天然アロマオイル

車中泊旅で大活躍!これだけは持っておきたい自然に優しいアロマオイル3選



2年半ほどバンライフを続けてみて、私たちの車中泊旅に欠かせない物、必需品の一つとなっているのが、アロマオイルです。

実はアロマオイルは、香りが良いだけでなく、他にも様々な用途や嬉しい作用がたくさんあります。

自然からつくられた物なので、自然にも、人にも優しい!そして、実は車中泊旅にも最適なアイテムです。

今回の記事では、なぜ車中泊旅の必需品となるのか、アロマオイルの魅力と使い方などをご紹介したいと思います。

車中泊旅のお供に、生活のお供に、アロマオイルをぜひ取り入れてみてください。

本物のアロマオイルとは?

アロマオイル

アロマオイルとは、植物に由来する天然香料・精油(エッセンシャルオイル)や合成香料を、プロピレングリコールやアルコール、植物油(キャリアオイル)や鉱物油などで希釈した製品を指すことが多い。(Wikipediaより)

と、あるように、アロマオイルとは、実は広い範囲を指す言葉になります。

アロマオイルと呼ばれている物の中には、合成香料など、人工的に作られているものもあるので、選ぶ時には注意が必要です。

本物のアロマオイルとは、一般的に、植物から抽出された100%ピュアな精油(エッセンシャルオイル)の事を指しています。

精油はその有効成分が心や身体にも作用し、フランスなど、ヨーロッパの一部では、医師が診断し処方されるメディカルアロマ・代替医療の一つとして、生活の一部に取り入れている国もあります。

また、精油は植物から超濃縮抽出されたエキスで、体内にもその成分が取り込まれるので、注意事項・場合によっては禁忌などもあります。

日本では精油は雑貨扱いで医療品ではないので、誰でも気軽に取り入れられる分、取り扱いには注意が必要なのです。

香りだけじゃない!精油の作用

アロマテラピーという言葉もあり、精油は香りを楽しむイメージが多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。

香りを吸収すると精油の有効成分は体内に取り込まれ、電気信号に変換されて大脳辺縁系へと伝達されます。粘膜から取り込まれたら、血液に吸収され全身を巡ります。

また、アロマトリートメントなど皮膚からも精油の有効成分は体内に浸透して、血液やリンパ液などへ。

そして心や身体へ、精油の種類によって、鎮静・ホルモン調整・抗菌・抗真菌・リラックス・などなど、様々な作用をもたらしてくれます。

精油を選ぶ時のポイント

アロマオイルのラベル

100円ほどでもアロマオイルは買えますが、100円のものはだいたい本物の精油ではありません。

精油は主に大量の植物から少ししか摂れないので、必然的に本物だと値段も高くなるのです。あまりにも安い値段だと、人工物が混ざっている場合が多いので、成分表を見て100%ピュアな物を選んでください。

直接体内に取り込まれるので、出来ればオーガニックな物を選びたいですね。

中には、本物の精油と間違えそうな紛らわしい表示をしている場合もあるので、アロマ環境協会表示基準適合認定の精油や、オーガニック認証を受けた精油だと安心です。

そして、精油の作り手の方の想いが見える所から購入出来るとさらに安心ですね。

精油を利用する際の注意点

安全に、安心して精油を利用するために知っておきたい注意点を紹介します。

・肌に直接使用しない

精油は植物の成分が超濃縮されたもので刺激が強いので、基本的に直接肌に使用するのは禁止されています。

使用の際は必ず希釈して利用してください。(利用目的により0,5%~4%程の希釈率)

