キャンピングカー
ハイエースよりも短いキャブコン!! ダイレクトカーズ「伊勢志摩(いせしま) ISE-SHIMA」

今回は、ジャパンキャンピングカーショー2021でお披露目となった、ダイレクトカーズのキャブコン「伊勢志摩(いせしま) ISE-SHIMA」を紹介します。
今年4月に発表された、ダイレクトカーズの「伊勢志摩(いせしま) ISE-SHIMA」は、全長4,990mmと、国内の道路事情にフィットしたサイズ感が特徴のライトキャブコンです。
車内のシートやベッドマットなどには、ダイレクトカーズが本社を構える三重県の伝統の布「伊勢木綿(いせもめん)」(オプション設定)がアクセントとなり、明るく爽やかな雰囲気を演出しています。
「地元の伝統工芸を盛り上げていきたい」そんな想いも感じるダイレクトカーズ 「伊勢志摩(いせしま) ISE-SHIMA」のこだわりを詳しく見ていきましょう!
伊勢志摩(いせしま) ISE-SHIMA
ビルダー:ダイレクトカーズ
タイプ:ライトキャブコン
ベース車両:トヨタ カムロード
乗車定員:6名
就寝定員:6名~
全長:4,990mm
全幅:2,150mm
全高:2,830mm
価格:6,760,000円(税込)~
公式サイト
http://custom.cars-drt.com/iseshima/
「伊勢志摩ISE-SHIMA」の外装

ボディサイズは全長4990mm×全幅2130mmで、ハイエース(スーパーロング)よりも全長が短く取り回しの良い車となっています。

外装デザインには青いラインをあしらっており、スタイリッシュな印象を受けます。

リアドアにはバグネット(網戸)を標準装備。
虫の侵入を防ぎながら風を取り込むことができるため、夏場の換気や、高原などでのキャンプやペットと出掛けるキャンプの際も快適です。

乗り降りしやすい、折り畳み式エントランスステップや、

足元を照らすウェルカムライトも標準装備しており、夜間での乗り込みもしやすいです。

外部収納としては、青いラインの下に長細い収納スペースがついており、アウトドアチェアなどを収納できるようになっています。

コンパクトなサイズとはいえ、ボディの後部が大幅に架装されているキャブコンのため、後方の視界は良くないです。
そのため、安全性を考慮し、伊勢志摩にはバックカメラが標準装備されています。
バックで駐車するときはもちろん、後方視界に入りにくい子どもや障害物なども確認できるため安心です。
「伊勢志摩ISE-SHIMA」の内装

全長はキャブコンとしては短めながら、天井が高く、車内の動線もしっかり確保されているため、窮屈な感じは全くしません。
また、乗車人数が増えると荷物の積載も気になります。
伊勢志摩では、スペースを左右上部のオーバーヘッド収納やベッド下収納などに加え、画像中央に見える扉を開けると収納庫としても活用可能なマルチルームになっいます。
これだけスペースが確保されていたら、家族全員の荷物もすっきり収納できそうです。

エントランスから車内に入ると正面がダイネット(リビング)。

エントランスドア右手には、キッチン。
リアには常設2段ベッドが設置されています。
ダイネット

伊勢志摩のいちばんの特長と言えるのがダイネットのレイアウト。
大きなL字型ソファを配置し、ゆったりとくつろいだり食事をしたりできるようになっています。

中央にあるリビングテーブルは上下に伸縮が可能で、中央の土台のハンドルを回すことでベッドの土台になり、クッションを敷くことで大人2人でもゆったりと就寝可能な幅1900mm×長さ最大1880mmのベッドスペースに展開できます。
ギャレー

ギャレー中央にはガラス蓋付きの丸型のシンクをビルドイン。
シンクの左右にしっかり作業スペースが確保されているので、車内でもストレスフリーに調理できそうです。
シンクのガラス蓋をすれば、停車中、フラットなカウンターとしても活用できます。

