ルーフテント 5

ルーフテントが落下、底に穴が!失敗から学ぶ安全な積み降ろしとは!?



瞬く間にルーフテントが落下。

ツルっとロープが滑り、ガンとどこかにぶつかり、ガシャンと地面に大きな音が響いた。

私の住む古い住宅街は高齢者世帯が多く比較的静かで、大きな音が鳴るとご近所さんが見に来られることになります。

何でもないと言うわけにもいかず、ていねいに説明し、ご近所の皆さんが家に帰られる背中を眺めながら、「とほほ」となりました。

穴の様子

やっちゃいました。

今回は、日産の軽・ルークスの屋根に載せていたルーフテントが落下した一部始終と今までの積み降ろし方法。

そして失敗を教訓にこれから目指す安全かつ安定した積み降ろし方法について、ご紹介したいと思います。

大失敗「見よう見まね」は禁物

プルージックコード

皆さんは「プルージックコード」をご存じですか?

登山などで使われるロープの使い方というか結び方の一種で、私はロープに結びつけるロープと解釈しています。

私の見たYouTubeでは間伐材を運搬する時に使われていました。

ルーフテントを積み下ろす方法を考えていたときに、そのYouTube動画を見てこれは使えると思って、試したのが間違いでした。

レバーホイスト

ロープで吊り上げる際に「プルージックコード」をレバーホイスト(重量物を鎖で上げ下げする装置)で引っ張っていたところ、途中でプルージックコードが滑り、ルーフテントが大きく傾き落下しました。

おまけに、自作したルーフテント用キャリアの部材に当たり、ルーフテントの底部に穴が開いてしまいダブルショックの落下事故でした。

原因は2点
① プルージックコードの使い方をよく調べずに積み降ろし作業を行ったこと

プルージックコード2

後で調べると、用途も違うようですし、プルージックコードと結びつけるロープの径は違う方が良いとか、ちょっと調べればたくさん資料もあるのに後の祭り状態で、しまったと思いました。

② ルーフテントに掛けたロープを、ルーフテント本体に固定していなかったので、少しの振動でズレたこと

ルーフテント 2

ロープ掛けも安易に考えていました。

ルーフテントが重いのでズレないのではと思っていましたが、実際はズレ始めたら止められないことが失敗して分かりました。

現在はルーフテントも修復済ですが、この方法はシステムとして安定したものではないと感じたので積み降ろし方法を再考することにしました。

また思い返せば、今までの積み降ろし方法もどこか人に頼って深く考えてこなかったところがあります。

そんなことも落下事故の原因の一つと思えるので、過去の積み降ろし方法から振り返ってみたいと思います。

今までに試みた積み降ろし方法

ルーフテント 3

ルーフテントを車の屋根に積むことは、少々骨の折れる作業だと言えます。

私のルーフテントはイタリアのAUTOHOME社製 サイズが2m×1.2mで重量が約50㎏

この重さのせいで苦労させられます。

2人以上の人手で積み降ろす方法

ルーフテント 4

2009年に購入した時、確かルーフテントは2人で積み込まれたと記憶しています。

購入は、大阪忠岡町にある㈱大森自動車で、販売員の方がキャリアに載せて車に積んでくれましたが、それ以来2年くらい積みっぱなしでした。

結局、購入から現在までで人の手を借りて積み降ろしたのは、2~3回。もともとソロキャンプで使用することを考えていたので、やはり理想的には1人での積み降ろししたいという思いがあります。

とはいえ、当時はまだ一人で積み降ろす術を考えていなかったので、当面は誰かの手を借りることにしました。

自分たちで積み降ろししたときは、4人くらいは人手が欲しいなと思いました。

特に、地面に置いた状態から車の天井の高さまで一気に上げることは、2人でもとてもできそうになかったので、どうしたものかと考えていました。

※AUTOHOMEのHP取り付け作業ビデオ参照・・・男女2名で楽に?取り付けています。
https://ziferjapan.com/video/universal-system/index.html

土留め側壁を利用して積み降ろす方法

土留めとルーフテント

ある時、家内の実家にルーフテントを積んでガレージに駐車した時に「あっ、これだ」と直感しました。

家内の実家は道路面から1.5m位上がっている盛土の上に建っており、そのガレージは道路面を入口として盛土を掘って三方を土留めで側壁を作ったものでした。

そのため、側壁に幅寄せて駐車すると、ルーフテントを横持ちするように脱着できました。

同じような高さから同じような高さへ「横持ち」させることで、取り卸し作業の上下移動が必要なく、ほとんど力を使わずに積み降ろし作業ができることになります。

土留めがあるか、高さが車高とほぼ同じかといった条件がそろわなければ利用できませんが、この方法が費用対効果も一番でした。

ガレージのカーポートを利用する積み降ろし方法

カーポート

しかし、家内の両親が亡くなり、いよいよ自分でなんとかしなければと思い、わが家のガレージでの積み降ろししようとして失敗したのが今回の落下事故でした。

器具などの構成は次の通りです。
① カーポートの支柱
② 滑車 1個
③ ロープ 径8mm 16m 1本
④ アイフック ラッチ付き 1個 使用荷重 250㎏
⑤ 動力 レバーホイスト 定格荷重250㎏
※写真 ①~④は次の3項参照、⑤は1項参照

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