子ども連れでも楽しめる!雨の日のキャンピングカー車中泊のポイントと魅力
皆さんは「雨の日の車中泊」と聞くとどんなことをイメージしますか?
ほとんどの方は「雨に濡れて大変そう」などのマイナスなイメージを持たれるのではないでしょうか。
私自身も以前までは「雨」という時点で嫌なイメージがありましたが、思い切って子ども2人を連れて雨の日に車中泊を行ったところ「キャンピングカーなら雨の日に敢えて車中泊をするのもいいかも!」と自分でも驚くほど考え方が変わりました。
そこで今回は二児のママ目線で感じた、雨の日のキャンピングカー車中泊のポイントや魅力をお伝えしていきたいと思います。
なぜ雨の日に車中泊?
「数ヶ月前から楽しみにしていたキャンプ当日にまさかの雨。」こんな経験、皆さんもありませんか?
今回私が雨の中の車中泊を決行した理由もまさにこれです。
大雨であれば諦めもつきますが、シトシトと降る程度の小雨。私の「キャンプ場で過ごしたい欲」も限界に達し、意を決し子ども2人を連れて車中泊キャンプをすることにしました。
雨の日のキャンピングカー車中泊のポイント
意を決した雨の日の車中泊ですが、何も準備せずに挑むと必ず後悔します。
そこでまずは、乳幼児連れで雨の日に車中泊をする時のポイントや注意点についてまとめてみました。
災害級の雨の日の車中泊は避ける
連日続く大雨や、台風が近づいている場合などは洪水や土砂崩れなどの災害に合うリスクが高まります。
そのため、災害に繋がりそうな雨の日は車中泊を避け、万が一天候が悪化した場合は速やかにキャンピングカーを安全な場所に移動させ、屋内で過ごすようにしましょう。
普段以上に安全運転を!
キャンピングカーを運転する際、普段から安全運転を心がけている方も多いと思います。
しかし、雨の日は視界が悪くなるうえに路面も滑りやすくなるため、いつも以上に安全運転を心がけて下さいね。
万が一に備えてお酒は控える
キャンプや車中泊の魅力のひとつに「外で飲むお酒」があります。
しかし、小さな子どもがいれば体調を崩してしまう可能性があるうえに、雨の日の車中泊では天候が悪化する恐れもあるので、いつでも運転できるようにお酒を控えていた方が安心ですよ。
雨の日に向いている車中泊場をみつける
キャンピングカーで雨の日に車中泊をする際に向いている施設を探すポイントは以下になります。
①近くに氾濫しやすい川や、土砂崩れになりそうな山がない
上記でもお伝えしましたが、雨の日に1番怖いのが自然災害です。
車中泊に出かける前に必ず現地のハザードマップを確認し、災害の可能性がない場所を見つけておきましょう。
②コインランドリーが備わっている、もしくは近くにある
雨の日の車中泊ではどうしても衣服が濡れやすくなります。
濡れた衣服を車内に置きっぱなしにしておくと、湿度が高くなる上にカビの発生の原因にも繋がり、車内で干せる空間も限られます。
のちほど簡単な衣服の乾かし方をご紹介しますが、1番手っ取り早いのはコインランドリーを利用することです。
キャンプ場や温泉施設、道の駅のなかにはコインランドリーを設置しているところもあるので、雨の日の車中泊の際は事前にチェックしておくと便利ですよ♪
③外部電源がとれる場所を選ぶ
雨の日に活躍するのが「ドライヤー」です。
風邪をひかないように雨で濡れた髪や服を即座に乾かすことができるため、便利ではありますが、使用する際は外部電源が必要になります。
そこで外部電源を確保できるオートサイトキャンプ場やRVパーク、湯YOUパークなどの利用がおすすめです。
簡易的な洗濯物の乾かし方としては、服が入る程度の大きさの半透明のビニール袋を準備し、袋の底の角を2ヶ所ハサミでカットして下さい。
そして、乾かしたい洗濯物を中に入れて、ドライヤーで弱い温風を送ると短時間で乾かすことができます。
衣服によってはシワができたり生地が傷みやすかったりするので注意は必要ですが、効率よく乾かすことができますよ。
④木の下に車を停めるのは避ける
木の下は雨粒が大きくなるので、雨音が響きやすくなってしまいます。
また万が一、雷が木に落ちた際は火災が発生しやすく危険ですので、雨の日は木の下に駐車するのは避けましょう。
雨に濡れない工夫や濡れてもいい工夫をする
雨に濡れないために、トイレから近い場所にキャンピングカーを停めることをオススメします。
車内にポータブルトイレを設置している場合でも、湿度が上がると臭い分子が空気上で充満しやすくなるので、気になる方はトイレを利用した方が無難です。
また、小さな子どもの場合は濡れてもいい水着やカッパ、滑りにくい水場用の靴などを履かせておくと安心ですよ。
濡れた傘や洗濯物を入れる用の折り畳みバケツが便利
コンパクトに収納できるコンテナやバケツを車内に準備しておくと、濡れたものを保管できるだけでなく、万が一靴が泥で汚れた際はバケツで洗うこともできて便利です。
