脱着タイプの軽トラキャンピングカー

軽トラがアツい!? キャンピングカーデビューの超々近道、発見!!



キャンピングカーが欲しい、が、先立つものが……。

だからというわけではないかもしれませんが、軽キャンピングカーや軽自動車での車旅がアツいようです。

今回はその中でも、軽トラックの脱着式キャンピングカーに注目してみました。

軽バンでも軽のキャブコンでもない軽トラの脱着式ならではのメリットと、注目モデルの紹介をしています。

結論から言うと、かなりアリ、です。

軽トラック脱着式キャンピングカーのメリット

旅する家/JUSETZマーケティングのMOVUSE(ムーブス)

出典:旅する家/JUSETZマーケティング「MOVUSE(ムーブス)」

軽トラック、いわゆる軽トラです。軽バン以上に仕事用のイメージがあります。

だって荷台がむきだしで荷物を積むだけ。人は運転席と助手席にしか乗れませんものね。

もちろんそのままでは車中泊は無理です。

しかし脱着式の場合、その荷台に居住スペースとなる箱(シェルまたはキャンパーと言います)を載せたら、あっという間にさっきまでの軽トラがキャンピングカーになります。

みとも トリパルの外装

出典:みとも「Triparu(トリパル)」

これの何がいいかというと、まず費用が抑えられる。

ハイエースやキャラバン、タウンエース、バネットなどをベースにしたバンコンやキャブコンに比べては安いだけでなく、軽自動車ベースのキャブコンよりもさらに低価格でスタートできます。

もしあなたが今、軽トラを持っていたら、居住スペースの箱だけ買い足せばいい。 持っていなくても、軽トラはそこそこ程度の良い中古を探して、居住スペースの箱は好みの新品を買えば、購入費用を抑えられます。

かーいんてりあ高橋 カノン&ダニエルの外装

出典:かーいんてりあ高橋「カノン&ダニエル」

そして、脱着式なのであたりまえだけど、外せます。

ということは普段は軽トラとして使って、キャンプや車旅の時だけ居住スペースを積載するという二刀流の使い方ができるんです。

外している間も水や食料、キャンプ道具は積みっぱなしでOK。

さらに、万が一の災害時は移動式シェルターとしての活躍も期待できます。

それでは次に、私が独断で選んだ脱着式の軽トラキャンピングカーを紹介したいと思います。

脱着式!軽トラキャンピングカーをセレクトしてみました。

マックレー「エルミタ」

マックレー エルミタの外装

出典:マックレー

京都のキャンピングビルダー・マックレーのエルミタ。

マックレーはキャンター(三菱のトラック)ベースのバレンシア520で知られていますが、脱着式シェル型の軽トラ用キャンパーはこのエルミタが初モデル。

マックレー エルミタの内装

出典:マックレー エルミタ(LIMITEDパッケージ)の車内

「SHELLパッケージ」「スタンダードパッケージ」「LIMITEDパッケージ」と3グレードあって、SHELLパッケージは99万円(税別)から。

全モデルにリチウムイオンバッテリーを標準搭載しています。

「SHELLパッケージ」は断熱材入りの素の箱の状態という考え方で、家具などを自分で積み込んだりするDIY派のためのベーシックなタイプ。

とはいえ、エントランスドアや窓、網戸、外部電源取り込み口、バンクベッド上LED照明といった基礎的な設備は付いています。

「スタンダードパッケージ」になると、SHELLパッケージの装備に加えて、全面をベッド展開できるベッドマット、テーブル、シンク、ベンチレーター、天井に3種類の照明が付き、そのままで車中泊が十分できる状態。

マックレー エルミタ(リミテッドパッケージ)の内装

出典:マックレー エルミタ(LIMITEDパッケージ)の車内

「LIMITEDパッケージ」だと、さらにウインドエアコンにバンクベッド天井付きの収納庫などの快適・便利な設備がいろいろ。

その他オプションも豊富でFFヒーターに、クーラーの冷暖房エアコンへの変更、ソーラーパネル、インバータ、リチウムイオンバッテリー増強、電子レンジ、走行充電システム、バックアイカメラなどなど。

ハイエースなどのバンコンやキャブコンの豪華バージョンと変わらない設備が搭載できるようになっています。

マックレー エルミタのシェルを外した様子

出典:マックレー

ちなみに脱着は、写真のように自立脚(アウトリガー)を脱着式ハンドルを回し下ろすだけ。

自立脚(アウトリガー)は、LIMITEDパッケージは標準装備、SHELLパッケージやスタンダードパッケージでは、オプションで装備可能です。

エルミタ マックレー
価格:99万円(税別)から
外寸:高さ1,810mm×長さ1,925mm(バンクベッド部含まず)×幅1,425mm
公式サイト:http://www.mcley.co.jp/

