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【実測レビュー】DJI 100W折りたたみソーラーパネルは買い?発電性能と使い勝手を徹底検証
今からちょうど10年ほど前、私はDJIのPhantom2というドローンを購入した(しばらく使用していないが現在も持っている)。
当時としては群を抜いて画期的で、高性能な一般向けカメラ付きのドローンだった。
現在では考えられないほど大きく、価格も当時の価値からしたら安価に感じたものの、現在の基準で考えると非常に高価だった。
その後、ドローンを高性能化しながら小さくしていったのがDJIであり、現在ではポケットに収まるサイズにまで進化している。
「小型化」はDJIの得意分野なのか、同社にはコンパクトに畳むことのできるポータブル電源向きのソーラーパネルもある。
今回紹介する製品は、DJIの「IBCPOWER 100W折りたたみ式ソーラーパネル」だ。
前回紹介したポータブル電源「DJI Power 1000 Mini」とあわせて検証する機会を得たので、実際の使い勝手や特徴などを紹介したいと思う。
前回の記事はこちら▷小さくてもパワフルで個性の光るポータブル電源 DJI Power 1000 Mini
概要
名称に「折りたたみ式ソーラーパネル」とあるように、この製品は設置型ではなく、持ち運びが可能なポータブルタイプのソーラーパネルだ。
主な仕様は下記の通り。
・サイズ(展開時):728×1035×3.2 mm
・折りたたみ時のサイズ(キックスタンドなし):246×364×30 mm
・重量:約3.19kg
・動作電圧:18.1V
・動作電流:5.5A
・開放電圧:21.9V
・短絡電流:5.9A
・動作環境温度:−18℃~70℃
価格はDJI公式サイトで現在¥18,205となっている。
名前の通りいわゆる100Wクラスのソーラーパネルで、N型TOPCon高効率セルを搭載し、最大24.8%の変換効率を実現するとされている。

参考までに、私が車の屋根に設置している「Jackery SolarSaga 100 Prime(設置型)」のスペックは、動作電圧18.7V±5%、動作電流5.30A±5%、開放電圧22.7V±5%、短絡電流5.53A±5%で、変換効率は25%。
部分部分の数値に違いはあるものの、総合すると両者は似た性能を備えている。
専門家ではないので、この変換効率24.8%という数値がどの程度のことなのかはよくはわからないが、実際にJackery SolarSaga 100 Primeを使用していて大変効率良く発電してくれていることを実感しているため、この「IBCPOWER 100W」も自然と大きな期待が高まった。
一方で、屋外で使う以上耐久性も重要だ。
この製品の防塵・防水性能はIP67準拠となっている。
IP67とは、「粉塵の侵入が完全になく、一時的に水中に沈めても浸水しない」レベルを意味し、急な雨でも安心して使用できるということになる。

ケーブルには、ソーラーパネル用としておそらく最も一般的に使われているMC4コネクターを採用。
信頼性も高く、変換アダプターケーブル(MC4→DC8020やXT60)を繋げば、簡単に様々なポータブル電源に接続することができる。
繋ぐ相手先の選択肢が多いのは便利だ。
ちなみに、前回紹介した「DJI Power 1000 Mini」には400W MPPTモジュールが内蔵されているため、オプションの「DJI Power MC4ソーラー充電ケーブル(¥4,950)」を繋ぐだけで簡単に使用することができる。

しかし、同じDJIのポータブル電源でも、「DJI Power 2000/1000 V2/1000」で使用する場合は、DJI Power 1.8kWソーラー/車内超急速充電器、またはDJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール(MPPT) + DJI Power MC4-XT60ソーラー電源ケーブルが必要になる。
「DJI Power 500」で使用する場合は、DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール(MPPT) + DJI Power MC4-XT60ソーラー電源ケーブル、またはDJI Power 車内電源ソケット – SDC 電源ケーブル (12V/24V) + DJI Power MC4 – XT60ソーラー電源ケーブルが必要になるなど、やや複雑になってしまう。
その点、本体サイズがコンパクトなDJI Power 1000 Miniは、この製品の特徴ともマッチしていて、最も相性が良さそうだ。
画期的な収納サイズ

