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17カ国を車中泊旅して発見!観光地とは一味違うヨーロッパの地元市場

17カ国を車中泊旅して発見!観光地とは一味違うヨーロッパの地元市場」

キャンピングカーで暮らしながら、2年以上にわたってヨーロッパを旅してきました。

その旅の中で、その国ならではの食材や文化を一同に発見できる場所として魅力に感じたのが「市場」です。

観光地の華やかなショッピングエリアとは違い、移動式市場は地元の人々の日常生活が息づく空間であり、観光地とはまた異なる、その土地の食文化を肌に感じられる特別な場所です。

新鮮な野菜や果物、地域特有の特産品、職人の手作りアイテムなど、市場にはその地域の「味」や「生活」が詰まっています。

今回は、車中泊旅の中で見つけた各国の市場について、種類やシステム、魅力、注意点などをご紹介していきます。

ヨーロッパの地元市場は絶対訪れるべき!


ヨーロッパの市場

私たち夫婦は、キャンピングカーで暮らしながらヨーロッパを周遊し、これまで17カ国を訪れてきました。

有名な観光地から、あまり知られていない穴場スポットまで、さまざまな場所を巡ってきましたが、その中で「最もその国の文化を直に感じられる場所」るのが「地元市場」だと感じました。

観光地では観光客向けのショップやレストランが並び、時にはその土地らしさが薄れてしまうこともあります。

しかし、市場は地元の人々が日常的に利用している場所。

新鮮な野菜や果物、地域特産のチーズやハム、オリーブオイルなど、その土地の生活感や食文化が色濃く感じられます。

珍しい野菜や果物を見つけるのも楽しみのひとつ。

また、地元の職人が手作りした雑貨やアート作品に出会えることもあり、旅行のお土産としてもぴったりです。

私たちは新しい国を訪れるたびに、必ず地元市場へ立ち寄ることを習慣にしています。

そこでは、普通の観光では味わえない「リアルな暮らし」を感じられ、毎回新しい発見があるのではないかと、ワクワクします。

ただ買い物をするだけではなく、地元の人々とのふれあいを通じ、その国をより深く楽しむことができるのです。

ヨーロッパの市場の特徴


ヨーロッパの市場

ヨーロッパの市場には固定式と移動式の2種類がある


ヨーロッパの市場は、大きく分けて「固定式」と「移動式」の2種類があります。

固定式の市場
・建物内や特定の広場に常設されており、1年を通して営業しています。
・屋内または屋根付きの施設が多く、天候に左右されずに買い物を楽しめるため、非常に便利です。
・新鮮な野菜や果物、肉、魚、チーズ、スパイスなど安定した品ぞろえが魅力です。
・観光都市や大都市に多く、観光客向けに高級食材を取り扱っていたり、価格が少し高めに設定されていることもあります。


ヨーロッパの市場

移動式の市場
・定期的に場所を変えて開催され、週に1回や月に数回開催されます。
・屋外で開催されることが多く、地元の広場や公園、コミュニティスペースが会場になります。
・地元の農家や小規模生産者が直接商品を販売することが多いため、固定市場では見つけにくいローカルでユニークな商品に出会えることも。
・観光客が少なく、地元の人々気軽に交流できる場でもあり、リアルな雰囲気を感じられます。


どちらの市場にもそれぞれ魅力がありますが、今回はより濃い体験のできる「移動式の市場」をメインで紹介していきます。

市場ではどんな物が売られているの?


