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キャンプ本格シーズン開始に向けたキャンピングカーの事前点検とメンテナンス方法

キャンピングカーのメンテナンス方法を紹介!「たまに乗る」人ほどしっかり事前点検を!



全国での外出自粛が解除され、いよいよキャンピングカーの本格シーズンが始まります。

そこで今回は、自宅でできる点検とメンテナンスを実施してみましたのでご紹介したいと思います。

昨シーズンから初始動になる方もいらっしゃるでしょう。

外出先でトラブルにならぬよう、最低限の点検・メンテナンスを実施し、不安のないキャンプを楽しみましょう。

点検・メンテナンス項目

タイヤの状態・溝の確認

タイヤの溝確認

タイヤは車両と路面の唯一接地する箇所、とても重要なポイントです。

特に、車重の重いキャンピングカーはタイヤへの負担が大きく、走行性能や安全性に大きく関わるので、我が家も出発前には都度確認しています。

タイヤの状態やタイヤの溝を、目視またはゲージを使って確認し、必要に応じてタイヤ交換をします。

溝摩耗や傷みが激しいと、走行性能・ブレーキ性能が低下し、ハイドロプレーニング現象の発生にも繋ってしまいます。

タイヤの空気圧測定

タイヤの空気圧は、空気圧ゲージで測定し、規定値に対して不足している場合は追加します。

空気圧が高いと、タイヤセンターの偏摩耗や乗り心地が悪化するなどの不具合が起こります。

逆に空気圧が低いと、タイヤサイドの偏摩耗やハイドロプレーニング、燃費悪化などの不具合が起こります。

タイヤの点検を疎かにすると、最悪の場合走行中のバーストに繋がり大変危険です。しっかりと点検をしておきましょう。

エンジンオイル

オイル点検

エンジンオイルは、エンジン内部を循環しながらエンジン(ピストン)の潤滑や冷却などに作用し、スムーズなエンジンの動きのために必須のオイルです。

交換を怠ると、燃費低下や出力低下だけでなく、重大なエンジントラブルにも直結する恐れがあります。

なので我が家でも、定期的な交換と点検を実施しています。

まず、エンジンオイルレベルをチェックします。

ボンネット内のオイルレベルゲージでオイル量を確認し、MAX-MIN規定値内にあるようにします。

オイル量不足だと異音や振動が、オイル量が多すぎると振動や白煙などの不具合が起こります。

次にエンジンオイルの劣化をチェックします。

オイルレベルゲージ

オイルレベルゲージをペーパーなどでふき取り、異物の混入やドロドロとしていないか、オイルの色を確認しましょう。

オイルが劣化すると燃費悪化や異音、振動、出力低下などの不具合が起こります。

最悪の場合、エンジンの焼きつきやエンジン故障・停止にも繋がるので注意が必要です。

ラジエーター

ラジエーター

高温になるエンジンは、ラジエーターとクーラント(冷却水)の循環によって冷却しています。

キャンピングカーはエンジンへの負荷が高く、ラジエーターに問題があると、特に真夏の峠の上りや渋滞などではエンジン負荷が高まったり、車速(風速)低下による冷却性能の低下や、さらに最悪の場合はオーバーヒートしてしまう可能性があります。

特にクーラントのレベルを確認しておくことが重要になります。

エンジンルームにあるリザーバータンクを確認し、MAX-MIN規定値内にあるようにします。

そして、エンジン稼働中にラジエーター下部からの液漏れが無いかをチェックします。

ブレーキオイル

通常の油圧式ブレーキでは、ブレーキオイルを介した油圧の力でブレーキ作動の力を得ています。

ブレーキオイルが不足していたり劣化していると、ブレーキペダルを踏んでも効きが悪かったり、最悪の場合ブレーキが効かなくなってしまうため、定期的な点検が必要になります。

