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「使わないけど付けたほうがお得」な装備も?ディーラースタッフが新車購入時に必ず選択する“高くても元が取れる”オプション

新車を購入する際、悩みどころとなるのが「オプション」の選択です。
オプションの内容によっては、購入後に「付けておけばよかった……」と思っても、後付けできないものが少なくありません。
後悔しないオプション選びの参考となるよう、今回は複数の自動車ディーラースタッフから、「自分が必ず選択するオプション」について話を聞きました。

オプションを選択する際、まずは「後からは変更できない部分」を優先して考えることが望ましいでしょう。
自社のミニバンを乗り継いでいるという営業スタッフは、必ず選んでいるというオプションがあるといいます。
「スライドドア車の場合には、両側電動にしておくことをお勧めしていますし、私も自分の車は迷わずそうしています。便利なのもそうですが、下取りでプラス査定になるんですよね。両側電動にする分の費用が、売却時のプラス分でおおむね相殺されるイメージです」(ディーラー営業スタッフ)
たしかにオプション装着で費用がかかったとしても、その分だけ売却時の査定がプラスになるのであれば、オプションを付けて便利さや快適さを向上させるのが賢い選択なのかもしれません。

この「売却時にプラス査定になる」という観点から、別の装備を挙げてくれたスタッフもいました。
「後席用のフリップダウンモニターを装着しようか迷っているのであれば、とりあえず付けておくといいと思います。社外品を後付けする方法もありますが、商品代は安く済んでも、天井に配線を通す作業などで取り付け工賃が高額になりやすいので、純正オプションの方が安上がりというケースも多いんです。
ミニバンであればフリップダウンモニターの需要は大きいですから、売却時の査定アップも期待できます。車種によっては、下取りが大きく上がるので『たぶん使わないけど付けておく』という人もいるくらいです」(ディーラー営業スタッフ)
特にファミリーカーの場合、後席に座る人のために、大きなモニターを設置しておきたいと考える人は多いでしょう。
モニターを後から設置する場合には、運転席や助手席のヘッドレストに設置するタイプであれば取り付けも比較的簡単だといえます。
しかし、天井から吊り下げるタイプのフリップダウンモニターは大きな画面を後席の乗員が共有できるため、中古車市場でも需要の大きな装備とされているようです。

実際の使い心地や便利さの面で、お勧めの装備はあるのでしょうか。
話を聞くなかで多くの装備が挙げられましたが、そのうち複数のディーラーマンが「自分でも装着している」というオプションを紹介します。
「最近だと、デジタルインナーミラーがかなり好評ですね。装着したお客さんから『これいいわ!』という声をよく聞きます。私も自分の車にはじめて装着して、最初は慣れなかったんですが、やはり雨や夜でも後方視界がクリアなので、かなり安心感がありますよ」(ディーラー営業スタッフ)
天候や後席の状況にかかわらず視界が確保しやすいデジタルインナーミラーは、安全面での効果を実感しやすいようです。
デジタル画面と普通の鏡面を切り替えられるタイプもあるため、子どもがいる場合など「バックミラーでちらっと後席の様子を見る」といったことも可能でしょう。

その他、日常生活のなかで役立つ装備として、以下のようなものが挙げられました。
「ボディタイプにもよりますが、ハンズフリーでスライドドアやリアハッチを開けられる機能はいいですよ。はじめは不要に思えるんですけど、車に乗るときって意外と手が塞がっていることが多いんですよね。雨の日とか子どもを抱っこしているときとか、使ってみるともう付いていない車には戻れないです」(ディーラー営業スタッフ)
足先をドアの下方に出し入れすることで、ドアを開けてくれるハンズフリー機能は、ミニバンのスライドドアやSUVのリアハッチなどで導入されています。
たしかに買い物や子どもの送迎に使う機会が多い車であれば、ありがたみを感じられそうですね。

ドライブ中の快適性に関わる装備として、現在では「シートヒーター」が一般的な装備となりつつあります。
軽自動車に標準装備されるケースも増えており、メジャーな装備となるなか、シートの快適性を向上させる比較的新しい機能も。
「シートベンチレーションですね。とくに本革シートは蒸れやすいですから、夏場は本当にこれがないと不快になってしまいました」(ディーラー営業スタッフ)
シートベンチレーションとは、シートに内蔵されたファンによる送風あるいは吸引により、身体の熱や蒸れを和らげるための装備です。
現時点ではまだ搭載車種が限られていますが、近いうちにより多くの車種に導入されていくものと予想されます。
実際に「どのオプションが役に立つのか」は、その人の生活環境や使い方によってもさまざまでしょう。
一方で、「後悔しない選び方」をするうえでは、「売るときの査定アップ要素」を考慮しておくとよいのかもしれません。
新車におけるオプションの価値と、中古車となった際の装備品の価値は、必ずしもイコールではありません。
新車で高額のオプションが、査定時にはまったくプラス要素にならなかったり、反対にオプション価格と同等のプラス分が発生したりといった可能性もあります。
オプション選択の際には「実際に使える装備」のほか、「価値が落ちない装備」も選択肢に加えるといいかもしれませんね。
みなさんは新車のオプションで、「これは付けてよかった」と思える装備はありますか?
オリジナルサイトで読む
ライター:鹿間洋市
オプションの内容によっては、購入後に「付けておけばよかった……」と思っても、後付けできないものが少なくありません。
後悔しないオプション選びの参考となるよう、今回は複数の自動車ディーラースタッフから、「自分が必ず選択するオプション」について話を聞きました。
「両側電スラ」は売却時に元が取れる?

