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【体験記】ブルガリアで1週間キャンピングカー旅。ガイドブックではわからないおすすめスポット
キャンピングカーで暮らしながら、ヨーロッパを周遊している私たち夫婦。
セルビアを後にして、次に向かったのはヨーグルトでも有名なブルガリアです。
約1週間かけてキャンピングカーで巡り、美しい街並みが広がる首都ソフィアから、大自然に囲まれたリラ国立公園まで訪れることができました。
今回の記事では、ブルガリアを実際に旅してみて感じたことや、車中泊事情についてご紹介します。
あわせて、キャンピングカー旅の様子や、立ち寄ってよかったおすすめエリアなど、実体験をもとにお届けします。
キャンピングカーで暮らしながらヨーロッパを旅する私たち

私たちは、キャンピングカーで暮らしながらヨーロッパ各地を旅している夫婦です。
旅を始めてから気づけば、もう3年が経ちました。
旅のスタートはイタリア。
そこから中央ヨーロッパの国々を巡り、北上してノルウェーやフィンランドの北極圏まで。
さらに最西端のポルトガルまで走り抜け、これまでに訪れた国は25カ国にのぼります。
車内でリモートワークをしながら、各国にまるで「暮らすように旅をする」のが私たちのスタイル。
時間やルートに縛られることなく、ゆっくりと各地を知りながら旅しています。
旅の3年目に入り、車中泊の段取りや海外での生活にもすっかり慣れてきました。
そこで私たちは、「思い切って、さらに冒険しよう!」と決意。
キャンピングカー文化が比較的浸透している西ヨーロッパを離れ、次に目を向けたのは、バルカン半島や東欧といった、キャンピングカー文化がまだ根付いていないエリア。
ネット上には車中泊情報も少なく、「車中泊はできるの?」「治安や道路状況は大丈夫だろうか?」と、ワクワクとドキドキを胸に車を走らせました。
ルーマニア、セルビアと旅を続け、そして26カ国目に訪れたのが「ブルガリア」です。
正直なところ、私たちの中でのブルガリアのイメージは「ヨーグルトの国」という程度でした。
しかし、実際に訪れてみると、想像以上に豊かな自然、街並みも美しく、新たな発見に満ちた旅が待っていたのです。
ブルガリアってどんな国?
ブルガリアは、東ヨーロッパのバルカン半島に位置する国です。
ルーマニア、セルビア、北マケドニア、ギリシャ、トルコの5カ国と隣国しており、東は黒海に面しています。
黒海に面した地理的条件から、古くから交易の要所として栄えてきました。

現在も港湾都市を中心に物流が盛んです。
公用語はブルガリア語で、キリル文字が使われています。
最初は看板や標識を読むのに少し戸惑いますが、都市部や観光地では英語が通じる場面も多く、旅をするうえで大きな不便は感じませんでした。
通貨は、以前はブルガリア・レフ(BGN)が使われていましたが、2026年1月1日からユーロを正式に導入し、ユーロを使う国に加わりました。
宗教は東方正教会が中心で、街のあちこちに荘厳な教会や修道院が点在しています。
金色のドームが美しい正教会建築は、ブルガリアらしい風景のひとつです。
ブルガリアと聞いて、真っ先に「ヨーグルト」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私たちも、まさにそうでした。
実際、ブルガリアヨーグルトは国を代表する存在で、スーパーにはさまざまな種類のヨーグルトがずらりと並びます。
とくに飲むヨーグルトが人気のようで、デザートとしてだけでなく、料理にも幅広く使われています。
旅をしているうちに、ヨーグルトはブルガリアの食卓には欠かせない存在だと感じました。
ブルガリアの車中泊事情は?気になる治安は?
キャンピングカー向け施設の充実度

キャンピングカー旅に欠かせないのが、給水や排水、カセットトイレの洗浄ができる専用施設です。
ブルガリアでは、ドイツやフランスなどの西ヨーロッパと比べると、キャンピングカー専用施設が豊富に整っているとは言えません。
とはいえ、探してみると有料キャンプ場やRVパーク(キャンピングカー向けの専用施設)はいくつかあり、最低限の設備を利用することは可能です。
数は多くありませんが、事前にこうしたスポットをピックアップし、ルートを決めながら旅をしました。
私たちは車中泊スポットアプリのPark4nightを活用し、キャンプ場やRVパークのほか、無料で車中泊できそうな場所も調べていました。
車中泊スポットアプリの「Park4night」の紹介記事はこちら
ブルガリアの治安事情と注意点
少し気になったのが、治安面です。
事前にアプリのレビューを確認してみると、
・夜間に車内に入られそうになった
・不審な人が車の周りをうろついていた
・車上荒らしに遭った
といった注意喚起のコメントが、いくつかのスポットで見られました。
もちろん、有料のキャンプ場では比較的安心して過ごせますが、こうした報告は主に一般の駐車場や人目の少ない自然の中での車中泊に多い印象です。
そのため、他の国以上に慎重に行動することを意識しました。
大都市を観光する際は必ず有料のキャンプ場を利用し、都市部は避けて、落ち着いた山間部や小さな田舎町を中心に車中泊するようにしました。
実際に訪れたブルガリアのおすすめスポット
首都のソフィア
ブルガリアに入って、まず最初に訪れたのが首都のソフィアです。
ソフィアは国の西部に位置し、セルビアとの国境にも比較的近い場所にあります。

