キャンピングカーを購入する前に必ず確認して!購入後にわかった装備の確認ポイント

細部のチェックポイントをキャンピングカー経験者が教えます!
キャンピングカー・トイファクトリーのGT NV350CARAVAN(以下バンコンGT)で8年目。
今は慣れましたが、購入前に展示会や販売店で見聞きしただけではわからなかったことも多く、購入当初は戸惑いもありました。
そこで、今回はこれからキャンピングカーを購入しようとしている人に、「こういうところも購入前にチェックしておいた方がよい」と思う点を、私の経験をもとに紹介したいと思います。
私が買ったバンコンGTの一例ですが、他のモデルでも共通点が多いと思うのでこれからキャンピングカーの購入を検討している人の参考になればと思います。
私が乗っているバンコンタイプのキャンピングカーは

私のキャンピングカーは日産NV350キャラバンをベースにした「GT NV350 CARAVAN」というバンコン(バンコンバージョン)です。
バンコンとは外装には大幅な架装をしていなくて、普通のバンの車内にキッチンやベッドなどを設置したキャンピングカー。
GTの主な仕様は以下のとおりです。
●GT NV350 CARAVAN 仕様
ビルダー:トイファクトリー(日産ピーズフィールドクラフトとのコラボ)
大きさ :長さ5,320mm×幅1,930mm×高さ2,370mm
レイアウト:乗車6名就寝4名 ソファーベッドと2段ベッドが特徴の家族・グループ向けレイアウト
エンジン:ディーゼル
駆動方式:パートタイム四輪駆動
・主な装備
家具系:ソファーベッド、ギャレー、シンク、収納ボックス、マルチスペース(フリールーム)
電気機器:冷蔵庫、LED照明、電源コントロール
暖房機器:FFヒーター
その他:サイドオーニング、オートステップ
では次の項から、実際にキャンピングカーを購入して車中泊に行かなければ分からなかったことを紹介していきましょう。
次のページ▷▷▷【購入しようとしているキャンピングカーの装備確認済んでる?8つの確認ポイント】
キャンピングカー装備確認ポイント①家具の扉はぜんぶ開けてみる

キャンピングカーにはいろいろな戸棚がついていることが多いので、展示会などで購入候補のモデルを見るときは、扉は全部開けてみましょう。
私の場合は、ソファーベッドを一番後ろにスライドさせると、冷蔵庫の扉と背もたれが干渉して、開ききりませんでした。
購入して半年くらいたったころにそのことに気が付きました。
他の装備との干渉はよく確認しないと分かりづらいです。
狭い車内では仕方のないことかも知れませんが、しょっちゅう開け閉めする扉は全部開けてチェックしてみることが必要です。
キャンピングカー装備確認ポイント②窓の開閉はしやすいか確認

キャンピングカーにはあちこちに窓がありますが、これらもぜんぶ問題なく開け閉めできるのか試してみましょう。
窓がある位置に応じてソファーに座った状態で、または立った状態で確認。
ベッドルームの窓なら寝ころんだ状態やベッドに座った状態で開け閉めしてみるといいです。
私のバンコンGTの場合、2段ベッドの上段にクローゼットの背面に半分隠れている窓があります。
開けると空気の通りがいいのですが開閉に骨が折れます。開閉時にクローゼットの前面から手を伸ばすので手がつりそうになります。
これもキャンピングカーを購入してから気づいたことです。
外から窓を見ても分からないので、車内での事前確認が必要です。
キャンピングカー装備確認ポイント③サイドオーニングに隙間はないか