・飲用しない

一部では精油の飲用をすすめている所もあるのですが、基本的に精油は飲用しないようにと言われています。

・火気に注意する

精油は揮発性なので、火気に注意が必要です。

・子どもへの使用に注意

3歳未満のお子様へ直接の使用は控え、3歳以上でも必ず希釈して利用してください。

・妊婦さんへの使用に注意

精油により通経作用などがある精油もあるので、妊娠中の精油の取り扱いには充分に注意し、利用する際は医師へ相談してから利用すると安心です。

・お年寄りや病気の方への使用に注意

医師による治療を受けている場合は、まず医師へ相談してから使用してください。

また、お年寄りも同様に、利用する際には低めの度数で希釈して様子を見ながら利用すると安心です。

・光毒性に注意

主に柑橘系の精油に光毒性があるものが多く、太陽の紫外線などに反応して皮膚に炎症を起こす場合があります。

光毒性を持った精油を利用する際は、紫外線を浴びないように気を付ける必要があります。

精油の持つ有効成分によって注意点も様々なので、利用する前にその精油の特徴や注意点を調べてから利用すると安心です。

車中泊旅に欠かせない理由と使い方

引き出しの中にあるアロマオイル

精油がどう車中泊旅に役に立つのか?その具体的な理由と、使用方法を挙げてみたいと思います。

病気の予防や対策に

以前、記事でご紹介したハーブも、病気の予防や対策に役立ってくれるのですが、精油も役立ってくれます。

お湯やキャンドルに精油を数的垂らして室内に置いておくと、抗菌・抗真菌作用やお部屋の気を浄化してくれる作用があったり、精油によって様々効果があります!

後ほど詳しく、使える精油について書いています。

ナチュラルな虫よけ

ナチュラルな虫よけ対策としても、精油は活躍してくれます。

蚊やゴ○○リ・ネズミなど、恐ろしい様々な虫よけ対策にも!

精油があれば自分で虫除けスプレーや虫よけグッズを作ることができます。天然成分なので、人にも自然にも優しく、安心して使えるのも推しポイントです。

掃除にも使える万能ぶり!

精油の素晴らしさを知るきっかけとなったオーストラリアでの生活中。

当時滞在させていただいていたシェアハウスでの掃除方法が、温かいお湯をバケツに、自然素材の液体を少しと精油を数的垂らして拭き掃除をする、というものでした。

「アロマオイルで掃除が出来るの!?」と最初は驚きだったのですが、詳しく話を聞くと、自然成分なのに抗菌・抗カビ作用などがあり、木材の家具や床なども長持ちさせてくれるとのこと。

その万能さに興味を惹かれ、精油の素晴らしさを知るきっかけとなりました。

ちなみに、オーストラリアでは常備薬として、多くの家庭で薬箱に精油が常備されています。

ナチュラルな美容・肌ケアにも

複数のアロマオイル

精油によっては美容ケアにも嬉しい作用があるものもあり、髭剃り後などの肌トラブルケアなどにも利用出来るので、男性の方にもオススメです。

自分の好きな精油を選び、自分に合った物を作れます。化粧水やクリームなども自分で作れるので、精油を利用するようになってから、市販のものを買うことが少なくなりました。

肌トラブルの際にも自分で調合したクリームをいつも使っているのですが、天然素材100%なので安心して使えます。

精油にプラスして、シアバターや蜜蠟・キャリアオイル(ホホバオイルやアルガンオイルがおすすめ)があると、手作りの幅が広がりますよ。

持っておきたい厳選精油(エッセンシャルオイル)3選

コレだけは持っておきたい!という、数ある中から厳選した精油をご紹介したいと思います。

様々な作用を考慮して種類をたくさん持たなくても良いように、いろいろな用途に使える精油を厳選してみました。

この3つがあると幅広く使えるので、普段の生活に持っておきたい精油です。

火傷をしたら真正ラベンダーオイル

ラベンダーオイル

ラベンダーは万能で歴史も古く、古代から利用されていたと言われています。

特にリラクゼーション・火傷に効くと有名で、直接肌に利用してはいけないと言われている精油の中で、唯一直接使える精油のひとつとしても知られています。

-ラベンダーオイルとアロマテラピーの歴史―

1910年・フランスの化学者が実験中に事故で大やけどを負い、緊急処置としてラベンダーの精油を直接患部に塗布した事がきっかけで、知られる事となったラベンダーの治癒作用。それに驚いた化学者によって研究が進められました。

よく耳にする『アロマテラピー』という言葉は、その化学者・モーリスガットフォセ氏によって発表され、研究結果をまとめた本『アロマテラピー』から誕生したのです。

―火傷をした時の体験談―

実はわたしも先日、出来立ての鍋に指を突っ込んで重度の火傷を負ったのですが、冷たい水に指を付けながらラベンダーオイルを直接塗布していたら、その晩には痛みも引き、水膨れも1㎜程度・翌日は何もなかったの如く普通に過ごせ、その翌日には痕もまったく残りませんでした。

火傷を負った時は、今まで体感した事のないほどの痛み、冷水に付けていないと耐えられない状態だったので、かなり重度の火傷だったと思うのですが、数時間後には痛みも引いて痕もまったく残らず、ダメージがあまりなかったので、ラベンダーの偉大さを改めて実感しました!