ヨーロッパの移動式市場

移動式市場でよく見かける商品には、地元農家の新鮮な野菜や果物、肉類、魚介類、チーズ、パン、ジャム、スパイス、ワインなどがあります。

そして、よりローカルな市場になってくると、キッチン雑貨や衣類、手作りのアクセサリーやニット製品、陶器、工芸品なども見つけることができます。

これらは観光地ではなかなか出会えない、地元の暮らしや文化が詰まった品物です。

ヨーロッパの市場

また、売られている商品は、国ごとに特徴が異なります。

例えば、イタリアの市場では、小さなチーズメーカーが作る、パルミジャーノ・レッジャーノや地元産のワイン。

スペインでは、大きな骨付きのハモンイベリコが並んだり、ベルギーではバリエーション豊なのチョコレート、ドイツでは香ばしい手作りのソーセージを見かけます。

ヨーロッパの市場

こうした地元ならではの品々や人々とのふれあいを通じて、その国独自の「本物の味わい」を体験できるのが魅力です。

市場のシステムと開催場所


ヨーロッパの市場

移動式の市場は、大きな街から小さな街まで、ほぼすべての街で定期的に開催されます。

地元の広場や公園、駐車場などで開催され、街によって開催場所や日時が異なるため、事前に地元の自治体のカレンダーやホームページで確認するのがおすすめです。

また、街の中央広場の案内板などに「〇〇広場で毎週火曜日に開催」などと掲示されていることもあるので、現地で確認するといいでしょう。

私たちは常に移動しながら旅をしているので、新しい街で偶然市場に出会うことも多く、見つけたときは「ラッキー!」とばかりに立ち寄っています。

市場の開催時間は、一般的に朝早くからオープンし、午前中で終わるところが多いです。

12時を過ぎると、片付けが始まっていることもあるので、早めに行くのがベスト。

一方で、都市部の市場は午後まで営業しているところもあります。

また、時には大通りが車両通行禁止になり、その道全体が市場会場になることもあります。

そのため、周辺に駐車場がない場合もあるので注意が必要です。

市場に行く予定がなくても、足止めを食らったり、予定外の回り道をすることになったりするので、旅のスケジュールをを立てる際はこの点にも考慮しましょう。

市場の注意点


ヨーロッパの市場

現金を持参する


いくつかの市場では、カード支払いができない場合もあります。

特に小規模な市場や屋台では、現金のみということが多いため、ある程度の現金を用意しておくことをおすすめします。

荷物に注意


市場はとても混雑し、特に人気のある時間帯には人であふれることもあります。

そのためスリには十分注意が必要です。

貴重品や財布、パスポートなどは必ず身につけてしっかり管理しましょう。

リュックサックやバッグは、前に抱えるように持ち、簡単に開けられないように工夫すると安心です。

価格交渉


多くの市場では、値段交渉が当たり前のように行われています。

現地の人と交流を楽しみながら、交渉次第で少し値引きしてもらえることもあります。

ただし、無理に押し通そうとせず、相手や地元の文化を尊重し、気持ちの良いやりとりを心がけましょう。

天候対策を忘れずに


市場は屋外で開催されることが多いため、天候の影響を受けやすいです。

急な雨に備えて傘を用意しておくと安心です。

また、悪天候の場合は開催が中止されることもあるので、事前に天気予報をチェックしておくことをおすすめします。

訪れて印象に残った市場3選


今まで私たちが訪れてきた中で、「珍しいものが売られている!この国ならではだな」と思った市場を3つご紹介します。

フィンランド・ヘルシンキの市場


フィンランドの市場で驚いたのが、なんと「熊肉のサラミ」に出会ったことです!

フィンランドでは狩猟文化が深く根付いており、熊肉は伝統的な食材の一つ

とはいえ、スーパーなどで気軽に手に入るものではなく、こうした地元の市場や特定の専門店でのみ販売されているまさに貴重な品です。

スペイン南部の市場


スペイン南部の市場

スペイン南部の市場を訪れた際、特に目を引いたのが、フラメンコで使われる水玉模様の生地が巻きで売られている光景でした。

市場では生地も売られているなんてびっくりです!

フラメンコはスペインの伝統的な踊りで、水玉模様の生地は衣装に欠かせない重要な素材

鮮やかな色合いや模様は、その地域の文化や伝統を感じさせてくれるものでした。

ポルトガル・リスボンの市場


ポルトガル・リスボンの市場

ポルトガルは、ワインボトルなどで使われるコルクの生産量が世界一。

市場では、コルクを使ったさまざまな商品が並んでいます。

コルク製のバッグ、財布、シューズ、アクセサリー、インテリア雑貨などその種類は本当に豊富!

どれもカラフルで可愛く、軽量で丈夫、そしてエコフレンドリーな素材として人気で、お土産にもぴったりです。

まとめ


ヨーロッパの市場

ヨーロッパの市場事情を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

市場は、観光地では味わえない、その地域ならではの温かさや文化が詰まった場所で、特別な体験になること間違いなしです。

次回ヨーロッパを訪れる際は、観光地巡りだけでなく、ぜひ地元の市場にも足を運んでみてください。

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!