【DIY×バンライフ】ヨーロッパでバンライフをする私たちの愛車をご紹介
夫婦でデンマークを拠点に、ヨーロッパ周辺でバンライフを始めて2年半ほどが経ちました。
デンマーク語で『居心地の良い空間・時間』のことを『ヒュッゲ』という言葉で表すのですが、今回はそんな『ヒュッゲ』な空間が広がる、私たちの自慢の愛車をご紹介したいと思います。
全てDIYで創り上げた、私たちの家であり愛車である「Betty(愛称)」の設備や内装、お気に入りのポイントや改善したいポイント、良い点やイマイチな点などをご紹介します。
目次
私たちの愛車・Citroen Jumper (シトロエン ジャンパー)
私たちの愛車はフランスの車・シトロエンのジャンパーです。
愛称はBetty(以下Betty)。
Citroen Jumper (シトロエン ジャンパー) のスペック
1997年製のディーゼル車で、ギアはマニュアル。左ハンドルです。
スライド式のサイドドアは車体右側に配され、バックドアは左右に開く観音開きタイプになっています。
サイズは全長5.2mのバンで、それほど大きくはなく、日本のバンとさほど変わらないサイズです。
前回のオーナーがキャンピングカーとして使っていたので、ポップアップルーフとサイドオーニングが装備されています。
DIY車中泊仕様の設備と内装をご紹介
次に、設備と内装をご紹介します。
とてもミニマリストとは呼べないわが家の車内には、たくさんの生活用品が積み込まれています。
1ミリのスペースもムダにはできないので、様々なスペースを活用して暮らしています。
ポップアップルーフとベッドスペース
Bettyにはポップアップルーフが付いていて、その部分がベッドスペースになっています。
大人2人が快適に眠れる充分な広さがあり、寝心地もよく、安眠できるベッドルームです。
ルーフ部分の後部にはジッパー式の窓があり、二重になっていてモスキートネットも付いています。夏場は風通しもよく、外の景色も楽しめます。
ベッドボードはスライド式で、使わない時は重ねて半分のサイズできるので、ポップアップルーフを上げれば、車内で直立できるスペースを確保できます。
立って過ごせるスペースがあるとないとでは、車内の快適度が大きく変わってくるので、もしバンで暮らすことを考えている方は、ポップアップルーフのある車の検討を全力でオススメします!
ソファー&テーブルスペース
車内後方はソファーベッドとテーブルを設置し、ダイネットスペースに。
テーブルは折りたたみ式なので、使用するときだけ広げていましたが、最近ではテーブルを設置するのが面倒になり全く使わなくなってしまいました。
彼は少し狭いようですが、大人2人が横になれるスペースがあり、映画を見たりゴロゴロしたりとリラックスできる空間になっています。。
キッチンスペース
サイドドアを入ってすぐ正面はキッチンスペースになっています。
2口式のガスコンロ・ウォータータンクはテーブルの上に設置し、調理スペースもしっかり確保しました。
コーナー部分テーブルの下には冷蔵庫が設置してあります。
収納スペース
車内は、いたる所が収納スペースになっています。
キッチンテーブル下・ソファーテーブル下・バックドア側の棚・本棚・ポップアップルーフの隙間部分……。ありとあらゆるスペースを収納として活用しています。
また、頻繁に使うものは出し入れしやすい場所に、シーズンオフのものやあまり使わないものはソファー下の大きな収納スペースにしまうなど、限られた車内ではしまい方にも工夫が必要です。
収納スペースもまだまだ改善の余地があるので、こちらも時間ができたら手を付けたい部分です。
薄型ソーラーパネル
最近になってやっと装備したのがソーラーパネル。
100Wの薄型のソーラーパネルを4枚設置しました。
バッテリーとは別に、230Ahのサブバッテリーを搭載していますが、ソーラーパネルを設置してからは、スマホやパソコンが居住スペースで充電できるし、夜は明るいライトが使える。
今まで以上に快適に過ごせるようになりました。
キャンプ場で電源が使えれば問題ないのですが、駐車場泊などの時にはソーラーパネルがとても役立ちます。今ではなくてはならない装備です。
愛車のお気に入りポイント
もはや全てがお気に入りです!と言いたいところですが、その中でも特に大好きなポイントを紹介したいと思います。
フォルムや見た目
まずはなんといってもBettyの車本体を愛してやみません!