車内を換気する
雨の日は室内の湿度が上がりやすいため、換気をする必要があります。
そこで活躍するのが「マックスファン」です。
マックスファンがキャンピングカーに備わっていれば、室内に雨が入るのを防ぎつつ室内を換気してくれるので、雨の日の車中泊には大活躍してくれます。
もしマックスファンがなければ、ポータブル扇風機や除湿機などを準備しておくと便利ですよ。
梅雨時は食中毒に気をつけよう
湿度が高い梅雨は「食中毒」のリスクが高まります。
そのため、梅雨時の雨の日は生肉や刺身などの「生もの」の扱いには気をつけ、道の駅などで購入したお弁当などもできるだけ早めに食べるようにしましょう。
もし自分たちで調理したい場合は、しっかりと食材を保冷させ、雨に濡れない施設で料理することをオススメします。
雨でも楽しめる場所を見つけておこう
小さな子どもにとって1日中車内で過ごすのは負担になります。
そこで、子どもが一緒でも過ごしやすい道の駅や温泉施設、室内の観光施設などを事前に見つけておくと昼間は十分に楽しめますよ。
雨の日の車中泊の魅力
上記のポイントを押さえつつ、2人の子どもを連れてキャンピングカー車中泊を行って感じた「雨の日の車中泊の魅力」をご紹介していきます。
子どもの声や泣き声を気にしなくていい
乳幼児キャンプの不安要素の一つに「子どもの夜泣きで他のキャンパーさんに迷惑がかかる」ことが挙げられます。
キャンピングカーは、通常の車に比べると防音効果が優れていることが多いですが、それでも親としてはどうしても気になってしまいます。
しかし、雨の日のキャンプ場やRVパークなどは他のキャンパーさんも少なく、雨音で泣き声もかき消されるので、車内で子どもが騒いでも安心です。
実際に今回車中泊を行ったキャンプ場は貸し切り状態で、昼・夜共に気兼ねなく過ごすことができました。
万が一、子どもが騒いだり夜泣きをしたりしても、誰にも迷惑をかけずに済むということは、乳幼児の親としては最大の魅力だと思いました。
雨音によるリラックス効果で子供がすぐ寝る
「1/fゆらぎ」という言葉をご存知でしょうか?
「1/fゆらぎ」を体験した人は心地よい気分になり、リラックス効果をもたらされると言われています。
身近なもので言えば、川のせせらぎの音や、焚き火の火の揺めき、電車の揺れなども「1/fゆらぎ」に当てはまります。
そして、雨音も1/fゆらぎの一つで、ヒーリング音楽も発売されています。
本当に雨音の効果なのか、なかなか普段寝ない2歳と0歳の子どももすぐに車内で寝てくれ、夜泣きもありませんでした。
私自身も車内で聞く雨音がとても心地よく感じ、雨の印象が変わった瞬間でした。
害虫や野生動物の心配が少ない
暖かい時期になると、自然豊かな場所ではより多くの虫が発生し、時には野生動物が現れることもありますよね。
しかし、雨の日の虫や野生動物たちは雨で体力が消耗するのを恐れ、活動範囲が狭くなるので、小さな子どもが襲われる心配もほとんどなくなります。
小さな乳幼児や虫が苦手な方には過ごしやすい環境だと感じました。
気温が下がる
気温が上がる夏場は、車内の温度が上がりやすく、過ごしにくくなります。
そんな時に雨が降れば、気化熱によって地表面の温度が下がり、更にマックスファンを利用して湿度と温度を下げることで、より過ごしやすくなります。
子どもは雨の日でも喜ぶ
ほとんどの大人は雨を嫌う傾向にありますが、小さな子どもは不思議とはしゃいでしまうもの。
我が家の3歳になる子どもも「あめだー!!」と言い大はしゃぎ。車中泊の際も雨を見たり雨音を聞いたりするだけでもとても楽しそうでした。
また、普段はキャンピングカーの外に出たがる子どもですが、雨のせいか自ら外に行こうとはしなかったので、1人で外に飛び出す危険性もなくて助かりました。
雨上がりの景色は格別
雨の中の車内で過ごしていたせいか、雨が上がった翌日の朝日はとても綺麗に感じましたし、その日は運良く「虹」を見ることもでき、子どもも大はしゃぎしていました。
雨上がりは虹だけでなく、雲間から地上を差す光の風景など、雨上がりだけに観られる絶景を楽しめるチャンスですよ。
憂鬱な雨も考え方と準備次第で十分楽しめる
今回の車中泊では小さな子どもを2人抱えていたため、心配なこともありましたが、事前準備をしっかり行ったことで子どもが体調を崩すこともなく十分楽しむことができました。
また、今まではほとんど撮ったことのなかった「雨の日の風景」を写真に収めることもでき、子どもだけでなく私自身もいつの間にか「雨の日の車中泊」を楽しんでいました。
雨の日の車中泊は良いことばかりではないですが、決してデメリットばかりではなかったです。
これから梅雨も本格化してくる時期。皆さんも様々な対策をしてから、普段とは違う風景や家族写真を撮って楽しんでみてはいかがでしょうか?