首都でありながら、どこか落ち着いた雰囲気が漂っているのが印象的でした。
ヨーロッパでも有数の長い歴史を持つ都市のひとつで、街を歩くと、ローマ時代の遺跡、オスマン帝国時代の建築、そして近代的な街並みが同じ空間に混在しているのが分かります。
まさに、時代の重なりを肌で感じられる街です。
見どころ

見どころとして外せないのが、バニャ・バシ・モスク(Banya Bashi Mosque)。
16世紀に建てられたオスマン建築のモスクで、中央の丸いドームのシルエットがとても印象的です。
周囲の建物と比べても、ひと目で「異なる文化の建築」だと分かります。
そのほか、街のシンボルでもあるアレクサンドル・ネフスキー大聖堂も見逃せません。
金色のドームが青空に映える姿は圧巻で、ソフィアを訪れたら一度は足を運びたい場所です。
散策が楽しいヴィトシャ通り

Vitosha Blvd(ヴィトシャ通り)は歩行者天国になっており、カフェやレストラン、ショップが立ち並ぶにぎやかなエリアです。
ソフィアは、徒歩圏内に見どころがまとまっているのも魅力のひとつ。
散策しながら、異なる宗教や文化が共存してきた街の歴史を感じられます。
ソフィアでの滞在
私たちは、ソフィア市内にあるRVパークにキャンピングカーを停めて滞在しました。
料金は1泊13ユーロと良心的。

敷地内には防犯カメラが設置されており、管理人の方もとても親切でした。
そのおかげで、初めて訪れるブルガリアでも安心して過ごすことができました。
キャンピングカー利用者だけでなく、テント泊の旅人の姿も見られ、バックパッカーや自転車旅の人たちも利用している様子。
さまざまなスタイルの旅人が集まっており、ほどよく人の気配があることも安心感につながっていたように思います。
さらに便利だったのが立地です。
RVパークの近くには駅があり、そこから市内中心部までは約20分。
キャンピングカーを動かさずに、公共交通機関で観光できるのはとても助かりました。
リラ国立公園(Borovetsスキーリゾート)

首都ソフィアを後にし、私たちが次に向かったのは、リラ国立公園にあるBorovets(ボロヴェッツ)です。
ソフィアからは車で約1時間半とアクセスも良く、都市部から気軽に大自然へ飛び込めるのが魅力。
街並みは徐々に森と山に囲まれた景色へと変わり、移動中からワクワクが止まりませんでした。
リラ国立公園は、ブルガリア南西部に広がるリラ山脈を中心とした自然保護区域。
国内でも屈指の自然美を誇り、深い森、澄んだ湖、標高の高い山々が連なる風景は、まさに「ブルガリアの大自然」を体感できるエリアです。
ブルガリア最古のスキーリゾート・ボロヴェッツ
その中でも私たちが訪れたボロヴェッツは、ブルガリア最古のスキーリゾートの街として有名で、冬はスキー客でにぎわいます。
街自体はコンパクトで、ホテルやレストラン、カフェ、お土産ショップ、アウトドアショップが充実しており、滞在にも便利な場所です。
ロープウェイなどの観光インフラも整っているので、少し足を伸ばすだけで、すぐに森や山道へと入っていくことができます。
冬季は、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむことができます。
一方、夏季はハイキングシーズンとなり、初心者から上級者までの本格的な登山ルートまで幅広く整備されており、誰でも十分に自然を満喫できます。

私たちが訪れたのは、10月のオフシーズン。
本来であれば紅葉が楽しめる時期でしたが、季節外れの大寒波が押し寄せ、山は一面雪景色へと大変身しました。
せっかくなので、私たちは雪の中をハイキングすることに。

ふわふわの雪を踏みしめながら歩く感覚、開放的な山々の景色、一面銀世界に包まれた静かな森…。
落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと自然を楽しむ時間は、心に残る特別な体験になりました。
ボロヴェッツでの滞在

ボロヴェッツには、広めの駐車場がいくつもあり、そこにキャンピングカーを停めて車中泊することができます。
私たちが訪れたのはオフシーズンだったので、駐車料金は無料。
周囲は雪景色に囲まれた落ち着いた環境で、静かに過ごすことができました。
【まとめ】街観光も自然も思う存分楽しめる!
ブルガリアを1週間、キャンピングカーで旅してみて感じたのは、街も自然も、思いのままに楽しめる国だということです。
都市観光と自然散策を組み合わせられるので、キャンピングカー旅にはぴったり。
車中泊をする際は、事前に安全なスポットやRVパークを確認しておくことで、安心して旅を楽しめます。
西ヨーロッパの定番スポットには少し飽きてしまったけど、自由なスタイルで、自分のペースで街も自然も満喫したい!
そんな旅を求めている人には、ブルガリアはおすすめの国です。