【経験談】ハイエースで家族6人車中泊。毎回使う夏の基本アイテム

3ナンバー乗用車登録のハイエースワゴンのカスタムモデル、フレックスドリームのFDBOX W03で約2年、家族6人で車中泊を楽しんでいます。
キッチンやベッド、家具などの快適設備があるキャンピングカーではないので、最低限の装備で調理したり就寝したりしています。
そんな経験から、筆者が車中泊するときに必須と考える実際に使っているアイテムとグッズを紹介。
ハイエースやキャラバン、国産ミニバンに簡易な装備を積んで、車中泊してみたいという人はぜひ参考にしてください。
夏は海、冬は雪山で車中泊

我が家は夫婦と子ども4人の6人家族。
車中泊を取り入れた旅行を楽しんでいます。
行き先は、夏は海、冬は雪山といったアウトドアスポットが中心。
夏には、日中に海で思い切り遊んだあと、夕方には家族みんなでバーベキュー。
夜は近くの道の駅で車中泊をして、のんびりと過ごします。
冬は主にスノーボードが目的。前日に出発してゲレンデ近くの道の駅などで前泊。
翌朝は目覚めてすぐに滑り始められるようにしています。
旅費を節約するため車中泊を検討し、夫婦で話し合った結果、フレックスドリームがカスタムしたFDBOX W03という10人乗りのハイエースのコンプリートカーを令和2年に購入しました。
FDBOX W03はカスタムされているハイエースですが、キャンピングカーではなく、キッチンやベッドは付いていません。
車中泊するには、以下のようなアイテムを積んでいく必要があります。
ポータブル電源は必須

キャンピングカーのようにサブバッテリーやインバーターがないハイエースなので、スマホの充電や調理器具などを使うためにポータブル電源は必須です。
筆者が使っているポータブル電源は「OSCAL PowerMax 700」。
出力700W、容量666Whで、スマートフォンやパソコンはもちろん、小型家電も使用できます。
家庭用コンセント、USB、DC機器用など多彩な接続端子があり、最大12台の機器を同時に充電可能。
本体にLEDライトも付いていて、夜間にちょっと灯りが必要なときに便利です。
ポータブル電源は、災害で自宅が停電した際の非常用電源にもなるので、一つは持っておくといいと思います。
サーキュレーターは暑さ対策の定番

キャンプや車中泊など、夏のアウトドアでは暑さや空気のこもりが気になります。
そんなとき、サーキュレーターがあるだけで、快適さがぐっとアップします。
筆者が使っているのは、山善のサーキュレーター「YAR-VW18(WS)」。
●ポータブル電源につないで使える
AC100V対応なので、ポータブル電源があれば、外部電源がない場所でもOK。
●コンパクトなのにしっかり送風
高さ32×幅24×奥行22cmとサイズはコンパクトでも、風力はしっかり。
BBQの煙を流したり、寝る前の車内の熱を逃がしたりと、いろんな場面で活躍します。
●軽くて持ち運びもラク
重さは2.2㎏。軽くて車への積み込みや持ち運びもストレスなし。
車中泊場所に着いたら、サッと出してすぐ使えるのがうれしいポイントです。
●消費電力が少なく一晩中使える
消費電力は最大風量でも44Whなので、ポータブル電源の負担も少なめ。
一晩中回しても安心できる省エネ設計です。
といった特長があり、筆者のハイエースには車中泊用クーラーのないため、夏の必需品となっています。
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蚊対策には防虫ネット

夏の車中泊は暑さだけでなく蚊との闘いでもあるので、蚊帳や防虫ネットが欠かせません。
虫の侵入をしっかり防ぎながら、自然の風を取り入れられるため、車内の通気性がぐんとアップします。ファスナー式なので、内側からでもスムーズに開閉できるのが便利。
我が家では、スライドドアとバックドアの両方に取り付けて使用しています。
スライドドアやバックドア用だけでなく、窓用の防虫ネットも発売されています。
ミニバンからハイエースなどのワンボックス、ワゴン車、コンパクトカー、SUVなど様々な車種用の製品があるので、大体どんな車でも使えるものが見つかるはずです。
2日間の保冷できるクーラーボックス

キャンピングカーのように冷蔵庫は付いていないので、食料や飲み物はクーラーボックスで冷やしています。
我が家で愛用しているのは、「Coleman(コールマン)エクスカーションクーラー/30QT」。容量は約28リットル。
1泊ならこれで家族6人分の食料を保冷できます。
約2.5kgと軽くて、持ち運びもしやすく、サイズは約46cm×33cm×40cmとコンパクト。
使用環境によりますが、最大で約2日間の保冷力があります。
クーラーボックスの中身は、出かける日の予定に合わせて工夫しています。
たとえば、夕方にバーベキューをする日は、お肉や野菜などをあらかじめカットしてジップ袋に入れ、スムーズに調理できるように準備。
翌朝に備えて、ソーセージや卵など朝食用の食材も一緒に入れておきます。
飲み物も冷やしておけば、いつでも冷たいドリンクが楽しめて便利です。
次の日まで氷が解けない水筒