見た目、フォルム、坂道を上る時「よいしょ、よいしょ」と言っているかのように一生懸命登っているところ、朝調子が出るまで時間がかかるところ、夏と海が似合う、などなど……すべてが愛しく感じます。
もともとグレーと赤のツートンカラーだった外装も、ダメージがあったことから、今のカラーに塗装し直しました。もう少しレトロなカラーが希望でしたが、愛着が沸いた今ではかわいくて気に入っています。
雑貨と内装
バンライフを始める前は長い間バックパックで旅をしながら暮らしていたので、「好きなモノに囲まれて暮らす生活」に憧れていました。
なので今、好きなものがたくさんあるBettyで暮らせてとても幸せです。
大好きなヨーロッパの雑貨や北欧のヴィンテージ品、レトロな雑貨など。名前を付けて大切にしているので、愛しさはさらに倍増!
車内のどこを見渡しても大好きなモノで溢れているので、目に入る度・使う度にほっこりする毎日です。
ノートパソコン収納と作業場
ノートパソコンの収納場所は取り出しやすい所がいいと考え、キッチンテーブルの下に設置しました。
スライド式になっているので、引き出した状態のまま作業ができ、出し入れも簡単。
ソファーに座っているときには、サイドテーブルとしても利用できます。
コーヒーを飲みながら、外の景色を眺めてする作業はいいものです。
パソコン作業はダイネットスペースですると思っていたので、想定していなかった使い方ですが、今となってはとても重宝しています。
窓のミラーフィルム
居住スペースの窓にはミラーフィルムが貼ってあり、日中はカーテンを開けても外からはまったく車内が見えないようになっています。
プライバシーを保ちつつ、車内からは外の景色がクリアに見え、光も取り込めるので、とくに車内にいる時間が長い寒い時期にはありがたいです。
夜間は車内に灯りが付いているとさすがに丸見えなので、カーテンを閉めています。ヴィンテージ布で自作したカーテンのデザインも気に入っています!
サイドオーニングとアウトドアベッド
夏場は車内に居ることは少なく、だいたい外で過ごします。
日差しも強いのでサイドオーニングで影を作り、アウトドア用カバーを敷いて、その上にソファベッドやクッション、テーブルを設置したら、パーフェクトなアウトドア居住スペースのでき上がり。ここで過ごす時間は最高です!
愛車(バン)の良い点・イマイチな点
愛車(バン)のいい点
・キャンピングカーとしては小さいので、大都会や狭い道でも小回りが利き、駐車もスムーズ!
・大きすぎてキャンピングカーでは入っていけない様な秘境の地へも、ぐんぐん進んで辿り着ける
コンパクトで小回りが利くというのは、バンライフの上での大きなメリットじゃないかと思います。私たちもBettyだからこそ辿り着けたステキな場所がたくさんあります。4WDだとさらに最強ですね。
そして普通の乗用車と見た目も変わらず、乗用車として走行できる点もメリットとして挙げられると思います。
・有料高速道路やフェリーでは乗用車のサイズの料金でOK
・キャンプ禁止の場所でも駐車扱いになる
居住スペースが広く、生活設備をフルに搭載しているような大きなキャンピングカーもいいなぁと思う時もありますが、普通乗用車と変わらないサイズでも、工夫すれば不自由なく生活ができます。
また、ポップアップルーフがあることも、バンで快適に過ごせる大きな理由になっていると思います。
愛車(バン)のイマイチな点
・居住スペースがキャンピングカーより狭くフル装備は難しい
小回りの利く小さめのバンを選ぶか、装備の充実した広いキャンピングカーを選ぶのか……。
シャワーやトイレが車内にあるのはかなり魅力的です。
・ディーゼル車排ガス規制
ヨーロッパではディーゼル車の進入が規制されている所がたくさんあります。特に大都会周辺は多いです。
全く進入できないエリアや、ステッカーが必要なエリア、事前にネットでの登録が必要なエリアなど、国によってルールも違い対応も様々。
そしてエリアやルールは頻繁に変更され、調べるのも非常に難しく分かりにくい!事前に調べたにも関わらず、罰金刑を受けたケースも多々あります。
・古い車は故障の心配も・・・
古い車だと、異常や故障はないか、常に気を配っておく必要があります。
たくさんの愛情とメンテナンス、トリートメントを心がけて、プリンセスの様な扱いが必要なのです。
・内装が完璧じゃない
まだまだ改善したいところはたくさんあるので、完全体なBettyまでは遠い道のりです。
車にはたっぷりの愛情を!
今回は、私たちの Sweet Home 「Betty」の紹介をしました。
DIYで車内を自分たちの好きな空間に仕上げることは、バンライフの大きな魅力の一つです。
いかに快適に心地良く暮らせるかがとても重要なポイントになるので、そこも意識するといいかもしれませんね。
イチから創り上げた車は、きっと愛しくてたまらない存在になると思います。
皆さんも愛情たっぷりのお家を作り上げて、素敵なバンライフを楽しんでくださいね!