパン屋がある」といった嬉しい情報から、「道が狭くて大型車は注意」「車上荒らしの被害があったので避けた方が良い」といった重要な警告まで、リアルで役立つ声ばかり。
私たちも、泊まる前には必ずレビューをチェックしてから場所を決めています。
有料で使える機能
Park4nightには無料版と有料版があり、無料版でも十分使えますが、有料版にすると以下の機能が使えるようになります。
・オフラインマップの利用
・複数デバイスで利用
・広告の非表示
・衛星写真でのマップ表示
・詳細なフィルター機能でスポット検索
とくにオフライン機能は、電波の届かない山間部や国境越えのときに大活躍。
あらかじめ地図をダウンロードしておけば、電波がない場所でもスポット検索ができるので、とても心強いのです。
有料版の料金は、年間9.99ユーロ(約1,800円)とかなり良心的。
そしてもちろん、日本でもしっかり使えるのが嬉しいところ。
これから車中泊を始めたい方や、全国を巡る旅を計画している方にとっても、旅の心強い相棒になってくれるはずです。
Park4night公式サイト
日本語版もあるの?

残念ながら「Park4night」アプリには、まだ日本語版がありません。
現時点で利用できるのは英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、オランダ語のみです。
とはいえ、アプリの操作はとてもシンプル。
地図上には「駐車場」「キャンプ場」などがわかりやすいアイコンで表示されるので、英語が苦手でも直感的に扱えるのが魅力です。
さらに便利なのが、“アプリ内翻訳機能”があること。
世界中の旅人が利用しているため、スポットの説明やレビューはイタリア語やフランス語、スペイン語など多言語で投稿されていますが、ワンタップで日本語に自動翻訳できるので、内容を理解するのは簡単です。
日本語訳のやり方はとても簡単!
iPhone(iOS)と一部のAndroidスマートフォンには、長押しするだけで翻訳できる機能があります。
1、スポットの説明文・レビューを長押しし、青い選択範囲で訳したい文章を選択。
2、表示される「コピー / 共有 / 調べる」などのメニューから“翻訳”を選択。
3、その場で日本語訳が瞬時に表示される。
長押しの翻訳機能に対応していないスマートフォンの場合は、Google翻訳アプリなどに、文章をコピー&貼り付けすれば、同じように簡単に日本語訳できます。
実際に使ってみよう!【「Park4night」アプリの使い方】
私たちが旅の中でいつも行っている操作をベースに、実際の使い方を紹介します。
まずはスポットを検索
地図画面から、現在地周辺や行きたい場所の地名を入力して検索できます。
検索すると、無料RVパークや有料キャンプ場など、さまざまなアイコンがずらりと表示されるので、その中から気になるスポットをタップして詳細を確認します。
各アイコンの意味を知っておくと便利
地図には色やマークの違うアイコンが表示され、それぞれ意味が異なります。

主なアイコンと意味はこちら
・緑色のキャンピングカー:無料のRVパーク(Free motorhome area)
・赤/水色のキャンピングカー:有料のRVパーク(Paying motorhome area)
・黒のテントマーク:オートキャンプ場(Camping)
・青と白の「P」マーク:夜間の車中泊もOKの駐車場(Parking lot day/night)
・青と黄色の「P」マーク:日中のみの駐車場(Daytime parking only)
・緑の木のマーク:ワイルドキャンプスポット(Surrounded by nature)
アイコンの意味を把握しておくと、地図を見ただけでサッと候補地を絞れるので旅がぐっと軽快になります。
各スポットの「施設アイコン」
各スポットのページを開くと、その場所にどんな施設があるのかがアイコンで一覧表示されます。

主な施設アイコンはこちら
・外部AC電源付き(Electricity)
・給水場(Drinking water)
・トイレの排水場(ブラックタンク)(Black water)
・排水場(グレータンク)(Wastewater)
・ゴミ箱(Waste container)
・公衆トイレ(Public toilets)
・シャワー(Shower)
・コインランドリー(Laundry)
・LPGの給油ステーション(LPG station)
など。
さらに有料版のフィルター機能を使うと、必要な条件だけに絞ってスポットを表示できるため、一気に探しやすくなります。
例えば「今日は電源が欲しい」「給水だけしたい」「洗濯できる場所を探している」など、その日のニーズに合わせて柔軟に選べるので、とても便利です。
実際に泊まるスポットを決める

