車内 エアコン

ルーフエアコンから「クールスター」に付け替え!冷房性能・消費電力はどう変わった!?



もうすぐ梅雨が明け、いよいよ夏本番!

夏の車中泊を快適にするために、車内にエアコンを設置しようと考えている方も多いのではないでしょうか?

車内に設置できるエアコンは各社で開発され、昨今では様々なタイプが選択できるようになっています。

我が家のキャンピングカーではルーフエアコン(AC230V)を装備していましたが、先日、サブバッテリー直結のDC12Vで稼働するエアコン『クールスター』を新たに導入しました。

そこで、今回の記事では、ルーフエアコン(AC230V)とDC12V駆動の車載専用エアコンのメリット・デメリット、また、「クールスター」の使用感や実際の電気消費量などを紹介したいと思います。

エアコンの必要性

直流エアコン DC12V(24V)タイプ

直流エアコン DC12V(24V)タイプ

まず、最初に多くの方が悩むのは、「エアコンが本当に必要なのか?」ということだと思います。

例として、旅のスタイルのパターンを挙げ、エアコンの必要性について考えてみたいと思います。

①休みが潤沢にあり、旅先を自由に選択できる
→ 旅先を自由に選択できるだけのお休みがあれば、エアコンを装備していなくても、高原など涼しい地域に行くことで暑さ対策ができそうです。比較的、エアコンの必要性が低いかもしれません。

 ②限られた休みを利用し、色々な観光地を巡りたい
→ こちらは私たち夫婦に該当し、多くの方が当てはまると思います。
長期の休みが取りにくいため、行ける範囲に限りがあり、涼しい地域までいけないケースも多いでしょう。
また、『涼しさを優先して場所を決めたくない』という方も、快適な車旅をするにはエアコンがあると良いかもしれません。

避暑地で車中泊

暑くなってくると熱中症による悲しいニュースを目にしますが、快適性だけでなく安全な車旅をするためにも、エアコンはあると安心です。

しかし、比較的高額な装備でもありますので、ご自身の旅のスタイルに合わせて『装備するのか・装備しないのか』考える必要があります。

シチュエーション別の事例

では、どのような時にエアコンが必要となるのか?

私たちの車旅スタイルは短期間の休みを利用したものですが、実際の車旅の経験からご紹介していきます。

アイドリング禁止の場所が増えている!

施設 車

旅行中はその土地の有名店で食事をするのも良いですが、キャンピングカーを手に入れたからには、車内での“車中飯”も楽しみたいものです。

食材を入手したスーパー、通過点の道の駅、ちょっと景色の良いパーキングエリアなど、観光地以外の場所で食事する機会が多々あります。

しかし、そこで問題となるのが、エンジンを切りクーラーが止まった瞬間から急上昇していく車内温度…..。

最近では、アイドリング禁止の場所が多くなってきており、いくら暑くても、車のエンジンを稼働できず、暑い車内で食事をすることになります。

サイドウインドウの開放は?

キャンピングカー サイドウインドウ

キャンピングカーには、上の画像のような断熱性の高いアクリルウインドウが装備されていることが多いです。

窓を外に跳ね上げることで、雨の日は車内が濡れにくく便利な時もあるのですが、日本の狭い駐車場などでは人が窓の存在に気が付かず、顔などをぶつけて怪我をさせてしまう可能性があります。

人が車の横をよく行き来したり、隣の車と距離が近いような駐車場では、窓を開けるのにも注意が必要です。

私たちの場合は、このようなシチュエーションを実際に経験し、車中飯を楽しみたい、アイドリングしない、窓を開けない、を実現するためにはエアコンが必須装備だと思いました。

エアコン種別のメリット・デメリット

さて、冒頭でもお伝えした通り、我が家のキャンピングカーではルーフエアコン(AC230V)を装備していました。

新たに、サブバッテリー直結のDC12Vで稼働するエアコン『クールスター』を導入しようと思ったのには、様々な理由があるのですが、ここからは、ルーフエアコン(AC230V)とDC12V駆動の車載専用エアコンのメリット・デメリットに触れながら、紹介したいと思います。