この製品の最大の特徴とも言えるのが、収納時のサイズの小ささだ。
展開時の大きさは、728mm×1035mm×3.2mmと、このクラスのソーラーパネルとしてごく普通のサイズだ。

しかし、セルが8分割されているので、まずは半分に折り、それをさらに四つ折りに重ねていくと、最終的には246mm×364mm×30mmに畳むことができてしまう。

このサイズは、紙の規格で言えばB4規格(257mm×364mm)より若干小さい程度。
A4の書類を入れるケースやバインダーに近いサイズと表現することもできる。
この「厚み30mm」は本体のみで、スタンドは含まれていない。
実測ではスタンドを含めても100mm程度に収まっていた。

実際、スタンドも一緒に収納した状態でもA4の書類を入れるファイルボックスに収まってしまう。
100Wクラスのソーラーパネルは、折りたたみ式でも意外とかさばるものが多いが、この製品は本棚にも収納しておくことができるのだ。
家で保管しておくときにも邪魔にならないし、特に軽バンなど小さな車で使う場合には、このコンパクトさが大きなメリットになるのではないかと思う。
畳み方もごくシンプルで、まず縦二つ折りした後、さらに4段に重ね、本体に付いているストラップで昔懐かしいブックバンドのように縛るだけだ。

ささいなことのようだが、こういった展開や収納作業が面倒だと、使うことが億劫になってしまう原因になるので、シンプルなのは良いことだ。
一つだけ難点を挙げるとすれば、折れ曲がる部分が多いため、立てかけた時にシャキッと安定しにくい場合がある。
とはいえ、この収納サイズの小ささは変え難い魅力だ。
工夫次第では全く問題にならないことなので、大きなデメリットとは感じないだろう。
良く言えばおおらかな作りのキックスタンド

ソーラーパネル本体を斜めに設置するための折りたたみ式「キックスタンド」も付属している。
このスタンドには特に詳しい説明書はなかったが、構造はシンプルなので、基本的な使用方法は容易に想像がついた。
ソーラーパネルは、太陽の方向と角度に応じて向きを調節することで発電効率が大きく変わるため、角度調節は意外と重要だ。
このキックスタンドも「角度調節可能」と記載があったので、それは便利と思っていたのだが、どうにも角度の調節の仕方がわからなかった。
仕方がないのでメーカーに確認をしたところ、返ってきたのは一瞬目が点になるような回答だった。
本体と影の区別がつきにくくて少々分かりにくいが、下の画像を見ていただきたい。

角度をきつくしたい場合は、右のスタンドのように(左は何もせずスタンドを組んだだけの状態)レンガや石などの重石を置いて調節をするとのこと。
実際に試してみると確かにこれも一つの方法で何も悪くはない。
ただ、相方のポータブル電源はコントロールにスマホアプリとWi-Fi接続して使うなど非常にハイテクなので、逆にこんな方法など全く思い至らなかった。
最先端技術と、あまりに原始的方法のコンビネーションには、笑う以外になかった。
実際の検証結果
では次に実際に使用してみた結果をお伝えしよう。
発電効率
下の写真は、関東地方の4月下旬、晴れた日の朝9時頃にこの製品を繋いだポータブル電源「DJI Power 1000 Mini」の液晶画面だ。