数あるスポットの中から、自分に合った条件の場所を見つけていきます。
私たちが毎回次のステップでチェックしています。
STEP1:写真をチェックする
まずは駐車場の広さやキャンピングカーが入れるか、周囲の雰囲気などを必ず確認します。
STEP2:設備アイコン、スポット説明を読む

各スポット説明には、その場所のルールや料金、利用可能時間など重要な情報が記載されています。
水・トイレなど、必要な設備があるかどうかもここで確認します。
STEP3:レビューを読む
星5段階評価と実際の利用者の口コミは、スポット選びで最も参考になるので、必ず読みます。
「夜は静かだった」「治安が良い」「景色が最高」の良いレビューだけでなく、星1つの低評価コメントもしっかり読むようにしています。
「車上荒らしにあった」「不審者が車の周りをうろうろしていた」といった重要な注意喚起のコメントもあれば、「近所の犬が吠えていた」や「教会のベルが響く」「公園の子供達の声がうるさかった」といった、気にしなくてもいいのでは?と思うようなレビューもあります。
そのため私たちは、ひとつずつ内容を読みながら、行くか行かないかを判断するようにしています。

私たちは、治安の悪いエリアは絶対に避けますが、道路の騒音や動物、人の声はあまり気にしません。
こうした自分の基準で取捨選択することが大切です。
STEP4:スポットを決定→ナビ開始
泊まりたい場所が決まったら「Itinerary」を押してナビを開始。
GoogleマップやAppleマップと連携してそのまま道案内してくれるので、とても便利です。
住所や座標も表示されるので、オフライン環境でも安心して向かえます。
また、お気に入りボックスに保存しておくと、後から見返したり、探すのにとても便利です。
注意点と使いこなしのポイント

Park4nightはとても便利なアプリですが、より安全・快適に使うためには、いくつか知っておきたいポイントがあります。
情報が古い・不正確なこともあるので要注意!
ユーザー投稿型のアプリなので、情報が更新されていなかったり、誤情報がそのまま残っているケースもあります。
たとえば、「無料」と書かれていたのに最近有料になっていたり、新しくゲートが設置されて入れなくなっていたり。
そのため、最新の写真とレビューを必ずチェックすることが大切です。
私たちも「昨年から閉鎖されています」や「最近有料になった」といったレビューを事前に見つけて助かったことが何度もあります。
Googleマップと照らし合わせるとさらに安心
Park4nightだけを頼りにせず、Googleマップの衛星写真やストリートビュー、周辺写真をあわせて確認するのがおすすめです。
実際に存在しない場所だったり、ナビの到着地点が微妙にズレていることもあるので、私たちも、必ずGoogleマップと位置情報を照らし合わせるダブルチェックは欠かせません。
人気スポットは早い者勝ち!早めの到着が安心
絶景スポットや無料RVパークは、とくに夏場や週末はすぐに埋まってしまうこともしばしば。
私たちは10時〜12時ごろが多くの人が観光で移動する時間帯だと感じているので、そのタイミングを狙って早めに到着するようにしています。
また、満車リスクがある場合は、第2候補も用意しておくと安心です。
オフラインマップのダウンロードを忘れずに
山間部や国境付近、田舎町などではとにかく電波が弱く、まったく繋がらないなんてことも…。
さらにEU圏外ではデータローミングの対象外となり、インターネット自体が使えないこともあります。
そんなときに頼りになるのが、有料版のオフラインマップです。
事前に旅するエリアをダウンロードしておけば、ネットが繋がらなくても使うことができ、安心です。
まとめ:Park4nightは、旅の自由を広げてくれる「神アプリ」

Park4nightを使い始めてから、私たちのヨーロッパ車中泊旅は劇的に変わりました。
「次はどこに泊まろう?」と不安になることもあったのに、今では「今日はどんな景色に出会えるかな?」というワクワクに変化。
水場や電源、車中泊OKの駐車場、静かなワイルドキャンプスポットまで、旅人にとって必要な情報がすべて“旅人の目線”で集まっているため、初めて訪れる土地でも迷わず安心して泊まる場所を見つけられます。
旅の自由度も快適さもぐっとアップし、今では「このアプリなしで旅をするなんて考えられない」と感じるほど。
ヨーロッパだけでなく日本を含む世界中で利用できるので、これから車中泊旅を始める人にも、心強い旅の相棒になってくれるはずです。