北米モーターホーム・キャンピングカーの購入に向けてチェックしたいポイント
日本国内で販売されているキャンピングカーは大きく分けて、国産、欧州車、北米車の3つに分類できます。
それぞれに魅力があり、大きさや装備、ベース車両の違いなど、車両選びの際にも気になることが沢山ありますよね。
今回は北米モーターホームを得意とする筆者が、これから購入しようと検討している方に向けて、様々なチェックポイントをご紹介いたします。
まずは車体の違いを知ること
現代の車はメーカーの国籍は違えど販売される国は世界中に及び、日本車も外車も特定の地域を想定している事はほぼありません。
かつては輸入車の魅力は作られた国の文化的な背景が色濃く感じられることでした。
アメリカ車ですと、やはりあの大きなボディと大排気量のエンジンが特徴で他の国にはない「大陸」を感じる車づくりでした。
しかし現在ではそれらの「国内需要」に向けた商品は少なくなり、グローバル市場で売れる車を販売しているので、どれも特徴が薄くなっている印象です。
キャンピングカー(モーターホーム)はどうか?というと、こちらはまだ製造しているメーカーの地域性が色濃く残っていると思います。
特定のニーズに向けた少量生産の車ですから、より市場に近い開発が行われ販売される地域や環境に合わせた商品が製造されています。
私が得意とする「北米モーターホーム」は主に車体はアメリカ車をベースにして、コーチ部分の製造をアメリカ、カナダのビルダーが行っています。
ではどのような特徴があるのかというと、ベースになっているアメリカ製のVANは排気量が大きく車体の幅も大きいという点が挙げられます。
日本車の商用車と比べてかなり乗り手に配慮されていて、乗り心地もよく装備も乗用車と遜色ありません。
特にサスペンションはストロークも大きく道路事情が良くない場所でも疲労しないよう配慮されていると感じます。
重い架装をしてもエンジンのパワーがあるので走行はとても快適で安心感があります。
長距離移動を前提とした車両であることが最大の魅力ですね。
近年のアメリカ車はガソリン価格の高騰もありエンジンの小排気量化やディーゼル化も進んでいます。
日本で流通している北米モーターホームは少し前の世代の車両が多く、大排気量のガソリン車となるため燃費の部分では気を付ける必要があります。
もちろん部品の全て輸入品であり、中には国内で在庫が無いものは取り寄せとなる場合も。
しかし欧州車と比べ以外と価格は安く供給面でも心配はいりません。
ちなみに右ハンドルは存在しません。