ミニマムな道具で快適な軽バン旅を実践【快適車中泊テクニックVol.3】

ミニマムな道具 知識

ギア装備軽自動車などと侮ることなどできない量の荷物を積むことのできる軽バンだが、なんでもかんでも積んだら車内が狭くなってしまうし、重量が増せば走行性能や燃費にも影響する。

そんなわけで、バモスで旅をするときは少し節制をするというか、若干荷物の選択に気を使うようにした。使うか使わないかわからないオモチャ類(スケボーやカイトなど)も持って行かないことにした。

今回は私がバモスで1週間旅をしたときに実際に持って行った生活用具類のような物を紹介させていただきたい。

着替え(カッパなども含め)や寝具(マット・寝袋など)、SUP(旅の目的がそれ)のボードやその用具類、食料飲み物、カメラ・パソコンなどは省いているので、実際には全体の荷物は上の写真より少し多くなる。

また逆に上の写真には水(飲用以外の)や水筒、メラミンのカップ、ファブリーズ(油断していると車内は臭くなるので案外重要なアイテム)など、下の説明文に載っていないものもあるが、概ねこんなものがあれば自炊しながら快適に一人旅が可能となる装備類だ。

調理器具・食器類

バモスで旅に出たときは、SUPやカヤックに積んで行くのと基本的に同じ、どちらかと言えばミニマムな道具を使用することにして、車だけで使う物は特に用意しなかった。でも何も不自由などしなかったと言うよりこれで十分で、これくらいにしておいて正解だったと思っている。

「アウトドア=ほぼ料理」のような捉え方をしている人もいるかと思うが、少なくとも私は車中泊の旅では実際のところそんなに本格的に料理をすることなどない。しかし外食ばかりではお金がかかってしまうので、外食の頻度が多いわけではない。

最近のコンビニメニューはとにかくクォリティーが高くなっているからその辺を上手く利用したり、夕方普通にスーパーに行ってセール品の弁当やお惣菜を買ってきたり、道の駅とかで現地ならではの物を買って食べるのも楽しみの1つだ。

また道の駅の駐車場で料理をするのはマナー違反(設備の整ったキャンピングカーの車内では別として)でもあるし、そんな工夫をしながら程々の料理に留めている。

料理を楽しむことを否定するつもりはないが、私は料理は家で楽しめば良いと思ってしまうタイプだ。それより旅自体を楽しみたいと思う。

プラスチックの容器の中身は?

燃料がカセットガスのコンパクトなストーブ(コンロ)・風防・ライター・マッチ・ナイフ・箸・フォーク・スプーン・フライ返し・軍手など。

ストーブの燃料にはホワイトガソリン・OD缶と呼ばれるガス・アルコール・灯油など色々あるが、平地や厳冬期以外なら、CB缶とも呼ばれる家庭で鍋とかするときに使う卓上コンロと同じガス缶を使えるストーブが一番と個人的には断言してしまう。

メリットは第一に何処でも燃料の入手が可能なことだ。スーパーやコンビニで売っているのは勿論だが、現在飛行機で旅するとき(車旅の話だけど飛行機登場)に燃料を持って行くことは不可能だ。

しかし、どんな離島の僻地へ行こうが、お店さえあれば大抵これは売っている。僻地のお店は食料だけでなく日用雑貨品も一緒に扱っていることが多いため、カセットガスも大抵売っているのだ。

ホワイトガソリンやOD缶より若干パワーは落ちるかもしれないが、厳冬期や余程の高地でもなければ全く問題ない。そもそも絶壁を登っている最中ならいざ知らず、ジェットなんとかのような物でそんなに急いでお湯を沸かす必要などあるのだろうかと思ってしまう。

第二に安い! いや、こっちが第一? ホワイトガソリンやOD缶とは全然比べ物にならないくらいランニングコストが安い。家でもプロパンガスを使っているより安いのかもしれない。

この安価なガス缶は日本の大発明(確かではないがこの規格は日本の発明品だと思う)の1つだと思う。日本国内の旅ならこれに尽きる。

このストーブはイワタニのジュニアバーナーという製品だが、いくつか試してみたけど結局これが一番。初代が壊れてこれは2代目だけど、私はジュニアバーナーを20年愛用している。

小さくて軽くてパワーも十分、そこそこのサイズの鍋も乗せられて安定性も悪くなく、使いやすい。意外と見落としがちなポイントだが、脚が熱くなる物だと動かすときや置く場所の問題があるが、これは脚の部分が熱くならないのも◎。