旅する家/JUSETZマーケティング「MOVUSE(ムーブス)」

旅する家/JUSETZマーケティングのMOVUSE(ムーブス)外装

出典:旅する家/JUSETZマーケティング MOVUSE(ムーブス)

低価格ですぐに車旅を始めたい。DIYでカスタマイズしたい。

そんな人のために旅する家/JUSETZマーケティングが発売したのが、MOVUSE(ムーブス)。

88万円(税別)~で居住部分(シェル)を購入して、自分でカスタマイズすることを前提に作られています。

旅する家/JUSETZマーケティングのMOVUSE(ムーブス)内装

出典:旅する家/JUSETZマーケティング MOVUSE(ムーブス)

まずDIYしやすい四角い形。

シンプルだけどクオリティにはこだわっていて、厚さ50mmの断熱材を施工。

室内のいろんなところにビスを打ちやすいように厚みのある木材を使用しています。

旅する家/JUSETZマーケティングのMOVUSE(ムーブス)内装

出典:旅する家/JUSETZマーケティング MOVUSE(ムーブス)

標準装備としては、外部コンセント1つ、室内コンセント2つ、窓は樹脂製のサッシ、縦570mm x 横730mm、高1,600mm x 幅700mmの断熱扉、天井にはLED照明があります。

高さが1,700mmあるので室内で立ちやすいのも、使い勝手の良さに貢献していますね。

構造がシンプルなため納期は最短で1カ月。

旅する家/JUSETZマーケティングのMOVUSE(ムーブス)外装 オリジナルデザイン

出典:旅する家/JUSETZマーケティング MOVUSE(ムーブス)

内装・外装のカラーおよびデザイン変更もオーダーで可能とのことなので、「大がかりなDIYはちょっと」という人には、いろいろ相談に乗ってくれそうです。

購入後1年間の保証も付いているから、万が一の不具合の際も安心できますね。

MOVUSE(ムーブス)  旅する家/JUSETZマーケティング
価格:88万円(税別)から
外寸:高さ1,830mm×長さ3,260mm×幅1,430mm
公式サイト:https://travel-house.jp/movuse/

みとも「Triparu(トリパル)」

みとも トリパルの外装

出典:みとも

株式会社天盛が企画・製造し、株式会社みともが販売している軽トラキャンピングカー・Triparu(トリパル)。

こちらはもともと船に関する鉄工業の会社で金属加工はお手のもの。長年培ってきた技術を軽トラキャンピングカーの製造に活かしています。

骨組みはスチール、側面はアルミ、内側には断熱材を組み込んで、軽さと頑丈さを併せ持つ構造にしています。

みとも トリパルの内装

出典:みとも

付属のはしごを使って入る居住スペースは、テーブルとベッド展開できるソファ、LED照明が標準装備。

運転席の上(バンク)は荷物置き場として使えます。オプションでバンクからつながるロフトベッドにすることも可能

みとも トリパルのソーラーパネル

出典:みとも

オプションではほかに、シンクやエアコン、走行充電バッテリーシステム、ソーラー発電システムなど、本格的なキャンピングカーとしての装備が用意されています。

みとも トリパルの外装

出典:みとも

外装のポップなカラーリングもセンス良いですね。

さらにTriparu(トリパル)はオーダーメイドによって、キャンピングカーとしてだけでなくキッチンカーなどの移動店舗仕様にすることもできます。

公式サイトには移動式のペットトリミング店にしたオーダー例も掲載されています。

Triparu(トリパル)
価格:80万円(税別)から
外寸:高さ1,755mm×長さ2,780mm×幅1,400mm
公式サイト:http://triparu.com/

ミスティック「J-cabin Mini W」

ミスティック J-cabin Mini Wの外装

出典:MYSミスティック

トヨタタウンエースベースのレジストロアウルをはじめとしたキャブコンから、トヨタハイエースと日産キャラバンをベースにしたバンコン各種、トヨタハイラックスなどのピッアップトラックの荷台に載せるタイプのトラックキャンパーまで、さまざまなタイプのキャンピングカーを発売しているミスティック。

