天然温泉沿いに停まったバン

海外の女性バンライファーが赤裸々に教える!お風呂に入れない時の対処法〜生理中はどうしてる?



海外でバンライフをしている筆者ですが、私たちのバンには、トイレ・シャワーが付いていません。

日本にいれば公共トイレや温泉が全国各地にあるのであまり問題ないかもしれませんが、海外ではどこでもトイレやシャワーが使えるわけではないので問題となってきます。

また、女性は生理があるので、トイレがない時や使えない時、そして、お風呂に入りに行くときにもどうするのがベストなのか、悩みどころでもあります。

今回の記事では、女性の車中泊時の生理事情や、シャワーが浴びれない時の対処法を紹介していきます。

毎日のお風呂代も節約!?シャワーが浴びれない時の対処法


ヨーロッパ周辺ではキャンプ場に泊まらない限り、あまりシャワーにありつける機会がないのですが、日本ではお風呂の問題はあまりないかもしれません。

しかし、長期の車中泊の場合、毎日お風呂に入りに行くとなると、少し費用が気になるところ。

また、日本では習慣として毎日のお風呂は当たり前かもしれませんが、毎日お風呂に入り石鹸で洗うと、身体に必要な皮脂や常在菌も一緒に洗い流してしまい、肌の乾燥や免疫力の低下などを招くので良くないとの説もあります。

ベストなお風呂の頻度は2~3日に一度程だそう。世界では毎日シャワーを浴びる習慣があまりない所も多いようですし、毎日お風呂に入る必要は本当はないのかもしれませんね。

とは言っても、アウトドアレジャーやキャンプを楽しんだ後は汗を流してサッパリしたいもの。

私たちはバンライフ中、シャワーが浴びれない時に以下の方法で乗り越えました。

アロマを使って身体を拭く


アロマと洗面台

シャワーが浴びれない時に一番使う方法が「身体を拭く」です。

ぱっと済ませたい時はウェットティッシュで。余裕があり車内バスタイムを楽しみたい時には、お湯を沸かしてホットタオルを作ります。

「拭くだけで充分なの?」と思われるかもしれませんが、拭くだけでかなりスッキリします!

ホットタオルの時にはお湯に数滴のアロマオイル(精油)を。そしてウェットティッシュには精油を1滴たらして全体になじませてから身体を拭いています。

ティーツリーには殺菌・抗菌・抗感染作用などがあるので身体を拭くときにはオススメのオイル。

他にもお気に入りのオイルがある方は、お好みのアロマで車内でのバスタイムを楽しんでみてください!

髪の毛はブラッシングが大事!


ヘアブラシ

髪の毛が洗えないとなると、少し抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、髪の毛も毎日シャンプーでゴシゴシ洗うと、身体同様、必要な皮脂や常在菌も一緒に洗い流してしまうそうです。

以前筆者は、皮膚トラブルで湯シャン(シャンプーを使わずにお湯で髪を洗う)をしていた時期があったのですが、「大事なのはブラッシング」だそうで、髪の毛を丁寧にブラッシングするだけで、だいたいの汚れは落ちるそう。

なので、お風呂に入れない時など、髪の毛はブラッシングするだけで充分。

ちなみに、タモリさんや福山雅治さん、ミランダカーさんなども湯シャンだそうで、頭皮の乾燥や抜け毛予防にも役立つのだとか。

ブラッシングをした後、残りの汚れはお湯で洗い流すのが湯シャンの方法なのですが、車内にスペースがあれば挑戦してみるのも良いかもしれません。

車中泊の時は桶数杯分で髪の毛を洗い流すのには充分。石鹸を使っていないので、外で洗い流すことも可能です。

この方法は、水の確保さえ可能であれば災害などの緊急時にも対応できると思います。

他にも、今は洗い流さないシャンプーなどもあるので、そちらを活用してみるのもいいかもしれません。

ヒッピーシャワーを浴びる


川に入っている女性

海や川・滝など、自然の恵みでシャワーを浴びることを通称「ヒッピーシャワー」と呼ぶようで、自然の中にドボンと飛び込み身体中を清めます。

海は塩分があるので上がった後は少しベタベタするかもしれませんが、2L程水があればロングヘアーでも髪の毛から身体全身、問題なく洗い流せます。

川や滝などでヒッピーシャワーを浴びるなら、上がってから洗い流す必要もありません。

自然から溢れ出る水、特に海に浸かる事には、『浄化作用・体内のバランスを整える・リラックス効果』などもあるので実は良いことづくし!天然の冷たい水に浸かるとスッキリして、とても気持ちがいいです。

