車検を機に室内の大改装を決意。〜カーペットと内張りを剥がす。〜
内張り剥がしに必要な道具
床や内張類は、大部分がプラスチックのピンで留められている。
車の内側だけでなく、樹脂製のバンパーなんかもそうだ。
それで、これを外すには専用の工具が必要だ。
特に配線のために一時的に剥がすなど元に戻したい場合は、専用工具を使わないと取り返しがつかなくなる可能性もあるので、絶対にドライバーやバールなどで代用しようなどと考えない方が良い。
実際のところ、こんなにたくさん種類があっても何に使うのかわからないが、このセットでも熱帯の密林で¥1,000台前半だ。
¥1,000未満のセットもあるが、丈夫であればそれでも十分かもしれない。
実際に一番多用するのはこれ(上の画像)だ。
これだけでも良いと言えば良い。
しかし、他の物もあればあったでやはり便利だ。
カーペットに思いの外しっかり張り付いていた1×4材を剥がす際にも役立つものもあった。
ともかく、張り替えでも一時的に剥がすのであっても、大した出費ではないから、この専用工具類は絶対に入手することをお勧めする。
外したピンやパーツ類はもちろん再利用するものもある。
結構な数になるので、バラバラにしておくとどれがどこ用だったか、何のためのビスだったかわからなくなってしまうことなどもある。
グループ毎にジッパー付きの袋に入れておくと便利だ。
カーペットと内張りを剥がしネイキッドな状態に
カーペットを剥がすのは特に難しいことはない。
しかし、サイドドアのステップの部分を留めてあったのはパチンと嵌めるだけのピンではなく、鉄板の穴に軟質プラスチックのアンカーを入れ、そこに軟質プラスチックのビスで締め付けて留めるようになっていた。
カーペットの縁はこれとボディー本体の間に挟まれた形で留まっているので、これを外さないことにはカーペットを剥がすことはできないのだが、この軟質プラスチックのビスが砂を噛んだり劣化したりしていて、手動のドライバーで丁寧に回しても半数以上は空回りするだけか、頭が潰れしまい、殆どは強引に外すことになった。
それでは再利用できないが、何れにしてもカーペットから板に張り替えたら、この下に板を挟み込むのではなく、板をこの上に被せる予定である(その方が砂やゴミを掃き出しやすい)ため、元の軟質プラスチックのビスでは長さが足りないので、違う方法で留めることにする。
その方法については床張り編の記事で。
カーペットと天井のカバーを剥がしたところ。
まだカーペットが残っているように見えるがこれは断熱(防音)材。
これもハイグレードモデルならではの装備だと思う。
これの効果は結構高いと思うので、これは剥がさずにこの上に床板を貼ることにする。
剥がしたカーペット。
私との付き合いは6年だが、砂を噛むとか文句を言いながらも11年もの間よく頑張ってくれたと感謝。
もう使わなくなってしまうが最後の重要な役目が残っている。
これを型紙に新しい床板を切り抜くのだ。
側面も剥がすとこんな感じになる。
側面に貼ってあったMDFはこれを利用して新しい内張りを貼り付けるので、表面を覆っていたビニール系か何かとにかく化学物質系の素材は剥がすのだが、いよいよ後戻りや途中放棄はできない感じが高まってくる。
そしてもちろん現在も作業は進行中なのだが、今回の記事は、この内張りを剥がし終えるまでの話でお終い。
新しい内装はまだ完成していないが着々と進んでいる。
新しい床と内張りを作る工程の話もお楽しみに。