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【取材】天然木パーツが特徴的!見たことない内装のデュカト・キャンピングカー

【取材】天然木パーツが特徴的!見たことない内装のデュカト・キャンピングカー

2022年から日本国内に正規輸入が始まったフィアット デュカト。
2026年現在では国内キャンピングカービルダー(メーカー)から20モデル以上のデュカトをベース車にしたキャンピングカーが発売されています。

この記事で紹介するカーゴクリップスは、その中でも2025年にホワイトハウスキャンパーからリリースされた新しいモデル。

そして、内装が個性的でオリジナリティが高い1台となっています。

株式会社ホワイトハウス キャンパー事業部(以下、ホワイトハウス)の広報担当・木田祥夫さん(以下、木田さん)に取材できたので詳しく紹介します。

オーストリア・カーゴクリップス社のパーツで内装を製作


カーゴクリップスの車内

車内レイアウトや装備について解説する前に、まず注目したいのが内装の素材とパーツ

カーゴクリップスの車内

天然木の有孔ボード(穴の開いた板)・クリップボードと、穴に差し込んでいろいろな道具やグッズを吊るしたり挟んだりできる留め具・マルチクリップを採用。
これらを組み合わせてホワイトハウスが内装を仕上げています。

カーゴクリップスの外装

クリップボードやマルチクリップを開発したのはオーストリアのカーゴクリップス社。
これまで国内ビルダーが製作したフィアット・デュカトのキャンピングカーは数々ありますが、どれにも似ていない内装デザイン。

さらに、断熱材に羊毛を使った「自然派」のキャンピングカーとなっています。

カーゴクリップス モデル概要
ベース車両:FIAT DUCATO(L2H2またはL3H2 日本仕様車 右ハンドル)
乗車定員:4名
就寝人数:2名
登録ナンバー:8ナンバー (キャンピング⾞)
価格:
・Aタイプ ショート L2H2 17,050,000 円~
・Aタイプ ロング L3H2 17,650,000 円~
・Bタイプ ショート L2H2 17,100,000 円~
・Bタイプ ロング L3H2 17,700,000 円~
※消費税込/諸費用別



ベース車はデュカトのL2H2またはL3H2を選べる


カーゴクリップスの外装

前述しましたが、カーゴクリップスのベースは正規輸入したフィアット・デュカト。

正規輸入デュカトは車体のサイズ別に
L2H2:全長5,410×全幅2,100×全高2,525mm
L3H2:全長5,995×全幅2,100×全高2,525mm
L3H3:全長5,995×全幅2,100×全高2,765mm
の3種類あります。

カーゴクリップスはこのうちL2H2とL3H2からベース車を選択可能
全高と全幅は同じで、L3H2が全長のみ505mm、つまり約50cm長くなっています。

エンジンは直列4気筒 MultiJet3 ディーゼルインタークーラー付ターボ。
排気量は2,184cc。

エンジンの最高出力は180 hp(132 kW)、最大トルクは450Nm。
L2H2とL3H2で共通です。

正規輸入デュカトをベース車としたキャンピングカーは、他社のモデルも含めて外装に手を加えないバンコンに限られているので、カーゴクリップスも外観はデュカトのまま。
車両寸法も変更はありません。

室内レイアウトはオーソドックス


カーゴクリップスのダイニング

室内は他の正規輸入デュカトをベースとしたキャンピングカーによく見られるレイアウト。

デュカトのL2H2、L3H2ともにAタイプとBタイプが用意されていますが、基本的にどちらも出入口の右横にキッチン、デュカトの特徴である回転式の運転席・助手席とセカンドシートで対面できるダイネット(リビング、↑の写真)、最後部にベッドとなっています。

カーゴクリップスの全体図

AタイプとBタイプの違いは主にベッド

Aタイプ(↑の写真)は常設ベッドがあり、

カーゴクリップスの全体図

Bタイプ(↑の写真)では普段はソファで就寝時に引き出しベッドにするスタイルです。

ベッドについてはくわしく後述します。

ロッジ風?デザインのキッチン


カーゴクリップスのギャレー

キッチンには蛇口付きシンクと2口コンロ。
給水タンク(12L)と排水タンク(12L)がシンク下に格納。

シンクや蛇口といったパーツもデザイン重視で選んでいます」(木田さん)