ルーフエアコン:ヨーロッパで主流のAC230Vタイプ

AC230Vタイプのエアコン

名前の通り、車両の天井に設置するタイプのエアコンです。

我が家のキャンピングカーに元々装備していたルーフエアコンはドメティック製のもので、動作電圧はヨーロッパで主流のAC230V。

室内機・室外機一体型のため場所をとらず、またこれは輸入車に限ったことですが、ベッドエリアのスカイルーフが標準の車種が多いため、その開口を利用して比較的容易に取り付けが可能です。

電源BOXのサブバッテリーリチウムイオン電池

しかし、AC230Vへの変換が必要であることから、変圧用トランス、DC・ACインバータの電装が必要であることや変換時の電力ロスも多くなり、結果的に大容量のサブバッテリーを装備しても、稼働時間が短くなっていました。

また、停止・起動の度にコンプレッサーの作動音が大きく、タイマーを設定して就寝すると、目が覚めてしまうこと……。

DC12V駆動の車載専用エアコン「COOL STAR(クールスター)」

直流エアコンのDC12Vタイプ

対して、新たに導入したDC12V駆動のエアコン「COOL STAR(クールスター)」は、家庭用エアコンのように壁面に取り付けます。

室内機は、幅65cm×高さ28cm×奥行16cm、重さ約6kgとコンパクトで軽量。取り付けのバリエーションが多く、輸入・国内問わず、キャブコンからバンコンまで取り付けできる車種が多いようです。

またインバーターが不要で、サブバッテリーから直接電源を取れるため、電力のムダがありません。

大容量のサブバッテリーを装備すれば、長時間の稼働も可能。また、電気の消費量が少なくなったことで、いつでもどこでも、必要なシチュエーションでエアコンを稼働することができます。

また、静音式のコンプレッサーを採用しているため、静かで作動音も気にならず、快適な睡眠をとることができました。

サーキュレーター

ちなみに、エアコンの種類に関わらず、冷房機器を使う時には、サーキュレーターの併用がおすすめです。

サーキュレーターを使うことで上下の温度分布が均一となり、快適度が格段に向上しますよ!

電気の消費量

実際にエアコンを稼働した場合にどの程度電気を消費するか、皆さんも気になるところだと思います。

ここからは私たちが夏日に使用した際の事例を紹介します。

エアコンの消費電力1

<12:40スタート>

室内温度=30℃、設定温度=19℃でスタート。消費電力は1093Wとなっています。

エアコンの消費電力2

<13:10 ※30分稼働後>

30分経過後には400Ahのバッテリー容量で4%減りました。

この時点で室内温度は25℃となり、自動的にセーブ運転に移行。311Wの消費電力での稼働となりました。

ちなみに我が家のキャンピングカーにはソーラーパネルが装備されており、晴天時の日中は、200W程度充電されます。その分を差し引く(311W-200W)と、消費電力は111Wのとなり、分かりやすく例えると、50インチの液晶テレビと同等です。

エアコンの消費電力としては、驚く程に少ないと思います。

以前まで使用していたルーフエアコンは、最低でも750Wの消費電力でしたので、クールスターは2倍以上、電力消費を抑えることができています

まとめ

今年はDC12V駆動のエアコンがトレンドとも言われています。

実際に取り付け、利用してみた結果、私たちが選択した「クールスター」は冷却性能も十分あり、短時間の運転で快適な温度環境が得られます。

さらに、室内温度が下がると自動的にセーブモードに移行するので、一旦冷えれば低消費電力を維持します。この点は家庭用エアコンも同様ですが、DC12V駆動で電力ロスが少なく、同じ冷却性能でもより長い時間の稼働が可能となります。

取り付けの汎用性が優れている点もおすすめです!

今後は走行中にエアコンを運転し、予め室内の温度を下げるなど、様々な状況下での性能も確かめていきたいと思います。

皆さんの今後の購入や快適化計画の参考にしていただければ幸いです。

※エアコンについては、取り付け車種の断熱性能などによってもその使い心地は左右されます。あくまでも、私たちの車に取り付けた場合の性能であり、保証できない点もございますので、ご了承下さい。