オーストラリア一周を視野に入れて購入!広々としたモーターホームのオーナーをインタビュー
オーストラリアは南オーストラリア州の海沿いにある人気のキャラバンパーク。
その一角に、ひときわ輝く真新しいモーターホームの姿があった。
今回は、このモーターホームのオーナーである仲むつまじいアナさん&ピーターさんに、車の魅力と、以前から所有しているキャンピングトレーラーとの違いなどについて伺った。
目次
将来のオーストラリア一周に備えて、新たにモーターホームを購入
―新しそうなモーターホームですね。最近購入されたのでしょうか。
このモーターホームを購入したのは、大体3か月前。実は他にもキャンピングトレーラーを2台持っているのですが、以前からモーターホームにも興味があったので初めてモーターホームを購入しました。
将来はオーストラリア一周をしたいと思っていて、その時に自分たちにとってベストなのはトレーラーかモーターホームかを見極めるためにも、購入を決めました。
この車はクイーンズランド州で製造されたのですが、今はコロナの影響で州をまたいでの移動が難しいので、インターネットで購入しました。実物を初めて見たのは、手元に届いた時だったんです。でも、実際に届いた車はイメージ通りで、大満足。
家の近くで運転することはありましたが、泊まるのは今回が初めてです。
―将来オーストラリア一周をされると伺いましたが、アナさんもピーターさんも運転はお好きなのですか。
運転は2人ともできますが、妻はキャラバンパークに停めることが苦手で。小回りが利かないから、駐車が難しいんですよね。なので、カーブが多い道やキャラバンパークに停める時は、私が運転します。
キャンピングトレーラーについては妻はまったく運転できないので、私がしています。
ただ、オーストラリア一周をするなら運転距離も相当なものになるので、運転をシェアできたら楽だし、万が一の時も安心ですから、妻にも練習してもらおうと思っています。
広々とした車内空間と収納の多さが魅力
―それでは、車の魅力について順番に教えてください。
運転席と助手席は座り心地が良いだけでなく、向きを変えられるんです。だから、運転しない時やキャンプ中には、普通の椅子として使っています。
テーブルも引き出せるので、4人で滞在したとしても、この椅子を使えば広々とした食事スペースを確保できるんですよ。
運転席の部分と居住部分を分けるためのカーテンは、プライベートを確保するのにとても重宝しています。
日中は、自然光がたっぷり入るのもうれしいところですね。
運転席の上はベッドになっています。
私たちはマスターベッドを使っているので今は物置状態ですが、ゲスト用のベッドとして2人分の就寝スペースになります。
つまり、最高4人で使えるモーターホームだということですね。
他の2台のトレーラーはこのモーターホームよりずっと小さいので、これでキャンプすると、まるで家にいるみたいな気分になります。
寝室部分には収納スペースが集中しています。ベッドの上部や前にもたくさん収納できますよ。
ベッドの窓部分が外に拡張できる設計で、キャンプ中さらにくつろげるようになっています。
外から見たらすぐわかるんですが、外に向かって出っ張る構造になっているんですよ。
2人で寝るには十分すぎる大きさです。
電子レンジの上の部分にいろんな電気スイッチがあるのですが、そこのスイッチを押すだけで、このスペースを自動で広げたり収納したりすることができます。
寝室部分にある大きな窓もお気に入りです。このモーターホームに決めた理由の1つが、窓が大きくて車内が明るいところなので。
車高が高く、外から車内が見えづらいため、夜寝る時にあえてスクリーンを閉めないことが多いのですが、そうしておくと、朝、日の出とともに目が覚めて気持ち良いんですよ。
それから、ピーターはテレビ好きで、見るなら大画面が良いと、備え付けのテレビに加えて、もう1台大きなテレビを設置しました。
運転中は倒れるリスクがあるので、ベッドの上に置いています。
サンルーフは一応あるものの、残念ながら寝ている位置から空を眺めるのは難しいんです。夜空が見れたら素敵なんですけどね。
洗面エリアは、鏡があるので明るくて広く見えるし、収納の使い勝手の良さにも大満足しています。角に洗濯機もあって便利ですよ。
キャラバンパークに滞在する時は、キャンプの日数が少なければ洗濯自体していません。もともと、あまり家事はしないですしね。
洗濯する時は、自前の洗濯機を使うようにしています。今はコロナもありますし、不特定多数の人が使う洗濯機は、やはりちょっと心配なので。
ピカピカのシャワードアもお気に入り。シャワーヘッドも家のものと同じように水圧を変えられて、とても便利。本当に家にいるような気持ちになります。
