コロナ禍でも大活躍!?キャンピングカーを買って良かったこと、困ったこと。
新しい生活様式として、キャンピングカーやバンライフがさらに注目されている中、どのキャンピングカーサイトを見ても良いことばかりが書かれていて、「ほんとうにそうなの?」と思ったことはないでしょうか?
私はキャンピングカーに乗って8年が経過したところですが、確かにキャンピングカーは良いこと尽くめとは言えません。
そこで今回は、まだキャンピングカーに乗ったことがない方に向けて、私が感じたキャンピングカーの長所や短所をご紹介。
実際にキャンピングカーを使ってみてどうなのか。実際に困ったことについてもまとめてみたいと思います。
昨年はとくに、コロナの問題もありましたので、その辺も含めて書いていきたいと思います。
目次
キャンピングカーがあって助かったこと
ホテルに泊まらなくなった
キャンピングカーには、ベッド、ギャレー(キッチン)、冷蔵庫、娯楽設備、トイレなど、車内で生活することを視野に入れた装備が豊富に付いています。
居住性抜群!まさに、動くホテルです。
キャンピングカーを購入してからは、我が家がビジネスホテルに泊まることはなくなりました。中途半端なホテルに泊まるくらいだったら、キャンピングカーの方がずっと快適なんです。
旅先でのお風呂も、日帰り入浴施設に行けばこと足ります。
キャンピングカーであれば、チェックインやチェックアウトの縛りや手続きがなく、自分たちのペースで動くことができます。荷物を下ろす必要もありません。
昨年に関していえば、キャンピングカーでの旅は、密を避けることにもなりました。シンクも装備されているので、手洗いやうがいが可能なのもうれしいですね。
車中で食事ができて助かった
キャンピングカーでの外出中、キャンピングカー内での食事は、コロナウイルス発生する以前からよくしていましたが、昨年はとくに、キャンピングカーのプライベート空間が大活躍しました。
外出先のサービスエリアやレストラン、食堂などでは、いろんな人たちがいる中で食事をしなくてはならないですし、もしかしたら自分たちが感染源となってしまうかもしれない……という不安から、やはり多くの方に混じりながらの食事はためらってしまいますよね。
キャンピングカーならどこへ出かけても、食事は車内のプライベート空間でゆったりとることができるので、とても助かりました。
また私のセレンゲティには、消毒用のアルコールや洗浄剤も積んであったので、安心して食事ができました。
8年キャンピングカーに乗って困ったこと
私自身キャンピングカーに乗っていて、「もうキャンピングカーには乗りたくない」と思うほど困ったことはありません。
とはいえ、8年も使っていると気になることもいくつかあるので、自身の体験をもとに書いていきます。
雪への対応
私の住む北海道は雪国。たくさんの雪が降りますが、当然ながらキャンピングカーの上にもすごい量の雪が降り積もります。
キャンピングカーの屋根には、ソーラーパネル、レンジ換気口、アンテナ、ルーフファンなどの装備があり、それらを長時間雪の下にしておくのは、おすすめできません。
車庫がある方ばかりではないですし、当然、屋根に上がって雪を下ろさないといけないのです。
「走っているうちに溶けて落ちますよ」と購入時に言われましたが、私のセレンゲティは断熱が良いほうなので、車内の熱が屋根に伝わりにくく、一向に溶けてくれません。
なので、できるだけ出発前に下ろしておきたいのです。
ただ、屋根に上がって雪を下ろすのは非常に危険!
キャンピングカーのボディや屋根は基本的にFRPでできているので、とても滑ります。注意して作業をしないと落下してしまう可能性もあり、万が一、落下してしまったらケガは確実です。
場合によっては命の危険もある高さなので、注意が必要です。
故障したときの対応
長距離を移動することも多く、重さ約3トンもあるキャンピングカー。
まず心配なのが、タイヤ関連のトラブルです。
パンク修理は自分ではできないと思っているので、私はJAFに加入してロードサービスを受ける態勢を整えています。
忘れもしないキャンピングカーを購入して4年目の冬。
工事中の「コーン」をフロントタイヤハウスに巻き込んでしまい、自分で取ることができず困ってしまいました。
時間も20時頃で、自宅までこのまま帰れるわけもなく、そのときは任意保険にロードサービスがついていることを思い出し、対応していただきました。
普通の乗用車とは違うので、何かトラブルに見舞われたら自分で対応することはほぼ無理です。
走る上での補償サービスには加入しておくべきだと強く思いました。
キャンピングカー装備破損の修理
今でこそ慣れましたが、「キャンピングカーの装備は壊れやすい」と思います。
すぐに壊れてしまうのではなく「丁寧に扱わないと壊れる」ということ。
旅先で、シンクのポンプ、冷蔵庫の冷凍扉、外部充電プラグなどが破損してしまい、なんとか応急修理を行い、旅を完結させてきた経験があります。
電源装備も例外ではなく、無茶な扱いは故障の原因となります。電力系に障害を起こしてしまうと、キャンピングカーでの旅を続けることが難しくなることも多いので、取り扱いには注意が必要です。
ナビにやられた
キャンピングカーの大きさを考えると、ある程度の道幅が必要です。
今のナビはとても賢いので、的確に道案内をしてくれますが、以前東北を走ったときに、とても幅の狭い道を案内されてしまい、地理がわからないために迂回路の選択もできないまま、そのまま進まなくてはいけなかったことがあります。
「対向車が来たら絶対かわせない」とヒヤヒヤもので目的地まで行きました。
また、道幅のみならず、高さも気をつけないといけません。
橋桁によって高さ制限があったり、樹木が道を覆っていたりして、通過できない、ましてや後退も難しいとなれば困ってしまいます。
ここでワンポイントアドバイス。
だれかに道を聞くときには「マイクロバスも通れますか?」と言うと、相手もイメージしやすくなると思います。
まとめ
キャンピングカーは万能カーではありません。
確かに便利な装備が満載で生活環境も充実しており、現在のように新型コロナウイルスが蔓延する状況でも、使い方によっては旅を続けることができます。
しかしながら、悪天候や悪路をこなすような車ではないので、注意も必要。むしろ、悪天候や悪条件には弱いと思った方がいいでしょう。
いろいろデメリットぽいことも書きましたが、先ほども言ったように、実際にキャンピングカーに乗っていて「短所」を強く感じることはありません。総合的に見れば、「これくらい快適な車はない」という感覚で楽しんでいます。
新型コロナウイルスのために、行動を制限しなくてはならない状況が続いていますが、その中でもキャンピングカーはとてもいい働きをしてくれたと思います。
むしろ、昨年ほどキャンピングカーを持っていて良かったと思えた年はないです。
私は2020年、40泊以上の車中泊をすることができました。
楽しみをたくさんくれるキャンピングカーは、やはりたくさんの魅力があると思います。
キャンピングカーの購入を検討している方は、条件が許すならぜひ所有して、楽しんでいただけたらと思います。