カーゴクリップスのギャレー

コンロは上蓋付きで、使わないときはフラット。
調理台などとして利用できます。

天然木パーツで構成されたキッチンはアウトドアな雰囲気のあるロッジかコテージ風で、ひと味違ったカッコよさがあります。

レンジ、冷蔵庫が標準装備


カーゴクリップスの冷蔵庫

調理器具は電子レンジと冷蔵庫(70L)が標準装備。
キッチンの2口コンロに加えて、車内での調理に役立ちます。

最後部に2名就寝できるベッド


カーゴクリップスのベッド

車両最後部のベッドは2種類。
Aタイプの室内レイアウトを選んだ場合は、ベッドマットレスのサイズで1800×1400mm

室内幅いっぱいにベッドを設置しているので余裕のある広さです。

カーゴクリップスのベッド

↑のBタイプは冷蔵庫と電子レンジが設置された収納棚があるため、ベッドマットレスのサイズで1800×1000mmと、Aタイプより幅が狭いですがこちらも2名就寝用です。

室内各所に豊富な収納スペース


カーゴクリップスの収納

カーゴクリップスは収納スペースも豊富です。
↑後部ベッドの上側やリビングの頭上などに収納棚。

カーゴクリップスのリア

Aタイプの室内レイアウトを選んだ場合は、ベッド下に高さがある広い収納スペースもあります。

車中泊用クーラー、FFヒーター、天井換気扇……


カーゴクリップスの空調設備

快適な車中泊に欠かせないのが空調設備。

カーゴクリップスの空調設備

カーゴクリップスには、天井換気扇(MAXXFAN)や天窓(ルーフライトウィンドウ)が標準装備されているほか、車中泊用クーラー(COOL STAR)やエンジンを切っている状態でも使用できる暖房機器・FFヒーターをオプションで選べます。

水を使わないトイレまで標準装備


カーゴクリップスのトイレ

カーゴクリップスには、車中泊に便利な設備としてトイレも標準装備。
しかも簡易なトイレではなく、clesana(クレサナ)が設置されています。

クレサナはスイス製の密封式(圧着式)ウオーターレストイレ。

丈夫で透けない防臭効果のあるフィルムで排泄物を密封するので、
・汚水処理しなくていい
・便器内の掃除不要
・可燃ごみとして処理できる
といったメリットがあり、大きさと形状が自宅用トイレとほぼ同様なので、自然な姿勢で用を足せます。

カーゴクリップスのトイレ

キャンピングカーのトイレといえばマルチルームに設置されていることがほとんどですが、カーゴクリップスにはマルチルームはなく、Aタイプでは冷蔵庫下に、Bタイプではキッチン下に隠れるように置かれています。
使わないときはまったく見えない、ちょっとしたギミックですね。

電源類も万全


カーゴクリップスの電源類

冷蔵庫や電子レンジ、車中泊用クーラーを稼働するための電源としては、インバーター(正弦波1500W)とリチウムバッテリー(200Ah)を搭載。

そのほか、運転している間にバッテリーに充電できるCTEK⾛⾏充電システム 、外部から電源を引き込む際に必要なコード、スイッチパネル、電圧計が標準装備。
コンセント類もUSBや家庭用100Vコンセントが車内にあるので、自宅にいるのと変わらずスマホを充電したり、電気ケトルでお湯を沸かしたりできます。

ホワイトハウスキャンパーってどんなビルダー?


ホワイトハウスキャンパー店舗外観

ホワイトハウスキャンパーは愛知県に本店(愛知県東郷町)があるキャンピングカービルダー。
関東地区だと横浜市瀬谷区にも直営店があるほか、北海道、茨城、大阪、広島、香川、佐賀に取扱店があります。

フィアット・デュカトの正規ディーラーで、これまでにデュカトベースのキャンピングカーをいくつも発売。
本記事で紹介したカーゴクリップスは最新モデル(2026年3月現在)。

キャンピングカーではデュカトだけでなく、トヨタ・ハイエースやノア、ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴン、フリード、シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフターをベースにしたキャンピングカーも製作。

最近だとジムニー・ノマドにポップアップルーフを架装したモデルもリリースしています。

さらに、車載用クーラー・COOL STAR(クールスター)やエバスペッヒャーのFFヒーターの総販売元でもあるなど、キャンピングカー用の設備・パーツ類も豊富にラインナップ。
他社にも供給しています。

ホワイトハウスキャンパーの公式HPはこちら

DRIMO編集部

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