シャワーの隣にも収納スペースがあり、上の段は上着などをハンガーでかけられるようになっています。下の段はさらに2段に分かれていて、ごちゃごちゃしていてお見せするのが恥ずかしいんですが、パジャマなどを入れています。
―食事は車内と車外、どちらが多いのでしょうか。
車内のキッチンで火を使うことはあまりないですね。普段は外でバーベキューをするので、野菜を切ったり下ごしらえをしたりするだけ。天候が良くない時など、外で料理するのが難しい場合だけ、キッチンで料理しています。
だから、ガスコンロの上はコーヒーマシン置き場になっています。
あまり使うことはありませんが、ガスコンロは一応3口。グリルとオーブンもあります。
外にあるのが、普段使っている電気コンロとスロークッカーです。
外で料理をして、そのまま食事をすることも多いですね。今日も昼食は外で食べました。夜も外で料理するので、電気コンロは出しっぱなしです。
キッチンで気に入っているのは、収納スペース。特にパントリーです。取り出しやすいし、残りの量が一目でわかるのも良いですね。引き出し部分にもたくさん入るので、ついつい多くのものを入れてしまいますね。
換気扇とライトも気に入っています。掃除がしやすいようになってるし、音もそこまで気になりません。
一般的なモーターホームやトレーラーに備え付けられている電子レンジはベーシックなものが多いのですが、このモーターホームの電子レンジには機能がたくさんついています。
でも、機能があってもなかなか使いこなせなくて、結局いつも通り、時間を設定して温めるくらいしか使っていないんですが。
電子レンジの隣のスペースには、食事関連のものが入っています。タッパーとか、プラスチック容器とか。ただ、収納がありすぎるて、ここにはあまりものを入れていないですけどね。
セキュリティ対策も万全!
―1番のお気に入りポイントはどこでしょうか。車外の設備にもこだわりがありそうですね。
妻は収納スペースの多さや、家にいるような気分になれる居住空間が気に入っているようです。
私はドアまわりが気に入ってますね。
実は、このモーターホームで一番高いパーツがドアなんですよ。
下の写真がドアを閉めている状態。外からの視線を隠せるようになっています。
次の写真がウィンドウのみを開けた状態。かなり厚みがあって、安全な造りになっています。
スクリーンだけにすることもできて、外からの新鮮な空気を取り入れられます。
スクリーンの素材はセキュリティ対策がなされているもの。従来の素材よりも頑丈で、ナイフなどでも簡単には破れないようになっているんです。
車高が高いですが、ステップがあることで楽に上がれます。スイッチ1つで電動で出し入れができるので便利ですよ。もちろん運転中はステップをしまえるので、運転も問題ありません。
取っ手が外にも中にもついているので、さらに安心。私たちはもう若くないので(笑)
もう歳であまり体に負担はかけられないので、オーニングもこの際自動にしました。
そしてこちらは、実はテーブルではなくて物入れ。
出し入れしやすいように、手前に引き出せるよう工夫してあります。
実は、車外の収納は多くはありません。ここが短所といえるかもしれませんね。トレーラーと比べると、車外の収納量はかなり少ないんです。
ちなみに、このUSBポートのスイッチは、新しく設置した大きなテレビのスイッチです。
後部に付いているカメラも、運転中、特に駐車する時に後方確認がしやすくて便利です。
モーターホームとキャンピングトレーラー、どちらにもそれぞれの魅力
―最後に、モーターホームとキャンピングトレーラー、両方を比べてみていかがでしょうか。
今回が初めてのモーターホームでのキャンプですが、車内が広々としているので、家と同じくらいくつろげるのが良いですね。
トレーラーはこれの半分くらいしかなくて、トイレとシャワーも付いていませんし。私が運転できるのも良いところですね。ただ、モーターホームとトレーラー、どちらも長所と短所があり、現時点でどちらがオーストラリア一周に向いているのかを比べるのは難しいですね。
モーターホームは運転がしやすくて街中での駐車スペースが見つけやすいのが魅力です。キャンプサイトに行く途中で買い物をしても、そんなに困りませんしね。
逆に難点だと感じているのは、キャンプサイトに着いた後、車で移動できない点。キャンピングトレーラーなら、つなげたり切り離したりする作業はあるものの、トレーラーだけ残してドライブできますから。
次回からは自由に散策ができるように、自転車を持ってこようと話しています。
2人とも共通して感じているのは、今はどちらを使った旅も楽しいということ。
将来のオーストラリア一周でどちらを使うか、ゆっくりと決めていきたいと思っています。