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ハイエースの車中泊仕様DIY。購入後2年間の実体験でわかったメリット&デメリット

ハイエースでの車中泊に興味がある方、すでに実践している方も多いのではないでしょうか?
私たち夫婦はハイエースを購入し、車中泊を始めてもうすぐ2年。
自作のベッドを設置し、仕事の合間に車中泊を楽しんでいます。
この記事では、実際にハイエースで2年間、普段使いしながら車中泊して感じたメリットとデメリットを紹介します。

私が所有しているハイエースは、スーパーGLの特別仕様車「ダークプライムⅡ」(R5年式 2800cc 4WDディーゼル車)で、ハイエースの中ではコンパクトな標準ボディ・標準ルーフのモデルになります。
車両サイズは、全長4,695mm、全幅1,695mm、全高1,980mmです。
普段使い(仕事や買い物)もできて、高さ制限に引っかかりにくいのがポイント。
さらに車中泊仕様へのDIYも可能なため、ハイエースを選び、車中泊を楽しんでいます。

ハイエースは運転席が車両の前方にあるため、両サイドの目視確認がしやすく、運転がラクです。
また、椅子に座っているような自然な姿勢で運転できるため、長距離運転でも腰への負担が少なく、快適に移動できます。
私はディーゼル車を選択したため、荷物を積んだ際の加速やコーナーでの安定性に不満を感じたことは一度もありません。

ハイエースはバンタイプのため、荷物を積んで走ることを前提とした小型貨物車です。
荷室には余計な装備がないため、DIYで自分好みにカスタムしやすいのが大きな魅力。
スキーやスノーボードなどの長さのあるアイテムや、多くのアウトドアグッズも収納できます。
また、荷室の広々としたスペースを活かし、足を伸ばして大人2人でもゆっくり就寝できます。

全高1,980mmのため、立体駐車場に入ることができます。
一方で、キャンピングカーやハイエースのワイドボディ(全高2,105mm)は立体駐車場の制限を超えるため利用できません。

全幅1,695mmと標準的な幅ですが、運転席が高い位置にあるため、乗り込む際に隣の車があると気を使います。
U字型の駐車場だと助かりますが、直線の駐車場では隣の車との距離が近く乗り込みにくいです。
そのため、店舗から少し離れた、空いている場所に駐車するようにしています。
事故や接触時のケガのリスクが高いと感じます。
ハイエースに乗り始めてから、より慎重に運転するようになったので、ある意味ではメリットなのかもしれません。

購入時に、スライドドアは手動か自動かを選択できます。
車中泊では、小窓がついていると換気ができるため便利ですが、自動ドアを選ぶと、小窓を付けられません。
そのため、私は手動ドアを選びました。
ただし、運転中に荷室の換気をしたいなと思っても、運転席から開けられない点は少し残念に感じることもあります。
両側のスライドドアは、力強く閉めなくても電動モーターの力で自動ロックしてくれるため、車中泊時の夜間でも静かに開け閉めできます。
またバックドアにも同様の機能が装備されていますよ。
断熱処理がされていないため、外気の影響を受けやすく、寒さや暑さが車内に伝わりやすいです。
特に夏は、気を付けないと熱中症になりそうなほどです。
熱帯夜の際は、ビジネスホテルなどを利用するようにしています。

コイン洗車機に入ると、ガッツミラーにセンサーが反応し、左前を洗ってくれません。
オプションでアラウンドビューモニターを選択すれば、ガッツミラーを取り外せるそうなので、購入店舗に確認してみてください。
私も選択しておけばよかったと思うオプションのひとつです。
※ガッツミラーとは?
正式名称は、「フロントアンダーミラー」で、ガッツポーズに似た形をしていることから、そのように呼ばれています。
ドライバーの死角となる、車両前方の直近下方の障害物を確認するためのミラーで、国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」により、補助確認装置の設置が義務化されています。
ハイエースの標準ボディ・標準ルーフの4ナンバー車を選択すると、普通車に分類されるため、ETCカードを利用し高速道路を利用すると、休日割引(3割引)が適用されます。
一方で、ワイドボディ・ミドルルーフの1ナンバー車を選択すると、中型車に分類されるため、高速料金が約2割ほど高くなります。
休日割引(3割引)も適用されません。
ハイエースの標準ボディなら、ETC利用でお得に高速道路を利用できます。
小型貨物車であるハイエースのバンは、乗用車に比べて自動車税が安価に設定されています。
ハイエースのバン:16,000円
同じクラスの乗用車:39,500円
23,500円の差があります。
4ナンバー、1ナンバーのどちらも一律でこの価格なので、小型貨物車の大きなメリットです。
自動車税は毎年4月1日時点の所有者が納める決まりがあるため、購入を検討している方はタイミングも考慮してみてください。
ハイエース(4ナンバー)の小型貨物車は、新車登録から2年後に初回車検を受け、その後は1年ごとに車検を受ける必要があります。
私は、令和7年の7月に初めての車検を受ける予定ですが、その時にかかりそうな費用を調べてみました。
3年目以降は毎年この費用がかかりますが、年に1回整備を受けられると思えば、メリットになるかもしれません。
長く乗ることができるハイエースのディーゼル車だからこそ、しっかり整備してもらいましょう。

