キャンピングカー・車中泊情報Webマガジン - DRIMO(ドリモ)

知識

知識

専用タイヤって本当に「メリット」ある?ミニバン&SUV専用タイヤの中身とは

夕日

最近の自動車市場では、利便性の高いミニバンやSUVなどの多目的車が人気です。

使い勝手がよく、燃費の良い車種も増えています。

そんな多目的車には、専用のタイヤが装着されています。

そうではないタイヤと比べてどのようなメリットがあるのでしょうか?

ミニバン専用タイヤは乗り心地を重視


夕陽

©bilanol/stock.adobe.com



乗用車に比べてミニバンやSUVは車高が高く車重も重くなるため、これらの専用タイヤには、走行安定性が高い上旋回しやすく、ロードノイズを低減できる設計が採用されているという共通点があります。

中でもミニバンに求められるタイヤにおいて重視されるのは、重さに耐えられるかという耐荷重性能と、快適に走行できるかという操縦性能です。

ほとんどのミニバンの最大乗車人数は8人ほど。車体以外に500kgほどの重さがタイヤに加わることになります。

さらに、長距離ドライブや買い物などの用途に使われる頻度も多く、快適な乗り心地も大切な要素です。

この耐荷重性能と操縦性能を両立させることは難しいうえ、車高が高くなりがちなミニバンには、ハンドルを切ると車体の安定性が失われてしまうという特性もあります。

つまり、急にハンドルを切ったり旋回したりすると車高の低い車と比べると、ふらついたり横転したりするリスクがあるということです。

これを軽減するため、ミニバン専用タイヤには以下のような特徴があります。

• 走行時のふらつきや揺れが軽減され、乗り心地が向上している
• タイヤにかかる負荷が軽減され、燃費性能が向上している

ミニバン専用タイヤを装着することで、旋回しやすく安定した操作を可能にしつつ、多くの乗員や荷物を乗せても安全快適なドライブを実現しているのです。

SUV専用タイヤは堅牢性がメリット


タイヤ

©Aleksandr Kondratov/stock.adobe.com



SUVに求められるタイヤにおいて重視されるのは、過酷な環境での使用にも耐えうる堅牢性です。

加えてオンロード走行時の静粛性も求められます。

SUVは、舗装されていない砂利道や、川沿いの岩場などを走行することもあります。

そうした悪路でもパンクせずに走破できる耐久性はとても重要です。

しかし、堅牢性だけを重視したタイヤは、舗装された道ではロードノイズが大きくなりがちで、乗り心地が悪くなる傾向にあります。

あらゆる路面で快適に走れる性能を考慮すると、SUV専用タイヤには静粛性も欠かせない性能です。

悪路走破性と静粛性を両立させる必要があるSUV専用タイヤには以下のような特徴があります。

• タイヤのグリップ力を向上させるため、トレッドパターンが太くて荒い
• タイヤに厚みを持たせ、摩擦に強くパンクしにくい堅牢性の高い構造を採用している

SUV専用タイヤは、迫力のあるデザインが多いという特徴もあります。

インパクトのある車体デザインに負けないタイヤを選択できる点も魅力と言えます。

次のページ▷ 専用タイヤにデメリットは?!


専用タイヤにデメリットはある?


タイヤ2個
このように、ミニバンやSUVの専用タイヤには専用ならではのメリットがあります。

長時間のドライブは疲れやすくなります。

要因は状況によって様々ですが、路面からくる振動やハンドルを切ったときの車体のブレなどは乗員に少なからず疲労感を与えます。

専用タイヤでは、そうしたブレや騒音、振動などをできるだけ抑えているため疲れにくく、長時間でも快適に乗車できるのです。

その一方で、専用ならではのデメリットはあるのか、大手タイヤチェーンショップの現場販売員に聞いてみました。

「専用タイヤは価格が高いという特徴があります。性能を強化させるための開発費がかかっているだけでなく、他の車種で流用できないこと多く、価格は高くなる傾向にあります。

費用を抑えるために、専用タイヤは履きたくないというお客さまも多く来店します。まったく同じサイズのタイヤでもミニバン用のタイヤの方が高く、SUV専用タイヤはさらに高くなることもあります。

サイズが同じであれば他の車種に装着できる場合もありますが、本来の性能を十分に発揮できないこともあるのでおすすめできません。できる限り専用タイヤの装着をおすすめしています。

また、ミニバン専用タイヤはふらつきを抑えるために、タイヤの側面(サイドウォール)が補強されており、重量が重くなっています。同様にSUVタイヤも、パンクしにくいように厚みがあり、かなり重いです。

これはなかなか避けられない欠点になります。一度装着してしまえば、重さは感じませんが、燃費に影響してくることも考慮しておく必要があるでしょう。

SUV車だからといって必ずSUV専用タイヤが必要だとは限りません。ほとんどオンロードしか走行しないのであれば、専用タイヤは不要だと思います。」

まとめると、専用タイヤは高額になる傾向があるうえ、タイヤ自体が重いため燃費が悪くなる可能性があるということ。

人によっては、価格に見合わないと感じてしまうケースもあるようです。

ライフスタイルと車の利用シーンに合わせてタイヤをチョイスしてみましょう。

ライター:室井大和
オリジナルサイトで読む

MOBY

MOBY(モビー)は"MOTOR&HOBBY"をコンセプトに、クルマの楽しさや魅力を発信する自動車メディアです。新型車情報やニュースからエンタメ情報まで幅広くお届けします。