車中泊に行くとき、冷蔵庫がないと氷を持っていきたいけどわりとすぐに溶けてしまうという心配があります。
そんなときのために絶対おすすめなのが、サーモスの真空断熱スポーツジャグ(2L)。
わが家では、この水筒に氷をパンパンに詰めて車中泊に持参。
次の日になっても氷がしっかり残っています。
魔法瓶のパイオニア・サーモスならではの真空断熱構造で、炎天下でも驚くほど保冷力がキープ。
氷だけでなく、冷たい飲み物を長時間キンキンのまま楽しめるのも魅力です。
吊り下げも手持ちもできるLEDライト

車中泊には照明グッズも必須。
私たちが使っているのは、CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)」のLEDランタン。
車内に吊り下げもでき、2つのライトは取り外し可能なので、トイレなど行くときに手持ちの懐中電灯代わりにもなります。
車外での調理や食事用の折りたたみ式テーブル&チェア

車中泊での夕食は車外ですることが多いので、アウトドアテーブルとチェアのセットもいつも積んでいきます。
わが家で使っているキャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)アウトドアテーブル テーブルセット アルミ製 ラフォーレ UC-4/UC-5は、アルミ素材でとにかく軽いのが特徴。
それでいて強度もあり、しっかりとした安定感もあります。
大人が複数人使ってもグラつかず、アウトドアでも安心して使えるタフさが魅力です。
テーブルもイスもすべて折りたたみ式なので、使用後はコンパクトに収納可能。
専用の持ち手付きケースになるため、車への積み込みや持ち運びもスムーズです。
テーブルは高さを2段階調節できるので、小さい子どもが食事しやすい高さに合わせられます。
手洗いや調理に蛇口付きポリタンク

ハイエースにはシンクがないので、手洗いや調理用としてポリタンクに入れた水が必要です。
蛇口付きなので、手や足を洗うときに便利。
イワタニのマテリアルポリタンク10リットルを愛用しています。
調理器具あれこれ

前述しましたが、車中泊では車外で食事を作って食べることが多いので、テーブルやイスだけでなく調理器具もいろいろと積んでいきます。
カセットガスコンロとIHコンロ

まず調理には「火力」が必要。
我が家6人の大家族なこともあり、効率よく調理するためにIHコンロとカセットガスコンロを持っていきます。
IHコンロはPanasonic IH調理器(型番:KZ-PH33)。
カセットガスコンロはどこの家庭にもある定番のイワタニカセットフー。
どちらも自宅でも使えるので、買って損はないと思います。
焼肉プレートとたこ焼きプレート

IHコンロはお湯を沸かしたり煮炊きしたりするのに、火を使わないので便利。
ただ、わが家の場合、メインの食事は車外にテーブルを出して、家族6人で手軽に楽しくワイワイ食べたいので、焼肉とたこ焼きパーティーにすることが多いです。
そのため、必ず積んでいくのが、イワタニ 焼肉プレート (CB-P-Y3)とイワタニ たこ焼きプレート (CB-P-TAF)。
イワタニの焼肉プレートは脂が下に落ちる構造で、煙や油はねを軽減。家でも屋外でも安心。
たこ焼きプレートも手軽に「たこパ」できるので、好評です。
カセットガスボンベに載せて使うので、炭を熾す手間もなく、火力調節も簡単。
どちらのプレートも丸洗いOKで、コンロ本体もサッと拭くだけで手入れが完了します。
すぐに調理開始できて、片づけも手間なし。
車中泊の食事にはピッタリだと思っています。
使い捨て食器 でラク&衛生的に
車中泊では後片付けも最小限にしたいところです。
そのため、お皿やコップは「紙皿・紙コップ」などの使い捨てアイテムを使用。
食べ終わったあとは袋にまとめて捨てるだけ。
「洗い物がない=食器洗い用の道具がいらなくて、水も少なくて済む」ので、荷物も少なく済みます。
あとがき
キャンピングカーのような便利な設備はまったく付いていない乗用車登録のハイエース。
ですが、ここまでに紹介したアイテムやグッズを用意することで、夫婦と子ども4人の6人家族が十分車中泊を楽しめています。
これから車中泊をはじめるなら、ポータブル電源はまず買ったほうがいいでしょう。
そのほかのアイテムは、自宅にあるものは活用すればいいし、新たに買うとしてもそんなに高額にはならないと思います。
本格的なキャンピングカーじゃなくても、車中泊はできます。
多くの人に車中泊の楽しさを知ってもらいたいと思います。