軽トラのキャンピングカーもJ-cabin MiniシリーズとMini Popがあります。

その中で、ここで紹介したいのは「J-cabin Mini W」。

ミスティック J-cabin Mini Wの内装

出典:MYSミスティック

「W」はWoodのWで、ウッドテイストの内装や天井のアーチ形状など細部までデザインや質感にこだわっています。

軽トラックに載せるタイプでも、内装をここまでグレードアップできるという好例だと思います。

2016年度のグッドデザイン賞を受賞しているというのもうなずけますね。

ミスティック J-cabin Mini Wの外装

出典:MYSミスティック

それに、ミスティックではデザインだけでなく、ボディの安全性と乗り心地の向上にも力を注いでいます。

アルミの角材を溶接で組み合わせてフレームをつくり、4mmのベニヤと外壁用のアルミ板(サイディングパネル)で断熱材を挟み込むボディーバス工法によって、軽量なのに高剛性となっています。

ミスティック J-cabin Mini Wのサスペンション関連パーツ

出典:MYSミスティック フロントスタビライザー

さらに軽トラの乗り心地を決定する足回りのチューニングにも積極的で、フロントとリヤのスタビライザーやフロント強化スプリング、ショックアブソーバーをオプションで用意。

軽トラのキャンピングカーでここまでサスペンション関連パーツにこだわっているのは、めずらしいのではないでしょうか。

Mini Wは212万6,600円(税込)からと、なかなかのお値段ですがシンプルデザインと設備のMiniのベーシックなら123万7,500円(税込)からとなっています。

J-cabin Mini W ミスティック
価格:212万6,600円(Mini Wの場合、税込)から
外寸:高さ1,790mm×長さ3,240mm×幅1,470mm
公式サイト:https://www.mystic.ne.jp/camper/j-cabin_mini_series/j-cabin_mini_w

カノン&ダニエル かーいんてりあ高橋

かーいんてりあ高橋 カノン&ダニエルの外装

出典:かーいんてりあ高橋

長野県長野市に本社を置くキャンピングカービルダー・かーいんてりあ高橋の創業は昭和58年というから実に38年の歴史がある老舗。

トヨタハイエースベースのバンコン・RELAX WAGONシリーズが主力製品ですが、移動販売やリモートワークの需要が増えてきたことから、軽トラックにシェルを載せる手軽なタイプのカノン&ダニエルを発売しました。

シェルのつくりにおいていちばんの特長は、FRP一体型であること。

かーいんてりあ高橋 カノン&ダニエルの外装

出典:かーいんてりあ高橋

FRPというのはご存じの方もいるかと思いますが、Fiber Reinforced Plasticの頭文字を取った呼称で、日本語で言うと繊維強化プラスチック。

つなぎ目がないので雨漏りの心配がなく、強度と軽さを両立している素材です。

かーいんてりあ高橋 カノン&ダニエルの内装

出典:かーいんてりあ高橋

カノン&ダニエルの標準装備は、室内パネル張りに、左右ウインドウ、配線工事、外部入力コンセント、エントランスドア、乗降用はしご。

オプションでお好みボディペイント(15万円。税別、以下同)、ポータブル電源(19万8000円)、キャビン脱着ジャッキシステム(11万円)、内装家具一式(22万円、例/スライ式ソファ、小型テーブル、収納庫、室内照明、カーテン)などが用意されています。

かーいんてりあ高橋 カノン&ダニエルの外装

出典:かーいんてりあ高橋

室内の家具は自分で買って好きにレイアウトするもよし。ここで紹介したオプション装備以外でも自由に要望を聞いてくれるとのことなので、相談してみるもよし。

歴史と実績のあるビルダーなので、いろいろとアドバイスしてもらいつつ、自分だけの1台をつくるのもおもしろいと思います。

カノン&ダニエル かーいんてりあ高橋
価格:143万円(税込)から
外寸:高さ1,800mm×長さ3,000mm×幅1,500mm
公式サイト:http://car-taka.com/NS/canondanie/

まとめ

最初に述べた脱着式ならではの特長以外にも、
・税金が安い
・駐車スペースが狭くてもOK
・軽だからせまい道や路地も運転しやすい
といった元々の軽自動車としてのメリットはそのまま。

登録上はただの軽トラなので、4ナンバーの貨物車扱い。もちろん車検も通ります。

逆にデメリットといえば、走っているときは居住スペースに人が乗れないことぐらいでしょうか。

一人旅か二人旅限定にはなってしまいますが、本格的な居住空間のある車旅が手軽に始められる。やっぱりかなりアリだと思います。

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