車中泊
自宅を引き払って車中泊生活する57歳が積んでいる必要アイテム紹介

車上生活者の必須アイテムは短期車中泊にもおすすめ
自宅のアパートを引き払い、ノーマルの軽バン・マツダのスクラム(スズキ「エブリイ」のOEMモデル)を住まいにして1年以上がたちました。
ここで僕の車上生活を支える生活用品について、改めて考えてみようと思います。
自宅はないので、生活のほとんどを車に積んでいるもので賄っています。
そんな自分が買って失敗したと考えているアイテムと、車に積んでいる生活用品を紹介することで、良い点や課題を見直したいと思います。
リアルに車上生活を支えている生活用品なので、週末車中泊などでも役立つのではないでしょうか。
アウトドア素人の57歳が買って後悔した車中泊用品って
僕は普段、夜勤のある介護の仕事をしているので、週に2~3泊は仕事場で寝泊まりしています。
そして週末には趣味の車中泊でプチ旅行を楽しんでいました。
そのうち「自宅いらなくない?」と思うようになり、2023年4月に借りていたアパートを解約して、車上生活にシフトしたのです。

現状として週のうち4泊は車で暮らしています。
もともと車中泊旅行をしていたと言っても、実は本格的なキャンプ経験はなく、テントなどは持ってもいないアウトドア素人。
ですので、車中泊で使う用品は試行錯誤、四苦八苦しながらそろえてきました。
中には「買うんじゃなかった」と後悔するものもちらほらとあります。
現在の車上生活で使っているアイテムを紹介する前に、買って失敗したものを挙げてみます。
まず「買うんじゃなかった」ものNo.1は『DIY道具』でした。
YouTubeなどでDIY系の車中泊動画などを観ていて、ほいほいと影響をされ、先ずはホームセンターで電動ドリル、電動ノコギリ等を購入しました。
しかし、購入してから「自分は工作苦手だった」ことを思い出し、結局、一度も使うことなく「未使用品」として手放したのです。
そう僕は、プラモデルだって殆ど完成させたことがない「不器用くん」なのです。
そして、軽自動車の狭い空間を効率よく使うには「DIY用品」は、結構スペースを取るのです。
卓上冷風機も「買うんじゃなかった」上位に入ります。
ちょいと涼むには良かったのですが、期待していた「夏の暑さ対策」にはスペックが足りず、車内に置いておく場所を取るので、やはり早々に退場してもらいました。
長期の車上生活では、暑くて車で過ごすのが困難なときは標高の高いところに移動するか、ネットカフェ、健康ランドや安いビジネスホテルに避難するのが正解でしょう。
こうやって思いついては試して失敗して、車上生活用品が整っていったのでした。
次のページ▷▷▷【車中泊アイテムを選ぶ時はどんなことに注意する?本当に必要なものは何?】
実際に使っている車中泊生活用品とアイテムを選ぶときの注意点
さて、ここからは週末車中泊の頃から現在まで、愛用している車中泊アイテムを紹介します。
車中泊アイテムを選ぶときはまず「あるものを使う」が基本。
新たに購入する場合もできるだけ中古品で安いものを買って、使わなくて手放すときになるべく損しないようにしています。
そして「モノを増やさない、できれば減らす」を念頭に置いています。
収納道具はホームセンターと百均で購入

車内スペースを有効に使いたい車上生活や車中泊で収納は非常に重要な要素。
現在の愛車である軽バン・マツダのスクラムは、ルーフボックスを積んで収納力を強化しています。
車内スペースに限界のある軽バンではルーフボックのあるなしは、かなり重要な点となります。
ちなみに、このルーフボックスは中古でマツダのスクラムを購入するときに、前オーナーが取り付けていたものをそのままにしてもらったものです。
ルーフボックスを別で買うと、それなりに高額なのでラッキーでした。
ルーフボックスには普段は使わないアウトドア用品(折りたたみ椅子、焚き火台、薪、釣り竿、ノルディックウォーキングポール=杖)を収納しています。
また季節違いの衣類や防寒具、寝袋もここに入れてあります。

車内は、ホームセンターで購入した60リッターの収納ボックスを3個(衣類、食材、調理器具用)、45リッター(雑貨用)を1つがメイン収納になっています。

日々車内で過ごしていると、こまごましたものをとりあえず入れて置くものに便利で、百均で購入したマグネット付きボックスとネットで購入した折りたたみゴミ箱とともに使い倒しています。

