キャンピングカー
全長6m「グランボックスL3モデル」を拠点にオートバイ旅!DUCATOのポテンシャルを最大限に発揮するトランスポーター
イタリア車「FIAT DUCATO(フィアット デュカト)」をベースに、国内ビルダーが日本独自の感性で仕上げたバンコン。
ひとつのジャンルと呼んでもいいほど隆盛を極めていますが、岡モータースの「Gran Box(グランボックス)」シリーズもその一角です。
過去記事ではDUCATOのL2H2サイズ(全長5,410mm)をベースにしたTPモデル、VLモデルを紹介しました。
続く「ジャパンキャンピングカーショー2025」でお披露目されたのが、ひとまわり大きいL3モデル(全長5,995mm)です。
ボディサイズが大きくなったぶん、さらに自由な車旅が可能に。
岡モータースの岡宏治代表が、自らの愛機とともに北海道を旅して利便性を実感したという自慢の1台です。
全長6mのグランボックスL3モデル
グランボックスにはオートバイなどの搭載を前提としたTP(トランスポーターモデル)と、居住性を重視したVL(バンライフモデル)があります。
現在はいずれもL3モデル(L3H2サイズ)を選択可能。
L3を選択する最大の利点は、言うまでもなく空間に余裕ができること。

L2モデルよりも全長が580mm拡大し、250cc超のオートバイも余裕で積める荷室が生まれます。
写真に写るオートバイは、実は岡代表の愛機。
オートバイを積んでもなお、複数のベッドを展開できることがわかります。
岡代表がグランボックスにオートバイを積んで北海道を旅したときは、ツーリング中も天気が悪くなったらすぐに車に戻ることができ、とても快適だったそうです。
ユーザーそれぞれのオートバイに応じて固定位置、タイダウン方法などは相談可能です。
Gran Box TP L3モデル(グランボックス トランスポーター L3モデル)
ビルダー:株式会社岡モータース
タイプ:バンコン
ベース車両:FIAT DUCATO L3H2
乗車定員:4名~8名(オプション)
就寝定員:3名~6名(オプション)
全長:5,990mm
全幅:2,100mm
全高:2,525mm
ナンバー:1ナンバー(VL=8ナンバー)
参考価格:税込10,455,000円~
公式サイト:岡モータース
自由度の高いレイアウト
TPとVLでレイアウトは若干異なりますが、今回ご紹介するTP L3モデルでは車両後部に注目。
特許取得済みのフレキシブルベッドが活躍し、カーゴルームになったり、ベッドスペースになったり、ベンチシートのリビングになったりと変幻自在な空間です。
全長6m近くあるL3モデルでは、ベッドを展開してもさらに後方にフリースペースができます。

しかしここにクローゼットやマルチルームなど大型設備を配置してしまうと、リヤの開口部が狭くなりトランスポーターとしての魅力が半減してしまいます。
グランボックスでは、扉を開閉することで必要なときだけ簡易マルチルームができるというアイディアを実現しました。
車両前方は、DUCATOらしい対座ダイニング。
運転席・助手席を回転させ、テーブルを挟んでセカンドシートと対面できるようになっています。
オプションによりギャレーを設けることもできます。
特許取得済みのフレキシブルベッド
左右が独立し、高さを5段階調整できる2段ベッドは、さまざまなアレンジが可能。

あいだに荷物を挟んでツインベッドに、マットを敷き詰めればダブルベッドに、片方だけを展開してシングルベッドにと、用途に応じて柔軟に姿を変えます。
中央の通路からは、ラダーで上段に移動可能。

オートバイなど背の高い荷物がなければ、上下ともフルフラットにして広いベッドスペースを確保できます。
天井には省エネ・長寿命で、調光も可能なLEDダウンライトを標準装備。
内装には傷つきにくく汚れの落ちやすい、TOYOTEXの高機能素材が使用されています。
アイディアが光る簡易マルチルーム

最後尾には、荷物の積み下ろしを邪魔しないスリムタイプの収納庫が備わっています。(左後方の工具箱&鍵付きキャビネットはオプション)

扉を90°開けると、目隠しの壁になって簡易マルチルームに早変わり。
着替えなどのスペースとして使えるほか、オプションでラップ式のポータブルトイレの設置も可能です。
オプションでキッチンを搭載すれば調理も可能

TPとVLの大きな違いはギャレーの有無ですが、TPでもオプションのキッチンシステムを追加すれば簡単な調理が可能です。
普段はコンパクトに収納されているシンクを、必要なときだけ引き出すスライドシステムを採用。
上段はカセットコンロを収納できるスペースになっており、使わないときはフタを閉めてフラットにできます。
電装品はオプションで
グランボックスはオーナーが自分好みにアレンジできるマルチレイアウトをコンセプトとしています。
初期装備は最小限に留め、オプションで装備を足していくスタイルを採用。
そこにはオーナーによるDIYカスタマイズを楽しんで欲しいという願いが込められています。
照明や水道設備は、オプションの外部電源入力口もしくはポータブルバッテリーから電力をとる仕組みです。

また、ベッド用ステンレスバーの穴を利用したモニターの取付もオプションで可能。
アームでモニターを移動できるため、好みの位置で車内エンタメを楽しめます。

ほかにも工具棚、スロープ、家庭用エアコン、ポータブルトイレなどのオプションが用意され、新たに開発されたものも順次追加されます。
まとめ
広大なDUCATO L3H2の車内を自由に使えるグランボックスL3。
さまざまに形を変える室内のギミックは、ただ便利なだけでなく、どうアレンジしようかと想像力をかき立てます。
趣味の工具を積み込んで、自分だけの移動ガレージのようにも使うのもロマンがあります。
田村淳さんの番組『田村淳の夢を叶えるキャンピングカー』では、グランボックスL3に実際にオートバイを積み込んだり、車内で涼んだりする様子を放送。
オートバイ積み込みの動線やサイズ感などがよくわかるので、BSよしもと公式YouTubeチャンネルにてぜひご覧ください。