私は、楽天市場で10リットル(1箱2,250円)を定期購入しています。
約5,000km走行ごとに5リットルのアドブルーを補充するようにしています。
ハイエースのタンク容量は7.4リットルなので、溢れないように気を付けてください。
ディーゼル車を選ぶと、必要な支出になるためあらかじめ支出として考慮しておきましょう。
DIYで作成できなくても、自分の好きな商品を、好きなタイミングで装備できます。
車中泊を体験しながら、必要なものを見極めてステップアップできるのも魅力。
自分好みのものを購入すればいいのは、嬉しいですね!
旅先で宿泊費がかからない分、食事やレジャーに回せます。
価格は高くなりますが、お風呂はできるだけ家族風呂を利用し、充実した1日を過ごすようにしています。
私は身長176cmですが、運転席に座ると天井までの隙間が約8cmしかなく、少し圧迫感を感じます。

愛車は土足禁止にしているため、ステップで靴を脱ぐようにしています。
ただし、脱ぎづらい靴のときは、トレイを活用して、車内で脱ぐように工夫しています。

私たち夫婦は、セカンドシートを跳ね上げた状態で車中泊をしています。
同じタイプの日産キャラバンは、セカンドシートがセパレートになっています。
片側のシートを跳ね上げることで、荷室への出入りがしやすく、片側のシートはそのまま使用できるのが便利です。
ハイエースにも、このようなシートアレンジがあればいいなと思います。
特に車中泊中に雨が降っていると、車内の移動がスムーズになるので、とても便利な機能になりそうです。
運転席の下にエンジンがあると、音がうるさいのでは?と不安を持っている方も多いかもしれません。
実際にはそれほど気になりません。試乗が可能であれば、ぜひ確認しましょう!

荷室に重量のある荷物を載せたまま車検を受けると、1)「最大積載量」 2)「ヘッドライト検査」 3)「ブレーキ検査」に影響があると考えらます。
1) 「最大積載量」
ハイエースのバンは最大1,000kgまでの荷物を積むことができますが、1,000kg以上の荷物を載せた状態では受けられませんし、検査の妨げにもなります。
2) 「ヘッドライト検査」
フロント側が上がってしまい、光軸がずれて検査に通りません。
3) 「ブレーキ検査」
効き具合をチェックするとき重量が悪さをして停止距離が延びてしまう可能性があります。
以上の理由などで、荷室の荷物を車検のたびに降ろさないといけません。
ハイエースは車内がとにかく広く、DIYしやすく、カスタムパーツも豊富です。
立体駐車場の高さ制限、荷物の積載量、そして維持費など、バランスがよく満たしているのが、ハイエースの標準ボディだと思います。
ぜひ、自分好みのカスタマイズをして、素敵な車中泊旅を楽しみましょう!
私たち夫婦はハイエースを購入し、車中泊を始めてもうすぐ2年。
自作のベッドを設置し、仕事の合間に車中泊を楽しんでいます。
この記事では、実際にハイエースで2年間、普段使いしながら車中泊して感じたメリットとデメリットを紹介します。
わが家のハイエースは標準ボディの「ダークプライムⅡ」

