【ナッツRV】CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE(クレソンジャーニータイプX エボライト)



【ナッツRV】CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE

今回の記事では国内最大級のキャンピングカービルダー、ナッツRVから『CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE(クレソン ジャーニー タイプX エボライト)』を紹介する。

クレソンジャーニーは同社のロングセラー「クレソンボヤージュ」の後継車としてフルモデルチェンジして新登場した。

クレソンボヤージュはFRP一体成型シェルであったがクレソンジャーニーでは、ボーダーやクレアと同じパネル構造が採用された。ただし、ボーダーとは異なりアルミコンポジットパネルではなく、FRPコンポジットパネルである。

断熱効果と遮音性が格段に向上した『クレソンジャーニー』はキャブコンの新スタンダードになるかもしれない。

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE
ビルダー:ナッツRV
タイプ:キャブコン
ベース車両:トヨタ カムロード
価格:¥6,529,000~
乗車人数:7名
就寝人数:6名
全長:4,990mm(ラダー含まず)
全幅:2,080mm
全高:2,900mm

外装

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE ボディ

前述したように現行のクレソンボヤージュとの最大の違いは、キャブコンの根幹とも言えるシェルの構造にある。

一般的に国内のキャブコンはFRP一体成型ボディと呼ばれる製法で作られていることが多く、クレソンボヤージュもこの製法を踏襲していた。

しかし、ナッツRVでは2019年にパネル工場を新設することにより、パネルの質の向上と量産化に成功し、FRP一体成型ボディでは成し得なかった、両側面と背面だけでなく天井と床にも断熱材を導入したFRPコンポジットパネル構造を実現させた。

見た目としてはパネル構造になった分、クレソンボヤージュから丸みをとったようなスタイルになっている。

内装

ダイネット

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE ダイネット

基本的には4人掛けとなっている対面式ダイネットだが、トライアングルシートと呼ばれる三角形の補助シートをエントランス部分にはめ込めば5人でもゆったりと寛げる広々としたスペースになる。

サードシートには3点式のシートベルトを採用しているのでチャイルドシートを設置することも可能だ。

また、テーブルを下げ、シートの背もたれ部分を外しテーブルの上にはめ込めば、ベッドにすることもできる。

全長192cmとかなりゆとりあるサイズになるので、長身の大人でも悠々と就寝することができるだろう。友人や旅先での来客時に重宝しそうだ。

ベッド

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE リアベッド

『クレソンジャーニー タイプX』のテーマにもなっている「STAY&RELAX(快眠&くつろぎ)」の通り、車内後方には寝心地の良さそうなダブルベッドサイズ(1,900mm×1,400mm)のハイマウントベッドが設置されている。

マルチルームを取り払うことによってできた車内後方のスペースを贅沢に使った形だ。

ベッドにはウッドスプリングが採用され、寝心地の良さはもちろん通気性も良いのでカビ対策にもなる。

ベッド下は大容量の収納スペースになっており、車内、車外側面、車外後方の3方向からアクセスが可能。

悪天候時は外に出ずとも中の荷物を取り出すことができたり、外遊びの道具など、汚れたものを車内に持ち込まずに収納でき、使い勝手が良い。

バンクベッド

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE バンクベッド

運転席上部は1,870mm×1,800mmのバンクベッドが設置され、大人2名が就寝することが可能な広々としたベッドスペースになっている。

スライド式なので、使用しない時は上の写真のように収納しておけば車内空間を圧迫することもない。両サイドに窓も付いているので実際に寝てみると実寸のサイズ以上に広く感じるだろう。

ギャレー

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE ギャレー

エントランスから入ってすぐ右側にはギャレーが設置されている。シンクにはガラス製の蓋が付いるので閉めればシンクの上も調理スペースとして使用することが可能だ。

ギャレー上部には標準装備で電子レンジがビルドインされ、下部には90Lの冷蔵庫もある。

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE 冷蔵庫

長期での車旅を想定するなら電子レンジと冷蔵庫は欲しい装備なのでこの2つが標準装備に含まれているのは嬉しい。

冷蔵庫右側には収納スペースがあり、調味料や食器類はここに片付けて置くことができる。限られた車内スペースを上手に使った使い勝手の良いギャレーと言えそうだ。

空調

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE インテリア

シーズン通して快適な車中泊をするには必要不可欠な、家庭用エアコンやFFヒーターが標準装備されている。

また、ベンチレーター(マックスファン)も標準で装備されているので、車内の換気もバッチリだ。

その他の設備

クレソンジャーニーに採用されている家具類はパウダーオークとダークオークの2種類の色から選ぶことができる。

ここまで紹介してきた写真は、ナチュラルで明るめの色のパウダーウォークだが、下の写真のようにより深め目の色合いが好きな人はダークオークもおすすめだ。

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE ダークオーク

電装系

CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE 正面

クレソンジャーニーのエボライトシリーズで採用されているEVOLITEは、走行充電と急速充電システムを融合させた「高効率充電システム」を採用している。

3つの105Ahのディープサイクルバッテリー(サブバッテリー)を搭載し、外気温やその他の電化製品の使用状況にもよるが、エンジンをストップした状態でも約8時間家庭用エアコンを稼働させる能力を持つ。

仮にサブバッテリーの充電がなくなったとしても、EVOLITEシステムであれば、約4〜5時間の走行で3つのバッテリー全てをフル充電することもできる。

もちろん走行充電だけでなく外部電源から100V入力も完備。

また、インバーターは消費電力の大きな家電に対応できるよう1500Wのタイプのものが標準装備されている。

長期の車旅では電源問題がネックになることが多いが、EVOLITEシステムがあればその心配もかなり軽減されるだろう。

まとめ

今回はナッツRV社の『CRESSON JOURNY TYPE X EVOLITE(クレソン ジャーニー タイプX エボライト)』を紹介した。

この記事でメインで紹介したのは”TYPE X”だがクレソンジャーニーはTYPE Xの他にもTYPE WとTYPE Rの計3種類が存在する。

前述した新パネル工法でシェルが製造されている点は共通しているが、内装がオーナーの利用シーンに合わせてそれぞれ異なっている。

TYPE Wはファミリータイプのスタンダードなモデルで、対座式のダイネット、後方には常設の2段ベッドが設置され、煩わしいベッド展開を行わなずに大人4人がそのまま就寝できるようになっている。

TYPE Rは「究極の2人旅」をテーマに大型のサイドソファーやセミダブルの常設ベッドなど、広い車内空間を贅沢に使った、2人がゆったりと寛げるデザインになっている。

この2つのタイプにはマルチルームがあるので、シャワールームやトイレをキャンピングカーに求める方にとっては、WやRが候補となるだろう。

クレソンジャーニーが気に入った方はぜひTYPE W、Rも合わせてチェックしてみて欲しい。