使用しているのはこれ▽
●PROACT ストッカーボックス 600 オリーブ
●車用ゴミ箱
YFFSFDC
¥585
(2025/03/21 13:22:22時点 Amazon調べ-詳細)
これまで折りたたみコンテナを使ってみたり、既存のテーブルキットで簡易ベッドを作りベッド下の空間を収納に活かしてみたりしましたが、収納ボックスは重ねられる、上に座れる、中身が見えないのでスッキリと収まって見える、置く場所を変えやすいなどのメリットがあり、この形に落ち着きました。
コンロはカセットボンベ式とIH

正直に言いますと、僕はあまり車内調理はしません。
調理するとどうしても車内に臭いが付いてしまうのと、水回りや冷蔵庫がないので衛生管理が面倒だからです。
車中泊で訪ねた土地のお店で外食をしたり、テイクアウトしたり、せっかく家賃のかからない生活しているのでその分、食に関しては少しぜいたくしています。
しかし、外食したくない気分のときや、車中泊の立地的に外食ができないときのために最低限の調理用具は積んでいます。
調理に欠かせないのがコンロです。
僕は小型のカセットボンベ式とIHコンロを常備しています。
2台ともネットで格安中古品を入手しました。
中古にしたのは、使ってみて必要性が高く、使い勝手がよかったら新品の同型のものに買い替えようと考えてのことです。
●たふまるJr
Iwatani
¥6,700
(2025/03/21 13:22:23時点 Amazon調べ-詳細)
実際に使ってみて、小型のカセットコンロは非常に使い勝手抜群。
使うときに場所も取らず収納もしやすいです。
中古品のため風防がなかったので、タイミングをみて風防付きの新品に買い替えようと思っています。
IHコンロは、火が使えない(使うのを遠慮した方がよい)場所で必要だと思って、やはり中古品を入手したのですが、結果として使うタイミングがなく車内の肥やしとなっています。
考えてみたら僕は火が使えないところで無理して調理しないのでした。
IHコンロはもうしばらく持っておいて「やっぱりあってよかった!」って場面がなければ手放そうと思っています。
必要だろうと思って装備しても、自分の車中泊スタイルと合わなければ使わないので、装備は可能であればまずは中古の安いものを入手した方がよいようです。
使い古しのフライパンと広口ケトル

普通のフライパンと広口ケトルは車内で重宝しています。
この2つはアパートで使っていたものを、そのまま車中に持ち込んで使っています。
車中では、簡単な酒のつまみを作ることが多いのですが、肉を焼いたり、野菜を炒めたりするのに、やはりフライパンは使い勝手がよく、お湯を沸かしたいときも使えます。

YouTube動画でもよく紹介されていますが、フライパンで湯を沸かしてパスタを作るのも簡単でオススメです。

広口ケトルは口が広いので、お湯を沸かすだけではなく、煮炊きの調理にも向いていて、肉を焼いたり、野菜を炒めたりも使えます……って、実はフライパンと用途は同じなのです。
もちろんお湯を沸かすのならケトルの方が勝手が良かったりするのですが。
フライパンとケトルは使い勝手の差異はあれど、ほぼ機能は同様なのです。
ですので、どちらかがあれば済むので、スペースを考えるとどちらかに絞るべきなのですが、どちらに絞るか決め手がなく、惰性でこの2つを常備しています。
本当は多機能なメスティンに代えて、フライパンもケトルも退場して貰うのが妥当な選択とも思っているのですが、なぜか踏み切れずにいます。
餅焼き網とパニーニメーカー

調理器具にこだわらない僕が、少しだけこだわって常備しているのが焼き網とパニーニメーカーです。
焼き網は、なんと言っても餅を焼くときの使い勝手も焼き具合も最高です。
餅は保存が利いて、焼くだけで美味しく食べられるので車中に常備している食材の一つ。
さらに焼き網は餅だけなく、ちょっとエイヒレを炙ったり、コンビニおにぎりを軽く焼いたり、トーストを食べたいときになどライトに使い勝手のバリエーションがあります。