私が所有しているハイエースは、スーパーGLの特別仕様車「ダークプライムⅡ」(R5年式 2800cc 4WDディーゼル車)で、ハイエースの中ではコンパクトな標準ボディ・標準ルーフのモデルになります。
車両サイズは、全長4,695mm、全幅1,695mm、全高1,980mmです。
普段使い(仕事や買い物)もできて、高さ制限に引っかかりにくいのがポイント。
さらに車中泊仕様へのDIYも可能なため、ハイエースを選び、車中泊を楽しんでいます。
車両で感じたメリット・デメリット
メリット①運転しやすい

ハイエースは運転席が車両の前方にあるため、両サイドの目視確認がしやすく、運転がラクです。
また、椅子に座っているような自然な姿勢で運転できるため、長距離運転でも腰への負担が少なく、快適に移動できます。
私はディーゼル車を選択したため、荷物を積んだ際の加速やコーナーでの安定性に不満を感じたことは一度もありません。
メリット②荷室スペースが広い

ハイエースはバンタイプのため、荷物を積んで走ることを前提とした小型貨物車です。
荷室には余計な装備がないため、DIYで自分好みにカスタムしやすいのが大きな魅力。
スキーやスノーボードなどの長さのあるアイテムや、多くのアウトドアグッズも収納できます。
また、荷室の広々としたスペースを活かし、足を伸ばして大人2人でもゆっくり就寝できます。
メリット③高さ制限にかかりにくい

全高1,980mmのため、立体駐車場に入ることができます。
一方で、キャンピングカーやハイエースのワイドボディ(全高2,105mm)は立体駐車場の制限を超えるため利用できません。
デメリット①乗り込みにくい

全幅1,695mmと標準的な幅ですが、運転席が高い位置にあるため、乗り込む際に隣の車があると気を使います。
U字型の駐車場だと助かりますが、直線の駐車場では隣の車との距離が近く乗り込みにくいです。
そのため、店舗から少し離れた、空いている場所に駐車するようにしています。
デメリット②ボンネットがない
事故や接触時のケガのリスクが高いと感じます。
ハイエースに乗り始めてから、より慎重に運転するようになったので、ある意味ではメリットなのかもしれません。
装備で感じたことメリット・デメリット
メリット①小窓が付いている

購入時に、スライドドアは手動か自動かを選択できます。
車中泊では、小窓がついていると換気ができるため便利ですが、自動ドアを選ぶと、小窓を付けられません。
そのため、私は手動ドアを選びました。
ただし、運転中に荷室の換気をしたいなと思っても、運転席から開けられない点は少し残念に感じることもあります。
メリット②イージークローザーが付いている
両側のスライドドアは、力強く閉めなくても電動モーターの力で自動ロックしてくれるため、車中泊時の夜間でも静かに開け閉めできます。
またバックドアにも同様の機能が装備されていますよ。
デメリット①夏の車中泊は危険!
断熱処理がされていないため、外気の影響を受けやすく、寒さや暑さが車内に伝わりやすいです。
特に夏は、気を付けないと熱中症になりそうなほどです。
熱帯夜の際は、ビジネスホテルなどを利用するようにしています。
デメリット②コイン洗車は注意が必要

コイン洗車機に入ると、ガッツミラーにセンサーが反応し、左前を洗ってくれません。
オプションでアラウンドビューモニターを選択すれば、ガッツミラーを取り外せるそうなので、購入店舗に確認してみてください。
私も選択しておけばよかったと思うオプションのひとつです。
※ガッツミラーとは?
正式名称は、「フロントアンダーミラー」で、ガッツポーズに似た形をしていることから、そのように呼ばれています。
ドライバーの死角となる、車両前方の直近下方の障害物を確認するためのミラーで、国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」により、補助確認装置の設置が義務化されています。
維持費・経費面で感じたメリット・デメリット
メリット①土日の高速道路「休日割引」が適用
ハイエースの標準ボディ・標準ルーフの4ナンバー車を選択すると、普通車に分類されるため、ETCカードを利用し高速道路を利用すると、休日割引(3割引)が適用されます。
一方で、ワイドボディ・ミドルルーフの1ナンバー車を選択すると、中型車に分類されるため、高速料金が約2割ほど高くなります。
休日割引(3割引)も適用されません。
ハイエースの標準ボディなら、ETC利用でお得に高速道路を利用できます。
メリット②毎年5月ごろに支払う自動車税
小型貨物車であるハイエースのバンは、乗用車に比べて自動車税が安価に設定されています。
ハイエースのバン:16,000円
同じクラスの乗用車:39,500円
23,500円の差があります。
4ナンバー、1ナンバーのどちらも一律でこの価格なので、小型貨物車の大きなメリットです。
自動車税は毎年4月1日時点の所有者が納める決まりがあるため、購入を検討している方はタイミングも考慮してみてください。
デメリット①車検費用
ハイエース(4ナンバー)の小型貨物車は、新車登録から2年後に初回車検を受け、その後は1年ごとに車検を受ける必要があります。
私は、令和7年の7月に初めての車検を受ける予定ですが、その時にかかりそうな費用を調べてみました。
重量税:16,400円(ディーゼル車)
自賠責保険:12,850円(沖縄県を除く)
印紙代:2,200円
手数料:50,000円程度(交換部品などあれば、もう少し必要かもしれません)
合計 81,450円程度
3年目以降は毎年この費用がかかりますが、年に1回整備を受けられると思えば、メリットになるかもしれません。
長く乗ることができるハイエースのディーゼル車だからこそ、しっかり整備してもらいましょう。
デメリット②ディーゼル車はアドブルーの補充が必要

