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キャンピングカーは点検とメンテナンスが大事!オーナーが実際に行なっているメンテナンスリストを紹介!

キャンピングカーは点検とメンテナンスが大事!オーナーが実際に行なっているメンテナンスリストを紹介!



キャンピングカーは「移動する家」と呼ばれるように、車としての機能と居住空間としての機能のどちらも持ち合わせていますが、忘れてはいけないのが車に居住空間が付いているということはその分、車体に負担がかかっているということです。なので、キャンピングカーのオーナーには小まめな点検とメンテナンスが求められます。

特に私の場合は365日キャンピングカーで生活しているということもあり、点検とメンテナンスはかなり慎重に行なっています。今回はその方法や頻度に付いてご紹介したいと思います。

毎日行うチェック


タイヤの空気圧


エアモニ

愛用しているエアモニは画面と警告音で異常がすぐ分かるようになっていますが、それでも必ず目視で確認します。やはり常に重量が重いキャンピングカーなので、特にタイヤは気にしています。

タイヤのバースト事故などは命に関わる重大事故になりかねないので、ドライバーとして大切なチェック項目です。

※エアモニについてはこちらをお読みください


バックカメラの映り


キャンピングカーはルームミラーから後方確認が出来ません。そのためバックカメラをつけて背後の様子を確認出来る仕様になっています。(車体によってはバックカメラが設置されていない物もあります)

出発前に正常に映るか確認を行い、いざバック時に慌てないようにしています。

異音に敏感になる


カラッと晴れた日に海沿いを走る時なんかは最高のロケーションで、ついBGMを掛けたくなります。我が家もよく季節や場所に合わせたBGMを車内で流しますが、我が家の場合は出発からしばらくは無音にしています。

理由は、走行し始めてからしばらくの間は異音に敏感になりたいからです。目視では分からなかった不具合も音で異変を感じる事は出来ます。なので車内BGMは最初は我慢なのです。

月に1回のメンテナンス


エアモニの装着具合


エアモニキャップ

毎日運転する前に確認するエアモニですが、実はそれとは別に月に1回ほどメンテナンスが必要です。それがエアモニが正常に稼働しているかの確認です。

エアキャップ部分がエアモニのセンサーになっているので、一度外して異常を知らせるエラー音がきちんと鳴るか確認します。そして装着する際にはシリコン製のスプレーをして取り付けます。シリコンスプレーは防水・撥水・潤滑効果があるため、外で使用するものやプラスチック製品との相性が良いです。


タイヤの溝


タイヤの溝

エアモニの確認時に一緒に確認するのが、タイヤの溝の残りです。見た目の溝は勿論、タイヤ側面の「▲」もしくは「↑」の印を指で辿っていくと溝の中にポチッとした物があります。

皆さんご存知でしたか?実はタイヤの溝が1.6mm以下の物で走行していると道路交通法違反となる事を。

そしてタイヤの溝は、走行距離約5000kmで1mm摩耗するといわれています。新品タイヤの溝が約8mmなので、単純計算で(8mm-1.6mm)×5000km=32000km走行をするとタイヤの溝は1.6mmになります。

ゴムは使わなくても劣化します。使用状況・環境によって異なるので一概にはいえませんが、年数が経ったタイヤや走行距離を重ねているタイヤは定期的に点検を行い、タイヤの状態に敏感になりたいですね。(※メーカ推奨は4㎜)

タイヤの空気圧


また、溝の減り方以外に気をつけておきたいのが、タイヤの空気圧チェックです。これも一概には言えませんが、キャンピングカーの場合は常に最大重量のようなものなので、夏と冬では空気圧に差をつけたい所です。