パニーニメーカーは正直いって、ホットサンドの焼き上がりの見た目が違うだけで、ホットサンドと実質は変わりないです。
しかし、見た目が好きなのです。
アルミの器具は使い込んでいくと独特のくすみが出てきて、見た目が渋い道具に育つのです。
見た目だけのはなしですが。
ホットサンドメーカーと同じように、ホットサンドだけでなく、焼きおにぎりやあんまん肉まんなど色々なものを楽しく焼いて食べられます。
アルミ製だとテフロン加工の製品より焦げ付きやすいので、軽く油を塗って使うなど配慮が必要ですが、SNSでの「映え」はよいと実感しています。
少しくらいは個性を出したいので。
類似商品はこちら▽
●焼き網
●EPPICOTISPAI パニーニメーカー
ポータブル電源は大小2台使い

電源はポータブル電源・Jackery1000を長く愛用しています。
車上生活に移行して家がないため自宅での充電ができないので、主に走行充電となるのですが充電に時間がかかり次の使用に間に合わないときもチラホラと生じました。
そこで充電のラグを埋めるためにと、ポータブル電源はJackery240を追加購入して併用しています。
Jackery1000をもう一台とも考えたのですが、高額(参考/セール価格7万6,890円)なのとスペースを取るのでJackery240(参考/セール価格2万6,240円)にしました。
いまのところ1000を走行充電しているときに、240を細々と使って、ローテーションでしのいでいます。
●Jackery ポータブル電源 1000
Jackery
¥76,890
(2025/03/21 13:22:25時点 Amazon調べ-詳細)
車内に下げる道具は車用ハンガーと突っ張り棒、S字フック

収納は、スピーカーや扇風機、ライト、洗濯物といろいろなものをぶら下げ、空間を使って床にものを置かないようにしています。
床面積の狭い軽自動車の車内は、いかに床にものを置かないかで、快適性が大きくかわります。
また床に置いたものを体を捻って探すよりも、上から吊った方が探しやすく、手に取りやすのです。
ぶら下げるためのS字フックは百均のものでたくさんあると便利。
両端にフックのついたゴムロープも、ものを吊るしておくのに使い勝手がいいです。
●車用ハンガー
MYSBIKER
¥1,899
(2025/03/21 13:21:31時点 Amazon調べ-詳細)
照明器具は、あまり拘らず

車中泊で車内の明かりは、クリップライトにLED電球をはめて使うのがベストな感じです。
雰囲気のよいランタンなども使ってみたいとは思うのですが、軽バンの車内で調理したり、パソコン作業したりするのにはクリップライトがあれば十分。
またクリップだと、必要に応じて車内の色々な場所につけかえが簡単なのもオススメの理由です。
夜中に起きてちょっと明かりが欲しいとき用に屋外でも使えるヘッドライトがあると、これも便利です。
非常時に備えてジャンプスタータと消火器

群馬の山中の無料駐車場でライトの消し忘れから実際にバッテリーが上がってしまって、念のため積んで置いたジャンプスタータに助けられたことがあります。
ジャンプスタータは使わないで置いておくと放電してしまい使えなくなるのですが、そのときはポータブル電源から充電して事なきを得ました。

もう一つ、投てき型消火器(そのまま火元に投げ込むことで消火効果を期待できる消火用具)は幸い使ったことはないのですが、車内で火を使ったり、ガスボンベや焚き火用の着火剤を積んでいたりすることもあるので、安心できるお守りとして積んでいます。

投てき型消火器は使う機会がないことを祈りたいところです。
あとがき/おまけの装備としてキャンプ用品と釣り道具も
僕はほとんど焚き火もバーベキューもやらないし、釣りも本当に気が向いたときしかやらないのですが、冒頭に書いた通り、焚き火台、折りたたみ椅子、釣り竿、そしてなぜかノルディックウォーキングのポールを常時ルーフボックスに積んでいます。
もちろん、やりたくなったときに使うためですが、実は裏目的があります。
車上生活をしていると見知らぬ土地で出会った人に、なにをしているのか詮索されることがあり、時には地元の警察官に尋ねられることも。
そんなとき、正直に「車上生活しているのです」と言ってもよいのですが、雰囲気的に「面倒なこと」になりそうなときは「キャンプです」とか「釣りです」「自然の中でウオーキングです」とお茶を濁すようにしています。
実際に焚き火台、折りたたみ椅子、釣り竿などを常備しているので、答えが嘘になりません。
スムーズに車上生活を続けるためのちょっとした知恵です。