火傷した直後のラベンダーはすごく染みて痛いのですが、冷やさなくても大丈夫になってきたらその痛みもなくなりました。

その後ラベンダーをもう一度塗って放置で、跡形もなく過ごせています。

―ラベンダーオイルの作用―

・鎮痛・抗菌・抗真菌・抗感染・抗ウイルス作用などを始め、安眠作用・抗炎症などなど、150種類以上の作用が認められています。

オーストラリア・家庭の常備薬ティーツリーオイル

ティーツリーオイル

ティーツリーの主な原産地として知られるオーストラリアでは、ティーツリーオイルは昔から家庭の常備薬として重宝されています。

また、オーストラリアの先住民族・アボリジニの方たちは昔からティーツリーを感染症や皮膚病の治療に使っていました。戦争時には、兵士の傷の手当てにティーツリーオイルが利用されていたようです。

ティーツリーも直接肌に塗布出来る精油として有名で、その強い抗菌・抗感染・抗ウイルス作用などが特徴です。

風邪やインフルエンザ・ガンジダ症などの時、傷跡やニキビに、空気の浄化や消臭に、そして掃除や洗濯・リフレッシュの時にも活躍する万能精油。

口唇ヘルペスが出来た時にはティーツリーオイルを直接塗っているのですが、早めに対処できると、いつもそこまでひどくならずに済んでいます。

ティーツリーも万能で、ラベンダーと併せて持っておきたい精油のひとつです。

―ティーツリーオイルの作用―

ラベンダーと同じ抗菌・抗真菌作用などに加え、発汗作用や殺菌消毒作用など、嬉しい作用がたくさんあります。

アウトドア・虫よけ対策にはシトロネラオイル

シトロネラオイル

シトロネラは柑橘系の植物で、レモンのようなさわやかな香りです。

シトロネラの成分・シトロネラールやシトロネロールによる防虫・殺虫・昆虫忌避作用が有名で、天然素材の虫除けスプレーにシトロネラオイルは必ず調合されていたりします。

他にも、同じ成分が含まれたレモングラス・ハッカ油・ユーカリなども虫よけ対策には◎なので、スキな香りで選ぶのもいいと思います。

その他、殺菌作用・制汗作用・デオドラント作用など、様々な作用があり、シトロネラオイルは夏に大活躍の精油です。

―虫除けスプレーの作り方―

=用意するもの=
・シトロネラオイルまたはレモングラスオイル・ハッカ油・ユーカリなど
・精製水
・無水エタノール
・スプレーボトル

直接肌に使用するものなので、精油は全体の1%になるようにします。

3歳以上のお子様に使用する際は0.5%に、3歳以下のお子様には使用を控えてください。

100mlのスプレーを作る場合
・0.5%で精油10滴
・1%で精油20滴
と覚えておくと分かりやすいです。

=ポイント=
精油は水に溶けない性質の為、水と混ざりやすくするために無水エタノールと精油をまず混ぜてから、精製水と合わせます。

精製水や無水エタノールは薬局で購入できます。無水エタノールはアルコール度数の高いお酒での代用も可能ですが、化粧水や拭き掃除、殺菌スプレーを作る際にも使えるのであると便利です。

=作り方=
1 スプレーボトルに無水エタノールと精油を入れ、振ってよく混ぜる
2 精製水を入れてよく混ぜる

混ぜて出来上がりです!防腐剤などは入っていないので、作ってから1~2週間で使い切ってください。簡単に出来るので少量づつ作る事をおすすめします。

また、虫除けスプレーを作る要領で精油を変えれば、化粧水や除菌スプレーなども作れます。掃除の時には3%ほどの濃度にすると◎です。

アロマを生活の一部に取り入れよう!

まだまだ精油の種類はたくさんあります。

今回ご紹介した精油にプラスして、ご自身でお気に入りの香りを見つけて持ち歩くのもおすすめです。

精油により様々な作用があるので、香りで選んで後からその精油の作用や使用方法を調べるのも楽しいかもしれません。

一度精油の魅力を知ってしまうと、きっと手放せないアイテムになると思います。

車中泊旅のお供に、生活必需品として植物の力、ナチュラルな精油を取り入れてみてはいかがでしょうか?