例えば夏の場合は空気が膨張するので、空気を少し抜き空気圧を規定値に戻します。逆に冬は空気を増やし空気圧を高めて規定値に戻します。

我が家の場合365日フル積載量で外で移動(生活)している為、ビルダーさん監修の元タイヤ幅をアップしており、空気圧は高めの設定にしてあります。

同じキャンピングカーのオーナーさんは年に数回の使用で、タイヤ幅・空気圧共ベース車の設定のままにしておられる方もいます。

タイヤの変形


代表的な物は”ピンチカット”と呼ばれるタイヤの変形です。これはタイヤ内部のワイヤーが切れてタイヤ表面が空気圧により盛り上がってしまっている現象です。

縁石に強く乗り上げた際の衝撃などが原因でタイヤ内部のカーカスコードが切れている状態で、バーストを起こす危険性があります。タイヤの空気が抜けないので気付かないことも多いそうですが、この状態のまま走行を続けるとタイヤが破裂する可能性があり危険です。

実はこの症状、新品のタイヤでも発生する場合があるそうなので、心当たりがなくても定期的な確認が必要です。

視界良好を保つ


キャンピングカーの中でも特に大型の荷室(シェル)を背中に背負っているキャブコンは運転席よりもシェルが出っ張っている分後方・車体のサイドが見え辛いのが特徴です。特に雨天時などの視界が悪い日は非常に視界が悪く危険です。

そこで雨天時の視界を守る為に活躍してくれるアイテムが、ガラコ(ガラス撥水剤)です。フロントガラスは勿論、サイドミラーにも忘れず塗布します。

ガラコは本当にお手軽です。車体全体の洗車をせずとも窓ガラスの磨き上げ+ガラコは必ず定期的に行います。最近は効果が6倍長持ちするタイプも発売されているようです。


半年毎のメンテナンス


ワイパー交換


我が家はスタッドレスタイヤを履き替えるタイミングでワイパーも冬用の物に交換します。冬用ワイパーは雪対策の為にワイパーがゴムのカバーに覆われています。雪が解けて凍り付くとワイパーとして正常に稼働せず、水滴を上手く掃けないので、ゴムは厚めで凍りにくく作られています。

お住まいの地域によっては馴染みがないかもしれませんが、突発的なくるま旅の際に視界不良で慌てない為にも、オススメのアイテムです。

年に1回のメンテナンス


ラジエーター液


ラジエーター冷却水の交換時期は車検ごと、つまり2年ごとの交換を目安としています。しかし、環境・気温・走行距離・ブレーキなど状況に応じて変化するので必ずしも2年に1回でいいわけではありません。車検の他に定期的にビルダーさんへ持ち込んで点検やメンテナンスをしてもらいましょう。

季節ごとのメンテナンス


ウォッシャー液の補充


どうしても冬季のくるま旅で恐い思いをしたくないので、慎重な筆者は冬季は氷点下でも凍らないと言われている寒冷地用ウォッシャー液を使用しています。

こちらのアイテム、実はあまり雪の降らないエリアでは販売されていないようです。筆者も旅先で教えて頂きました。


走行距離ごとのメンテナンス


5,000km毎にオイル交換


筆者の場合は走行距離5,000kmごとにオイル交換を行っています。忘れないように分かりやすく、定期的に交換します。ちなみに毎日キャンピングカーで生活する筆者の場合は約3カ月に一度のペースです。

10,000km毎にオイルエレメントを交換


オイルエレメントとは車のエンジンルーム内にあるエンジンオイルの汚れを綺麗にするろ過フィルターのようなもので、汚れたままだとエンジンオイルの性能低下、エンジンへの負荷が増加、エンジンの寿命が縮み、燃費が悪くなるどころか最悪の場合エンジンが焼き付きを起こし故障に繋がります。

まとめ


メンテナンスと一言で言っても、手間の掛からないメンテナンスから費用の掛かるメンテナンスまで様々です。しかし共通して言えるのは安全の為に行うのがメンテナンスだという事です。是非ドライバーの皆さんには、ご自身は勿論、周りの方をも守る意識でメンテナンスをして頂ければと思います。