¥2,250
(2025/03/09 12:20:07時点 楽天市場調べ-詳細)
私は、楽天市場で10リットル(1箱2,250円)を定期購入しています。
約5,000km走行ごとに5リットルのアドブルーを補充するようにしています。
ハイエースのタンク容量は7.4リットルなので、溢れないように気を付けてください。
ディーゼル車を選ぶと、必要な支出になるためあらかじめ支出として考慮しておきましょう。
車中泊のメリット&デメリット
メリット①カスタムパーツが豊富
DIYで作成できなくても、自分の好きな商品を、好きなタイミングで装備できます。
車中泊を体験しながら、必要なものを見極めてステップアップできるのも魅力。
自分好みのものを購入すればいいのは、嬉しいですね!
メリット②宿泊費がかからない
旅先で宿泊費がかからない分、食事やレジャーに回せます。
価格は高くなりますが、お風呂はできるだけ家族風呂を利用し、充実した1日を過ごすようにしています。
デメリット①天井まで近い
私は身長176cmですが、運転席に座ると天井までの隙間が約8cmしかなく、少し圧迫感を感じます。
デメリット②ステップが狭い

愛車は土足禁止にしているため、ステップで靴を脱ぐようにしています。
ただし、脱ぎづらい靴のときは、トレイを活用して、車内で脱ぐように工夫しています。
デメリット③シートアレンジが少ない

私たち夫婦は、セカンドシートを跳ね上げた状態で車中泊をしています。
同じタイプの日産キャラバンは、セカンドシートがセパレートになっています。
片側のシートを跳ね上げることで、荷室への出入りがしやすく、片側のシートはそのまま使用できるのが便利です。
ハイエースにも、このようなシートアレンジがあればいいなと思います。
特に車中泊中に雨が降っていると、車内の移動がスムーズになるので、とても便利な機能になりそうです。
デメリット④運転中の騒音
運転席の下にエンジンがあると、音がうるさいのでは?と不安を持っている方も多いかもしれません。
実際にはそれほど気になりません。試乗が可能であれば、ぜひ確認しましょう!
デメリット⑤車検を受けるとき手間がかかる

荷室に重量のある荷物を載せたまま車検を受けると、1)「最大積載量」 2)「ヘッドライト検査」 3)「ブレーキ検査」に影響があると考えらます。
1) 「最大積載量」
ハイエースのバンは最大1,000kgまでの荷物を積むことができますが、1,000kg以上の荷物を載せた状態では受けられませんし、検査の妨げにもなります。
2) 「ヘッドライト検査」
フロント側が上がってしまい、光軸がずれて検査に通りません。
3) 「ブレーキ検査」
効き具合をチェックするとき重量が悪さをして停止距離が延びてしまう可能性があります。
以上の理由などで、荷室の荷物を車検のたびに降ろさないといけません。
まとめ
ハイエースは車内がとにかく広く、DIYしやすく、カスタムパーツも豊富です。
立体駐車場の高さ制限、荷物の積載量、そして維持費など、バランスがよく満たしているのが、ハイエースの標準ボディだと思います。
ぜひ、自分好みのカスタマイズをして、素敵な車中泊旅を楽しみましょう!