トヨタ・ノア/ヴォクシーのパワースライドドア装着車には、連動式のステップも追加可能
オプションを選択する際、まずは「後からは変更できない部分」を優先して考えることが望ましいでしょう。
自社のミニバンを乗り継いでいるという営業スタッフは、必ず選んでいるというオプションがあるといいます。
「スライドドア車の場合には、両側電動にしておくことをお勧めしていますし、私も自分の車は迷わずそうしています。便利なのもそうですが、下取りでプラス査定になるんですよね。両側電動にする分の費用が、売却時のプラス分でおおむね相殺されるイメージです」(ディーラー営業スタッフ)
たしかにオプション装着で費用がかかったとしても、その分だけ売却時の査定がプラスになるのであれば、オプションを付けて便利さや快適さを向上させるのが賢い選択なのかもしれません。
フリップダウンモニターは後付けが面倒

日産・セレナにオプション設定される後席用モニター
この「売却時にプラス査定になる」という観点から、別の装備を挙げてくれたスタッフもいました。
「後席用のフリップダウンモニターを装着しようか迷っているのであれば、とりあえず付けておくといいと思います。社外品を後付けする方法もありますが、商品代は安く済んでも、天井に配線を通す作業などで取り付け工賃が高額になりやすいので、純正オプションの方が安上がりというケースも多いんです。
ミニバンであればフリップダウンモニターの需要は大きいですから、売却時の査定アップも期待できます。車種によっては、下取りが大きく上がるので『たぶん使わないけど付けておく』という人もいるくらいです」(ディーラー営業スタッフ)
特にファミリーカーの場合、後席に座る人のために、大きなモニターを設置しておきたいと考える人は多いでしょう。
モニターを後から設置する場合には、運転席や助手席のヘッドレストに設置するタイプであれば取り付けも比較的簡単だといえます。
しかし、天井から吊り下げるタイプのフリップダウンモニターは大きな画面を後席の乗員が共有できるため、中古車市場でも需要の大きな装備とされているようです。
次のページ▷▷▷【賛否両論のあの装備は?デジタルインナーミラーやハンズフリースライドドアはどう?】
賛否両論のあの装備、実際のところどうなの?

トヨタ・プリウスのデジタルインナーミラー
実際の使い心地や便利さの面で、お勧めの装備はあるのでしょうか。
話を聞くなかで多くの装備が挙げられましたが、そのうち複数のディーラーマンが「自分でも装着している」というオプションを紹介します。
「最近だと、デジタルインナーミラーがかなり好評ですね。装着したお客さんから『これいいわ!』という声をよく聞きます。私も自分の車にはじめて装着して、最初は慣れなかったんですが、やはり雨や夜でも後方視界がクリアなので、かなり安心感がありますよ」(ディーラー営業スタッフ)
天候や後席の状況にかかわらず視界が確保しやすいデジタルインナーミラーは、安全面での効果を実感しやすいようです。
デジタル画面と普通の鏡面を切り替えられるタイプもあるため、子どもがいる場合など「バックミラーでちらっと後席の様子を見る」といったことも可能でしょう。
地味だけど一度使うと戻れない……

ホンダ・フリードのハンズフリースライドドア
その他、日常生活のなかで役立つ装備として、以下のようなものが挙げられました。
「ボディタイプにもよりますが、ハンズフリーでスライドドアやリアハッチを開けられる機能はいいですよ。はじめは不要に思えるんですけど、車に乗るときって意外と手が塞がっていることが多いんですよね。雨の日とか子どもを抱っこしているときとか、使ってみるともう付いていない車には戻れないです」(ディーラー営業スタッフ)
足先をドアの下方に出し入れすることで、ドアを開けてくれるハンズフリー機能は、ミニバンのスライドドアやSUVのリアハッチなどで導入されています。
たしかに買い物や子どもの送迎に使う機会が多い車であれば、ありがたみを感じられそうですね。
今は高級車向け装備、今後の普及に期待

トヨタ ヴェルファイアのレザーシート。ベンチレーションが標準装備されている
ドライブ中の快適性に関わる装備として、現在では「シートヒーター」が一般的な装備となりつつあります。
軽自動車に標準装備されるケースも増えており、メジャーな装備となるなか、シートの快適性を向上させる比較的新しい機能も。
「シートベンチレーションですね。とくに本革シートは蒸れやすいですから、夏場は本当にこれがないと不快になってしまいました」(ディーラー営業スタッフ)
シートベンチレーションとは、シートに内蔵されたファンによる送風あるいは吸引により、身体の熱や蒸れを和らげるための装備です。
現時点ではまだ搭載車種が限られていますが、近いうちにより多くの車種に導入されていくものと予想されます。
オプション選びの際には「査定時の価値」も重要?
実際に「どのオプションが役に立つのか」は、その人の生活環境や使い方によってもさまざまでしょう。
一方で、「後悔しない選び方」をするうえでは、「売るときの査定アップ要素」を考慮しておくとよいのかもしれません。
新車におけるオプションの価値と、中古車となった際の装備品の価値は、必ずしもイコールではありません。
新車で高額のオプションが、査定時にはまったくプラス要素にならなかったり、反対にオプション価格と同等のプラス分が発生したりといった可能性もあります。
オプション選択の際には「実際に使える装備」のほか、「価値が落ちない装備」も選択肢に加えるといいかもしれませんね。
みなさんは新車のオプションで、「これは付けてよかった」と思える装備はありますか?
オリジナルサイトで読む
ライター:鹿間洋市