ストーブの着火装置が壊れたときのためにも、焚き火をする機会にも備えてライターやマッチは必需品。

フォークは竹製。特にアウトドア用とかではなく普通にスーパーとかで売っているやつだ。金属製のフォークはフライパンのフッ素樹脂加工を傷めてしまうということもあるが、アルミの鍋から直接食べる時など、金属製フォークは地獄からの叫び声を呼び起こしてしまうので使わない。

軟質プラスチックのスプーンとフライ返しはIKEAで100円もしなかったセット。手頃なサイズが気に入っている。

鍋釜セット

元は違うフライパンを含んだトランギア製のセットだったが、そのフライパンが傷んでしまったため、ホームセンターで買ってきた同じ20cmサイズのフライパンをセットに加えている。

持ち手はたためないが、ドライバーを使えば外すことも可能(たためなくても特に不自由しないが)。そしてこれの方が底が深めでパスタなどの調理には便利。

鍋は1L位。パスタやソバなどの湯切りができるように自分で蓋にドリルで穴を開けてある。

こうすると湯切りだけでなく、ヤカンとして使うときにもお湯が溢れなくてコーヒーのドリップにも使いやすい。フライパンと鍋の中に収まっているのは鍋つかみと計量目盛のついたチタンカップ。

調理器具・食器類以外の道具類

テーブルとイス

SUPにも積んで行くことのできるコンパクトサイズの物を持って行ったが、実際には使わなくて済んでしまった。

灯り

灯りはヘッドランプとソーラーランタン。灯りについては以前執筆した記事(キャンピングカーにおける灯の大事なポイント)もご参照いただきたい。

 踏み台?

これは多用途なのでなんと呼んだら良いのか? 屋根の荷物の積み下ろしのときには踏み台となり、テーブルとしてもイスとして使え、ボードを置く台などにもなる。テーブルよりテーブルとして使う機会多し。平たくたためるので邪魔にもならない素晴らしい道具。

クーラーバッグと買い物袋

意外と忘れてはいけないのが買い物袋。良し悪しは別として、ご存知の通り全国的に圧倒的に数の多いスーパーはイオンとそのグループ店だ。

旅先でも食料の買い出しなどでイオンを利用する機会は多い。そしてイオングループはレジ袋が有料。だから買い物袋ってことだけではなく、丈夫な袋は何かと持っておいた方が良い。

クーラーバッグはどちらも使わないときはコンパクトにたためるタイプ。上の写真の左側(薄い水色)は保冷力が非常に高く、ドライバッグと同じロールトップ式で防水構造なため、SUPのボードの上にそのまま積んでいくことができるが、普段車の中では右のジッパー開閉式の四角いやつの方が使いやすい。

工具類(車用以外)

なんちゃってなマルチツール2種とアーミーナイフと折りたたみ式スコップ。マルチツールはホームセンターで買った安物だが、意外とこのハンマー付きがテントやタープのペグを打つときに便利で、ヤスリや鋸も実際に使用した機会があり、カヤックやSUPのキャンプツーリングに積んで行くことも多い。

もう一方のモンキーの精度は高くないが、反対側からはプライヤーも出てきて便利で、案外使用する機会が多い。

言わずと知れたスイスアーミーナイフは何はともあれの装備。車がスタックしたときには、こんな小さな物でもスコップはあった方が良い。

 釣り道具

冒頭の写真に入れるのを忘れてしまったし滅多に釣りはしないけど、全く本格的ではない釣り道具一式も一応積んでいる。

スダレ・タープ・テント・グランドシート

基本車中泊だから、テントはカヤックやSUPでキャンプツーリングに出るとき用。スダレについてはこちらの記事(すだれに、ひと工夫で快適度が段違い)をご参照いただきたい。

そして最後はこの写真の撮影に使ったグランドシート。防水加工された丈夫な帆布製だ。何かと使う機会は多い。

砂の上や湿った地面に物を広げたいときや、「楽しいピクニック」や「お花見」的な使い方ももちろん有りだが、車の下に寝転んだりしなければならないときや、寝転ばなくても湿った地面に膝をつかなければならないとき(タイヤ交換やチェーン巻きなど)にも役に立つ。

ペラペラの物ではなく、車だから多少嵩張ってもある程度しっかりした、こんなシートを一枚用意しておくことを絶対におすすめする。

旅は反省を促す

以上が冒頭で説明した通り、「着替え・寝具・仕事と遊びの道具・食料飲み物」以外で必要な生活道具だ。一人旅ならこれで全く十分だ。

こうして旅に出ると家ではいかに過剰な装備に囲まれて暮らしているかってことを実感してしまう。軽バンはシンプルライフを促す師匠のような存在でもあるのだろうか?