• HOME
  • 記事一覧
  • DIY
  • 30万円、14万km走行のボンゴバンを車中泊仕様にDIY!初心者もマネできる愛車のお気に入り&不満ポイント、故障体験も紹介
ボンゴバンの内装

30万円、14万km走行のボンゴバンを車中泊仕様にDIY!初心者もマネできる愛車のお気に入り&不満ポイント、故障体験も紹介



車旅をするために、5年務めた音楽業界からフリーライターへ転身した私。現在は車中泊で全国を巡りながら仕事をしています。

そんな「バンライファー」である私は、当時車を持っていませんでした。

予算も改造費込みで50万円しかなく、今思えばなかなか攻めた挑戦です。

車自体の価格は車検込み30万円以下で探していました。

探し始めて約2カ月。条件にぴったりマッチしたのが、現在の愛車である走行距離約14万km・AT・4WD・ディーゼルの「マツダ ボンゴバン」です。

今回はそんな私の愛車ボンゴバンをぜひ紹介したい、させてほしいという思いで特に気に入っている5つのポイントと女性の視点で見た今後改善していきたいポイント、故障体験をお話しします。

私自身DIY初心者だったので、改造は簡単にできるものばかり。

これから車の改造を考えている方も参考にしてもらえたらうれしいです。

5つのお気に入りポイント


自炊可能なキッチン


キッチン

2~3カ月車旅をするなら絶対欲しいキッチン。

一般的なキャンピングカーには付いているかと思いますが、もちろんボンゴバンには付いていません。

用意するのはシンクの土台となるキッチン台、シンク、2つのポリタンク、そして釣りなどで使うウォーターポンプ。

タンクからウォーターポンプが水をくみ上げ、シンクに流れて、排水用のタンクに流れる仕組みです。

キッチンをDIYするやり方は様々ありますが、上記のアイテムで作るのが一番簡単かと思います。

自作のキッチン台は、作る工程よりも長さを測って設計図を書く作業が一番大変だったかもしれません。

この自作キッチンのおかげで食費は大幅にカットできています。

なお、調理に使っているのはカセットコンロです。

火の扱いと換気には特に注意して使用しています。

パソコン作業ができるテーブル


テーブル

私はライターの仕事をしているので、どうしても作業台は必須でした。

使うときにセットする簡易テーブルなども考えましたが、出したりしまったりだと生産性が悪くなると感じたため、「家みたいな据え置きデスクが絶対に必要だ!」という強い思いでこのデスクを作成

使い心地が良すぎて、1日中仕事ばかりしている日もあります。

テーブル

特に注目してほしいポイントは、足の長さが奥と手前で違うところ。

ボンゴバンにはもともと、前方座席の後ろに大きな出っ張りがあるのですが、その出っ張りの高さ(約30cm)とぴったりマッチする三角足が販売されていたのです。

手前の長い方は約67cm、奥は約37cmの三角足で、出っ張りを足すとちょうど同じ高さになります。

この発見により、スペースを大幅に有効活用できました。

伸縮するベッド!マットレスにもこだわりが


続いて紹介するおすすめポイントはベッド。

車を広く使えるように伸縮型に作ってあります。

ベッド

使ったのは木材とイレクターパイプ。

ネットにあがっている動画やサイトを参考にして、自分サイズに作りました。

私は身長153cmと小柄なため、ベッドの大きさも幅70cm・長さ165cm程度です。

ベッド

そして、特にこだわったのはこのマットレス。

1日2日程度の車中泊であれば、多少寝心地が悪くても我慢できるかもしれませんが、私は長期の車中泊を想定しており、絶対に寝心地は外せないポイントでした。

しかし、伸縮ベッドにあうマットレスはなかなか見つからない……。

ネットを探しに探し、最終的に見つけたのはIKEAのサイトでした。

なんとIKEAの子ども用マットレスです。

IKEAでは子ども用に伸縮ベッドが販売されており、マットレスも種類とサイズが豊富でした。

子どもの身長にあわせて130cm・165cm・200cmとサイズを変えられるもので、まさに私の車中泊ベッドにぴったり!

ただし、幅が10cmほど大きかったため、左右は多少はみ出す形になっています。

寝心地は自宅で使うようなベッドとほとんど変わりないので、車中泊とは思えないほど毎日爆睡しています。

天井はいつでも貼って剥がせる


私がDIYを始めたとき、車検の知識はほとんどありませんでした。

天井の板張りをしたDIY車を見て憧れもありましたが、「穴をあけていい場所と悪い場所がある」「使っていい木材とだめな木材がある」など、初心者にとってリスクが大きいと感じて断念することに。

天井

そうして、天井の装飾で迷っていたときに見つけたのが、このクッションシートを張る方法です。

裏面はマジックテープになっているので、取り外しが必要なときはすぐに撤去できます。

ビニール製品特有のツヤっぽさはありますが、ひと目見ただけでは木材との見分けも付きません。

窓を開けて走っていると時々風で剥がれるのも、愛車なら愛おしく思えるポイントです。

外観もDIYで全塗装。カワイク仕上げました


外装

ボンゴバンの外観をご存じでしょうか?よく工事用の作業車として見かけることも多いかと思いますが、購入したての外観はこんなにも「作業車」感が強い車でした。

実際、何度かこのまま友達と旅行に行きましたが、ホテルの方に「ご宿泊者様でお間違いないですか?」と聞かれたり、車から降りたところを2度見されたりしました。

かわいらしさも欲しいけれど、防犯上ひと目で女性が乗る車だとわかるのも避けたいと思い、選んだのが現在の薄いグリーンです。

バケツ

車用の塗料を販売するサイトに書かれた「初心者も簡単!」の言葉を信じて、自分で手塗りすることにしました。

サイトの言葉通り塗る作業は簡単でしたが、車の窓やエンブレムなどを養生するのが予想以上に大変。

ツートンにするため地上からの高さを測って真っ直ぐマスキングテープを張る作業も、なかなかうまく場所が決まらず、何度も何度もやりなおしました。

正面はおそらく30分以上かかったかと思います。

仕上がりの写真はこちら↓。

キャンピングカー

夏や冬は乾きが早い、遅いなどあるので、できれば涼しい春や秋に塗装するのがおすすめです。

愛車のちょっと気になるポイント


前方の窓しか開けられない


愛おしく大切な私のボンゴバンですが、改善したい点もあります。

ひとつは換気の問題です。

よく、車中泊仕様の車を見ると窓を開けた状態にして換気扇を取り付けている方がいますが、女性バンライファーとしてどうしても窓を開けて寝るのに抵抗があります。

モーターで制御されている窓ではないため、手で引っ張ると簡単に開いてしまうからです。

窓

また、後部座席の窓は少し開けると鍵に手が届くため、夜間は開けておくことができません。

結局開けておけるのは、前方の窓のみです。

現状では夏は夜でも暑すぎて眠れず、車中泊は行えません。

安全で快適な換気方法を見つけたらぜひ取り入れたいです。

次のページ▷ 誰もが悩むであろう悩みです。