【VANTECH】CORDE BUNKS(コルドバンクス)
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【VANTECH】CORDE BUNKS(コルドバンクス)
今回は国内最大手の人気ビルダー”VANTECH”から『CORDE BUNKS(コルドバンクス)』を紹介する。
コルドバンクスと言えば使いやすいシンプルな装備やオーナーの用途によってフレキシブルに変更できるレイアウトが特徴的で、同社の「ジルシリーズ」と双璧をなす人気キャブコンだが、2020年に約10年ぶりとなるモデルチェンジが行われた。
4代目となる新生コルドバンクスは「遊びに本気の大人達へ」をコンセプトテーマとし、今までよりもさらに遊び倒せる車として外装、内装どちらも格段に進化を遂げている。
もちろんアウトドアアクティビティのギアとしてだけでなく、ファミリーで車旅を楽しむための快適な装備も備えられており、バンクスの特徴であるフレキシブルさは健在だ。
それでは生まれ変わったコルドバンクスの進化を詳しく見ていこう。
CORDE BUNKS(コルドバンクス)
ビルダー:VANTECH(バンテック)
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ カムロード
価格:¥6,446,000~
乗車人数:7名
就寝人数:5名
全長:4,990mm
全幅:1,980mm
全高:2,960mm
外装
車体の長さ5m、幅2mという日本の道路事情に合わせた小回りの効くサイズ感は今回もそのままなので運転はしやすい。車旅の途中でコンビニなどに立ち寄る際も難なく停めることができそうだ。
シェルの基本構造も前モデルを踏襲しているが、モデルチェンジで大きく変化したのがグラフィックデザイン。
側面の前から後ろに流れるような流線形のデザインが以前よりもシンプルになり、より現代的なデザインとなったほか、バンクスの新しいロゴも正面上部に使用されている。
リア部分のテールレンズやリアバンパーもデザインが変わり、良い意味で引き締まった印象を受ける。
また、車体右後方には今回のモデルから標準装備となった家庭用エアコンの室外機が設置されているが、その通気口も3つのメッシュダクトが採用され、全体のスタイリッシュなデザインを崩さないように工夫されている。
そして、外装のデザイン面以外の変更点としてはエントランスドアがヨーロッパ製の新型になったことが挙げられる。
標準装備で網戸も付いているので夏場にドアを開けて風を取り込んでも虫が入ってくる心配もないだろう。
内装
レイアウト&デザイン
車内全体が木目を基調としたシンプルなデザインながら、家具やシートの色のコントラストがセンス良くつけられており、非常に落ち着いた空間に仕上がっている。
レイアウトとしてはセンターダイネット+リア2段ベッドというオーソドックスな配置で前モデルから引き継がれた形だ。
ダイネット
エントランス部分にはめこめられる補助マットなど前モデルで好評だった箇所はそのままだが、テーブルやシートの材質が変更になっている。テーブルは熱や水に強いポリウレタン製の素材で表面が加工され、シート表皮には合成皮革が採用された。
これによって耐久性が向上し、汚れにも強くなったので今までよりもタフに使用することができそうだ。
また、助手席の後方にはコンセント付きのマルチフロントトラックが設置されているので、スマートフォンやパソコンの充電にも使える。オプションにはなるがテレビをここに設置することも可能だ。
バンクベッド
バンクベッドは引き出し式で大人2人が悠々と寝られるサイズがあり寝心地は良いだろう。両側には窓もついており、窮屈さは感じない。
また、各々の枕元には優しい光の読書灯が設置されているので、寝る前にゆったりと本を読んだりパソコンでちょっとした作業をするなど家のベッドさながらの使い方ができる。
ギャレー
コルドバンクス のギャレーにはガラス蓋式のステンレス製のシンクとコンロが設置されている。据え置きの2口コンロになっているので本格的な料理を楽しむこともできそうだ。
ガラス蓋を閉じれば、作業スペースとして使えるので、料理をするスペースも取りやすい。匂いや煙を逃すベンチレーター(換気扇)も標準装備されているので、料理をする環境としては十分だろう。
ただし、電子レンジや冷蔵庫がオプションになる点はご留意いただきたい。
リア2段ベッド
車後方にはベッド展開することによって2段ベッドとなる就寝スペースが用意されている。
ベッドマットは上下ともに簡単に取り外すことが可能な作りになっており、マットを外すと大型収納庫として使用することができるようになるのだ。
床部分はFRP防水素材で作られているので、汚れたり濡れたりする、自転車やサーフボードなどのアウトドアアクティビティで活躍するアイテムをここに収納することが可能だ。
上の写真からも分かるように、車外の3方向から出し入れができるので実用性も抜群。まさに”遊びに本気の大人”向けの構造だ。
マルチルーム
ベッドマットを外すことにより防水仕様の大型収納を展開できるコルドバンクスだが、それとは別にマルチルームも用意されている。
ここも汚れたり濡れたりしたアウトドアギアを置いておくのにも使えるが、オプションのシャワーやトイレを設置して水回りを強化することも可能。
電装系
100Aのディープサイクルバッテリーや外部電源からの100V入力、走行充電などが標準装備されているほか、オプションでソーラー充電器やバッテリーの増設が可能だ。
また、今回のモデルチェンジによって家庭用エアコンも標準装備となったので夏の車旅も快適に過ごすことができるだろう。ただし、標準仕様では外部電源からでしか稼働できない点には注意したい。
FFヒーターも標準装備されているので、冬の車旅も問題ない。
まとめ
今回はバンテック社のモデルチェンジした『CORDE BUNKS(コルドバンクス )』を紹介した。機能性とデザイン性のどちらも向上しており非常にパフォーマンスの高い一台に仕上がっている。
モデルチェンジによって家庭用エアコンなどの装備がさらに充実したが、価格がほぼ変わらない点も見逃せない。
キャブコンの購入を考えている方は、ぜひ一度足を運んで実物をチェックしてみて欲しい。