雪の中のキャンピングカー

温めた空気を逃さない!キャンピングカー万全の保温対策



キャンピングカーを購入する前まで、『キャンピングカーは夏しか使う事ができない、すごくコストパフォ−マンスの悪い乗り物』であると思っていました。

しかし、キャンピングカーに乗るようになって8年経ちましたが、むしろキャンピングカーは冬の方が得意なのでは!?くらいに感じています。

雪の降り積もる中でも、FFストーブを使えば、車内はぽかぽか。

さらに少しの工夫をすることで、もっと快適に冬のキャンピングカーライフを満喫することができますよ!

「熱を逃がさない」ための工夫

雪の中のキャンピングカー

キャンピングカーの居室は断熱材がしっかり入っているため、暖房を付ければ車内はぬくぬくです。

できれば、この暖かい車内を、就寝時など暖房切った状態でもしっかり維持したい。

そのためには、「保温」に気を配ることが大切です。より快適な暖房空間になり、暖房機能を助けるメリットもあります。

それではそれらについて実体験を交えて、まとめていきますね。

 冷気侵入防止ための車内トイレの利用

セレンゲティ 紹介 ポータブルトイレ

夜間、道の駅など車外のトイレを利用していると、人の出入りによって、せっかく暖めた車内も一気に冷えてしまいます。

夜中に数回行かれる方なら、厳しいものとなるでしょうし、人数が多ければ当然トイレに行く回数も多くなります。

キャンピングカーのトイレは使わないという方も多いようですが、「小」の利用に限定するだけでも車内の快適度はずいぶんと違います。ドアの開け閉めで家族を起こすこともないですしね!

薬剤を入れれば、匂いも全く気になりません。キャンピングカーにトイレが設置されているのに使っていないという方は、ぜひ利用してみてください。

冷気の入りやすい「窓」には遮光カーテンを付ける

キャンピングカーのカーテン

遮光カーテンは生地が厚いので、冷気遮断にも効力を発揮します。

私はフロントガラス、サイドウインドウ、ダイネットウインドウ、エントランスドアに付けています。

エントランスに取り付けられたカーテン

カーテンは、すぐに開閉できることが大事です。

開閉や脱着が面倒だと、カーテン自体を使わなくなってしまいがちなので、DIYなどを駆使してスムーズに使用できるようにしましょう。

カーテンレール

カーテンレールのDIY取り付けがおすすめですよ。

「隙間風をシャットアウト」する工夫

エントランスドアは、大きく開くスライドドアと比べると、開けた時に車内のプライペート空間が丸見えなんてことや、外気温が進入しにくいといったメリットがあります。

しかし、我が家のキャンピングカーの場合、隙間風も多く入り込みます。それもそのはず、隙間から外が見えますから。

 エプトシーラー(隙間テープ)ですきま風対策

窓サッシ用気密パッキン エプトシーラー

私は、エントランスドアに住宅用サッシの隙間対策用のテープを貼り付けました。

エントランスドア

その効果は絶大!冷気侵入防止のほかに、防音の効果もあって、少し車内が静かになったように思います。

価格的にも高くはないものなので、同じようにエントランスドアからの隙間風にお悩みの方にはおすすめです!