大地や自然に触れる事を「アーシング」と呼び、身体に溜まった電磁波なども開放してくれます。

砂風呂や裸足で歩くのも効果絶大なので、ぜひみなさまも頻繁に自然と触れ合っていただきたいと思います。

そしてヒッピーシャワー1番の贅沢は、自然の中に湧き出る天然温泉!

天然温泉沿いに停まったバン

温泉の目の前で車中泊をして、気が向いたらすぐに温かい温泉へ飛び込む……。もう他に何もいりません。

自然の中で湧き出ている天然の温泉は少ないとは思いますが、「車中泊・ヒッピー温泉を巡る旅」なんていうのも楽しそうですね。

【夏限定!】簡単お湯シャワー


設備の整ったキャンプ場に泊まる時には問題ないかもしれませんが、そうでない自然の中でキャンプをする時などは、シャワーはまず無いと思います。

ヒッピーシャワーも良いですが、温かいお湯を浴びることができるとさらに嬉しいですよね。

そんな時はペットボトルに水を入れて、太陽の力で温めシャワーを作ります。川など水場が近ければ、お水も簡単に調達できます。

太陽の力の強い夏場限定になると思いますが、道具なしでも温かいシャワーを浴びられるのでかなりおすすめです。

アウトドア用の太陽光で温める黒いバックの簡易シャワーがあると、もっと気軽にシャワーを浴びられるので良いと思います。

他にも、簡易更衣室テントが一つあると、女性でも安心して外でシャワーを浴びられるのでおすすめです。

▼参考商品はこちら

女性の車中泊事情・生理はどうしてる?


月一の周期でやって来る生理。旅行の時などはあまりかぶって欲しくないですが、バンライフや長期の車中泊となると、避けて通ることはできません。

生理は周期によってホルモンバランスが変わり、体調や心にも影響を及ぼします。そして、PMS(月経前症候群)や生理痛など、つらい症状を引き起こすこともあり、ストレスで生理痛がひどくなったりもします。

ここからは、

・車中泊での生理事情はどんな感じ?
・生理中お風呂に入る時やトイレがない時どうしてる?
・車中泊の時に最適な生理用品は何?

などについてみていきたいと思います。

生理中、お風呂はどうする?


天然温泉

個室のシャワーなら生理中でも特に問題ないですが、温泉やスーパー銭湯など、公共の入浴施設に入る時にはかなり気を遣います。

公共入浴施設に行くとなると、経血が漏れるのが心配なので、湯船にも入りづらいです。生理中身体を暖めるのは良い事なので湯船に浸かりたいところですが、湯船があるのにシャワーだけで済ませないといけないのは少し悲しくもあります。

また、シャワーだけで済ませるとしても、貸し切り風呂などでない限り、タンポンなど挿入型の生理用品を付けてお風呂場へ行くことになると思います。

しかしタンポンは紐が出ているので、公共の場所で裸で使用するのはちょっと気が引けますよね。見る側も、不快に思う方がいるかもしれません。

さらにタンポンを使用する時は、入浴前に挿入し、入浴後すぐに外した方がいいようなので、その手間もかかります。

生理中は、お風呂に入るのも一苦労です。

車中泊・お風呂にも最適な生理用品とは?