まだそんなに日は高くないが、すでに入力は76Wと表示されている。
その後、昼頃には80W後半に達し、タイミングによっては90Wを超えることもあった。
想像通り素晴らしい結果だ。
また、こういった検証をしていると、面白いことに気づくことがある。
ソーラー発電というのは思いのほか繊細なことだ。
例えば、細い木の枝が一本の影を落としただけでも、入力数値は目に見えて低下する。
また、パネルの角度や向きを少し変えただけでも、発電量は大きく変化する。
設置型の場合は、場所や時間帯によって日陰ができてしまうことも避けにくく、向きや角度を変えるのも容易ではない。
一方で、ポータブルタイプのソーラーパネルであれば、日当たりの良い場所へ自由に移動できて、入力数値を見ながら最適な向きに調整できる。
これも、ポータブルソーラーパネルの大きな利点だ。
そして、時間があればだが、発電量を見ながらこまめに調整していくのも、案外面白い。
2枚並列接続
「IBCPOWER 100W折りたたみ式ソーラーパネル」には、「DJI Powerソーラーパネル用MC4パラレルケーブル(¥4,950)」というオプションが用意されていて、2枚を並列接続することも可能だ。

今回はソーラーパネルを2枚とパラレルケーブルも試す機会があったので、実際に並列接続での発電も検証してみた。
結果は、単純に2倍の入力が確認できた。
日中の発電量の多い時間帯なら180Wを超えることもあった。
これはかなり頼もしい。

入力が倍になれば、充電時間は半分に短縮されることになる。
「IBCPOWER 100W折りたたみ式ソーラーパネル」は収納サイズが非常にコンパクトなので、2枚あっても荷物が増えた感が小さくて済む。
予算に余裕があれば、2枚導入はおすすめだ。
想定される使い方
車両の屋根にソーラーパネルが設置されていて、ポータブル電源が車内にあるなら、車から離れている間も盗難の心配などあまり気にせず、太陽光による充電ができる。
しかし、ポータブルタイプのソーラーパネルと、ポータブル電源を車の側やキャンプサイトなどに置いたままそこから離れてしまうというのは不用心だ。

日中もキャンプサイトでのんびり過ごすキャンプスタイルであれば問題ないし、パネルの向きや角度を調整しながら過ごす時間も案外楽しい。
しかし、日中にキャンプサイトから離れて活動する場合は、何か盗難防止策でも講じなければ、使用できないことになってしまう。
それでは活用の幅が狭まってしまいそうだが、ポータブルタイプのソーラーパネルが便利なのはキャンプ中の使用だけではない。
例えば、マンションのベランダや、日当たりの良い室内の窓際でも使用することができる。
突然の雨などでポータブル電源を濡らしてしまわないよう工夫は必要だが、ソーラーパネルをベランダに置きっぱなしにして出かけても基本的には問題ない。
休日にポータブル電源を使用し、平日はベランダで充電しておく、といった使い方も良いと思う。
「IBCPOWER 100W折りたたみ式ソーラーパネル」と「DJI Power 1000 Mini」の組み合わせなら、よほど曇天や雨天続きでなければ、1週間後の休日には太陽光だけで充電が完了している可能性は高い。
また、災害時などには停電になっても燃料がなくても、太陽光さえあればポータブル電源を充電できるのは心強い。

そして「IBCPOWER 100W折りたたみ式ソーラーパネル」は本棚に収納できるサイズなので、そういった備えがメインのような役割で持っておくのも良いのではないかと思う。
また「DJI Power 1000 Mini」は、DJIの特定の機種のドローンのバッテリーを急速充電できるようなのでドローンとの相性も良い。
DJIドローンのユーザーであれば、ドローンを飛ばしている最中にこのソーラーパネルで「DJI Power 1000 Mini」を充電しておくといった使い方も良いのではないだろうか。
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IBCPOWER 100W折りたたみ式ソーラーパネルは買いか?
実際に使用してみて性能は間違いなく良かった。
汎用性が高いため、繋ぐ相手のポータブル電源の選択肢も広い。
「DJI Power 1000 Mini」とも両者の特徴的にもベストマッチ。
そして、小さく畳めるため使用していない時に邪魔にならないのは素晴らしい。
すでに他のポータブル電源を持っている人にもおすすめできるソーラーパネルだが、「DJI Power 1000 Mini」の購入を検討中の人には、ケーブルと併せて¥23,000の出費をする価値は大いにあると思う。