ステップに蓋をして冷気を遮断

キャンピングカーのエントランスのステップ

通常、靴置きともなる部分です。

ここにDIYで蓋を作って、塞いでしまいます。

冷気を遮断することはもとより、有効面積が広くなるメリットも。

雪などで濡れた靴も、バットを使って車内にあげておくことで、朝になったら乾いていますし、何より靴も暖かくなって幸せな気持ちになります。

マルチルームのルーフベントに、冷気遮断のためのカバーを設置

マルチルームのルーフベント

トイレに使用しているマルチルームですが、セレンゲティーの場合、ルーフベントが設置されています。

ここからも冷気がガンガン入って来るので、DIYで蓋を作って遮蔽してしまいました。

マルチルームのカバーのされたベンチレーター

必要時は、いつでも開けられる工夫しています。

ダイネットのベンチレーションは、アクリル板で冷気を遮断

ダイネットのカバーのつけられたベンチレーション

製品版のカバーが売られていますが、とても使いづらかったのでアクリル板で遮蔽扉を作りました。

必要時はカバーを開けて換気が可能ですし、冷気の侵入も十分カットできるので助かっています。

「体に冷たさを感じさせない」工夫

屋根に雪の積もったキャンピングカー

断熱性が高いキャンピングカーといえども、体をずっと壁に付けていると、さすがに冷たさを感じます。

体感的にも寒さや冷たさを感じない工夫は大切と考え、実施していることがあります。

バンクベッドの敷き布団を追加する

キャンピングカーのバンクベッド

冬になると、さすがにバンクベッドは上からの冷気を感じて、なんとなく顔のあたりが寒く感じてきます。

顔に何かをかけるわけにもいかないので、敷き布団をふかふかにして対応しています。

敷く布団は、バンクベッドの形の関係で「四角いこたつ布団」がちょうど良く収まります。

ダイネットのマットに毛布を敷き詰める

毛布を引き詰めたキャンピングカーのダイネット

ダイネットも布団で強化しています。とはいっても、我が家のダイネットはフラット状態から変えることがないので、高反発のマットレスを敷いて下からの冷気を抑えています。

その上にふかふかの毛布を敷き詰めると、とても暖かくなります。

キャンピングカーのFFヒーターのダウトホース

また、マットの下をFFストーブのダクトホースが通るようにしているので、そこでいつも寝ている妻は「寒さを感じない」と、とても満足げです。

 トランクルームに断熱材を追加する

セレンゲティ 内装

子どもたちが大きくなり、今では車旅も私と妻の2人だけになってしまいましたが、以前は後方の常設二段ベッドもフルに使い、家族全員で車旅を楽しんでいました。

常設二段ベッド下は、後部ハッチからも車内からもアクセスできる収納庫になっていますが、収納庫内は暖房が行き届かないので、冷えてキンキン。

常設二段ベッドの下段は、その上に寝ることになるので寒いのは当然です。

外部収納庫に断熱材を貼っている過程

現在は後部常設ベッドを使っていないので、よほど寒い時期に出かけない限りしませんが、収納庫内に中からスタイロフォーム25ミリ貼り付けていました。

断熱材を貼った外部収納庫

こうして断熱をすることで、ずいぶんと寒さが軽減されます。

ジョイントマットを敷き詰める

キャンピングカーDIY 床

以前の記事で書きましたが、16ミリの厚めのジョイントマットを敷き詰めています。

寒くなくするには「まず足を冷やさないこと」です。

キャンピングカーDIY クッションマット

これをするだけで全然温かさが違ってきますし、ふかふかで心地良い!このEVA16ミリのジョイントマットはおすすめです。

▼ジョイントマットを敷き詰めた記事はこちら

キャンピングカーの内壁にジョイントマットを立てる

ジョイントマットを貼ったキャンピングカーの車内の壁

余っているジョイントマットを壁に立てておき、直接体が触れないように工夫をしています。

スタイロフォームよりジョイントマットのほうが手軽なので、おすすめです。

寝るときはマルチルームを開けておく

キャンピングカーに設置したポータブルトイレ

夜間、トイレに行く際に、トイレルーム内が寒いと、一層寒さを感じるので、マルチルームを開けておいて、トイレ内も一緒に暖めておきます。

これをしておくだけで、ずいぶんと違いを感じますので、やってみる価値ありですよ。

「太陽光を取り入れる」工夫

朝になったら、できるだけ早くに太陽光を入れて、車内を暖めましょう。

冷気遮断のためのカバーは透明なものを使用

ルーフベントの冷気遮断のためのカバーは、先にも書いた通りアクリル板などの透明なものを採用しています。

アクリルは断熱効果も高く、透明度が高いためしっかり採光できるので、おすすめの素材だと思います。

レースカーテンで太陽光を入れる

車内に取り付けられたレースカーテン

ダイネットとフロントシートを遮るカーテンは、遮光カーテンのほかにレースのカーテンも取り付け、朝が来たらすぐに切り替えます。

フロントウインドウにもレールカーテンをDIYで取り付けているので、サーッと引けば開閉完了。

吸盤を剥がす、凍った窓を溶かす、片付けるなどの手間が一切かからず、とてもラクです。

まとめ

キャンピングカーは、少しの車内を冷やさない工夫をするだけで、秋口から冬、そして春先まで、とても快適に使えると私は思っています。

さらに維持費などのコストも抑えることにも役立って一石二鳥です!

みなさんもぜひ、少しの工夫で快適な冬のキャンピングカーライフをお過ごしください。