女性の生理用品

生理用品と言っても色々な種類があり、筆者は家に住んでいた頃は布ナプキンを使っていましたが、車中泊となると使用する度に洗濯が必要な布ナプキンは厳しいと判断して紙ナプキンに変えました。

紙ナプキンはどこでも手に入るので特に不自由なく過ごしていたのですが、長時間交換できないとなると蒸れたりかゆくなったり、匂いが気になったり、紙ナプキン特有の問題があったりもします。

そこでタンポンはあまり好きじゃないので、以前からずっと気になっていた月経カップを試してみることにしました。

購入して間もないのでまだ使い慣れてないのですが、慣れてしまえば月経カップは車中泊との相性抜群じゃないかと思います。

月経カップとは?月経カップの特徴


月経カップ

月経カップは膣内に挿入して利用する生理用品。カップの中に経血が溜まるので、正しく装着出来ていれば外に漏れることもなく、最大12時間ほど装着したままで過ごせます。

溜まった経血はトイレの中へ、その後水で洗うか拭いて、キレイにしてからまた装着します。

温泉や海、プールなど、水の中でも問題なく使え、スポーツや就寝時も経血漏れの心配なし。生理であることを忘れてしまう程の違和感のなさだそうです。

生理の時の嫌な匂いは経血が空気に触れることにより発生するようですが、月経カップだと空気に触れることなく膣内に挿入したカップの中に経血が溜まるので、匂いも全く気にならないという仕組み。

月経カップ一つあれば、もうナプキンを買う必要もなく、洗って繰り返し使えるので節約とエコにもなりますね!

一度使ったらもう他の生理用品は考えられない!という程、利用している方の口コミはかなり高いです。

タンポンとは違い、温泉など公共入浴施設にも気兼ねなくいけて、湯船にも浸かれるのはかなり嬉しいメリットですね!

月経カップが車中泊に最適だと思う理由


月経カップの箱

月経カップが車中泊に最適だとおもう理由についてもう少し詳しく書いていきたいと思います。

・長時間交換しなくてもよい

長時間運転する時や、頻繁にトイレに行けない時でも安心です。生理中、ナプキンを利用している時の不快感は何とも言えないですが、その不快感がなくなると思うと幸せです。

・スポーツ・水の中・就寝時も安心

生理を気にせず生活出来るのはかなり嬉しいポイントです。スポーツも出来て、お風呂の問題がなくなるのはかなり大きいですね!

・生理用品を買わなくて済む

毎月の生理用品、ナプキンなどは買い続けなければいけないので、積み重なれば生涯かなりの出費になると思います。

そして車中泊だと荷物の制限もあるので、いつも買い足して常備しているナプキンを車に積んでおかなくても良いのは嬉しいポイント。

車中泊に限らず、すべての女性の生理生活を快適にしてくれるアイテムなんじゃないかと思います。

月経カップのデメリットは?


月経カップの箱の注意書き

デメリットを挙げるとすれば、使いこなせるようになるまで少し時間がかかる事ではないかと思います。

私も何度か挑戦したのですが、うまく入らず……。個人差もあると思いますが、正しく装着できるようになるにはどうやらコツがいるようです。

月経カップの装着法がビデオなどでたくさん紹介されているので、それを見て試してコツをつかむことが必要ですね。

生理中に初めての装着をすると、手に経血がついてしまって不快だったので、生理じゃない時に装着の練習をするのがベストだと思います。

始めの装着さえクリアして慣れてしまえば、あとは快適に使えそうです。月経カップのデメリットと言えばこのくらいでしょうか?

車中泊中の生理を快適にしてくれる月経カップ。車中泊に限らず、全女性におすすめしたい生理用品です。

まとめ





 










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日本で長期車中泊生活をすると考えると、車内にシャワー・トイレは、あるに越したことはないですが、必要ないかもしれません。

下水や汚物の処理も必要になってきますので、処理できる施設がまだそんなに整っていない日本では、逆に利用しづらいかもしれませんね。

その分公共のトイレや入浴施設も充実しているので、なくても充分快適に車中泊生活が送れると思います。

今は簡易トイレなどもあるので、緊急時用として一つ用意しておくと安心かもしれないですね。

そして生理に関してですが、月経カップによって車中泊生活がかなり快適になりそうです。

女性にとって車中泊中は特に煩わしく思ってしまう生理かもしれませんが、生理は大切な身体の働き。車中泊生活となるとなおさら、快適に付き合っていきたいですね。