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海辺に停められたキャンピングカー

キャンピングカーで桜島フェリーに乗船!陸路と海路、決め方のポイントは?



家を断捨離してキャンピングカーで日本一周中の、ガタガタGOGOむっちゃんです。

日本中を旅する中で、時には陸路か海路かを選ばなければならない時が訪れます。

今回は私が実際に体験した、陸路ではなく意図して海路を選択したケースと、どこまで陸路を選ぶか判断した時のことをご紹介させていただきます。

※この記事に出て来る「陸路」は、鉄道ではなく車両での移動を指しています。また、車旅記事のため、空路については触れておりません

フェリーの利用は敷居が高い?

フェリーに並ぶ車

私は今まで陸路よりも海路が断然コストが高くかかると認識していました。ましてや、フェリーは相当割高なイメージを抱いていました。

なぜなら、フェリーは船体の維持費は勿論のこと、船を動かす燃料も人件費も必要だから。

また、航路によっては、船の中で寝泊まりしたり、食事ができたりと、海の上を動くホテルのイメージが強かったのです。

場合によっては車やペットも運ぶ訳ですから、敷居も値段も高い交通手段だと考えていました。

しかし、鹿児島市を旅しているときに実際に海路を利用してみると、想像していたよりも“お得感”を感じて驚きました。

意外とお得に感じた実際のフェリー体験「桜島フェリー(鹿児島港⇔桜島港)」

海辺に停まるキャンピングカー

この日の出発地点は鹿児島市の「いおワールドかごしま水族館」。

鹿児島市内の特長は、海の向こうに火山灰が立ちこめる桜島を眺めることができること。せっかくなので、鹿児島市から桜島へ渡って島を一周した後に、鹿屋市を目指して移動することにしました。

到着地を鹿屋市「鹿屋航空基地史料館」と設定。ここで、桜島を目指すときに陸路を進むか、海路を進むか迷いました。

いつもなら陸路を選びますが、なぜ海路と迷ったかというと、一度キャンピングカーでフェリー乗車の経験しておきたいという思いがあったからです。

特に、車体のサイズを確認される手順や、船内の様子や雰囲気を知りたいと思っていました。

そこで陸路と海路のそれぞれの交通費を計算し、「思いの外安かったら、一度フェリーに乗ってみよう」ということになったのです。

そして調べていくと、意外な結果に。

陸路海路
移動時間1時間46分1時間45分(内フェリー乗船時間15〜20分を含む)
走行距離106km49.8km
ガソリン代 ※2,756円1,294円

※5km/Lの燃費の我が家のキャンピングカー場合で、ガソリン130/Lで計算しています。

・フェリー乗船の詳細
車両条件車長4.99m(車両の種類で見る料金(車検証);車長4m以上5m未満)
車両運賃1,950円(運転手1名の料金を含む)、大人運賃200円※往路
ペット運賃:特別な表記なし※ただし桜島フェリーの場合小型犬の場合は飼い主の方が抱くか、ペット用のゲージまたはバッグに入れ、大型犬の場合はリードで繋いで、可能な限り口輪を装着し、客室内には入らないことが必須条件

つまり…
目的地までかかる費用は陸路で2,756円、フェリー利用では3,444円となりました。

その差わずか688円!

「ラクして対岸まで運んでくれるなら、フェリーもあり!」ということで、迷うことなくフェリーで桜島まで移動することに決めました。

いざキャンピングカーで乗船!

受付で、車検証と免許証を提示し、運賃を支払い。車で乗船口に移動するように言われました。

桜島フェリーの場合、乗船時間が約15分と比較的短く、シーバスのような間隔で乗船できます。

フェリーに乗り込むキャンピングカー

短時間航路だったからなのか、最終便で乗車人数(車数)が少なかったからか分かりませんが、「すぐ着くので、車内に乗ったままで良いですよ」と言われたので、愛車の中でスタンバイ。

「車から降りて船内に移動してください」と言われることをイメージしていたので、拍子抜けでした。

ちなみに船内での時間は船の揺れは感じず、慣れた車内で過ごせたので快適でした。

【実際の乗船の手順】
①受付・必要書類の提示
②乗船料の支払い(フェリーによっては事前にネット申し込み&ネット支払いができる航路もあり)
③乗船開始まで待機
④誘導に従って乗船(実際にサイズを測られることはありませんでした)

陸路・海路のそれぞれのメリット、デメリット

海辺に停まるキャンピングカー

今回、海路を利用して思いのほか快適でした。

ここで感じたそれぞれのメリット、デメリットをまとめたので紹介します。

【陸路のメリット】
・目的地までの道中で寄り道をできる。
・時間に余裕があって、陸路の最中でも旅の工程を楽しめる。
・船酔いの心配がない。
・陸続きなので、自分のペースで休憩できる。

【陸路のデメリット】
・次の予定がある場合、時間を気にして行動しなければならない。
・距離にもよるが、1人で運転する場合は休憩と進行時間との戦いになる。
・燃料費がかさむ。

【海路のメリット】
・フェリー乗船中は運転する必要がないので体力温存・疲労回復でき、ゆっくりした時間を過ごせる。
・燃料費がかからない。
・車旅でいながら船旅を楽しめる。
・事前に予約ができる場合は、乗船し損ねる心配もない。

【海路のデメリット】
・天候に左右されることがある。
・受付から乗船まで、時間に余裕を持たせなければならないため、出発よりも早い時間にスタンバイしてなければならない。
・陸路よりも割高。
・船酔いの可能性がある(船内では酔い止めの取り扱いがない場合があるので、事前に用意しておくと良い)。

交通手段を選ぶときはガソリン代まで計算しよう

海辺に停まるキャンピングカー

我が家ではよく何パターンか調べて比較した上で、その中から一番ベストだと思うパターンを選ぶようにしています。

特に燃費が気になる車体の場合、ガソリン代まで計算を出すのが良いでしょう。

また、道中が平坦な道と山道を通らなければならない場合でも、車体・運転手の負担は異なります。

移動距離的に身体の負担を減らす為に有料道路を使う場合は、有料道路代も含めることを忘れずに。

なので事前に、道路状況、走行距離、走行時間、身体への負担、その後のスケジュールを加味して、選択肢をできるだけ多く用意しておきます。

まとめ

海辺に停まるキャンピングカー

旅路の決め方は、その方の旅の楽しみ方によっても違うので、三者三様だと思います。

メリットも多くて意外と簡単に手軽に乗船できる、フェリー。

今回は分かりやすく鹿児島での例を上げましたが、例えば本州⇔北海道をつなぐフェリーは数も豊富で、選択肢も広いです。

旅を楽しむ行程で身体への負担を減らして移動できるフェリーを旅路の候補に入れてみてはいかがでしょうか?

陸路を進む時間を長くするのか、下道を使うのか、高速を使うのか。

海路を進む時間を長くして、自分で運転する時間を減らして身体・車体への負担を減らすのか。

運転技術や車両の特性も関係してくると思うので、安全で楽しい旅路を選択できると良いですね。