サイドオーニングを付けているキャンピングカーもあるでしょうし、オプションで付けたという人もいるでしょう。
私のバンコンGTの場合、車体とサイドオーニングの間に隙間があって、雨水が垂れ落ちます。
他のキャンピングカーのサイドオーニングの取り付け状態もたくさん見ましたが、バンコンは天井付近の高さにサイドオーニングを取付ける場合に、このような隙間が空くケースがあるようです。
この隙間は、多くのキャンピングカーにできるもので、サイドオーニングのオプションとして隙間を埋めるレインガードが販売されています。
また、応急処置としては出入口だけでも雨水が垂れるのを防ぐため、隙間にタオルを挟めば急場はしのげます。
展示会などで水をかけて確認するわけにはいきませんが、サイドオーニングと車体の間に隙間があれば簡単に確認できるので、入り口付近に垂れ落ちる雨水対策をビルダーのスタッフなどに聞いてみるといいと思います。
※レインガード
キャンピングカー確認ポイント④天井にある収納ボックスは要注意

私のバンコンGTは、夏にギャレーの上部にある収納ボックスの中が高温になるので、カセットコンロ用のガス缶や食材などが置けないことが購入後に分かりました。
断熱処理されていても、こういうケースは起こり得るので、これもビルダーのスタッフに確認するのがいいと思います。
キャンピングカー確認ポイント⑤マルチスペース(フリールーム)の使い勝手は?

私のGTもそうですが、マルチスペース(フリールーム)が付いているキャンピングカーがあります。
簡易トイレを置いたり、収納庫として使ったり、いろいろマルチに使えるということです。
マルチスペースの寸法にもよりますが、使い方が難しいと感じました。
収納庫として使うには棚も間仕切りもないので、インナー収納ボックスを入れる必要があります。
GTのマルチスペースのサイズは高さ130×幅45×奥行60cm
私が持っているインナー収納ボックスは高さ24×幅38.5×奥行46cm。
一間(約180cm)が日本家屋の押し入れに置いて整理しやすい寸法。
GTのマルチスペースにはぴったりはまりません。
走行中にゴソゴソして動くし、車の振動で音がするのも悩みの種。
現状は自作したハンガーバーを取り付けて上部をクローゼットとして使用。
下部にはインナー収納ボックスを置いて、隙間を埋めるために折りたたみできる収納カゴを挟んでいます。
キャンピングカー確認ポイント⑥走行時の車体の振動による故障

私のバンコンGTの場合、走行中の振動が影響してシンクのシャワーヘッドが緩んで水漏れしたことがありました。
今は、振動で揺れないようにヘッドだけをすぐそばに取り付けたメッシュパネルに固定しています。
振動による装備への影響は、実際にしばらく走ってみないと分からないこと。
防振処理はしているか、故障した場合に保証はあるかをビルダーに確認するのがいいと思います。
キャンピングカー確認ポイント⑦照明の場所は適切か

キャンピングカーの車内にはあちこちに照明がついています。
個人の感じ方や使用スタイルにもよりますが、「このライトは要らないかも」と思う場合があります。
私のバンコンGTの場合、2段ベッド上段付近の3つの2連LEDは明るすぎるので、一つで十分だと思っています。
展示会などで目当ての実車があれば、ダイネットで食事したり、ベッドで読書をしたりスマホをいじったりすることを想定して、それぞれの照明を点けたり消したりして、灯りが届く範囲や明るさを確認しましょう。
キャンピングカー確認ポイント⑧調光機能や集中コントロールパネルとの連動も確認

照明の明るさは、調光機能が付いていれば調節できます。
全部の照明に調光機能がついているか要確認。
明る過ぎると感じたり、少し暗い方がいいなと思ったりするときに、調光機能があるのと便利です。
残念ながら私のバンコンGTには調光機能がないので不便を感じることがあります。
照明のオンオフは個別にできるかもチェック。
まとめて点けたり消したりするしかないのであれば使い勝手がよくないと思います。
これも展示会などで、とにかくいじってみて、分からないことは細かなことまでビルダーのスタッフに確認するのがいいでしょう。
あとがき

今回紹介したのは、私がバンコンGTで車中泊旅を楽しむ中で感じたことですが、参考になったでしょうか。
もう8年前のキャンピングカーなので、最新のキャンピングカーとは違うのですが、展示会や販売店で実車を見るときの目の付けどころとして参考になればと思います。