ギャレーコンソール左側には、85Lの冷凍冷蔵庫がスッキリ格納されています。
IHコンロや炊飯器など、キッチン周りで使用する電化製品は意外と多いですが、冷蔵庫上にはAC100Vコンセントを2つ用意されているので使い勝手も良さそうです。

ダイネット横の窓の上とギャレーの上にはオーバーヘッド収納棚があり、キッチン用具やキャンプ用品を収納可能です。

キッチンの天板の下には収納スペースがあり、10Lの給水タンクと排水タンクも完備。
このように、コンパクトな車体を最大限に生かし、さまざまな収納スペースを確保しています。
少しでも本体価格を抑えるため、「キャンピングカーで火を使う割合が低い」などといった最近のキャンピングカーの使い方のトレンドに沿い、基本装備を取捨選択しています。
次のページ⇨ ベッドとマルチルームを紹介していきます!
リア2段ベッド
ダイネットをベッド展開することで大人2名が就寝できますが、それに加えて最後部にも常設2段ベッドが備わっています。
上側/幅2000mm×奥行750mm
下側/幅1920mm×奥行750mm

よほど大柄な人でない限り無理なく就寝できるでしょう。

窓にはカーテンを備えているため、プライバシーも確保できます。

上段・下段ともに、ベッドボードは取り外し可能。
ベッド下段には外部からもアクセスできます。
ベッドボードを外すことで、折り畳み自転車など、高さのある荷物も収納できますね。
1~2人旅ならバンクベッド(後述)を利用して就寝して、常設ベッドは上下で大きな収納スペースとして使うのも便利だと思います。
バンクベッド

運転席の頭上にあるスペースには幅1960mm×奥行最大1360mmという大型なバンクベッドを装備。
大人2人がゆったりと眠ることができます。

ちなみに同じダイレクトカーズのキャブコン・TRIPシリーズではバンクベッドのベッドマット部分を跳ね上げると大型テレビが出現しましたが、 伊勢志摩では付いていません。

ですが、白くて平らな面であることを生かし、スクリーンとしてテレビやパソコン画面をプロジェクターで投影でき、大画面代わりに使うことができます。
マルチルーム

車内中央には、マルチルームを完備。
広さと高さがしっかりあるので、クローゼットや収納スペースとしてはもちろん、更衣室やポータブルトイレを設置してトイレルームとするなど、オーナーの用途に合わせてマルチに活用できます。
またマルチルーム内には外部からのアクセス扉が用意されているので、ポータブルトイレを設置した場合にも、居住空間を通らずカセット処理ができるため衛生的です。
電装&AV設備
伊勢志摩では、装備をできる限り減らして価格を下げる工夫をしていますが、リチウムイオンバッテリーは標準装備(1つ)となっています。
ちなみに、インバーター1500W、ソーラー165Wはオプション。
電子レンジなどの消費電力が大きいものを使いたい方や、複数の電化製品を同時利用したい方は、オプションでインバーターの強化がおすすめです。

また、外部電源も標準装備となっています。
これがあればオートキャンプ場などでのバッテリーの充電も安心。
リチウムイオンバッテリーを搭載しているので、85Lの冷蔵庫や、オプションで付けられる車載用クーラー、FFヒーターも余裕をもって利用できるでしょう。

また、USBソケットや100v家庭用コンセントも装備。
スマホやさまざまな電気機器も車内に持ち込んで自宅にいる時と同じように使えます。
まとめ
キャンピングカーの「伊勢志摩 ISE-SHIMA」を紹介しました。
全長5mを切るコンパクトサイズでありながら、居住空間は広々としたスペースを確保。
余裕をもって大人が寝ることができるベッドスペースと、自転車などの大きな荷物を積むことができる収納スペースの両立を実現しています。
また、装備をできる限りシンプルにして価格を抑えつつ、欲しい装備だけオプションで付けてカスタマイズできる、拡張性の高いキャンピングカーとなっています。
比較的取り回しが良く、運転に慣れていない方でも乗りやすい車種なので、キャブコンデビューに最適な1台ではないでしょうか。