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春のキャンピングカーで注意したいこと5選|3年間住んでわかった対策

春の車中泊で注意したい5つのポイント

春が近づき、暖かな陽気に包まれると、ふらっと自由に車中泊へ出かけたくなりますよね。

でも、旅に出る前に注意しておきたいポイントがいくつかあります。

冬のあいだに閉め切っていた車内に発生しがちなカビや花粉、春に増える虫、さらにタイヤや車両のメンテナンスまで…。

私たち夫婦もキャンピングカーで暮らして3年になりますが、春だからといって気は抜けません。

そこで今回は、春のバンライフを快適に楽しむために、事前にチェックしておきたい5つのポイントをご紹介します。

少しの準備をしておくだけで、春の旅は安心で快適になります。

キャンピングカー暮らしで迎える4度目の春


ヨーロッパのキャンピングカー旅景色

私たちは、キャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを旅している夫婦です。

2023年にイタリアで旅をスタートしてから、気づけば3年。

北はフィンランド、東はギリシャ、西はポルトガルまで走り、これまでに訪れた国は32カ国になりました。

旅のスタイルは、車内でリモートワークをしながら、まるで「暮らすように旅をする」こと。

有名な観光地を巡るのではなく、小さな田舎町やあまり知られていない穴場スポットを訪ね、「ガイドブックには載っていない」リアルなヨーロッパの風景を見つけながら、ゆったりと旅しています。

ヨーロッパ春の景色

そんな私たちにとって、春はとくに心が弾む季節。

一年を通して車で暮らしをしているからこそ、長く厳しい冬が終わり、やわらかな日差しを感じられるこの時期は、自然と気持ちも外へ向かいます。

旅のペースも少しずつ上がり、「また動き出そう」という前向きな気持ちになれる季節です。

とはいえ、季節の変わり目ならではの注意もあります。

気温や湿度の変化、土地ごとの自然環境の違い、そして冬を越えた車両のコンディション。

春は快適な反面、小さな油断がトラブルにつながることもあります。

キャンピングカー暮らしで4度目の春を迎える今。

これまでの経験をもとに「春だからこそ意識している5つのポイント」をご紹介します。

春のバンライフで注意したい5つのポイント


カビ対策・換気


キャンピングカー結露

冬のあいだは窓を閉め切る時間が長くなり、どうしても車内に湿気がこもりがちです。

春になって暖かくなり、「さあ出発しよう」と久しぶりにキャンピングカーの扉を開けたとき、棚の中や窓まわりにカビがびっしり……なんてことも。

とくに注意したい場所は、次のような空気がこもるポイントです。

・棚の奥や収納ボックスの中
・ベッドやソファーのマットレスの下
・布製品(クッション・カーテン・衣類・寝具)
・窓のゴムパッキン部分
・トイレやシャワールームの壁・天井の角や隅、ゴムパッキン部分

私たちのベッド下はすのこ構造で、その下がトランク収納になっています。

空気が循環しやすいため、これまでカビの心配はほとんどありませんでした。

ところが、ソファーのマットレス下を確認すると、裏側に黒い点がポツポツと広がっていました。

そこは木材の板張り構造で通気性が悪く、冬の間にたまった湿気が逃げきれず、カビが発生してしまったのです。

普段なかなか見ない場所ほど、要注意です。

窓を拭く

私たちはそれ以来、次のような対策をこまめに行うようにしています。

① 窓を開けて定期的に換気する
② 扇風機やファンヒーターで空気を循環・乾燥させる
③ 窓の結露をこまめに拭き取る
④ 棚や衣装ケースの中身を定期的に出し、空気を入れ替える
⑤ 必要に応じて除湿剤の設置、カビ取りスプレーを活用する

春は過ごしやすい季節ですが、冬の“置き土産”が残っていないか、確認する大切なタイミングでもあります。

花粉対策


ヨーロッパ春の景色

春は気温が上がり、窓を開けて車内の空気を入れ替えたくなる季節です。

その一方で、花粉も一緒に車内に入り込みやすい時期でもあります。

私たちも以前、数日間のくしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされたことがありました。

原因を探ってみると、窓や換気口の隙間から入り込んだ花粉が、カーテンや寝具に付着していたことがわかりました。

花粉は気づかないうちに車内のあちこちに蓄積します。

そして、車内で過ごすたびに舞い上がり、アレルギー症状を引き起こします。

ひどいときは、くしゃみや目のかゆみだけでなく、頭痛まで出てしまい、1日中つらい思いをすることもあります。

大切なのは「花粉を車内に入れ込まないこと」。

私たちが実践している花粉対策は、次のとおりです。

キャンピングカーを洗車

①エアコンや換気口のフィルターを定期的に掃除・交換する
②窓や網戸を掃除し、付着している花粉を取り除く
③カーテンや寝具、衣類をこまめに洗濯する
④車体にも花粉が付着しているため、洗車してしっかり落とす

