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キャンピングカー外装

キャンピングカーの維持費は高い? 8ナンバーならではの税金や保険料について



いざ車を買おうとすると、気になることのひとつに『維持費』がある。

税金は年間どのくらい? メンテナンスはどの程度の頻度で必要? いくらかかる?

「キャンピングカーって“特別”だから、当然維持費も高いですよね?」

そんな誤解をしていないだろうか。

実は「キャンピングカーだから維持費が高い」ということはないのだ。

税金には優遇措置も!

お金

マイカーを持っている人ならご存知だろう。自動車にまつわる税金には2種類ある。

毎年やってくる「自動車税」

毎年4月末ごろ、自治体から納付書が送られてくるのが自動車税だ。

その税額は、
・総排気量
・車の種類
のふたつに応じて決められている。

地方税なので自治体によって若干差はあるが、東京都の場合2000ccで乗用車(3・5ナンバー)なら39,500円。

それがキャンピングカー登録(8ナンバー)だと31,600円と、約8000円も優遇されている。

車検のたびに収める「重量税」

その名のとおり、車両の重量に応じて課税される税金。納付のタイミングは車検のときだ。

重量のあるキャンピングカーは不利に思えるが、こちらも優遇措置あり。

例えば乗用車(3・5ナンバー)と比べると1/2に軽減される。

トヨタ・カムロードベースのキャブコンで24,600円で、これは乗用車ならコンパクトカー並みの金額だ。

ケースバイケースな保険料

脱輪したキャンピングカー

維持費の中でも忘れちゃならないのが、万一の時のための保険料だ。ご存知の通り、自動車保険には2種類ある。

自賠責保険

別名「強制保険」とも言われるもの。

金額は車種別に決まっており、かつ、たびたび見直されるが、現在のところ2年間の保険料は乗用車(3・5ナンバー)21,550円に対してキャンピングカー(8ナンバー)30,210円とやや割高。

任意保険

車両や契約内容によって大きく変動するのが任意保険だ。

残念ながら割安なネット系保険会社では8ナンバーの契約ができないところが多い。

逆にキャンピングカーに特化した保険会社もあるので、購入の際に販売店に相談してみるのがいいだろう。

保険を選ぶ際、特に注意したいのが「ロードサービスの車両重量制限」などだ。

たとえばJAFの会員であっても、故障時にけん引してもらえるのは車両重量3トンまで。そうなるとキャブコンなどは対象外になってしまう。

旅先の思わぬところでトラブルに遭ったときのために、保険会社のロードサービスは重要だ。

メンテナンス費にも特別なものは少ない

「いろんなものが付いてるし…」と、一番心配されがちなのがメンテナンス費だろう。

だが、実はこれも大きな誤解。

装備品に関してはほとんどメンテナンスの必要はないか、自分でできることがほとんどなのだ。

特にメンテナンスが必要な部分といえば、屋根や窓などから水が浸入しないようにコーキングをチェックしたり、安全に使用するためのFFヒーターのオーバーホールぐらい。

それも数年に一回程度販売店でチェックしてもらえば十分だ。

費用は車のサイズや装備品で異なるが数万円〜10万円程度のことが多い。

定期的にチェックをせず、トラブルに発展してからだと数倍はかかるから、販売店でのチェックは重要だ。

自動車部分に関しても、国産車であればごく普通の乗用車と同じぐらいの金額で車検を通せるのでご安心を。

「キャンピングカーだから維持費が高い」ということはない

キャンピングカー外装

こうしてみると「キャンピングカーだから余計にお金がかかる」ことといえば、保険ぐらいかもしれない。

もちろん、どんなキャンピングカーを持つかによって変動することなので「乗用車と大差ないですよ」とは言えないが、キャンピングカーを持つことで得られる楽しみ、便利さと、キャンピングカーの使用頻度、自分に合った使い方・自分に合った車種…などを追及して行けば、維持費の面でも最適な落としどころが見つかるのではなかろうか。

多少の凸凹はあるが、総じていえば、バンコンであれキャブコンであれ、「同排気量のワンボックスワゴンと同等」と考えればOK。

特別な車だと構えずに、一度シミュレーションしてみるのがおすすめだ。