軽バンがまさかの故障。原因究明のためエンジンプラグを点検してみた【軽バン秘密基地計画#07】
原因究明に向けて
調べてみたら、このエンジンは結構点火系のトラブルが少なくないようだ。翌日、とにかくプラグを点検することにした。なんだかプラグがオイルでベトベトに濡れてしまう事例とかも少なくないようで、そうなるとプラグホールパッキンやらヘッドカバーガスケットやらの交換が必要になってしまう。しかしそれはちょっと大ごとで、自分でやれる自信がない。そこまでのことになっていないことを願うばかりだ。
バモスは箱型車に多い運手席の下にエンジンがあるレイアウトではなく、後ろの方にエンジンがある。
しかし、後輪の車軸より後ろにエンジンのある空冷のビートルやダイハツ製ではなくスバルが作っていた頃のサンバーなんかが正式なリアエンジンで、リアミッドシップなんて言うとスポーツカーみたいだけど、バモスは後輪の軸より少し前にエンジンが載っているからリアミッドシップ(バモスは)だ。
だからボンネットを開けたり助手席を持ち上げたらすぐにエンジンにお目にかかれるわけではなく、エンジンの様子を見ようと思ったら荷物を全部降ろしてカーペットをめくる必要があり、さらに蓋は簡単にパカっと開くわけではなく、いちいち4本のボルトを外して開けなければならない。
ここにエンジンがあることでバランス的に良かったり、室内がエンジンの熱で熱くなりにくかったり、静かだったりと良いことが沢山ある反面、エンジンを見るのが億劫になってしまうのは小さくない欠点だ。
蓋を開けるとこんな感じ。今まで多少は自分でいじったことのあるエンジンは、プラグコードを外せばプラグの頭がすぐそこにあって簡単に外せるものばかりだったけど、このエンジンはダイレクトイグニションコイルというやつが各々のシリンダーに入っていて、どうやらプラグはそれを外した穴の先の奥の深いところに隠れているようだ。
だからまずはそのダイレクトイグニションコイルを外すことになる。情報収集していた時にカーペットを前側にめくって、非常に作業しにくそうにしていた動画があったが、後ろ側にめくれば全く問題なく、作業性は決して悪くはない。
上の方に3本置いてある棒状のやつがイグニッションコイル。外してみたら、とりあえずオイルまみれではなく乾いていたので一安心。
次にプラグを外しにかかる。結構長いエクステンションがないと届かない奥深くにプラグは収まっている。こんなに深いところにあると、マグネット付きのプラグソケットでなかったら、緩めた後もプラグを取り出せない可能性があると思う。
外してみるとかなりくたびれた様子で多少オイルも滲んでいる。しかし、幸いなことに3本ともネットで調べていた時に見たような油まみれのベットベト状態にはなっておらず、パッキン類はどうやら無事そうであることが判明。ここまでは取り敢えずメデタシ。
プラグを外したところで、車で10分くらいのところにある黄色い帽子に行ってみたらビックリ。昔はずらっとプラグが並んでいるコーナーがあったものだが、今時そんなコーナーがないようだ。それで南米の大河にプラグを発注。
翌日届いたプラグは当たり前だけどピッカピカ。早速取り付けてみる。交換が終わってエンジンをかけてみたら明らかに軽やかな感じはしたが、やはりギアを入れてみる(AT)と振動が大きくなってしまう。
そこで試しにプラグを一つずつ外した状態でイグションキーを回してみることにした。2気筒かそれに近い状態になっていたとしたら、無事な2気筒両方に電気が通っていなければエンジンが回らないはずだ。
結果、後ろから見て右側のプラグを外してもあまり大差なくエンジンは回るけど、中央か左側を外した場合は、キーを回すとエンジンがかかりそうにはなるけど回らない。確実にプラグも交換した方が良い状態ではあったけど、プラグは全て新品だから、残念ながらプラグが原因ではなかったとことは判明し、それ以外の理由で後ろから見て右側の気筒が働いていないというところまでは判ったことになる。
それで今度はダイレクトイグニッションコイルを南米の大河に発注。これを書いている現在は、それの入荷待ち状態。イグニッションコイルが原因だったら良いのだが、そうでなかったら修理に出すしかない。犯罪を犯したわけではないけど、判決を待っているような状態だ。
次回に続く
DIYでの加工や改造は安全面に影響が出る可能性があります。また、アフターサポートなどを受けることができなくなる可能性もありますので、法令、基準などを遵守した上で自己責任で行ってください。不明な場合は販売店などに確認してから行うようにしましょう。