まず、オイルレベルをチェックします。

エンジンルームにあるリザーバータンクを確認し、MAX-MIN規定値内にあるようにします。

制動距離の増加やブレーキフィーリング悪化にも繋がるので、ここでもしっかりと確認しておきましょう。

次に、ブレーキオイル劣化を確認します。

エンジンルームにあるリザーバータンクを確認し黒くなっていないかを点検します。通常は透明度の高い黄色が多いです。

配管の腐食、液漏れの原因、制動距離の増加をしっかりと防ぎましょう。

ウォッシャー液

ウォッシャー液

おそらく誰もが馴染みのあるウォッシャー液。ですが、意外と点検していなく、いざという時に使えないということがありがちです。

特に雪解け水や梅雨明けの泥水などが窓に跳ねた際は必須。

ウォッシャー液は残量を確認し、必要であれば補充、また予備を持ち歩くようにもしています。

メインバッテリー

メインバッテリー

メインバッテリーはキャンピングカー駆動側のすべての電力供給を支えているので、充電容量が無いとライトもつかなければエンジンすらかからず、キーレスエントリーもできなくなります。

特に寒いエリアでは、長期間放置しているとバッテリーが劣化してい可能性があります。

旅先でトラブルにならぬよう事前の点検が必要です。

具体的には、エンジンOFFの状態でバッテリーにテスターをあて、電圧を測定します。

通常は12.4-13V程度です。

また、セルモーターがスムーズに回るかも確認しておきます。

バッテリー液補充タイプの場合は、上下限レベルを確認して液補充や充電をしましょう。

より詳細に確認する場合は、専用のCCA値を測定しバッテリーの状態を確認します。

サブバッテリー

バッテリーチェック

我が家のキャンピングカーでは、室内は全てサブバッテリーと小型発電機に任せています。

ですので、サブバッテリーが弱っていると室内側の電気使用ができず、ポンプやヒーターも使えなくなってしまいます。

そのため、シーズン初めに毎回点検しています。

サブバッテリーにテスターをあて、電圧を測定します。

通常は12.4-13V程度です。

また、室内の表示灯でも大まかな数値は都度確認ができます。

車内のバッテリーレベル表示を確認し、サブバッテリーによって稼働している室内機器が正常動作するかを確認しましょう。

水循環ポンプ

ポンプに異常があると、トイレやシャワー、キッチンなどで水が使えなくなるので、こちらもシーズン初めに必ず確認しています。

異音や明らかな流量低下などがあれば、一度本格点検や整備が必要と考えます。

ポンプ動作時に異音がないか、蛇口やシャワーからの流量に低下がないかなどを確認しましょう。

最悪の場合、水漏れなどにも繋がるので、使用前にはしっかりと確認を!

外装コーキング

コーキング剥がれ

キャンピングカーのボディ部分は開口部が多く、樹脂製なので、案外簡単なコーキングが施されているだけの部分も多いかと思います。

冬の間に野ざらしにしていると、コーキング自体が傷み、剥がれてくることもあります。

また、機能面だけでなく見た目も悪くなるので、見つけたら都度直すようにしています。

車体外周を目視確認し、ボディのコーキングの剥がれや欠けなどを確認しましょう。

雨漏りやロードノイズの増加、最悪の場合にはパーツ脱落などの危険性もあるのでしっかりと点検が必要です。

屋根の状態

大きなキャンピングカーだと、意外と見る機会の少ない屋根部分。換気扇の取り込み口やダクトなどの開口部があります。

コーキング剥がれや穴あきなどがあると、車内への雨漏りや内部の見えない箇所での腐食の原因などになるので、ここもシーズン初めに点検をしています。

屋根に上り、穴あきや腐食、コーキングの傷みがないか確認しておきましょう。

まとめ

今回紹介したのは、簡単なメンテナンス項目と点検ですが、シーズン初めに実施しておくことで長距離・長時間の旅に向けて安心して出発することができると思います。

また、キャンピングカー車内も暖房機器や冷蔵庫、電子レンジなどの機器を出発前に一度稼働できるか確認しておくことをおすすめします。

せっかくの旅先でトラブルに見舞われないよう、これから始まるシーズンに向けて、内外しっかりと点検しておきましょう。

安全面で言うと、ブレーキパッド・ブレーキディスクの摩耗やエンジン関連など、より詳細な点検については、普段からお世話になっているディーラーや整備工場での点検・メンテナンスを受けておくとより安心です。