これらを意識するだけで、車内の花粉の量はぐっと減りました。

そのおかげで、春の車中泊もずいぶん快適に過ごせるようになっています。

虫対策


キャンピングカーの網戸

暖かくなると、一気に姿を現すのが虫たちです。

冬のあいだは気配がなかったのに、春になるとゴキブリやハエ、ハチ、アリ、蚊などが活発に動き始めます。

ひとたび車内に入り込んでしまうと、駆除が大変なだけでなく、衛生面や設備トラブルの原因になることもあります。

食材に寄ってきたり、配線や換気口まわりに入り込んだりと、思わぬ場所で問題を引き起こすこともあるのです。

私たちも以前、「給湯・暖房ボイラーの効きが悪いな」と感じたことがありました。

最初は故障を疑っていたのですが、原因はまさかの“蜂の巣”。

ボイラーの換気口に蜂が入り込み、小さな巣を作っていたのです。

隅々まで確認してようやく気づき、巣を取り除いたことで大事には至りませんでしたが、発見が遅れていたら故障につながっていたかもしれません。

キャンピングカーボイラーの隙間

キャンピングカーには、思っている以上に“穴”があります。

換気口、ボイラーや冷蔵庫の排気口、ドアや窓のすき間…。

虫にとっては格好の侵入口です。

とくにチェックしたいポイントは、以下のとおりです。

・網戸の破れやゆるみ
・ドアや窓のゴムパッキンのすき間
・ボイラー・冷蔵庫・キッチン周辺の換気口

私たちは春を迎える前に、外まわりの換気口を目視で確認し、網戸やパッキンの状態をチェックしています。

あわせて虫よけスプレーも常備し、早めに対策をとるようにしています。

さらに、虫だけでなく「車内にネズミが侵入した」という話もよく耳にします。

食べ物の管理や、外部収納の密閉確認も油断できないポイントです。

タイヤ・車両・家の設備のチェック


キャンピングカー整備中

冬を越した車両は、見た目は問題がなくても、少しずつダメージが蓄積していることがあります。

寒さや湿気、結露、長期間の駐車によって、タイヤやバッテリーなどの消耗部品に負担がかかっているケースも少なくありません。

タイヤの確認


冬用タイヤを装着している場合は、春になったら早めに履き替えましょう。

その際にあわせて、次のチェックもしています。

・空気圧は適正か
・ひび割れや偏摩耗はないか
・溝は十分に残っているか

足回りは安全に直結する部分なので、しっかり確認しておくと安心です。

バッテリーの状態


次に注意したいのが、車両バッテリーとサブバッテリー(生活用バッテリー)です。

寒さの影響で、バッテリーが弱っていることがあります。

出発前にエンジンをかけ、セルの回りが弱くないかをチェックしておきましょう。

また、サブバッテリーは旅に出る前に外部電源へ接続し、24時間以上かけてフル充電させるようにしましょう。

車両部分で確認しておきたいこと


・ワイパーの劣化やゴムのひび割れ
・ヘッドライト・ブレーキランプの点灯確認
・エンジンオイルの量や状態
・冷却水など水回りのチェック

これらを怠ると、長距離移動中にトラブルへ発展することがあります。

出発前にひと通り目を通しておきましょう。

家の設備


キャンピングカーは車であり、同時に“家”でもあります。

水まわりの設備も、しっかり確認しておきたいポイントです。

・ウォーターポンプが正常に作動するか
・天井からの水漏れがないか
・蛇口やシャワーの水の出方に異常がないか
・排水まわりに詰まりがないか

冬の凍結や乾燥の影響を受けていることもあるため、水まわりはしっかり動作確認をしておくと安心です。

キャンピングカー車内

旅の前に、「安心して走り出せる状態かどうか」を確認しておくことで、快適なバンライフにつながります。

天候・気温の変化に注意


駐車場に停まっているキャンピングカー

春になると日中は暖かくなり、とても過ごしやすい気候になります。

ですが、油断はできません。

夜になると一気に冷え込み、場所によっては冬並みの寒さになることもあります。

日中と夜の寒暖差が10度以上になるのも珍しくありません。

昼間は半袖で過ごせたのに、夜はダウンジャケットが必要……という日もあります。

「もう春だから大丈夫」と思って窓を開けたままにしたり、薄手の寝具だけで眠ってしまうと、夜中に寒さで目が覚めてしまうことも。

車中泊は外気の影響を受けやすいため、寒さをよりダイレクトに感じてしまいます。

寒暖差は体調にも影響が出やすいので、春でも冬仕様の寝具や衣類を用意し、朝晩はしっかり体を温めることを意識しましょう。

また、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる春は、風が強い日が多くなりがちです。

実際、私たちも台風並みの強風に見舞われたことがあり、一晩中車が大きく揺れてヒヤヒヤした経験が何度かあります。

天気予報はこまめにチェックし、風が強い日は、海辺や山間部の展望地など、風の影響を受けやすい場所へ行くのは避けるのが安心です。

春の天候は不安定ですが、しっかりと準備をしておけば、どんな天気でも快適に過ごすことができます。

【まとめ】春のバンライフを安全にするために、私たちが必ず行っているルーティン


キャンピングカーは旅の途中で毎日使っていても多少のトラブルが起こりますが、実は長期間動かさずに停めている間のほうが、不具合は出やすいものです。

だからこそ、冬を越えたあとの春は、旅の前に欠かさずチェックするようにしましょう。

【春の出発前に確認したいポイント】
・車内の換気
・カビチェック(棚の奥、マットレス下、ゴムパッキン)
・花粉対策(フィルター掃除・寝具やカーテンの洗濯・洗車)
・網戸や換気口の確認、虫よけの準備
・タイヤと空気圧のチェック
・車両バッテリー・サブバッテリーのチェックとフル充電
・ワイパー・ライト・オイル・冷却水などの点検
・ウォーターポンプや水回り設備の動作確認
・天気予報のチェックと寒さ・強風への備え

ひとつひとつは小さな確認ですが、これをしておくだけで、トラブルを防ぎ、春の旅をより安心して楽しめるようになります。

Luana

登山、キャンプ、旅が大好きな夫婦です。 日本を飛び出し、イタリアで中古キャンピングカーを購入し、ヨーロッパ一周中です。自然の絶景スポットが好きで、観光ガイドブックには載っていないヨーロッパの絶景スポットをキャンピングカーで周りながらをたくさんお届けします。 旅の様子はInstagram、YouTubeでも発信しています、よかったらご覧ください!