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ハイエース標準ルーフで8ナンバー登録が可能になった!普段使いもしやすいドリーム・エーティのウォークⅢ

既にお伝えした通り(キャンピングカーの構造要件が変更!どんな恩恵がある?!)、この4月1日付でキャンピングカーの構造要件が一部改正された

細かくは以前の記事に譲るが、大きな改正点(8ナンバーの条件)としては次の2つだ。

1.シンク(調理台)前の室内高が「1600mm必要」だったのが「1200mm」に
2.乗車定員に対する就寝定員の計算式が変更され、乗車定員の1/3以上で「端数は切り上げ」だったものが「端数は切捨て」に


この改正にいち早く対応したのが北海道・帯広のビルダー、ドリーム・エーティのウォークⅢだ。

前回の記事はこちら▷

新モデルの基本要件


トヨタ・ハイエース

モデル名:ウォークⅢ
ビルダー: ドリーム・エーティ
タイプ:バンコン
ベース車両:トヨタ ハイエース ロング・標準ルーフ・標準ボデー
燃料の種類:ガソリンor軽油
乗車定員:9名
就寝定員:3名
全長:4,695mm
全幅:1,695mm
全高:1,990mm
価格:4,279,000円〜
ドリーム・エーティ公式サイト


ウォークⅢのベース車両はトヨタ・ハイエースの標準ルーフ・標準ボディ。

つまり、ハイエースとしてはコンパクトである。

レイアウト

レイアウトは2列目に3人掛けバタフライ式シート、後部に横向き二の字ダイネット、最後部にキッチンを配置。

ベッドスペース

乗車定員9名を確保しているので普段使いにも申し分ない。

そのうえで就寝定員3名なので、夫婦旅+αが可能だ。

レイアウトそのものは、同社の従来モデル・ウォークⅡ(トヨタ・ハイエースのロング・ハイルーフ・標準ボディ)を踏襲している。

どこが・どう変わった?


水回り

ハイルーフをベースにしていたウォークⅡのレイアウトをそのままに、標準ルーフを採用したウォークⅢ。

従来の構造要件ではキッチン部分の室内高が不足するため、8ナンバー登録はかなわなかった。

どうしても標準ルーフを使いたいなら

・キッチン床を掘り下げる
・ポップアップルーフを装備する

のいずれかの必要があったのだ。

が、今回の改正でそうした改造をせずに晴れて8ナンバー登録が可能になったという訳だ。

つまり新モデルのメリットを整理すると

1.コンパクトな標準ルーフ車でも床掘り下げやポップアップルーフが不要(価格も抑えられる)
2.8ナンバーならば車検は2年毎なので手間が減る。また、後部座席の横向き着座もOKになる。乗車定員が増えるのは「普段使いのミニバン」としての価値も上がる。


次のページ▷ 実際の使い勝手を見ていきます!


キャンプ時の使い勝手を考えてみる


背面

走行時は前向きで5人分、乗車できる。

多少荷物が多くても楽々だ。

レイアウト

食事時やくつろぎタイムには2列目のバタフライシートを後ろ向きにすれば、二の字ダイネットとあいまって、広いリビングスペースが出現。

悪天候などで車内で過ごす時間が長い場合など、このゆったり感は大きな魅力だ。

ベッドスペース

就寝時のベッド展開は2列目シートとダイネットの展開+キッチン前の折り畳み式リアマット広げるだけの簡単操作。

運転席助手席もつなげることができ、テールゲート直前から運転席助手席まで一気通貫できるのは、他社では中々見かけない大胆なレイアウト。

数値的には、大人3名または大人2名+子供2名の就寝定員だが、それ以上の開放感がある。

座敷スタイル

車内でゴロゴロ過ごしたい時には、ベッド展開したままテーブルを残す「お座敷モード」が最適だ。

今回の構造要件改正をさっそく取り入れたニューモデル。規制緩和ともいえる変更点を最大限に生かした結果、都市部の駐車場に悩む人や、などなるべくコンパクトな車体が欲しいユーザーにとって、最適な一台が誕生した。

渡部 竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。 専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。 著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹とヨメさんひとり。 愛車は2000年式ドリーバーデン19ft