バンライフ
車旅をして変化が!? ~旅暮らしは心も豊かに!!~

車で移動しながら、地球上のいろんな場所が今日の家になってしまう車旅。
家での暮らしとはまた違い、車中泊は旅と暮らしがイコールです。
フルタイムでバンライフを2年半ほどしてみて『車旅をして変わったこと』について、今回の記事では振り返ってみたいと想います。
豊かな暮らしが、車旅にはたくさんありました。
”当たり前は、当たり前じゃない”ありがたさが身に染みる

蛇口をひねれば水が無限に出てくる。
スイッチを入れれば電気がつく。
トイレやシャワーが普通に使える。
冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機なども普通に使えて、料理も何不自由なく出来る。
悪天候もお家にいれば、よほどの大災害でない限りきっと安心です。
そんな当たり前のことが当たり前ではなく、とても貴重でありがたいことなのだと身をもって体感出来る車中泊暮らし。
車旅に限らずキャンプやアウトドアでも同様だと想います。
お水の貴重さ。
お湯のありがたみ。
火や電気が自由に使えることの素晴らしさ。
悪天候の日に安心して眠れるのが当たり前じゃないこと。
などなど車旅やキャンプをしていると、どれも本当に貴重でありがたいことなんだと分かります。
そして同時に、限られた資源を大切に使うことの重要性。
住ませてもらっている地球への感謝や、自然・環境を大切にしたいという意識も自然と出てきます。
次のページ▷ 様々な国での経験を写真でご紹介します!
自然環境に目が行くようになる

モロッコ・イムスアナ
資源の貴重さやありがたさを知ると、自然と環境問題にも目が行くようになります。

トルコ・カス
この美しい地球を、大切にしたい。

スコットランド・NCルート500
以前インタビューした方も言っていましたが、デンマークからアジア方面、アフリカ方面へ行くほど、そこら中に捨てられたゴミが目につきます。

アルバニアの川
※見えにくいかもしれませんがプラスチックゴミが木や岩にたくさん!水位の上下で木や岩にゴミが溜まっています。
プラスチックのゴミは長い間そのまま残り、海や川へ流れ生き物を苦しめています。
魚が小さくなったプラスチックを食べ、その魚を人間が食べ…。
と、そのツケは周りまわって人間へ。
自然環境や問題などを考えていると壮大ですが、自分が出来る目の前のことから。
身の回りで出来る小さなことからでも、積み重ねていけたらなと思います。
そして小さな行動を起こす人が増えれば、地球環境も良くなっていくと信じています。
車旅は自然ととても近い暮らしなので、こちらも身をもって体感できることでした。
天候・四季の移り変わりを肌で感じる
車中泊する場所を決めたら天気を確認して、風向きを調べることはとても重要です。
雨が降る日は、雨が降ってくる方向を確認して車を停める。
風の吹く日は、風をなるべく受けない方向を探して車を停める。
嵐の日は、周りを確認して飛んできそうな危険なものはないか? 倒れてきそうな木など近くにないか?を確認する。

※この後天候が急変して嵐に。テーブルやイスが飛んできました。
雷が落ちて来ないか?
潮の満ち引きの幅はどれくらいか?
ヘタしたら命にかかわってきます。
なので車旅では安心して眠るために、自然の声を聴くことはとても大切です。
家で暮らしている時はそこまで配慮しなくてもよかったので、こちらも変わったことのひとつです。

スコットランド・ハイランド
そして暑い・寒いや、周りにいる動物・植物の様子など、季節の移り変わりもより肌で感じるようになりました。
自然と近い暮らしはたくさんのことを教えてくれる、四季の移り変わりをより身近に感じれる気持ちの良い生活です。
旅する暮らしは直観力が磨かれる
常に新しいことが起こり、新しい土地・新しい人との出逢い。
車旅をしていると毎日が新しいことの連続で、新鮮な日々です。
どこに辿り着くのか、どんなことが起こるのか?

アルバニア・ジロカストラ
その時まで分からない流れるような生活は、いろんな意味で直観力が磨かれるようになりました。
右と左、どちらの道を行くのか?
自分でしたその選択で、その後の体験は全く違ったものになってきます。
1番のポイントは、心の声に従うこと。
『こっちに行ってみたい!』『ここは行きたい!』
感じるままにそう想う方向へ進めば、出逢うべき景色や人、場所に辿り着きます。

たまたま通った道の先で出逢ったかわいいファームショップ
そして、これは必然だったと思う瞬間にたくさん出逢えます。
そんな感じで毎日を繰り返していると、自然と直感力も磨かれていきます。
これは旅する暮らしの醍醐味だと想っています。
旅の途中で出逢った方はこのような旅する暮らしを『導かれる旅』と言っていました。
導かれる旅、ステキですね。
そして旅する暮らしはお家で暮らすより、危険が多いかもしれません。
自然もそうですが、人もしかり。
日本ではあまりないかもしれませんが車上荒らしや強盗など、襲われる可能性も無きにしも非ず。
ヨーロッパ周辺では車中泊中にガスを車に入れられ、意識を失ったら強盗に入るといったような手口が頻発しているそうです。
ボロボロに燃やされた車や、空っぽになって放置されたトラック(運搬車)もたくさん見ました。
わたし達も実際に車上荒らしにあってしまったので、車旅するときは常にこのことも頭に入れておかなければいけません。
この場合は安全か?
場所・人の雰囲気はどうなのか?
感じ取る力も車旅では大切になってきます。
旅する暮らしでの人との関わり方
誰かと一緒に車旅をする場合、車内という狭い空間でその人と四六時中一緒に過ごすことになります。
これだけ長い時間ずっと誰かと一緒に居ることは、2人旅や車旅じゃなければなかなか経験できないことかも知れません。

ひとり旅だと自分の好きな様に動けていいのですが、誰かと一緒だと話し合って決めることになります。
相手の意見を尊重して、自分の意見も尊重する。
当たり前ですが良い時もあれば、ケンカすることもあります。
嫌でもその相手と、自分とも向き合わなければいけない状況になります。
こんな経験は、2人旅・車旅だからこそ出来た経験かなと想います。
学びも多く、とても貴重な経験です。
そして、旅する先での出逢い。
移動した先にはなにかしら新しい出逢いが待っていて、現地の人と仲良くなればまた戻って来たい場所が増えていきます。
いろんな土地を訪れて各地にお友達が出来ると、その土地は自分にとって馴染みの深い場所になります。
そしてたくさんの場所が『他人事じゃなくなる』。
これも旅する暮らしのステキな部分だと想います。
旅する暮らしは人生をより豊かにしてくれる

こんな感じでバンライフ・車旅の経験・旅する暮らしは、たくさんの出逢い・気付きや豊かさをもたらしてくれました。
生きていくうえで大切なこともたくさん学べます。
行きたいところへ行って、地球を大満喫して、貴重な資源をありがたく使い、美味しいごはんを作って食べる。
そしてステキな出逢いが行く先々では待っています。
感動することやステキな出来事もたくさん起こり、人のやさしさに触れ、感謝が溢れる瞬間にもたくさん出逢います。
旅する暮らし・車旅で変わったことはたくさん!
不便な部分もあり思い通りにならないことも多い車旅ですが、旅する暮らしは人生をより豊かにしてくれるステキな暮らし方だと想います。